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表題作上手の猫は線の上

時東巡
材料工学化に在籍している大学院生
西洞定
優秀だが辛辣で人づきあいが下手な大学生

あらすじ

マジメな大学院生の時東は、教授から臨時助手の西洞を押しつけられた。
高圧的で愛想もないが、とても有能で時東の仕事は順調――と思っていた矢先、
西洞が論文執筆代行という裏稼業をしていたことを知る。
だが反省もせず口止め料だと乗っかってきて、ムリヤリ童貞を奪われてしまう。
淫乱すぎる西洞に振り回される時東だったが何故か付きあうことになり―――!?

作品情報

作品名
上手の猫は線の上
著者
黒山メッキ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
ISBN
9784796411417
3.8

(17)

(7)

萌々

(4)

(3)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
62
評価数
17
平均
3.8 / 5
神率
41.2%

レビュー投稿数1

ビッチさんが恋を知るお話。

黒山さんて青年誌を描かれる作家さん、のイメージだったのですがBLも描いてらしたんですね。興味がわいて購入してみました。

大学院生の時東くん×優秀だけれど口が悪く人づきあいが苦手な西洞くん(大学生)。
丸々1冊同じCPのお話でした。





院生の時東くんは、ある日教授に一人の大学生を紹介されます。
研究の助手に、と紹介されたその大学生・西洞くんは初めから高圧的な態度で、口も悪い。そんな西洞くんに初めは辟易する時東くんですが、学生としてはかなり優秀。仕事をこなしていく過程で、少しずつ仲良くなっていく。

が、ある日西洞くんがバイトとして他の学生の論文のゴーストライターをしていることを知り…。


西洞くんという子がなんともミステリアス。
優秀な頭脳を持ちながら、合理的に物事を進める癖があり、自分の身体は相手を知るための道具でしかないと思っている。ゆえに誰とでも関係を持ってしまうビッチさんでもある。

そんな西洞くんを放っておけずに世話を焼いてしまう時東くんですが、自分を大切に扱ってくれる時東くんに、西洞くんも少しずつ心を許していく。

西洞くんが合理的な考えをするようになった理由。
自分の身体を大切にしなくなった過程。
彼の、過酷な過去。

そういったものを少しずつ見せながら、彼らの感情の機微が細やかに描かれています。

とにかく西洞くんという男の子が魅力的でした。
野良猫のよう、と言えばいいのか。
誰にもなつかず、餌をくれる人の所ならだれにでもついていく。
けれど、誰にも心を開かない。

セックスを、物事を進めるうえでの手段としてしかとらえていなかった西洞くんが、時東くんから愛され、彼を好きになり、自分を大切にするようになる過程に激萌えしました。

時東くんも西洞くんも理系男子なので、理詰めで恋愛を考える癖があるのも可愛かった。

薄幸受けさん、に分類されるのではないかと思うのですが、西洞くんという男の子は逞しい子で、自分を不幸せだと思っていない。

その強さがとても素敵でしたが、ビッチさんだった西洞くんが、恋を知り、そして幸せを手に入れる。
そんな彼に、気持ちがほっこり温かくなりました。

3

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