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表題作熱病の花

居酒屋で働く青年・リョウ
新聞記者・七飯(ななえ)章吾

あらすじ

滴る欲で、怜悧な七飯をこの世で唯一人とろとろにするリョウ。甘やかに溺れる夜、突然美貌のホステスがリョウに縋りつき!? ☆シリーズ既刊 「溺れる体温」 「熱病の花」 「こぼれそうなハニー」 著者:菱沢九月イラストレーター:桃山恵

作品情報

作品名
熱病の花
著者
菱沢九月 
イラスト
桃山恵 
媒体
小説
出版社
ハイランド
レーベル
Laqia super extra novels
発売日
ISBN
9784894862258
3

(2)

(0)

萌々

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(2)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
6
評価数
2
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

こっ…これは…!方言萌え!?

「溺れる体温」からのシリーズものだそうです。
福井県を舞台に、新聞記者と居酒屋で働く青年が奏でる清楚で情熱的な愛!
いや~あ、いいですなー。
都会モンのようなド派手さはない、むしろ普通の生活では地味なほどの二人。
双方ともに、仕事に対しては真摯で生真面目なところに好感が持てる。
ラキア・スーパーエクストラシリーズってことで、どんだけエロいのかと思いつつ読んでみたら、
北陸の海辺に咲く可憐な花という感じで、エロ一辺倒でない丁寧な描写がいい。

さらにですよ!
ナナエさん、Hの時は、はんなりとした若狭方言で喘いじゃうんです!
若狭といえば、京都に近いゆえ京言葉っぽくて切なげでか、かわいい…!
福井も福井方言と若狭方言で違うもんなんですねぇ。
冒頭で、牡蠣の食べ方が三種類も出てきたり、蟹(福井といえば蟹ですよ!)のうまそうな描写が出てきたり、郷土愛溢れる小技もきいている。

後半、ちょっとミステリー的な要素もあって、地味ではありますが一冊でいくつもおいしい作品。
ま、ヒルズの住人やらアラブの王子様もいいんだけど、地方にひっそり咲く花の美しさを堪能できた。

2

続編

『溺れる体温』の続編。前カプが好きだったらおすすめしたいです(古いのでどうかなとも思いますが)。レーベル柄、気合い入りまくりのエチシーンは必至なものの、受けが新聞記者なのもあってミステリ要素も少し楽しめます。

メインカプはリョウと七飯。前作から一年後のお話で、二人の仲は安泰です。今回はリョウの住む店舗兼自宅に、ミキという女性がストーカーに追われて怖い!と飛び込んでくるところからはじまります。ミキはリョウの知り合いらしく、かなりリョウを頼りにしているみたいで、七飯はなんとなーく嫉妬の予感が。

身に覚えのないストーカー被害に怯えるミキを守るため、前作にも登場した刑事の仁科に協力を仰ぐなどして動きはじめる七飯でしたが…

夜のお仕事をしているミキによると、リョウは子供の頃からおねーさま方から人気で、彼が成長するのを皆手をこまねいて待っていたそうで。彼女たちが七飯が触れたくても触れられない過去のリョウを知っていると思うと七飯は胸がチリチリしてしまいます。

でも、ミキにはリョウに対して特別な思いを抱くに至る事情があったりして、切なかったりするんですよね。ここらへんのエピソード入れてくれるところが作者様を信頼するゆえん。リョウは大型犬なので、七飯への忠誠心には全く心配がなく余計なハラハラがないのも嬉しいです。

ストーカー案件については大事に至るというわけではありません(負傷者は出ます)。事件のにおわせ方がすごくうまいので、期待感だけ?はバッチリ笑

このシリーズの七飯さん、仕事にかけては男前なのですが、ことリョウに関してはグズグズで個人的な好みから少ーし外れるのがちょっと残念。あ、エチの時に乱れると方言が出るギャップは萌えます!作者様の濡れ場はもともと好みだったけれど、レーベルの主旨に沿った納得の内容だと思いました。

さらに同シリーズ『こぼれそうなハニー』が出ているので、本作が好きなら読んでみてもいいかも。

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