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幸せで、優しくて、真摯な、 そんなオメガバース。
悪い人間は一人も出てこない、とても優しいオメガバースです。
正直オメガバースである必要があるのか?と思いながら読んでいたのですが、中盤に突然、性の存在を意識させられました。
主人公カップルがα×βなのもあって、運命やトラウマなんかは感じさせません。
それでいて胸が熱くなり、ほっこりホロリとさせられるストーリーが素晴らしかったです。
新任教師の大路(α)は、高校時代の恩師・保美(β)と再会します。
かつて保美に失恋した大路は、再会を機に忘れかけてた思いを再燃させーー…
学生時代の恋心は転移性恋愛だと自分を納得させ、
忘れようとしてきた大路ですが、再会した保美にまたときめいてしまいます^^
そもそも大路が教員になったのは、悩み多き学生時代を支えてくれた保美のようになりたかったから。
偏見や子どもの話に聞く耳持たない大人ばかりじゃない事を、
保美が教えてくれたから。
……これって、すごい愛だと思いました!
好きになる理由としては十分だなと。
そして、生徒思いのとても優しい先生になった大路に、
今度は保美が恋をします。
少しタイミングがズレてしまった恋心ですが、
再会して、尚も保美が好きな大路と最終的に結ばれます。
中盤でΩの生徒が初めてのヒートを起こし、
そこに居合わせた大路が対処しようとするのですが、
αの大路がラットを起こしかけます( ;´Д`)
この場面は本当に怖くてドキドキしましたが、
誰よりも怖い思いをしていたのは大路でした……
「良かった…生徒傷つけずに済んで」「めっちゃ怖かった」
辛そうな顔で保美に溢した大路に涙してしまいました(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
大路は、誰よりも性を意識していて、αである事すらコンプレックスに思っているのです。
いつか自分が誰かのうなじを噛んで、保美を悲しませるんじゃないかーーそんなことも思っています。
その大路を心から信頼し、丸ごと受け止める保美はとても器が大きくて男前です。
オメガバースに運命を求める方ではないのですが、
この二人に関しては、αとΩだったら良かったのにと思ってしまいました。
ただ、番にはなれなくても強い絆で結ばれた二人には、
ずっと一緒にいるのだろうと思わせてくれる説得力があります。
とても温かくて希望にあふれ、こんなオメガバースは初めてだと感じました。
読後は、胸がじんわり温かくなります。
描き下ろしもたっぷりで、どうやらヤってるな?という、
雰囲気だけは感じました(笑)
描写はキスだけですが、それがまた良かったです(о´∀`о)
作家さま買いです。
デビュー作「焦がれて焦がして」でも、デビュー作とは思えないくらいの極上の日常を描かれていたnoji先生の2冊目のコミックスです。
今作の題材はオメガバース。
αとβとΩが居る世界の描き方があまりにも自然で、本当にこんな世界があるのではないかと思わせる。
途中からオメガバース作品だということを良い意味ですっかり忘れてしまっていました。
ストーリーはもちろん、作品全体に流れる空気と登場人物達が穏やかで優しく、読んでいて終始心地が良い。
舞台である小学校を中心とした小さな世界で営まれている、ごくありふれた日常の描写が素晴らしいです。
子供達と接する大路と保美を見て、こんな先生達が居たらいいななんて。
メインから脇を固めるキャラクター、子供達やその親達まで、ひとりひとり全ての登場人物達がいきいきとしていて、そこで「生きている」感じがするのがすごい。
noji先生は、すぐそこに実在して居そうな人達を描くのが本当にお上手ですよね。
背景から植物・小物など、画面の描き込みの細やかさも魅力的で、登場人物達と共に季節の移り変わりも読者に感じさせてくれる。
なんだかもう、背景まで大好きになってしまうな。
αの大路とβの保美が再会し惹かれ合う姿も自然で微笑ましいものでしたし、そんな2人のほのぼのとした暖かい日常の世界の中でも根底にあるオメガバースという性についての葛藤や難しさもしっかりと描いている。
非常に優しく、希望のあるオメガバース作品だと思います。
匂わせるシーンはありますが、直接的なベッドシーンはありません。
むしろこの作品には不要かと思います。
