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表題作見つめていたい

妻子持ち堅物課長 山口
フリーターのセフレ 阿部カズキ

同時収録作品オレがいるから前編・後編

やんちゃな同級生 八木
先輩に蹂躙されているラグビー部員 狩野

同時収録作品夢の果て

その他の収録作品

  • 許して欲しくない
  • もう苦しめたくない
  • プラトニック

あらすじ

堅物課長「山口」は、若く不誠実な男「カズキ」に振り回されながら関係を続けている。その不実さからいつかは飽きて去ってゆくだろうと思いながらも、どこか無邪気な我が儘さを許し、構っていた。
けれど、「カズキ」の思いも寄らない純情に気がついたとき、「山口」の諦めていたすべてが彩を変え熱く目覚める!

作品情報

作品名
見つめていたい
著者
西田ヒガシ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
ISBN
9784832283022
4.3

(53)

(32)

萌々

(12)

(6)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
19
得点
229
評価数
53
平均
4.3 / 5
神率
60.4%

レビュー投稿数19

待てをする妻子持ちオヤジはずるいのか、それとも

3作品収録

「見つめていたい」
「許して欲しくない」
「もう苦しめたくない」
「プラトニック」
これは凄いんですよ。
表紙のオジサンと若いフリーターが付き合ってる。当然不倫だ。
で、ちっとも甘い雰囲気がない。
フリーターのカズキは、憎まれ口ばかり。
山口課長は冷たい。
だけど実は…
…ていう実に身につまされるというか、心うらはらというか。
課長はアメリカ転勤が決まっちゃって「来るか」なんて聞いちゃうし、カズキは友達の前では泣いてるし。
結局カズキは勝手にアメリカに行ってそこで課長を待つんです。
初めて読んだ時はなんか尻切れに思えたけど、今読み返してみるとこの余韻が沁みてしょうがない。不倫だけどね。
傑作。

「オレがいるから」(前後編)
ラグビー部のクラスメートが先輩にレイプされている所を助けたチャラ男。
元々ウマが合わない奴だったけど、その後気になって仕方ない。
また先輩に襲われないように見てやらねーと…みたいになって。
テーマはシリアス寄りだと思うけど、いつものヒガシ節も効いてます。てのはね、このチャラ男は自分が恋の相手だって全然わかってない鈍感野郎なの。そんなおバカな部分ね。

「夢の果て」
男娼のジョンは売れっ子だったのに、マネージャーのクリスが好きになって仕事が出来なくなっていく。
クリスがエージェントを辞めて、益々自暴自棄なジョンだったが…
美男が恋してボロボロになって、でも報われてよかったね、というお話なんだけど、西田ヒガシ先生にかかればこうなる!という素晴らしさ。
この設定が令和になると「◯ャングリラの鳥」になる。

表題作シリーズは不倫のしょーもない話なんだけど神。
総合「萌x2」で。

2

西田先生はやっぱりイイ

西田先生のコミックスは全踏破してるはずです。
久々に「見つめていたい」、読み返しています。
他の方のレビューを読んでいますが、そんなにこの先生は下手なんでしょうか。
丁寧に描き込まないだけでまあシンプルなんだと思います。
先生の作品の中でこの「見つめていたい」は多分私の中でベスト3に入るくらい好きかな。
なんだって妻帯者もの、以前結婚していたヒトもの、が大好物でして。
この作品は堅物の中年サラリーマンとイマドキふうの若いあんちゃんのラブストーリー。
ただ最初はもうとてもじゃないけどラブストーリーという言葉が似合わないよな即物的な残念な話にしか見えません。
なのに徐々に2人の間には確かにロマンティックというべきムードが漂い始めます。
「プラトニック」と名づけられた最後の章では胸熱、、、
いわゆる「不倫」が他のものへと昇華されたかのような瞬間がたまらなく愛おしいです。

