日本最大級のハイブリッド書店
大好きなヤクザ攻め設定との事で購入。
知らない作家さん(デビュー作らしいです。)だったので、期待半分で
読み始めましたが…
稲月先生すみませんm(_ _)m
めちゃめちゃ面白かったです!
テンポよく読めるうえに、萌えポイント多数で気付けばあっという間の時間でした。
受けさんの比呂は、自覚症状の薄い酒癖の悪い美形大学生。
起きたらホテル!という展開も一度や二度ではないようで、覚悟して相手を確かめたら
なんと男!しかも背中に刺青!ヤクザ!!
と、いきなりこんな展開から始まるお話です。
そんなヤクザで攻めさんの柏木がもう!もうもう!!
最後に分かる柏木サイドのお話を読んでしまったら、一気に好感度上がりました。
それまでの展開でも、強引だけども優しくて、勝手だけども受けをひたすらに甘やかして。
大人の包容力と言えば聞こえはいいけど、受けからはエロ親父呼ばわりのヤクザで。
そんな柏木でも、比呂の事になると振り回されて悩まされて…
そんな魅力たっぷりの柏木に一気にやられました。
めっちゃ偉い立場のヤクザが一大学生に翻弄される時々シリアスなこのお話は
甘あまなお話が好きな方にはぜひオススメです(^ω^)★
最近読んだ作者さんの他のお話があまりにツボだったため、こちらも読んでみました。
それほど評価数は多くけど、個人的には超面白かったです。
愛情が強すぎる執着攻めにロックオンされちゃった受けが、攻めから逃げ回るお話になります。
こちら、二人のズレが楽しくて仕方ないんですよ。
誤解から始まった恋で(攻めは受けから情熱的に口説かれたと思ってるけど、受けは酔うと口説き魔になるだけだった)、攻めは受けと完全に恋人気分だけど、受けの方は「酔ってヤクザと寝ちゃった!?」みたいな。
また、主人公である受けが、一見攻めに振り回されてるように見えて、実は攻めが受けに振り回されてるんですよね。
攻め視点で見れば、完全に小悪魔の所業なんですよね。
ヤクザで組長なのに、あちこち走り回らされてる攻め、かわいそう・・・。
とりあえず、笑えて甘くて可愛くて、ちゃんとキュンも堪能出来る超ツボ作品でした。
ザックリした内容ですが、ヤクザの組長・柏木×顔だけはいい普通の大学生・比呂による、誤解から始まるラブコメです。
酔うと口説き魔になる大学生・比呂が、ホテルで目を覚ました所からお話はスタート。
全裸で身体にはキスマークが散らばっていたため、酔っぱらって知らない女の子と寝ちゃったんだと思うんですね。
が、そこでシャワーから出てきたのは、如何にもヤクザと言った感じの男・柏木。
すっかり恋人気分の柏木から独占欲丸出しの言動を見せられるものの、そんな気は更々ない比呂はなんとか逃げ出そうと焦りまくっていてー・・・と言った感じになります。
で、面白いのが、こんな二人の追いかけっこ。
柏木が仕事で居なくなった隙に、助かったとばかりに逃げ出す比呂。
しかし、何故か教えてもいない携帯に電話が掛かり、更にバイト先にベンツでお迎え。
で、連れ去られた挙げ句、またまたヤられちゃうと言う。
えーと、これだけだとどこが甘いのかと思われるでしょうが、とにかく柏木が比呂にメロメロなのです。
多少(?)強引なのは置いといて、比呂に涙目で見つめられれば「そんな目で誘うな」と愛しげにキスし、「出来るだけ早く帰ってくる」みたいな。
また、普段はヤクザそうろうのクセに、比呂にだけは優しく笑ってやたら甘やかすんですよー!
いや、個人的に、他には怖いくせに受けにだけはやたら甘くて優しくて、ついでに弱い攻めってのがツボでして。
また、エッチではエロ親父ぶりを発揮しちゃうのもツボなんだなぁ。
と、柏木から与えられる大きな愛情が存外気持ち良く、ズルズルと流されて行く比呂。
しかし自分の気持ちがハッキリ分からず不安な彼は、二日間をタイムリミットとした「鬼ごっこ」を柏木とする事になりー・・・と言う流れです。
これ、二日以内に捕まえられなければ、二度と自分とは関わらないと言う約束での鬼ごっこになるんですけど。
で、友人の協力なんかを得て、日本中をあちこち逃げ回る比呂。
追いかける柏木ー。
ここに来て急にシリアス展開ではあるんですけど、自分の気持ちをしっかり見定めようとする比呂の心理描写に読み応えがあるなら、なりふり構わず汗だくで追いかける柏木に、心を打たれてしまう・・・。
柏木、いい男じゃないかよ!
