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インテリヤクザと花屋の子育てストーリー
小椋ムク先生のイラスト~!と衝動買い。
子持ちヤクザ×不憫受けのよくある設定か~と、あらすじを読んでからの
読み始めだったんですが、気づけばあっという間にクライマックス!!
受けさんの健気ながらも最後は強気にアタックしちゃうとこにやられました。
両親を失くし、父親の花屋を取り戻すために毎日懸命に生きる悠宇。
勤め先の花屋の隣に位置する楽器屋さんで知り合った男の子・峻音の保護者として出会ったのは、
毎月決まった日に花束を買いに来る、気になっていた常連さんの有働さんで…。
ピアノの講師を引き受ける事で、峻音には懐かれ悠宇は自覚がないながらも
段々と有働さんに惹かれていくのですが…
という、受けさんが不憫だったり健気だったりを好きな方には堪らない1冊かと。
最後なんてむしろ男前な開き直り方もするギャップ萌の持ち主です笑。
むしろ攻めさんに物足りなさが。
読み足りないだけなのか分かりませんが、悠宇に対する気持ちがはっきり
言葉にするでもなく伝わってくるでもなく…。
大事な説明は懇意にしている刑事頼みだし…。
ヤクザっぽいのは最後の最後にある、えっちのSっぷり発揮シーンのみ。
あとは穏やかな青年実業家風な感じなので、
ヤクザものといえば…的な組同士の抗争シーンとかを期待してしまいました(^^;)
半グレをあっという間に叩きのめすのみだったのが不完全燃焼…。
お話のほわほわ感に小椋ムクさんのイラストがバッチリとマッチしていたのもあって
イラスト込みで楽しめました★
先生買い&表紙の眼鏡イケメンに撃ち抜かれて購入。ヤさんものはどちらかというと苦手な方ですが、お子様連れインテリさんでドンパチとかクスリとかのドロドロ系ではないように感じたので、大丈夫でした。書き下ろし250P超+先生のあとがきです。地雷はうーん、さっくり誘拐ぐらい?ドロドロ手ひどいものではないと思いますけど。
お話は、雨で来店する人が少ないある日、商店街の花屋でバイトしていた受けさんがお隣の楽器店のピアノをじーと見つめる男の子を見つけるところから始まります。濡れちゃうから と声をかけ、お店のピアノを弾かせてもらっていると、パパが迎えに来て・・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は、
峻音(たかね ♂):5歳、ピアノが大好き
攻めさんの部下数名、花屋店主、楽器店店主、刑事ぐらい。
ムク先生が描かれるインテリさんの、超冷たい、怖い感じの絵が秀逸!そして10枚あるモノクロのうち、後ろの方に3枚集中していて、キス♡、結合シーン、結合シーン ですw その結合シーンは受けさんの手首を縛っている図でした。自分的には久しぶりな気がする、縛りの図。
*****************以下は個人的感想
本格的なヤさんものではなく、お子様ですごくソフトになっているので、ヤさんもの初めてなんだけどという方でも安心してお読みいただけるのでは。私が妃川先生をよく読むからかもしれませんが、読みやすいと感じます。インパクトは?と問われると、低めだけど、安心して読める優しさ、甘さ多めのものだと思います。
お子ちゃまは可愛くていい子、受けさんもお子ちゃま天然一途系&頑張り屋さんで、攻めさんはこれから幸せ一色だろうなあ・・・・羨ましい。ちゃんと二人を守ってあげてね。
攻めさんはジェントルな顔してましたが、最後、かぶっていた猫をはぎ取り、獰猛肉食獣と化してましたので、そのようなギャップが好きな方にもよいかもです。
一番のお気に入りは、眼鏡インテリな攻めさんのクールな表情!な一冊でした。
今回は月一で花束を購入していく子持ちの会社社長と
実家の花屋を買い戻す夢を持つフローリストのお話です。
近隣商店街の再開発の裏事情を絡めながら
受様が攻様の恋人になるまで。
受様は郊外の商店街で花屋を営む
両親のもとに生まれます。
母の希望で2才から音楽教室に通い、
幼稚園に入った頃には
ピアノが生活の一部となります。
しかし、
音大受験を控えて父が急逝した為
金銭事情から進学は諦め
父の花屋を母ときりもりしますが、
母も父を追うように逝去し
受様は実家の花屋をも失ってしまいます。
失意の受様に手を伸べてくれたのは
父の友人の花屋店主であり
受様はその店でフローリストとして
修業を積んでいる毎日です。
最近は毎月決まった日にやってくる
エグゼクティブ風な紳士に
指名されてアレンジメントを作る事が
楽しみになっていました。
また、花屋に隣接する楽器店店主は
受様の事情を知り
休息時間にピアノを弾かせてくれ
受様はピアノも好きでいられます。
今回件の紳士が花を買い求めた日は
朝から土砂降りの雨が降っていて
客足も鈍る日でした。
少し小降りになった時に
軒先のアレンジメントを確認した受様は
隣の楽器店の店頭に幼稚園くらいの
男の子を見かけます。
男の子は電子ピアノを熱心に見ていて
気になった受様は声を掛け
一緒にピアノを弾くことになります。
しばらく後男の子を探して現れたのは
花を買っていく件の紳士で
彼こそが今回の攻様になります。
男の子は攻様の息子で
事情があって通っていたピアノ教室を
やめなければならなかったとの事。
男の子に懐かれた受様は
新しい教室が決まるまでの間だけと
彼のレッスンを引受ける事になります。
週一でのレッスンと
月一でのアレンジメントで
攻様親子と徐々に親しくなる受様ですが
男の子が攻様の妹夫婦の遺児で
本当は甥である事を知った頃
駅向こうの商店街の再開発絡みなのか
妙なチンピラ達がふらついたり、
刑事がやってきたり
日常外な出来事が起こり始めます。
しかもそれらには
どうやら攻様が関わっている様子です。
いったい攻様は何者なのか!?
そして攻様の真意とは!?
妃川先生は
代表作と言える他シリーズでも
任侠系のヤクザのお話を書かれていて
ヤクザモノはお得意分野な作家さんです。
私、そのシリーズの続刊を
首を長くして待っております1人です♡
まぁ、それはさておきましても(笑)
社会情勢を鑑みてか
暴力全開な裏世界のマフィアもののみならず
疑惑や詐欺等事件絡みのシリアスなヤクザモノは
商業新作はなかなか出ない今日この頃。
そんな中でも妃川先生はコンスタンスに
いろんなヤクザモノを書かれてますので
今回もどんなお話なのかと
ワクワクして手に取りましたが
私の期待とは若干ズレていましたので
「萌」評価に留めました。
椋先生のカバーイラストで受ける
出来るインテリヤクザと
可愛い子供にほだされた一般人という
ほんわかムードは裏切りませんが
受様視点と攻様視点が交錯するわりに
攻様事情はおおまかな現状しか
読者には説明されず
近隣商店街の再開発絡みの組関係の事情で
受様が下っ端に拉致られるも
やり手な攻様の手回しで
間一髪なところで救出される上に
事の真相は公にされないまま内々に
手打ちにされて一件落着という
裏にあったヤクザの抗争的ないざこざは
全て蚊帳の外的な方法で解決を見ていて
物足りない感が半端ないです。
救出された受様とのHシーンで
初心な受様にしたい放題だったのは
ヤクザな攻様の本領発揮で
良かったのですけどね。
古き良き任侠もののヤクザのお話は
コメディ調なお話が多いので
抗争の実況なくシリアス展開で
読めるお話は少ないと思うので
そういう意味でも妃川先生には
ヤクザな世界のお話も
頑張って書いて欲しいです。
今回はヤクザな攻様つながりで
妃川螢さんの『ヤクザに嫁入り』を
ご紹介作とします。
こちらのカプのほうが私の好みなので♪