今回はタイトルコミックのみについて述べましたが、他の作品も先生にしか描けない独特な空気があってやっぱり好きです。

またこんなお話を描いて頂きたいな。

2

課長の羽目を外させる男

◆見つめていたい(表題作)
 妻子持ちでお堅いビジュアルの山口と、チャラい見た目のカズキ。山口がカズキに押され気味なのかと思いきや、意外にもカズキを打ったり怒鳴りつけたりする一面もあり。出会って間もない頃にトイレで激昂してカズキをひん剥くなんてことも。世間や妻子に縛られた男のように見えるけれど、自分の感情任せに行動する面もあるんですね。あんまり褒められた言動ではないかもしれませんが、私はそこが山口の1つの魅力だなぁと思いました。それを見せられるのはカズキだけ。カズキの寛大さに助けられている部分も大いにありますが、山口が一途なことだけは確かにカズキに伝わっていると感じられました。

◆オレがいるから
 ギャグっぽいノリも多い学生もの。純情なんだかずれているんだか分からない、隙だらけの見た目は硬派な狩野が面白かったです。八木は鈍感な彼にこれから苦労しそうですね。でも、結局優しいから何度でも受け入れてくれるんだろうと思います。

2

等身大のオヤジ

この表紙すごいですよね。毎朝通勤電車に乗ってそうな普通のおじさん。青年誌モーニングの漫画みたいですが、これがBLの王子様的存在である攻めのワンショットなんですよ?

しかし中身を読むとちゃんと泣ける切ないBLになっている。表紙のおじさんも不倫ではあるんですが、職場での立場とか子供の養育とか年相応に色々悩みながらも自分を愛してくれる若い青年との真剣な恋に夢中なのです。

BLとはいえリアルなんです。受けのカズキが女の子だったら割とありそうな話ですが、男性だからこそさらに周りに気をつかうなど二重に障害が多い、でも好きでいることは止められない!って所が萌えます。過去のエピソードをはさみながら現在も進行していくって手法も効果的で初期の頃から西田さんはただ者じゃない感じがします。絵も最近の西田さんの作品みたいに洗練されたイケメンではないけど味があって十分かっこいい、可愛い男達です。

2作目は珍しく西田さんの描く男子高校生。受けはラグビー部なので攻めよりもガタイがいいです。性格はヘタレで可愛いですが。受けが部活の先輩にレイプされている所を攻めが目撃、助け出して恋が始まるという衝撃の展開です。西田さんの描くDKものだと、他作品でも体育会系でガッシリしてる方が受けに回ることが多いみたいです。なんか本物感がある。

3作目は短編。アメリカで男娼をしてる人が主人公。西田さん描く西洋人も格好いいんだよなあ。男娼が好きな人の前で抱かれることになってしまって…という展開。気の強い美形が泣きながらキッと睨みつける顔が可愛くて萌える。

どのお話もクオリティが高い初期の傑作集だと思います。

3

BLというよりゲイ漫画

表題作ははっきり言ってBLというよりゲイ漫画です。
よくあるリアルゲイではないですか。
不倫で男と遊ぶ夫。妻とは別居中。子供が大きくなったら離婚する予定。
だがしかし、ゲイ漫画を平気で読んでしまう私には昔から西田東さんのゲイゲイしい所が好きだったりします。
山川純一さんのような作品が平気で読めるなら内容はとりあえず置いといて、多分読めると思います。
表題作『みつめていたい』は中途半端に終わっているので何となく物足りなかったのがマイナスです。内容も不倫なのでリアルに考えると引く面もあります。なので萌え萌えしたかって言われるとちょっと違うかなと。まぁ不倫と言っても奥さんとは別居中なのでそこまでアレでもないですが。
受けさんのチャラいけど正直者なところや、攻めさんに着いていく所とか、なんか可愛いなと思いました。
なぜだろうか。西田さんのようなゲイゲイしい漫画にも色気を感じる。