人間の暖かさや愛情に溢れ、読み終えた後はとても優しく幸せな気持ちになれる。そんな作品です。
少し落ち着いたお話が読みたい方や、オメガバースは少し苦手だという方にこそ、ぜひ1度読んで欲しい1作。
沢山の方に読んで頂きたい…
前作に引き続き、すっかりnoji先生の作品の虜となってしまいました。
次回作も楽しみにしております。
優しいお話でした。
エロは全くありません。エロなんて無くても満足出来るそんなお話です。
アルファの大路とベータの保美のカップルですが、物語の終盤までカップルになりません。
大路は高校生の時にアルファ至上主義な父親と合わなくて、スクールカウンセラーの保美に救われました。そして卒業時に告白して振られています。
大路が勤めている小学校に保美が1年間という期間限定で代替カウンセラーとして赴任して来ます。また好きにならないようにと思っていても、惹かれて行くんです。
小学生でも高学年になれば初めての発情に襲われたりします。自ら生徒を襲わないように必死になって対処する大路は善良な人間です。そんな大路に惹かれて行く保美ですが、とても臆病なんです。
カップルは他に出て来ませんが、大路が家庭訪問しているシーンで男Ωの母親とかも出て来たりします。男らしい姿で旦那がと言いながら前後に赤子を背負ってて、オメガバースは様々な可能性を秘めていて面白いと思いました。
小学校の先生方もみな個性的で善良な人たちでした。
また保美の弟妹や母親も自然に大路を受け入れていて、父親に至っては仕事先の外国から帰国して早々に2人の今後について先走ってたのにとても受けました。
大路はアルファであることで保美を傷つけたりと考えていたようですが、2人なら幸せになれると思いました。
シリーズ化して欲しいです。
地に足がついたオメガバース(めちゃくちゃ褒めてます)でした。
主人公は小学校の先生で、その先生が高校時代に好きだったスクールカウンセラーと再会してからのお話しなんですが、、、
小学校生活がもっのすごいリアルで!
うわ、1年生の教室ってこんな感じ!
行事の様子とか、給食とか黒板に書かれてる事、こんなだ!とか、
いるいる〜こういう学校の荷物の持って帰り方する子!とか。
あと、背景の描き方がお上手で、
昔ながらのご先祖様の遺影が鴨居に飾ってあったり、布団の柄が花柄で、
そーそー!田舎のばあちゃんの寝る部屋こんなだよ!
とか、なんかBLとは関係ないとこで、
日常をいとしく感じられるというか。
オメガバっぽくないなぁ、と思っていたら、
高学年のΩの子が初発情を起こした時に居合わせたαの主人公の先生の苦悩とか、
まわりの先生方の助言とかが、
バース性のある世界だって説得力を持つんですよね。
学校のAEDの下に発情期の特効薬が置かれているとか。
発情期をむかえたΩ児童くんが首輪をしていったらお友達が真似して犬の首輪つけてきたり、
重くしないで、笑っちゃうようなシーンもたくさんあって、ホント素敵です。能天気とは違うんですよね。
へのへのもへじみたいな登場人物が誰一人としていないんです。
子ども達は子どもで、
大人たちは大人。
当たり前のようだけど、それが出来ていない読み物ってたくさんあるから。
ああっ、ちゃんとBのLもありますけど、
そっちにあんまり重きをおいて読めなかった感はある(わたしは)
でも、アンアンいって終わるんじゃないのも
このお話しには合っていたと思います。
新刊のハルドナリから辿り着いたんだけど、
この漫画、(エロ補給にはならないけど)
もっともっとたくさん読まれて欲しいなあ。
ほのぼのオメガバース
この世界でHな描写はまったくない
恋愛的な感情はあるものの…どちらかというと人間的成長物語です
なのでHなオメガバをご所望のお嬢様は期待しないでください
ただ、本当に本当に尊いオメガバースなので少しでも気になったら読んでください…世界が変わるかも知れない
α・β・Ω…性に括られ「この性ならこうあるべき」というレッテルを貼られる
αという事で悩んだ高校時代に、スクールカウンセラーだった先生に淡い恋をした新米小学校教諭
赴任した先、そこにはかつての恋の相手がスクールカウンセラーとしていた…
小学校の一年間を通して
二人とふたりを取り巻く人たちと
子供たちのキラキラした学校生活のお話は優しくて尊い✨
Hはなくても(匂わせ番外描きおろしはあるw)大満足な一冊でした
α×βなカプなので運命はなくても、愛はこんなに尊い…