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表題作灼けつく視線に溶かされて

北里脩一・才能のある経済学者で大学助教授
中森由帆・端正な容姿に似ず負けず嫌いな経済学部三年

同時収録作品灼けつく視線に溶かされて

三崎教和 北里の後輩でプライベートバンカー
早良真祐 北里の教え子

その他の収録作品

  • うらはらな腕に閉じ込めて
  • あとがき

あらすじ

とろとろに溶かしてあげる…淫らな囁きに逆らえない、ドラマティックラブ!!大学生の由帆は、失恋して落ち込んでいたところを、助教授の北里に慰められる。遊び慣れた感のある北里に反発する由帆だったが、北里のゼミに所属することになり、甘く口説かれるうちに心は絆されて……!?

作品情報

作品名
灼けつく視線に溶かされて
著者
柊平ハルモ 
イラスト
藤井咲耶 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
ISBN
9784044463083
2.6

(5)

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萌々

(0)

(3)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
11
評価数
5
平均
2.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

攻めなのに、実は不器用。そんな助教授との愛って・・

柊平ハルモ/灼けつく視線に溶かされて
純愛:☆☆
H度:☆☆
オススメ:☆☆☆
恋愛不器用な助教授と大学生の由帆 ピュアなお話でした。
由帆が本気のようで本気じゃない助教授の北里に心引かれていくけど、心に手が届きそうで届かない姿が悩ましいです。
でも、この助教授はほしいものはかならず口説き落とす辛抱強さはすごいです。
ゼミの助教授とできている噂がある(実はできている)のに他のゼミ生はやりにくくなかったんでしょうか。
まあ、関係ない疑問ですけどね。

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ややこしい男だな~。

『焦がれる胸にくちづけて』の真祐(受)の先生だった北里(攻)が主人公です。

なんというか、北里はとても複雑な人です。とにかくややこしくてわけがわからない。正直、私はこういうタイプはかなり苦手です。悪い・酷いヤツというのではないし、身勝手な俺様でもない(いや、俺様なんだけど、我慢できないほどではない。好きではないが)、それでも読んでてイライライライラ・・・

反して由帆(受)はよかったですね。ひたすら健気なわけでもなく、意地の張り過ぎでもない、なかなか魅力的なキャラクターだと感じました。親友にずっと片思いしていて、でも彼に恋人ができて失恋してしまう。そこへ北里に声を掛けられて・・・

ただ、↑の通り、私は北里がどうにも理解不能だったので、2人のラブにはあまり思い入れはありません。
正直、この先この2人ホントに大丈夫なのか?とさえ考えてしまいます。もちろん北里です。人間そこまで根本的に変われるもんなんだろうか、と。
まあ余計なお世話なんでしょうけどね。

前作『焦がれる胸にくちづけて』のメインキャラクターも顔を出してます。真祐(受)は北里の教え子なので大学で普通に会いますし、三崎(攻)は北里の後輩で、北里の過去の人間関係(直接北里と三崎がどうこうではないです)に絡んで出ています。

私は前作の方が好きですね。こちらも絶対イヤ・ダメではないですが、あまり好みじゃないです。

1

複雑過ぎる恋愛話

前作『焦がれる胸にくちづけて』のスピンオフ作品。
登場人物は関係していますけど、一冊だけでも分かる内容になっています、

内容は、助教授•北里 × 大学生• 由帆の年の差もののお話。

北里は、前作では見えなかった、心に傷をかかえた大人でした。
余裕ある大人に見えてたのは見せかけだけで、ちょっと変わった、本人の努力ではどうしようもないことで悩んでいる、困った人でした。
魅力的な彼は、執着心が強過ぎて、恋愛していても、やがて相手を傷つけてダメにしにちゃうみたいで…耐えられなくなった恋人は離れていってしまう。
それを悟ったから、複数の恋人を作り、不誠実でも愛情を分散させ、誰にも本気にはならない…なってはいけないというルールが出来上がり…そのルールをお互いに守っている間は、凄く優しい彼として付き合ってくれる。
最初は、心に傷を持った孤独な可哀想な人だったんだと思いながら読んでいたんですけど‼
だんだん、その気持ちが複雑になっていくにつれて、理解し難い気持ちの方がかっていって…由帆と同じように、思わず喝を入れたくなるようなヘタレでした。

そこまで、恋愛を複雑化している割に、北里の執着心の強さの理由を書かれてきなかったから意外。
これだけ問題な性格だからか何かあると思っていたんですけど…裕福な家庭で育ったからだったにしても、弱い理由過ぎるし…ん〜その辺があやふやだったから共感できたなかったのかも(笑)

由帆は、ふらふらと付き合っていてそうで、実際は友達の事を一途に思い続けていたんです。
叶わぬ恋だと思っていたから、最初は気持ちがなくても、本気の恋になるかもと思いながら、告白される度に付き合っている…北里とは違うんです。
でも、想いの人には彼女が出来、失恋してしまった由帆は、北里に知られ…何故か口説かれるように。

大学でも有名な北里ですから、なかなか口説かれても、本気にしない…出来ない由帆。
優しい北里にだんだん惹かれていく自分に戸惑い…止められなくなり…好きになっていきます。
でも、北里の恋愛スタンスがわかっているから、恐くて好きとは言えないんです。
健気にぐるぐる悩み、前作の三崎が由帆の気持ちに気が付き、相談に乗ってくれて…
皆が北里を心配し、好きだからこそ、どうにかしたいと考えてくれてるのに、当の本人は逃げてばかりなものだからイラっときました。
北里という人がいい人なんだろうなあとは思うんですけどね‼
そうだとしても、このダメっぷりはいただけなかったんですよね…私には‼

北里に振り回されつつも、覚悟を決めた由帆は格好良かった。
ヘタレな北里の事を、たまに背中を蹴飛ばす勝気な由帆は好きでした。
結局北里は、由帆のような、自分の愛情を受け止めてくれる相手が必要だったって事なんですよね(笑)

恋人同士になってからも波乱が待ち受けてきそうな2人なんですけど、由帆だったら大丈夫かなあとは思える、一応幸せそうな2人の恋愛話でした。

エッチはプチ調教っぽい感じを想像して書かれたそうなんですけど、そこまでどエロとは思わなかったかなあと。
案外さらっと読めました。
そこよりは、由帆の「先生」って何回も読んでる方がニヤッとしましたけど(笑)

複雑過ぎる恋愛話でしたけど、これが面白いと感じる方には楽しめる作品かと思います。

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