同時収録作品の『オレがいるから』は表題作とはうって変わって高校生×高校生のお話です。
しかしふとした瞬間高校生っていうより社会人リーマンに見えるのは気のせいか(笑)
こちらも受けさんがラグビー部で、しかもラグビー部の先輩に襲われるというガチ感w満載のお話です。
西田さんの絵が可愛い系ではなくヘタウマ、激画系だから余計ガチゲイな雰囲気が出るのかもしれませんね。
そして攻めさんの「キスからすべてが始まるんだ」ってセリフ、ABCのAとか昭和な雰囲気のセリフでした。だがそこがいい。

6

かなり好きな話

援交から始まったリーマンとチャラいフリーターの話。
西田東さんのなかでも、かなりすきな話です。
西田さんの作品は、ヒューマンドラマっぽい話が多い中
これはラブわりとい話な気がします。
オヤジ、結構やるじゃんみたいな(笑)

若者が浮気しちゃって、けんかになるところで、若者は自分からポイされようと
思ったっていうのが、お互いの本気度がわかって、好きなシーンでした。

他短編2つ。高校生の話と、男娼とエージェントのマネージャーの話。
後半がメンズなので、やはり西田さんらしく?好きでした。
外人なのもいい。西田さん、外人好きなのかかな・・・?
私はキラキラしすぎてない、西田さんの描く外人が好きです。


1

神だけど

西田東氏の作品の中でベスト3に入る(私的に)作品です。

私のツボが
「お互い思いは同じなのに伝わっていないもどかしさ」
なもので、これはまさにE~ツボを刺激してくれました。

・・・・・・・・でも。

前のレビュアーさんがおっしゃるように
良く考えると気持ち悪い関係ですね。

男女関係だったら フツーに嫌悪です。
(今までうっかり気づきませんでした)

3

共鳴したくない世界

あ~~なるほどね、どうしてこんなに評価高いかわかったよ…。
これ、厳密に言えばBLじゃなくて不倫のゲイ物語だと思うんですわ…絵のヘタクソさに救われました。ウン。これで絵まで生々しかったらヤバかった。

なーんていうかねー、90年代に文学界の話題をかっさらった比留間久夫の小説みたいなところあるんですよ。
ちっとも美しくない。
むしろ、いろいろな意味で汚い。

まぁ、BLってぇと、金持ちのおぼっちゃまだの、アラブの王子さまだの、スマートな青年実業家だのがドサドサ出てきて、周囲の目をものともせずかわゆい受けをかっさらって「好きだ好きだ」と囁きまくる世界が王道なわけですが、これはそういうのとは真逆の世界です。

だからこそ、生々しいんですが、自分的には「うゎ、こんなリアルな世界に引き戻すなー!」とキツくなってまいりました。切ないというには、あまりに痛すぎる。
BLで現実逃避したいオイラには鉄板で不向き。
感情移入しそうになるんだけど、感情移入したくない世界だと思った。

2

くたびれたおぢさんがこっち睨んでる表紙ってぇ・・・(笑)

最初からわかっていつつも相手は妻子持ち。しかも同性、しかもおっちゃん。しかもが二つも付いちゃうよ。
表紙絵の山口課長は、堅物傲慢オヤジなんだけど、読み進むうちにどんどん魅力的にいとおしくなっていく不思議さよ。
相手のフリーターのカズキは、チャラ男としか思えない風貌なのに、実は健気でこれまたとても可愛らしい。
言葉が足りずすれ違い、時に感情を爆発させたりと、不器用ながらも一生懸命なところがやけに滑稽だったりと、そんな登場人物たちがリアルで、こういうの大好きです。
他の2本も同じく。
真ん中の『オレがいるから』は表題作より好きかも。
ラグビー部員の同級生に恋したアホアホ高校生の話は、まだ子供が抜けきっていない感じのアホさ加減がとてもうまく表現されています。果てしなく鈍感なんだけど、自分が狩野君のことを好きになってることにも、最後まで気づいてないんじゃ?っていう終わり方で、すごくほっこりさせられました。

3

さぁ、思い切って読んでみよう!

