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表題作愛していると言ってくれ

桐生拓海 高校3年生 養い子
渡会俊一 俳優 保護者

作品情報

作品名
愛していると言ってくれ
著者
藤原万璃子 
イラスト
森藤エイコ 
媒体
小説
出版社
雄飛
レーベル
アイノベルズ
発売日
ISBN
9784902543155
2

(3)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
2
得点
4
評価数
3
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

言葉に表せない愛情

普通の恋愛のようなものではなく、家族愛というにはそれ以上。
年下攻めで養い子×保護者のお話です。

淡々と話しは進み、じんわりしんみりしたちょっとシリアスで切ない葛藤に悩むストーリー。

物語は二人の出会いから始まります。
デビューして駆け出しだった俊一は、尊敬してやまない先輩俳優が亡くなり、母親に生活能力がなく行き場をなくした彼の忘れ形見・幼い拓海と出会います。

その後、俊一は拓海を引き取り家族同様の生活を送って13年の月日が経ちます。
拓海は高3になり、体もたくましく成長し、学業もさることながら家事一般を請け負う出来のいい子に。一方、俊一は子育てと俳優業を両立させ今では抱かれたい芸能人NO1に選ばれるほどの人気俳優に。

このまま平和に続くと思われた生活は、今まで大切に育て成長した拓海によって全て奪われてしまいます。
拓海の俊一への想い、拓海を捨てた母親の出現で二人の関係はどうなっていくのか??

多分ですが俊一としては、本当は今までと同じように家族として穏やかに拓海との生活ができればそれでよかったんじゃないかな~と。
ところが拓海の俊一への想いは予想以上の激しさで、盲目なまでの愛というか手に入らないなら壊れてしまえばいいくらいの激愛。
戸惑いつつも寂しい目を向ける拓海を突き放すこともできなくて。

そこへ思わぬちょっかいを掛けてくる輩の出現(笑)
俊一は拓海への想いに決断を迫られます。

突然現れた母親が本当にウザい存在なのですが、彼女の気持ちも場合によってはわからなくもないという書き方がニクイ。
そんなピンチでもないと、いくら拓海が男らしく成長しても俊一の母性?父性的な愛を恋愛レベルにするのは難しかったのかな~。
拓海がオスになって俊一を攻めてても、彼の脳裏にあるのは幼くて甘えんぼの拓海ですからね~。気の毒に思いますw

印象的だったのは、拓海を呼び戻したい一心で放つ俊一の告白です。
真に迫ってて良いシチュでした。

0

「許されざる」って難しい……

 なんというか……。
 若いな……と、言ってしまえばいいのでしょうか?

 成長した拓海が普段、めちゃくちゃいい子なのに、ぶち切れた後の性格の変わりっぷりがすごかったです。
 なんていうか……。
 登場人物たちの思い込みがすごかったなー……。

 まぁ、多分、これは作者さんたちの「許されざる」ってところに相当に重きを置いているが上に、起こった事態だと思うんですが……。

 言われてみれば、最近、BLって、この辺りの概念が、若干、どうでもいいものみたいに、なってますよね……(反省)
 しかも、こっちもあんまり読みながら、その辺りのことに何の疑問も感じてなかった……という。

 ある意味、初心に返った、と言えば初心に返った話だったのかも知れません。
 でも、個人的には、もう、そういう辺りのモラルって崩壊してしまっているようなので。
「そこまで思い込まなくても……」
 と、思ってしまった様な気がします。

 難しいですね。こういうの。

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