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表題作秘処

鎧、一族経営の総合商社社長
桐島有吾、会長秘書から社長秘書へと配属される

あらすじ

「もう何週間も、私は君のこの姿を想像していた」
男の舌が、自分のむき出しの乳首を舐めまわしているのが見えた――
ストイックな青年秘書は貞操帯を嵌められ、絶頂を禁じられた状態で、エリート社長が仕掛ける肉体調教に堪えるしかなかった……。伝説のSMメンズラブ『ライド・ガイ・ライド』の著者が放つ、もう一つの幻の淫らポルノ『秘処』、衝撃の第一弾が登場!

秘処 第一章≪美し淫ら≫ 38ページ
秘処 第二章≪蕾ほぐし≫ 38ページ
秘処 第三章≪淫ら遊び≫ 40ページ
秘処 第四章≪舐め吸い≫ 57ページ
秘処 第五章≪甘濡れて≫ 40ページ
秘処 第六章≪じらし悶え≫ 40ページ
秘処 第七章≪朝まで愛し≫ 87ページ
秘処 番外編≪昼下がり蜜舐り≫ 11ページ

作品情報

作品名
秘処
著者
塔栄のりこ 
媒体
小説
出版社
秋水社ORIGINAL
電子発売日
4.1

(14)

(8)

萌々

(3)

(1)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
56
評価数
14
平均
4.1 / 5
神率
57.1%

レビュー投稿数3

時間と心とお財布に余裕のある方に。

著者の『ライド・ガイ・ライド』のように、紙書籍化されたらずいぶん価格が下がるだろうと二の足を踏むこと十数ヶ月(笑)、これもある意味大人買いかと踏ん切りをつけたところで、やはり高価と感じないわけではありません。まぁ読める幸せと割り切ることにします。

内容は、あらすじが全てです。全八冊、付け加えるべきことは無し。
それがうますぎるので誘導的になっているが、“肉体調教”というくくりでは、『ライド・ガイ・ライド』のようなレベルではなく、“SMメンズラブ”の範疇ではありませんので、あれを読んで期待すると、たぶん肩透かしを喰います。
また、“ストイック”でいてくれるのはわずか、“貞操帯を嵌められ”続けてはいますが、“絶頂を禁じられた状態”も長くはない。性感の描写が繰り返されるので、飽きるかもしれません。
“淫らポルノ”については、まったくそのとおりで、このあらすじを書いた方にさすが編集のプロは的確に表現すると感嘆せざるを得ません。

著者の入手可能な作品を読んだ中では、本作は筋はないがエロの描写はたっぷりあって、その筆力はすごいと感じます。しかしエロさはさほどでもない。印象としては、ドローイング集を連想します。ていねいめなもの。

わりと露骨に愛はあるので、ある意味においてはBLらしいのかもしれない。
ねっとり、たっぷり、ポルノを読みたい方におすすめ。

8

見事なまでにエロしかない、究極すぎる調教官能小説

2010~2012年刊行のR18同人誌より電子書籍化された作品。
作者の塔栄さんは2017年に他界されているが、HPによると遺作は電子書籍にて読めるようにしていく方針らしい。
それにしてもこれは…誰にも真似できない作風だわ…

総合商社の社長職にある鎧は、毎日数回は抜かないと身が保たないと豪語する程の異常な性欲の持ち主だ。
(*ちなみにこの会社は多角的企業っぽいが、役員は創業者一族で固められているらしい)
その為に女性秘書は皆社長のお手付きとなり、頻繁に入れ替わる原因となってしまった。
その事に頭を悩ませた会長は、男性秘書を配属したが、元々清楚な色気を持っていた有吾をも我が物にしたいと逆に社長の執着心を煽る羽目になってしまい、全く効果は無かったのだった。
…といった掴みから入り、社長室に作ってあった隠し部屋に有吾を強引に連れ込んでの調教三昧となる。

もう、全7話分+番外編全てがエロ・調教で、乳首開発、剃毛、貞操帯、浣腸、排泄管理、ディープスロートとニッチ向けの嗜好がぎっしりと詰まっている。
愛?
全く無いとは言えないが、塩ひとつまみ位にほんの僅かだと思う。
(*あくまでも、個人的な感覚ですよ。悪しからず)
まぁ鎧社長にとっては、ようやく自分好みに染め尽くす事の出来る相手に巡り逢えたからか、調教しきった有吾の人生が大きく変わってしまった責任を取ってか、彼と一生を添い遂げる覚悟は持っているらしい。
一応当て馬キャラも登場するものの、性欲魔人と例えても過言ではない鎧社長が強烈すぎて、全くの空気に終わってしまっている。

『ライト・ガイ・ライド』は未読だが、他のかたのレビューを参考にした限りあちらはカウボーイ、古き時代のアメリカといったキーワードが付くみたいだね。
しかしこちらに関しては、リーマン、主従ものといったキーワードを付けるには厳しいなと感じた。
自分にとってはBLではなくポルノ・官能小説と認識したほうがしっくりくる一作だった。

3

BLじゃなくて、ガチムチ男子のSM官能小説 

「凄い内容の小説を書く」と評判の作家。
実際に読んだのは、これが初めて。

「秘処」と書いて「ひしょ」と読む。

冒頭1巻から、鬼畜な変態社長の、あのてこのての攻め=SMプレイが始まる。
ドロドロと色々起きそうな予兆を感じる冒頭1巻。
好みじゃないので、沼の手前の1巻目で終わりにした。

山藍姫紫子さんは、女性の様な美貌の男性が凌辱される官能もの。
塔栄さんの場合は、似ていて違う。
ガチムチ成人男子カップルの、濃厚な官能小説。方言が暑苦しさを増している。
愛より、性癖の相性。性癖が合致した二人が、満足を追求する物語。
描写は、肉体の状況と変化を観察する筆致。

HPを調べると、平成29年9月にご本人は亡くなられて、
現在はスタッフの作業で、生前の作品が電子化されて公開されているそう。
http://obelisk-7.la.coocan.jp/

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