評価が高いものの、ど~しても絵が苦手で手を出さなかったのですが、
古本屋のセールでフラフラと買っていました。
いやぁ~西田さん、すごいなぁ~
マンガで泣かされたの久しぶり!
しかも、こんな数十年前の少年誌にあるようなイラストでですよ!?
萌もキュンも到底感じられないような雑で男くさい絵なのに、
それをカバーしてあり余るぐらいのストーリーに参りました!
読み始めて西田ワールドに入ったら、絵なんて気にならないんですよね~
基本的にホレボレするような男前イラストで買うことが多いマンガですが
その常識をくつがえす大事件です!!

BLと言えば夢の世界だから、美麗なイラスト見せてなんぼものんじゃ!
って感じがするのに、西田さんを起用した編集者さんのチャレンジにも
拍手を送りたい気分ですww
私もちるちるで高評価見てなかったら一生手を出すことなかったと思う。
実際一度も手に取ったことすらなかったし...

この本には『見つめていたい』のシリーズが計4作と
中短編2作が収録されています。
『見つめていたい』ももちろん良かったのですが、
最後の短編『夢の果て』で涙がぶわっと溢れ出ましたよ~!!
売春夫のジョンとそのマネージャーのクリス。
ジョンが「抱けよ」と誘ってもクリスは手を出してこない。
でも、ジョンの必死な思いを感じ取り、逃げるクリス。
残されたジョンが「俺だって夢みたっていいだろ?」と語る切ないとこも
ラストの再会の感動シーンも思い出しただけで涙出る...
どう見たってオッサンな2人がカッコよく見えて、
おまけにこんなキュンキュンさせてくれるんだから、
マンガってホント絵だけじゃないのね~と今さら実感しましたよww

『見つめていたい』シリーズ
結婚しているが別居中のサラリーマン:山口課長×フリーターのカズキ。
お互い相手のことが大切で気を遣い過ぎ、いつの間にかすれ違っている。
その都度、気落ちを確かめ合うのにまたすれ違う...
本当は好きで仕方ないのに強がるイイ年した課長もかわいいし、
ついに爆発して泣きながら感情ぶちまけるカズキもかわいいし、
なんだ結局ラブラブな2人じゃん♪って思うんですが、
課長にはどうしても捨てれないもの、娘がいるんですよね...

最終話の『プラトニック』は、ストーリー構成が素晴らしいんです。
シアトルに転勤になった課長と、彼を追いかけてきたカズキが
2人の出会いを振り返りつつ話が進み、
現在と過去が次々場面転換していきます。
過去を振り返るきっかけがそれぞれ用意されていて、
思い出にふける2人の顔もまた切なくて...
でも、ラストはキレイな終わり方でホッとしました。
全部うまくいってハッピー♪的な終わり方じゃなくて、
けじめをつけた大人の男のカッコ良さってのを感じました。

『オレがいるから』
高校生に見えないけど学園モノです(笑)
おもいっきり攻顔のくせに乙女ちっくで、人が良くて、涙モロイ狩野。
そんな彼に恋してしまった八木。
私も八木と一緒で「可愛い」中枢マヒしてきたよ...
不細工受特集に出てきそうな狩野(ヒドイ...)を
可愛いと思わせる西田さん、やっぱりスゲェ!

4

なるほど…納得しました

皆さんの評価がすごく高かったので興味を持ち、西田さんの本を初めて購入しました。
読後、なるほど!と納得させられました。
面白かったです。
せつなくて、ちょっと苦しくて、でも納得がいくラスト。
オヤジの苦悩、チャラ男の有り得そうな思考回路とかよく書き込まれていて上手いです!
絵は最初にヘタだと他のレビュワーさんのレビューを読んで知っていたからでしょうか?それほど気になりませんでした。
『Banana fish』を描かれた吉田秋生さんにちょっと似てるかも…と思ったら、すんなりと受け入れることが出来ちゃいましたw

私の萌え属性とズレているので評価は萌ですが、現実味のあるお話を好まれるかたにはいいのではないかと思いました。
とても良い作品だったと思います。

2

場面ひとつひとつが

印象的な漫画です。
西田さんの特徴として、話の進め方や見せ方がとても映画的というか
引きどころをわかっているので読み手が出てくる登場人物にうまく感情移入できる、というところがあげられますが、この作品はそれが顕著。
そしてなにより登場人物全員に愛着を持ったまま物語が終わるのでまた読みたくなる。

