哀しくて、愛しい(表題作 声)

kanashikute itoshii

哀しくて、愛しい(表題作 声)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×21
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
2
得点
21
評価数
7
平均
3.3 / 5
神率
28.6%
著者
愁堂れな 

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イラスト
yoco 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784344840911

あらすじ

悲惨な交通事故で妻子を亡くした池田和也が、葬儀のあと、歩道橋の上から事故現場を見下ろし佇んでいると、「飛び降りんなよ」と若い男が声をかけてきた。その男、安原和美から自宅に誘われた和也は、酔って眠っているところを抱かれてしまう。それ以来、現実から逃げるように古びたアパートの一室で、安原に抱かれ続ける日々を過ごす和也は……!?

表題作哀しくて、愛しい(表題作 声)

安原和美, AVスカウト, 21歳
池田和也, 有名企業の会社員, 29歳

その他の収録作品

  • あとがき
  • それから

レビュー投稿数2

喪失感を埋める

小山田あみ先生がイラストを担当されていた旧版を読んだ時から、惹きつけられてやまない作品です。そして読むとたこ焼きが食べたくなります。

事故で妻子を亡くした有名企業の会社員と、AVのスカウトで生活する青年。普段の生活圏から逸脱しなければ出会うことはなかったであろう男同士が、深い愛欲に落ちていく物語。

レビューでよく使う「エロ」と「エロス」は、別物として使い分けています。「エロ」は行為そのものの描写、「エロス」は性衝動を伴ってて、お互いにその人じゃなきゃダメみたいな状態。しかも動物的本能っていうんじゃなくて、もう理屈では説明できない相互関係を表したものなので、わたしの思うエロスは受け攻め一人だけの情動では成立しない現象かもしれません。そしてなかなか伝わりにくい萌え…笑。あくまで個人的な受けとめなので、そんなイメージを持ってる人がこのレビューを書いていると流していただければ幸いです。

BLでエロとエロス両者を兼ね備えた好みの作品に巡り合うのはなかなか難しいのですが、本作は耽美小説とは違うタイプのエロスを感じた作品のひとつ。刹那的な関係が永続的なものに変わっていくプロセスを読ませてくれるところがBLらしいと思います。

冒頭、二人の出会いのシーンは、すでに現実から少しズレていきそうな予感がたまらん雰囲気です。その後、彼らがセックスだけする同居生活になだれていく様子が淡々と描かれていきますが、視点が醒めていればいるほどなぜか説得力を帯びます。

二人を結びつけたのは、家族を失った絶望感。和美の散らかった部屋で生まれた関係は、和也にとって現実逃避でしかなかったはずなのに…。一度和美の部屋を出た後、和也はまた戻ってきます。ここから徐々に変化を見せていく二人の関係が読みどころです。

和美の小さな優しさに触れたことで救われた和也は、今度は自分が和美の役に立ちたいと立ち上がります。すぐにカッとなり、現実的な問題解決を不得手とする和美のために、大人として常識的なふるまいをすることで。

後半、素直に気持ちを言葉にできない和美が愛おしくなっていきます。お母さんのこと、本当に大好きだったんだなぁ、と。どんなにだらしなくても、親に顔向けできないギリギリの生活してても、お母さんだけは見放さないでいつも心配だけしてくれてたから…。耳が痛いです。

和美を愛おしく感じたのは、自然と和也の心情に寄り添って読んでいたからだろうと思います。メインの二人がどちらも優しい人間だったから、このタイトルなのだと読後にしみじみと実感しました。

浴衣のシーンが大好きです。浴衣が誰かの思いを託したモチーフになっていて、単なる浴衣コスじゃないところが素晴らしくて。でもエロくて美味しかったけど、結局!

余談ですが、本作を購入した頃、別の作家さんも小山田あみ先生からyoco先生にイラストが変わった新装版作品が刊行され、新たなトレンドが生まれたと実感した記憶があります。ちなみにそちらも新装版買いました。

全く作風が違うけれど、どちらのイラストでも不思議とピタっときます。多分、このお話がビジュアルイメージに頼らない、人物の心理や情にフォーカスした作品だからかもしれません。

最後はラブラブ夫夫です笑

0

中立

評価が分かれる一冊だと思う。
甘々、王道BL好きの私は合わなかった。
私自身攻めに愛着が持てなかった部分もあり、読んでいてモヤモヤ。
受けに対して暴力を振るう姿が痛かったからだ。
しかし、人の死をきっかけにストーリーが展開され、
親と、私自身自分との関係を考えさせられる機会もあった。

各、章毎に短編的にまとめられ、読みやすい構成。


1

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