• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作ひそやかな微熱

樋口 皓介,29歳,エリート弁理士
水橋 景,19歳,いわくありげな美少年

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

エリート弁理士×ワケあり美少年の、シークレットラブ!!遣り手の弁理士だが、楽だという理由だけでホテル暮らしをしている皓介は、父の恩人・坂崎に、美貌の少年・景を託される。坂崎の元愛人だと思い込んでいた浩介は、ささいな口論から景を手酷く抱いてしまうが…。

作品情報

作品名
ひそやかな微熱
著者
きたざわ尋子 
イラスト
陸裕千景子 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
ひそやかな微熱
発売日
ISBN
9784044462055
3.3

(21)

(5)

萌々

(2)

(11)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
10
得点
68
評価数
21
平均
3.3 / 5
神率
23.8%

レビュー投稿数10

おこもり系⁉ エロ色っぽくて好き‼

『微熱』シリーズです。二冊完結の一作目のお話になります。
きたざわ先生といえば、囲い攻でしょうか⁉ 年の差・大人の年上攻で生活力があり、受けの面倒をみるパターンが多ような…そしてエロ描写はたっぷりとがお決まりかと(笑)
今回も、ある事情から引きこもる生活をせざるおえない受様が、ずっと思いを寄せていたエリート年上攻様に、飼われる?囲われる?て幸せになるお話でした。私的に凄く好みのお話なので、何回も読み返している作品です。そして、大好きな陸裕千景子先生のイラストがお話によくあっていて、2人の艶やかな雰囲気を、より引き出してくれているのでさらに萌大です。

内容は、ホテル住いのエリート弁理士・皓介×訳あり引きこもり美少年・景の年の差もののお話です。
皓介は、29歳と若いながらも父の仕事を継ぎ、オフィスも住いもホテルというエリート実業家。
ほとんどホテルの中で話が進んでいきます…なので私的におこもり系かなあと(笑)
父親の恩人である阪崎になんの前触れもなく「引き取ってくれ」と頼まれ、景とのホテル生活が始まります。最初は追い出そうと模索するんですけど、なぜか寝顔に誘われてしまい、彼を無理矢理抱いてしまいます。それから、景の謎めいていて…でも何処かしら懐かしさも感じせる雰囲気と色香に、どんどんハマって惹かれていく皓介。ただの飼い主だと言い切ることで自分の真理には触れないようにします。でも二人の過去と、景の引きこもざるおえない事情知り変わっていきます。 無理やり関係を持った罪悪感を感じつつも、真実を知り嬉しい気持ちと、嫉妬や独占欲…人生で感じた事のない感情が渦めきます。景の真意は何処にあるのか気になり、悩み、葛藤するんです。それからは、皓介なりに甘やかし優しく接し始めます。景のツレない返答が、逆に可愛いく思え意地悪く返して大人気なかったりするものだから、景曰く優しいんだか…?て気持ちになるのもよくわかる(笑)
意地悪く言ってても、初恋みたいにベタ惚れな皓介が萌えです。結構ポンポンハッキリいうタイプなのでキツそうに聞こえるんですけど、行動は甘めで愛情を感じられたので、ニヤけながら読ませて頂きました。エッチの前戯&後戯もエロく甘く甲斐甲斐しくて萌ポイントでした。

景は、顔立ちも綺麗で、控えめな印象。でも最初は、口はよくない必要最低限喋らない、やっとしゃべったかと思えば悪態をつく!余り可愛いタイプではありません。その態度は皓介の前でだけ現になります。皓介の気持ちと態度が変化し、抱かれ方が変わると余計に嫌がる態度ばかり! 景自身も思い悩んでいたんですよね。景は身よりも無く帰る所が無いから逃げ出さなかったのではなく、皓介の事が子供の頃から憧れの人で、好きな人だっんです。せつなくなります。『ずっと皓介に逢いたかった』と思っていた…坂崎さんも景の気持ちを知っていて連れてきたんです。この感情が健気で可愛いです。なんといってもHシーンの景は色っぽく、艶やかで萌ます。
あと、脇役の皓介の女性秘書さんと旅館のお友達だちもいい味を出してくれています。

2人の気持ちの変化が読んでいて楽しめる作品かと。
皓介は、手放さない自分が幸せにすると決心し、一方の景は出て行こうと決心するシーン…ホテルのエレベーターでかち合わせするんですけど、タイミング良すぎて笑えましたが、良かったなあと少しホロリでした(笑)
皓介視点で書かれている事が多いですが、ちょこちょこっと景視点でも書かれているのも良かったです。
坂崎さんが手放さなければならなかった理由と景の引きこもる原因は、すごくシリアスなんですけど、よく考えると多少無理があるかなあと思えなくもありません(笑)でも、事情が解りやすく書かれ読みやすいので、段々きにならなくなり2人の世界観にどっぷり浸っていました。王道なお話ですけど、きたざわ先生の読者心をくすぐる構成にどっぷりハマっていきます。

年の差、囲い系、俺様攻&悪態はつくけど、そこが可愛い健気受、エロが色っぽく艶やかな2人をみたい方にはオススメかと…きたざわワールドが、好きな方にも古い作品ですけど楽しめると思います。