カズキと山口さんはいわゆる不倫関係。しっかりと引かなければならない境界線が徐々にあやふやになってしまいそうになるくらい近づいては離れて、また寄り添う。
第3話目「もう苦しめたくない」で山口さんの海外転勤、という物理的にも精神的にも離れてしまいそうな変化を迎えてようやくふたりは互いの関係を見直すことに。
それまでは山口さんとカズキの気持ちの行方に集中していればよかった読み手は初めて山口さんの「家族」を意識することに。
この時「自分と娘どちらが大事か」とカズキが問い、山口さんが「娘だ」と答える流れはとてもせつない。山口さんは父親としての自分を最終的に選ぶことに。と、ここからが本当の西田さん節。
渡米し、妻、娘と暮らす彼の前に思わず笑顔になってしまうようなタイミングでカズキが現れます。
本来BLでは忌まれることの多い女性、それもカズキにとっては最大の敵であるところの娘、春菜がふたりをまた結びつけるという構図が最高。
このシーンは何度読んでも泣かされます。

「プラトニック」はふたりの出会いとそれから。
山口さんの一番はきっとこれからも春菜。それだってカズキは待てる。
見ているだけなら許されるから。山口さんも同じこと。
二人は今行動するよりも待つことを選んだ。全ては大切な彼女のために。

一対一の関係で描かれることの多いBLで家族を出すっていうのは相当に大きな賭けではあると思うのですが、西田さんはそれに成功してます。
「見つめていたい」は山口さんと、カズキと、春菜ちゃんの物語ではないでしょうか。
一度は読んでいただきたい作品です。


6

一途に

不倫!されど不倫!
なんていうかさ、これ奥さんの視点でみるとまた違うんだろうけど、こうやって描くと本当にドラマだとおもうw
強がって、なんでもない振りをする。でもそれはあくまでも「振り」であり、本当は・・・な気持ちがあふれてる。それが見えるだけに思わずギュっと心臓痛くなってしまうお話でした(*´∀`*)キュン
妻も子供もいて、子供のために家庭の図を壊せない攻。
若い受は、そうと知っていても離れられない。
攻は攻で、自分はオッサン。相手はうら若い青年。よもやそんなに一途に想われているとも信じられないでいる。そんな中、受の・・な部分を見つけてしまい~なカフェでのシーンが好きです。
なんか可愛いんだよね。
駆け引きをしているようで・・な見せ方が巧い。
こんな受。愛さずにはいられない。だって可愛いょ。
一生死ぬまで可愛いと思うwこういう子好きなのです。
最後、これまでにないプラトニックなまでの想い合いが描かれた結末。
一緒にいられなくても、一緒に先の未来を見られる二人がすごく素敵でした。どこかで二人が一緒になった場面も見てみたい気もします。

■オレがいるから
学生さんもの。
ちゅぅか、攻の鈍さって・・・どんだけのもんなのよwww
受じゃないけど、グゥの根もでませんw

■夢の果て
男娼としてたくさんの男に抱かれる受。
数知れず、相手選ばず。
それは将来描く未来のため。
けれど、ある男との出会いで・・・・!?
カメラ越しの瞳が切なくて忘れられませんのです(ノД`)・゜・。
きっとこれまではなんでもなかった行為。
けれど・・・・けれど・・けれど・・な・・・。
やられっちゃってるしね。
娼婦ものってこれが痛い。
考えただけで心が痛い。
ハッピーエンドおめでとう。だけど視線が受のケツに行ってしまう。
私の眼はもうだめやもしれませんorz

1

こんなおやじが最高なおやじになる時

妻子持ちの中年管理職リーマンに、年中貧乏のフリーター。
一見何の接点もなく、ともすればセフレだったり、中途半端だったりになりそうなこの二人なのに、なしてかくも深く結びついて離れないのか、
ラストの感動が心臓を鷲掴みにするとともに涙腺も刺激します。