と、全体的にはコミカル路線ながら、しっかり読ませてくれる部分もある、素敵な作品だと思います。
あと、これほどまでに柏木が比呂に執着する理由ー。
ここのあたりがしっかり書かれてるのも素敵でした。
最後に書き下ろしのSSがございますが、こっちはひたすら甘々&お笑い。
初の騎乗位に尋常じゃなく目を輝やかせている柏木が、なんだか可愛く見えて来ます。
「本当にこれ、はい・・・」「はいる!」みたいな被せ気味のやりとりが、楽しいったらないですよ。
いやー面白かったです。笑いました。基本、受けの一人称で話が進むんですが、攻めとの温度差がありすぎて相当に笑えます。某おやじ淫魔を思い出しました。中盤からは切ない展開もありますが、基本ドタバタラブコメで最後まで一気に読んでしまいました。くっついた後の二人も見たかったなぁ。
稲月先生のデビュー作とのこと。
とっても面白くて、最後まで楽しく読ませて頂きました。
受け様は、顔がよくって、流されやすい性格の大学生の比呂。
イマドキと言われるような学生らしく、ノリがいいというか軽いというか。
マイペースだけど、人の気持ちは寄り添える子のようです。
攻め様である柏木は、ヤクザであり、数年前に比呂を見初めていたけど、その時はまだ守りきれるだけの力がない、とあきらめていた模様。
今は金も力もあって、今度こそ比呂を放さない、とがつがつ攻めてきてます。
しょっぱなから比呂が飲み会後に目が覚めたら、ホテルのベットに全裸で、背中に刺青のあるどうみてもバリバリのヤクザが一緒にいる状況。
さては、バージンを失ったのかとショックを受けたけど、あれ?どこも痛くないぞ、まさか有り得ないとは思うけど「俺が抱いた?」
思わず私も柏木と一緒に吹きましたよ。
いやいや、有り得ないって。
なかなかハードな場面だと思うのに、比呂の一人称で進むので、テンパリ具合が面白くて緊迫感に欠けるんだよなー。
こちらの意向など頓着せず、会話もかみ合わせようとしないまま、ぐいぐい押してくる柏木。
すばらしい執着ぶりで、溺愛で、甘ったるく愛の言葉を囁く柏木に、ほだされてしまう比呂。
でも、柏木の愛のスピードについていけず、涙を流す比呂を見て、このまま自分のものにしてしまっていいのか、手放した方が比呂は幸せなのではないかと不安になって、比呂を逃がしてしまう。
柏木から逃げたかったはずなのに、追いかけてこない柏木にショックを受ける自分自身の気持ちに懊悩する比呂。
追いかけて来た柏木の側近に、比呂の友人の亮は、比呂に本気なら捕まえてみろ、と2日間の鬼ごっこを提案する。
比呂の気持ちなんて関係ない、俺には比呂が必要なんだ、と吹っ切った柏木との本気の追いかけっこがスタート。
この友人の亮がまたいいヤツ~。
男気があって、頭もいいし気合も十分。
亮のいとこを加えた3人の会話は、ノリツッコミ満載で笑えました。
柏木が必死になって自分を探して求めている姿を見て、自分から柏木の名前を小さく呼ぶ比呂。
柏木に捕まって、抱きしめられて情熱的に愛を告げられる比呂、という2人の姿を、私も満面の笑みで眺めたかったわー。
会話のテンポがとてもいいし、読みやすく、とても面白かったです。
何より、攻め様の周りの何を蹴散らしてでも受け様が欲しい、という執着ぶりが私の萌ツボにクリーンヒットでございました。
続編も楽しみです。
私がヤクザBLにハマるきっかけになったのがこの小説です笑
攻めがヤクザだと、乱暴な言葉遣いだったり、拉致監禁や陵辱といったタグがつくことが多いと思うんですが、基本的にこの小説はやさしい世界です。
攻めの柏木は受けの比呂を溺愛していて紳士的だし、柏木の側近の玉城さんや、安瀬さんといった組関係の人たちも丁寧です。もちろん暴行を加えての拉致監禁なんてないし(監禁…と言われればそうかもだけど)、平和です。
ヤクザBL入門にはピッタリだなぁと思う一冊です。(私はこの小説のあとすっかりヤクザBLにハマってしまって、重め系にどっぷり浸かるように…)
どちらかというとスパダリ物が大好きな人にはぐっと来ると思います!