2

儚い。庇護欲をそそる作品ですね~

純愛:☆☆☆
H度:☆☆☆
オススメ:☆☆☆☆
登場人物 景、皓介
きたざわさんは好きな作家さんです。
今回も切ない話です。毎回受けの男性は心に傷をもった男性が登場します。
しかも儚い。折れそうな感じ。
攻めの皓介は、話が進む度に過激に愛が深くなっていきます。
読み応えあります。






0

数ページも続くエロ描写を普段は( ̄ω ̄)←こんな顔で読んでる私

最近エロエロ展開な小説をことごとく中立評価にしちゃってる私なんですが、これはなかなか面白かったです。
エロエロ展開に食傷してて、どぎついエロにはときめかなくなっちゃったんですよねぇ。エロに至るまでもっと焦らしてくれ、そこはチラリズムにしてくれと、違う意味でエロへのハードルを上げまくってます。

で、この小説ですが、エロいです。
ホテルのスイートルームで暮らしてる、金持ちの攻めが主役。
父の恩人に頼まれて、イヤイヤながら、いわくありげな少年を引き取り、一緒に暮らすことになる。
イライラが高じた挙げ句、その少年をレイプする。エロ描写がっつり入ってます。
少年を抱き、少年の過去を調べて知るうちに、だんだん少年にハマっていく主人公。で、セックスもだんだん甘くなっていく。このあたりはキタキターって感じでしたw
ちなみに少年の性格は、正統派ツンデレです。正統派俺様キャラの主人公の性格と、いい具合いにマッチしてました。
エロいけど面白かったです。エロエロ展開なお話もいいなァと、久しぶりに思えた作品でした。

4

CD→原作の順番で

CD→原作の順番で読みました。
ホテル暮らしの弁護士・樋口〔攻〕の下にかつての恩人である男がやってきて、彼に景〔受〕という少年を預けます。
恩がある人の頼みだから一応、樋口は景を預かるんですが迷惑しているという事を隠しもしないでホテルの奥の部屋へと住まわせて放っておくんですね。
まあ確かに理由もよく分からず人一人押し付けられても困るだろうなーとは思うんですが。

景が男の愛人だったんだろうと決め付けていた樋口はついに景を犯してしまい、そこで彼に性的経験が皆無に等しく愛人といのは誤解だったと知ります。
それでも樋口は景を抱き続け、次第に魅かれてもいきます。
そして景の事を興信所で調べていく内に、彼と自分とが過去に出会っている事や、景の生い立ちや今の状況を知るのですな。

学校にも行かせず外出もさせず5年間、閉じ込めていたというのにはちょっとやり過ぎじゃ……と思いましたがそこまで弟の執着が凄かったって事なのかなー。

2

ここまではいらない・・・と思ったくらいHが濃い。

ストーリーやキャラクターはもうホントにきたざわさんにはよくあるタイプだし『王道』には違いないんですが、それでも好きなんです。

でも↑レビュータイトル通り、なんでこのストーリーでここまでH増量にしたんだろう、と思ってしまうくらいでした。
きたざわさんのH自体は、濃厚でもそれほどしつこい感じはしないんですが、それでもここまではいらなかったです、私は。

イヤもう、続編も合わせて結構好きなんですが、再読しようとして手に取って表紙見ただけで『そうか、アレか・・・』と読む気をなくしそうになります。
それで気が変わることもあり、頑張って読むこともあり。まあ、なんだかんだ言って繰り返し読んでるんだけど。

内容としては、きたざわさんお得意のパターンである『セレブな年上攻』に『薄幸美人受』の年の差もの。
景(受)のキャラクターがちょっといつもと違うかな?いかにもな健気ではなく(でも健気だとは思います)、結構強気なあたりが。

皓介(攻)は、もうまさしくきたざわさんの『傲慢』系統のキャラクターって感じでした。
個人的に、同じようなきたざわさんの『年上セレブ攻』の中でも、こういう『俺様・傲慢・意地の悪い系統』はすごく苦手です。でもまさにテンプレートでよく出て来るんだけど(きたざわさんにはまた別方向の『溺愛・包容力攻』もいますがそっちは大好き)。

とにかく、皓介の誤解から体の関係が始まるんですが、私は『無理矢理から~』が心底ダメなんです。これがなきゃ(皓介のキャラクターは、きたざわさんのこういう系統の中ではまだ『どうしてもダメ・無理』までは行ってないので)大好きな作品になったかもしれません。

それにしても、この元になる誤解って景を連れてきた阪崎が最小限の説明をしてればよかったんじゃ?と身も蓋もないことを考えてしまいます。
いえ、ストーリー展開上そうするしかなかったのはわかるんですが、阪崎のキャラクターから見てあの無責任さはやっぱり辻褄合わないと思えます。

あとは、景の過去や行動に大きな影響力を持っていた弟が、こちらでは回想でしか出て来ないんですね。だから、ラブ面ではハッピーエンドとはいえ、トータルではまったくスッキリしません。そのあたりは『終わらない微熱』に続きます。

陸裕さんのイラストがもうホントに綺麗なんですが、作品のH度が高いため挿絵も言うまでもなく・・・そして口絵がスゴイ。

2

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP