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  • 異世界で王様に溺愛されて幸せになりました。

異世界で王様に溺愛されて幸せになりました。

isekai de ousama ni dekiaisarete shiawase ni narimashita

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表題作異世界で王様に溺愛されて幸せになりました。

ロッドバルト,28歳,バーランド国王
篠原光理,19歳,天涯孤独の専門学校生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

両親を事故で亡くし天涯孤独の光理。
ある日光理は生贄として異世界に攫われるが、金髪碧眼の王・ロッドバルトに助けられた。
光理は潜在能力が高いため老いた神皇の新しい「器」に選ばれたが、
「器」としては純潔であることが条件と聞く。
神皇が新しい「器」を得て力を持つことを阻止するため、
ロッドバルトは光理の清らかな体を奪い、穢された光理は初めての快感に溺れた。
けれどロッドバルトは世継ぎのためにいずれ后を迎える身で――。

作品情報

作品名
異世界で王様に溺愛されて幸せになりました。
著者
橘かおる 
イラスト
Ciel 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
発売日
ISBN
9784796411455
2.8

(12)

(0)

萌々

(2)

(7)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
4
得点
31
評価数
12
平均
2.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数4

色々な事情はあれど、二人のエッチは甘々

こちら、正統派ファンタジーと言った、超甘々な異世界トリップものになります。

元々、「黒竜の花嫁」が大好きでして!
そちらも、異世界で王太子に寵愛されると言うお話なんですけど。
今回もですね、大学生がトリップ先で包容力のある王様に溺愛されると言う、超ほのぼの甘々、ちょっぴりハラハラドキドキと言った作品になってました。
まさに正統派と言ったファンタジーでもあるので、すごく読みやすくて読後感の良い作品ではないでしょうか。


内容ですが、異世界トリップもので正統派ファンタジーになります。
元々この世界の住人・光理(コウリ)が、神皇の器に選ばれてしまった為、王太子であるロッドバルトが異世界(現代日本)に逃がした所からお話はスタート。
そして15年後-。
再び神皇の為の器として、こちらの世界に攫われてきた光理。
神殿に囚われた光理を救い出したロッドバルトにより匿われますが、「器」の条件が純潔である事を知り、ロッドバルトに抱いてくれるように頼みますがー・・・と言うものです。

で、まずこちら、世界観がかなりしっかり練られていて面白いのです。
魔術師や神獣と言った如何にもファンタジーらしい設定の数々に、対立関係にある王家と神殿。
そして、代々新しい「器」に乗り移る事により、長い生を得てきた神皇の存在。
強い魔力を持つ光理を器としてつけ狙う神殿と、なかなかハラハラさせてくれるんですね。

と、ストーリーとしてもとても面白いのですが、個人的に更に萌えたのが甘々な二人の関係。
元々、光理は王宮の使用人である夫婦の子供だったりします。
自分に無邪気に懐く幼いコウリを、可愛がっていたロッドバルト。
日本で普通の青年として暮らす光理を、お守りとして持たせた黒水晶を通してずっと見守ってきたんですね。
そう、彼は最初から光理が可愛くて可愛くて仕方ないのです!

で、突然現代日本から攫われてきた光理。
彼は利発で芯が強いと言った印象です。
自身の状況を冷静に受け止め、神皇が新しい器を得て力を増大させる事を防ぐ為、ロッドバルトに抱いて貰えるように頼む。
とは言え、彼は彼でロッドバルトに惹かれており、純潔を無くすなら彼でないとみたいな。

まぁそんなワケで、色々な事情はあれど二人のエッチは甘々。
光理が純潔では無くなった事を知らしめる為に、二人のエッチは神殿に(魔力を使って)生中継されるワケですが、その後は結界を張って二人だけの初エッチをやり直しちゃったりするのです。
純潔がどうのこうの以前に、もう完全に抱きたいだけじゃん?

で、この後、純潔を無くす為に抱いてもらっただけで、ロッドバルトは世継ぎの為にいずれ后を迎えなくてはならないと思い悩む光理。
更に、そんな彼に神殿の魔の手が伸び・・・とストーリーは進みます。

こちら、基本的にほのぼの甘々なので、ロッドバルトに后が~云々は、そこまでヤキモキする事無く見守れちゃうんですけど。
どう見たってロッドバルト、光理にメロメロですしね。
光理に何かあるたびに、血相変えちゃってますしね。

しかし、神殿の方はかなりハラハラさせてくれます。
これ、ファンタジーとしてめっちゃ面白い展開だから。
オチなんかが痛快だから!!

と、個人的に超好みで面白い作品でした。
再来月には「黒竜の花嫁」の続編も出る事ですし!
そちらもとても楽しみです。



12

守る為に異世界へ逃がした可愛い子

BのLは、今世が舞台より、
異世界の、あり得ない空想世界のファンタジーのほうが、妄想が拡大されて癒される。面白かった。

神皇:
有限の命の生き物だけど、人の体=「器」に魂を移動して、生き永らえる不死の神殿の主(化け物) 
王族と力の対抗、ロッドバルドを嫌う

ロッドバルト・ジョゼ・フィン:28歳 バー ランド王国王太子
4才のコウリを逃がす 王となり、コウリを探しに行く

コウリ:4才で神皇の「器」に決まる。
王太子は、コウリに魔石を持たせて両親と共に異界へ転移

篠原光理:19歳 昔の記憶はない
両親が事故死 御守り石と「思い出箱」が切っ掛けで記憶が蘇る
迎えに来たというフランは、神皇の使いだった。

・・コウリが持つ「力」を巡って一波乱。

0

とにかく甘々、そしてほのぼの

絵師さん買い。

あらすじを拝見した時点で、ややシリアス寄りな作品かなと思って手に取ったのですが、とにかく、

甘々。そしてほのぼの。

です。
ネタバレ含んでいますのでご注意ください。







主人公は専門学校に通う光理。

仲のいい両親に育てられ幸せに過ごしていたけれど、交通事故に巻き込まれ二人そろって逝ってしまう。凄まじい喪失感に苛まれている彼が母親からもらった「お守り」に祈った時に、「異世界から来た」という人物に「向こうの世界に行ってみないか」と言われ異世界に連れていかれるが―。

というお話。

もともと光理は、その異世界・バーランド王国に両親とともに住んでいた住人。

バーランド王国は国王が統べる王宮と、神皇がいる神殿で勢力が二分しているが、神皇は身体の寿命を迎えると新たな「器」を見つけ、その体を乗っ取ることで生きながらえてきた。そして、その神皇の「器」になるべく選ばれたのはまだたった4歳のコウリ。コウリを「器」にさせまいと、次期国王のロッドバルトはコウリをコウリの両親とともに異世界(現代日本)にトリップさせたという過去がある。

という事で、コウリを「器」にしたくてコウリを狙う神皇と、神皇にコウリを奪われまいと必死なロッドバルトの闘い、のお話です。

序盤、4歳だったコウリがロッドバルトをはじめとする国王側の面々と戯れるシーンの描写があるのですが、これがまあ、とにかく可愛いのなんのって。ロッドバルトが骨抜きにされた理由が分かるというものです。

異世界トリップものって、トリップしてしまった理由が大きなキーポイントになると個人的には思っているのですが、今作品は、その理由もきちんとしていますし、その理由が序盤できちんと描かれているのでモヤモヤせずにするんとストーリーに入り込めました。

常に神皇に狙われるコウリですが、ロックバルトは常にコウリを守ってくれますし、コウリ自身強い魔力を持っていることもあって、さほどシリアスな展開にはなりません。

で。

この作品のもう一つの大きなキモは「執着攻め」です。
ロックバルトの長い時間を経てなお薄れることのないコウリへの深い愛情に激萌えしました。まさにコウリファースト。ロックバルトの全ては、コウリのためにあると言ってもいい。一途に受けを想い続ける攻めさんてめっちゃツボなので、非常に面白く読めました。

ただ、しいていうとコウリの存在が若干ご都合主義だったな、という感も。

素直でいい子。
魔力も高く、周囲の人から愛され、大切にされる。

非がなさ過ぎて、ちょっと面白みに欠けたかな。
あと、濡れ場の際のコウリが積極的すぎてちょっと引きました。まあ、これは完全に好みの問題なのですが。

終盤にコウリが神皇に連れ去られる、という展開にはなりますが、ファンタジーものとしては王道で、痛い描写もないですしとにかく終始甘くてほのぼのな雰囲気に満ち溢れているので、安心して読める作品かなと思います。

あと、特筆すべきはCielさんの挿絵。
美しい。
そして可愛い。

最後のページにキリア(ロックバルトの弟)のイラストが描かれていますが、可愛すぎて悶絶しました。

5

神様は・・・?

橘先生だしCiel先生だし購入。モフあり、異能あり、異世界トリップありの王道ファンタジー。あれどうなった?と少し気になることがあったので萌にしました。本編250P弱+あとがき+Ciel先生のサブキャラ図1Pでした。

専門学校に通う光理は、事故で両親を亡くし今日は四十九日。法要が終わった後、横になってうとうとしているといつもの夢を見始めます。色とりどりの妖精が飛び不思議な動物のいる世界。そして馬にまたがり煌びやかな装いの男性とネコ科の大きな動物。両親がいなくなって悲しみのあまり現実逃避したくなっている光理は、この夢の世界の男性に会いに行きたいと思うようになり・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
キリア(攻めの弟)、ライ(キリアの神獣)、ギュンター(攻めの魔導士)、神皇、貔貅(ひきゅう、攻めの神獣)等。王宮と神殿の拮抗する関係がお話の軸になります。

**以下攻め受けについて

攻めさんは王族たる態度の方で、ビジュアルも完璧。文句なし。受けさんも頑張りやさんで、なんとか自分のポジションを作って、よし!これから!という感じで終わり、良かった良かっただったのですが。
神皇にだけ話しかけ、王族との力バランスを取るはずだった神様はどうなったのよ・・・とちょっと気になった次第です。光理も色々心配してるだけど、ぐずぐずに愛されてるところで終わってしまったよう・・・
神様登場しても面白かったんじゃないのと思ったんです。読み飛ばしちゃったかな・・・。

4

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