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うまく挿れられたら、ひとつ言うこと聞いてやる
楽しく読めるけど、あっさりまとめすぎたところがもったいない…
さくっと読める面白い作品でした。
なのになぜだろう。萌えがない…。
大学生の玉木は極度の面食い。きれいな人を見ると顔だけで好きになってしまいます。
ある日、電車で見かけたきれいな顔をした夏目を見て一目惚れ。毎日電車で見つめるだけでは我慢出来ず、ある夜夏目の後をつけてしまいます。
ところが夏目は玉木の行動に気付いていて、締め上げられてしまう玉木。
低い声にようやく夏目が男性だと気づきますが、「悪いと思ってんなら来い」と家に連れて行かれ、されるがまま抱かれてしまいます。
「ただ、あなたが好きだから、最後に好きだと伝えたかった」と言う玉木を気の毒がった夏目は、パシリにしてやってもいいぞと提案してきて…。
この夏目という人物、顔はすごく美人ですが、俺様な性格で、常にテンションが低くやる気がない。
部屋は何度掃除しても散らかり、言わないとちゃんとご飯すら食べない。そんなだらしない夏目の部屋に通い、面倒をみる玉木。
しかも夏目は工場でのバイトが忙しくレポートやる暇もない大学生。
玉木を部屋に残し、すぐいなくなってしまいます。
つまり、玉木が家政夫さんのようになってしまい、2人の絡みどころか掛け合いすらない状態。
それでも夏目の顔が見たくて部屋に通い続ける玉木でしたが、何気なく「おまえいつまで続けるつもり？なんでここにいんの？」と言われショックを受けてしまい…。
このあとBLあるあるの夏目風邪ひきイベントがあり、看病してくれた玉木とやや距離を縮めたり、性格真逆な夏目の双子の姉・鳴が登場し、夏目の過去のトラウマが発動した結果、いつの間にか夏目も玉木を好きになっていたというハピエン。
このお話のキモは恐らく、人気者で明るく夏目と正反対の姉・鳴に対するトラウマ。
一緒にいることでいつも比べられ惨めになるのに、やたら夏目に執着し、家に連れ戻そうとするのを玉木が間に入り、「夏目には夏目の意思がある」と諭してくれたことで姉と和解出来たところかと思うのですが、本当にあっさりと解決するので、あまり盛り上がりませんでした。
見せ場がないならせめてキャラ萌えを…と思ったのですが、玉木はワンコというより、夏目に脅されて世話してるような感じなので、ここをもっと尻尾振りながら嬉しそうにやり過ぎなぐらい夏目に懐けばかわいかったのにな～と感じてみたり。
夏目は夏目で大体機嫌悪そうな無表情なので考えてることがわからず。最後ぐらいかわいくデレるかな…と期待したのですが、強気キャラなのでそれも叶わず…。
萌えもエロも少ない作品だったので、特にBLだとは思わず、単純に、面白いマンガだなと読ませて頂きました。
気分転換に軽めのあっさりしたBL読みたいな～という時にはいいかもしれないです。
タイトルにある意味興味を持ちましたが
こう言ってはなんですが、個人的に一目惚れがよく分かりません。
見た目が好みドンズバでも、性格が合わなかったらどうしようとならないものなのかなと疑問でして。
なので本当に『見た目良ければすべて良し』なのかどうか気になったのです。
けど玉木は今までも顔だけで好きになって振られてるし
夏目にはのっけからストーカーかましてるし
挙句の果てにいきなり抱かれても「好きなんです！」……好きってそういうもの？？
玉木的にはきれいな顔を拝めるだけでも嬉しいし
求められたらもっと嬉しいのかもしれないけど
私には理解が難しかったです。
夏目も、玉木が悪いヤツじゃなさそうだからと部屋に入れていたけど
もっと粘着質で怪しい男かもしれないとか思わないんだろうか。
夏目は歪む原因がちゃんとあったので顔顔言われたくない気持ちは分かりました。
体から始まる恋は好きなんですが
なんかこう……お互いじゃなきゃダメというもっと強い何かが欲しかったです。
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