印象最悪のこの二人が出会ったのは社内、青年がトイレで体を洗っているところを見た課長が顔を赤らめたのを見て察したのでしょうね、挑発すると逆ギレした課長にケツをたたかれて、それから声を掛け合うようになり関係が。
金欠だけど、課長に金をせびるでもなく、一体どうして?と疑問に思う課長。
一方青年は、密かにずっと課長を見つめ続けていて。
一見ちゃらんぽらんな青年が、真剣に課長の事を考えて、愛して、そしてその愛情を押しつけることもしない真摯な態度が課長を揺さぶります。
課長の奥さんに嫉妬する青年。
淡々とした絵と展開なのに、この二人の愛が高まっていく様が見事に現れているんです。
うまく文字にできないのがもどかしい!
海外転勤に一緒に来るかとさそう課長ですが、青年の独白が泣かせます。
別居中の妻のこと、娘のこと、全てを思いやって辛い別れを切り出す青年。
お話は悲しいバッドエンドではありません。
明るい未来が待っています。
この青年の健気な姿、そして課長の前向きで真面目な姿に将来の幸せを予感して。
ここまでわかりあえる二人をこんな短いページでギュギュっと収めてまとめている構成力はさすがと思います。
切ないけど、あたたかい。
甘くないけど、あたたかい。
作者の登場人物への愛が感じられます。

あとは、学生ものと、女衒とホストの話です。
この表題作のインパクトが強くて、影が薄くなっちゃいますが、短編としても秀逸で切ないです。
学生ものは、最後のオチが笑わせます。

おなじみ、まんがみち(コミックスとなっている)に吹き出し笑いしてください。

8

恋愛はどんな人間をも変える

妻子持ちおっさんリーマンとナンパでチャラ男のままならない恋愛に、ティッシュのお世話になりました(もちろん涙ですから!)。
はぁ~もう~、どうしてくれよう、好きです西田東氏。すきだーーー!
表題作は全4話。1話目では援交に近い印象の二人の関係が、話が進むにつれどんどん真剣味を帯びていくのです。

どうせ自分の事は飽きるまでの遊びだろうと思い、カズキがいなくなったらどこかで他の若造でも拾うか?とかうそぶいてる山口課長。
どう見たって堅物そうで遊びとかしなさそうなのに、そうやって一歩引いてることで自分にブレーキかけてるんだろうなーとにやにや。
切ない顔で自分との待ち合わせ場所を眺めてるカズキの姿をみた瞬間、全力で駆け出してくスーツ姿がたまらないったらありゃしません。
思わぬカズキの一途さにも胸をつかれます。

しかーし、好きだ好きだと言ってばかりいられない二人の現実。仕事と家庭にがっちり脇を固められた山口課長の事情は、二人の未来に決定的な問題をもたらします。
でもね、カズキだけを選べない山口課長の気持ちは責められないし、待ってられないカズキの気持ちも十分分かる。
一緒にいたいという本音とそうできない現実との境で、それぞれに苦しみどういう選択をするのかは、ぜひとも読んで確かめて下さいーー!
そして泣いちゃえー!

一体どこの青年誌で連載じゃ、とそんな表紙に恐れるなかれ、これならどこの書店だって店員の視線に怯えることなく購入できちゃうから安心でございます。
オヤジの純情とナンパ若造の一途さがつまった本作品、騙されたと思っておひとつどうぞ(昔この手口でマヨネーズご飯を強制させられた)。
山口課長の眼鏡とシワと某関口氏を彷佛とさせるオシャレ白髪まじりの頭髪に、激しく萌えてしまいました。(ん?ベタが下手なだけじゃないよね?)

