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表題作王と緋の獣人

朱虎
獣人、少年期~青年
碧泉
風樹国第二王子、7歳~19歳

あらすじ

人間と獣人が共存する「風樹国」。
第二王子である碧泉は王位継承の証である翡翠と藍の瞳を持っていた。
だが成人を迎える直前、山賊に攫われた碧泉は“封印剣”により王位継承権を封じられ、同時に証であった宝石のような瞳は昏く濁ってしまう。
そのまま高値で闇競売にかけられるが、見た事もない大虎が乱入し碧泉を助け出してくれた。
間一髪助け出したその大虎は、幼い頃宮殿下で出会い、連れ帰った仔猫の獣人・朱虎の成長した姿で…。

作品情報

作品名
王と緋の獣人
著者
水白ゆも 
イラスト
円陣闇丸 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
ISBN
9784778122829
3.5

(7)

(1)

萌々

(3)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
24
評価数
7
平均
3.5 / 5
神率
14.3%

レビュー投稿数1

王たるべくして生まれた王子

大好きな円陣先生の挿絵なので、これも個人的マストバイ。
水白先生は初めましての先生でした。
お話は、あらびっくり、一度世界が終末を迎えた後で
生き残った数少ない人間と獣が交わって、獣人が出来た という設定です。
本編書下ろし270Pほどで、後日談等なし。
途中、受けが手酷い目に遭いますので(凌辱系)、ご注意ください。

獣人は高い治癒力を持っていたため、その血を求めて
獣人狩りをされるようになり、このお話の中では、
獣人は人間から隠れて生活しています。
そんな中、第二王子の碧泉(あいぜん)は初めてお忍びで出かけた市場で
逃げる子猫を追いかけ、その子猫が少年に変身するところに出くわします。
あまりに痩せこけた少年を見かねて宮殿に連れ帰り、
「友達になってほしい」と頼んで・・・とお話は始まります。

攻め受け以外の登場人物は
第一王子:王の資格を示す瞳を持たないが、封印師の力を持つ。
誠、蓮:第二王子の従者(♂)、第一王子の従者(♀)。二人は犬猿の仲。
とそんなに多くないですが、物語の中の時間軸が長く(碧泉7歳~19歳)、
いろんな設定、イベントがちりばめられています
王になるべく生まれた王子が、王になるまで の顛末+もふBL です。
笑うような箇所はなく、あんまいなあ~ と癒される感じの箇所もなく
シリアス、せつない、手ひどく重くない という印象。
王子がとにかくご立派です!(サイズが大きいとかではない)

*** 以下はよりネタばれ

あら と思った箇所
・この王子、表紙で見た感じ女子だったので、弱っちいのかと思いきや
 メンタル的にとっても強い!まさに王になるべくして生まれた方でした。
・子猫だったのが実は虎で、虎ちゃんに発情期が来ます。
 その時の対応の仕方を、王子が指南するという・・・わーお。
 そしてフ〇ラまでやってる。ありなの???とちょっとびっくり。
 結局押し倒されるのですが。
・虎ちゃんは、強いのですが、なんだかヘタレわんこな印象です。
 王子が虎ちゃんを遠ざけるべく、「朱虎、いらねー」と言い放つと
 ぐずぐず去ったりするし。(ちんまり頭にのってるお耳はラブリー)
 小さい頃から一緒にいる大切な王子を好きすぎて、へたれてるのかな。

モフ的要素で癒される箇所は少々ありますが、常にもっふりーーーーー
としている訳ではありませんでしたため、ちょっと残念でした。
凛々しい王子はいいのですが、虎は傲慢ちゃんの方が
個人的には好みだったかも。(耳しっぽの収納は不可)

とにかく、清く正しく美しい王子がご立派な一冊でした。
もちろん円陣先生の挿絵はすんばらしいです!虎さいこー♡
あ、カラー口絵は肌色一色なのでご注意を。

3

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