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バカネコとタイトルにありますが、鈴原さんはビッチではない。
沢田くんのモノローグにもあるとおり、愛されたがりなところが愛おしい…。
今まで恋人(と思っていたのは鈴原さんだけ?)に雑に扱われていた受けが、それはそれはとてもしっかりした年下攻めに大事に愛されます。
過去の彼氏たちがクズすぎて、大切にしてもらったことなんてない鈴原さん。
ぎゅってしてもらうという些細なことで「腹の中うれしいっていうのでいっぱいになる」
…めっっっちゃ健気じゃん!!!
塩対応だけどいつもなんだかんだ優しい沢田くん、最初は鈴原さんのこと苦手とか言っていたのに最後は「他のオトコの唾液残ってたらいやだ」なんて独占欲出してきちゃったりして!
かわいい…。
同時収録のわすれんぼベイビーは、学生時代に一線越えそうになって失敗して疎遠になっていた友人と再会するお話。
こちらも非常に好きなお話です。
脱げって言われて脱いで、裸でベッドの上で小さく体操座りしているの…かわいい。
ぐじゅ…っていう泣き顔が…たまらない。
つまるところ、私は田中森先生が大好きなのです。
読んでいて、あまりにも気の毒で、可哀そうで、どうにかしてやって、と思った鈴原さん。
コンビニアルバイトのさわだ君をいつもからかう鈴原さん、
サワダ君はそれが気に入らない。でもそれは、鈴原さんの寂しさ紛れだった。
「バカネコ」って、「寝コ」のネコだったんだ。
サワダ君に「お兄さんが教えてあげる」と誘う鈴原さんは、
辛い、寂しい、行かないでと言えない、笑ってごまかす人。
いつも便利に使われて、捨てらる。約束をすっぽかされても、
「待つの好きなんだ」というけど、相手は人でなし。
待ち合わせをすっぽかして、着拒されて、待ちぼうけなのに笑う悲しい人。
最後は、ハピエンでよかった。
一生懸命をちゃんと受け取ってもらえる誠実な人と幸せになって良かった。
他短編のキャラが同じ顔なので、続きものかと思ったけど別ものだった。
作者さんは大好きですし、お話もとても面白くエロシーンもとても滾るものがあったのですが気になるところが……キャラ設定や、話の流れがや/た〇もという作品にそっくりだと思いました。
年下のしっかり者×年上ビッチはよくある設定ではありますが、そのほかにも
・愛が深くて重たがられる、噛みグセのある攻め。
・実家で飼ってた犬とそっくりエピソード(飼ってた、飼われてたは逆ですが)
・元彼に偶然再会、罵られてさんざんビッチ扱いしてくる。からの攻君が守ってくれる。
・酷いこと言われてヘラヘラ笑ってんじゃねえよ!→いい歳してみっともねーじゃん の流れ
・
書き出してみると大したことないな、と思うのですが読んでみるとわかると思います。
初めの導入はオリジナリティのある設定で、面白いなぁと思っていたのですが、全4話なのにセリフがほぼ一致しているところもあり、ちょっとモヤッとしてしまったので神とつけたいところですが萌2で…。
初読み作家さんでしたが絵もかわいくてお話も好みでした。
受けに妙なかわいさというか、憎めなさがあって癒されました。
攻めも寡黙で何を考えているか分からないような飄々とした感じですが、そのクールさが味になっていて二人ともキャラが立っていて良かったです。
ただ、圭介が沢田に心も体も惹かれるのは分かるのですが、沢田が圭介に惹かれる過程がもっと明確だったらより萌えられたと思います。
ノンケなのに割とあっさり挑発に乗ってエッチしようとしちゃうのもちょっと違和感がありました。
でも絡みはエロくて受けがトロトロになってる感じが本当に気持ちよさそうで萌えました。
キャラ萌えもできて絵も可愛くてエロも程よくあるので満足度高いです!
同時収録作品も良かったのですが、表題作のキャラと顔や性格が似ていたのが残念。(特に攻め)
もっと真逆のタイプのキャラが見てみたかったです。
加筆修正版が出たので購入しました。
表題作の「こんなバカネコ好きになるわけが」ですが、攻めの沢田がとても良い男でした。
彼を振った女の子達は見る目が無いですね。
そして自分を軽く見せることで、自らを偽って来た寂しい人間の鈴原と出会うべくして出会ったと思いました。
初めは鈴原を毛嫌いしていたのに、彼の素顔に触れる度に沢田が絆されて行くのがとても良かったです。
鈴原にどんな面を見せられても決して馬鹿にしない沢田はとても情が深いのです。
それが同年代女子には堪らなく重く感じられてしまうらしいのですが、今までの男達に軽く扱われて来た鈴原には暖かく感じるんですよね。
居酒屋で偶然出会した鈴原の元カレに放ったセリフにとても感動しました。
そして同時収録作の「わすれんぼベイビー 」は両片思いもので、こちらも面白かったです。
難を言えば両方のお話の受けの書き分けが上手く出来ていなくて、一瞬同じ作品かと思った事でしょうか?
「史郎くんのいちばんめ。(1)」が良かったので、こちらに飛んで来たのですが、田中森よこた先生が好きなら買って間違い無いと思います。