最終収録作、とうのたった男娼の切ない夢を描いた『夢の果て』もたまらないのです。
約20ページの短さで、どうしてこうもぐっとくる話を描けちゃうんでしょうか。
恐るべし。

15

なんて下手な絵なんだ

絵が下手です。
でも話が超好きです。
過去にレビュー書いたみなさんが、神評価してるのに納得しました。
リーマンものを描かせたら右に出る者はいないといわれる西田東さん。ほんとその通りだと思った。どこにでもいそうなただのオヤジを、可愛げのある愛しいオヤジだと思わせてくれる。オヤジにときめく。キュンとなる。胸が苦しくなる。

受はどこからどう見てもパープリンのイマドキの若者です。
で、お互いに『相手は本気じゃない』と思っている。
リーマンのほうは結婚してるし、イマドキの若者のほうはチャラチャラ遊んでないのが不思議な外見だし。
でもお互いに、相手のことが大好きなのだ。
すれ違う心が切ないです。

『じゃあ俺と娘のどっちが大事だと言ったら!?』
『…………………娘』

ウン。
それは本音だ。
泣けます。

11

むつこ

きたきた、ともふみさんおはようございます♪
オヤジクラブを設立して、全国のオヤジたちを会員にして、『背広を脱がさないで』って歌を歌わせましょう。(このおにゃんこクラブなネタは、伊吹亜弓さんには分からないかorz)

西田東さんへのラブがいっぱいで嬉しい。
私も正直、西田作品はぜんぶオススメです!
最初は絵が好きじゃなかったのに、今じゃもうぜんぜんそんなこと思わなくなったし。ほんと、『ストーリーが好きだと、絵から受ける印象まで変えてしまう』というのを思いっきり体感させられました。

ともふみ

にやにやにやにやにやーー……
オ☆ヤ☆ジ O・YA・JI!!

こんばんは、お邪魔しまっす(敬礼!)
伊吹さん、ご、ご、ご5軒ですか!?
…もはやミッション。暑い中ご苦労さまです。

「影あるところに」はわたしも大大プッシュします。
いいですよね~父親の愛人と息子というドロドロ関係なはずが、なぜが爽やかに涙。
短編集だと他に「ドントクライベイベー」と「目を閉じないで」あたりも読みやすいかと思います。
そして短編集でこなれてきたらいよいよ長編「願い叶えたまえ」でまさかの○○○受けの洗礼を受け、次に、畳み掛けるように同じく長編「天使のうた」でそのままに西田ワールドへダイビング!!
その後はド・シリアスで疲れた心を「恋をしましょう」でリハビリ。
こんな感じの順番でお勧めします。え?多いって?
というか全部お勧め!←言っちゃった。笑

今日から1週間ほどちるちるのぞけないんですが、その間に伊吹さんが無事ミッションを完遂できることを願っております~~ではでは。

むつこ

オヤジ!
オヤジ!!

なになに伊吹亜弓さん、この蒸し蒸しするクソ暑さのなかで、オヤジを求めて街中をフラフラさまよい歩いていたと?でも結局求めるオヤジが見つからず、違うオヤジに浮気したと?
よかよか♪いろんなオヤジを堪能してちょ♪
ただし、補導されないようにくれぐれも気をつけてね~!(なんかチガウ?w)

でも本屋さんにないって悲しいな。たくさん置いてないのではなく、売り切れまくりだと信じたい!
本屋さんが充実してるのはうらやましいなー。私なんて近くにBL置いてる本屋さんがないから、「これ!」と思って買う場合は、いつもネットで購入なんですよね★

西田作品の私のオススメは、この作品の他には、『影あるところに』です。
『恋をしましょう』もかなり好きなんだけど、この作品を読むときは、『願い叶えたまえ』を先に読んでおいたほうがいいです。

うおー、
オヤジ!!!!
伊吹さんの書き込み読めば、私だけでなく、ともふみさんもニヤニヤしまくるに違いないw

伊吹亜弓

あああああん…っ(泣き声です、喘いでいません。
千葉県一のBLクオリティ(だと思っている)な本屋さんにありませんでした…。アニメイトにも無いだなんて、どうかしていますねこの作品は!もう5店くらい奔走しているのに見つかりません。もうセブン&ワイで頼めよっていう話なのですが……。ここまで見つからないと、逆に意地でもオフラインでゲットしたくなります。
別の作品は2冊くらいあったので、そちらからトライしてみます…。おのれ神作品がッ

萌えーーー!

なんて面白い!
なんて萌えられる話なんでしょうか!

ボーイズラブってこんなにも素晴らしいものだったんだ~と、腐女子である喜びを感じさせてくれた一冊ですm[g2

それに、
この作家さんはヘタウマな絵と言われてるようですが、普通に上手くないですか?
一コマ、一コマ絵になる構図が多いと思うし、表情とか仕草とか見ても観察力すごいなぁと思います。

もう萌えすぎて、この気持ちをうまくあらわせないけど、とにかく良い!

多くの方に読んでいただきたいと思う本です。

6

憧れてしまうような愛

表紙を見て分かる通り、とても絵は下手です。
それに華やかなBL作品の表紙と比べて、地味。でも前に見た同じ作家さんのアンソロジーの短編で泣いたことがあったので、思い切って買ってみることに。

表題作の「見つめていたい」「許して欲しくない」「もう苦しめたくない」は、妻子持ちのオヤジ課長・山口と、その会社へ働いていた若い金髪チャラ男・カズキの恋話。
笑顔を見せない型物課長なんですが、恋に対しては情熱的です。
トイレで山口をカズキがからかった事が切っ掛けで知り合い、次第に関係を結ぶのですが、西田さんは何かとセリフ回しが上手くて、読んでいて絵の下手さは忘れました(笑)。
たまーに凄い作画になりますが気にしない気にならない!!!
それぐらいドップリと話に引き込まれる力がある方です。


「見つめていたい」は山口視点。二人は既に付き合っている前提で話が進みます。
カズキが何を考えてるかわからん!どうすればいいんだ???と山口が悶悶とする話。

「許して欲しくない」「もう苦しめたくない」はカズキ視点から描かれます。
カズキが山口に対してグルグル悩む話。
かーーーなり可愛い乙女な発想をしている人だった。可愛い……。
山口は大人だけど、カズキは精神的に子供のまま。ある転機が訪れ、それに対するジレンマが関係をこじらせてしまうのですが……カズキが大人になっていく姿が清々しい。

「プラトニック」は書き下ろし。二人の出会いと未来が描かれています。
これが一番良い作品で、互いの関係がより強固なものになっていて泣いてしまいました。
憧れてしまうような愛です。大変そうだけど。。。

他に収録されている2作品。
「オレがいるから」は不良少年(攻)とクールぶってるヘタレ少年(受)の話。受けが部活の先輩に強姦されているシーンを目撃してから、受けが気になって気になってしょうがない攻めが、何とか受けを強姦した先輩から助けようと必死になるのですが、十代特有の痛さと可愛さで、面白い。
「夢の果て」は男娼とマネージャーの話。男娼がオーナーに語る独白がいい。どんな人でも好きな人を思い浮かべて夢を見ることがあるよね。

二人だけの世界ではいられない状況が西田作品には、とても多いのですが、これは結構現実的な事じゃないかなぁと思います。
リアルに描かれている為に、作品に入り込み易く、感情移入しやすい。
包み隠さず、飾らない普通の言葉が輝いて見える。
絵が下手だから見ない!と言う方が大半を占めてますが、非常にもったいない。

読んだBL本の中でベスト5に入るぐらい大好きです。
自分がオヤジ超好きなせいもあってか…非常におススメ。

12

オヤジを描かせたら、ナンバーワンでしょう

十架さんのおっしゃるとおり、絵は、かなりバラつきがありますね。
丁寧に描いているとこと、そでないとき。西田さんは、体調がよくないときは
こうなるんでしょうか?
でもでも、リーマン課長山口さんは、なぜかセクシー。
ぱっと見、まったく萌えなさそうですが、
ストーリーと台詞でそう思わせてしまうところが、西田さんの才能!すごいところです。
西田さんの作品を見ると、どうしてこんなにオヤジを生き生き描けるのだろうかと
不思議に思います。ネタ元が身近にいるのかな?

6

この作品が収納されている本棚

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