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ルームナンバー(表題作 「508 上田茂の誤算」)

room number

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表題作ルームナンバー(表題作 「508 上田茂の誤算」)

君嶋涼成、上田に告白してきた出来る部下
上田茂、バツイチで子持ちの君嶋の上司

同時収録作品1125 槙島要の恋愛指南

槙島要、カリスマ恋愛カウンセラー
中村降矢、槙島の相談者の元婚約者

同時収録作品507 宮内紳司の悔悟

宮内紳司、デビューを潰されてくすぶる映像作家
古仲智也、宮内のAVに応募してきた青年(20)

同時収録作品416 吉行翔真は考える

吉行翔真、文科系帰宅部の高校三年生
新垣尊人、水泳部のガチムチ系高校三年生

同時収録作品701 長野承太郎の選択

長野承太郎、デルヘリバイト・フリーのデザイナー
君嶋俊治、長野を定期的に指名する客・検察官

同時収録作品000 佐渡島仁紀の段階

佐渡島仁紀、室内清掃アルバイト
四十万雪、ホテルで縛られていたデルヘリ

その他の収録作品

  • 304 君嶋涼成の憂鬱(描き下ろし)
  • 1203 四十万 雪 の就活(電子限定描き下ろし)
  • おまけ4コマ 槙島 要と中村 降矢

あらすじ

出張前に職場で部下の君嶋から
告白された上司の上田。
予約の手違いから出張先で
君嶋と相部屋となり口説かれた結果、
待っていたのは…。
ホテル清掃員の佐渡島は
チェックアウト後の部屋に 大人のおもちゃを突っ込まれて
縛られ放置された1人のオトコを発見。
“助けてほしい"と懇願された結果!?
ホテルで繰り広げられる先の展開が
読めない衝撃オムニバスBLストーリー。
[攻]×[受]6カップルによる エロハプニングが今夜ついに始まる! !
描き下ろしあり❤

作品情報

作品名
ルームナンバー(表題作 「508 上田茂の誤算」)
著者
冬乃郁也 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
ISBN
9784832290495
3.2

(15)

(0)

萌々

(3)

(12)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
5
得点
48
評価数
15
平均
3.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数5

ここはゲイ用ホテルなのか⁉︎

あるホテルのそれぞれの一室をオムニバスにした物語。計6組。全部♂♂。
ここはゲイ専門ホテルかい!
1組づつの経緯はすでに詳しいレビューが上がってますので、感想だけ。
もっとシリアスな話なのかと思いきや、どれもコミカルな味が加わっていて予想外ではあったんだけど、逆に読みやすさがありました。
いざ!の瞬間に鳴り出す『パパだーいすきっ』の着信音や。
下の毛を剃ろうとして流血しちゃう初体験の夜や。
デリヘルの常連なのに一度もHしない男や。
オネエにセーラー服姿でオンナノコにされちゃう隠れゲイ?や。
その中で一番おバカなのは5話目。
部屋の清掃に入った佐渡島が見たものは、全裸で目隠し、縛られて肛門にバイブを打ち込まれた男…
だが実はその男性は…というトンデモストーリー。
どれも短いので深みというものよりもサラリと読んでしまうのだけれど、一つ一つのエピソード設定はバラエティに富んでいて、アイデア勝ちの作品だと思いました。
ただ、同じホテルのそれぞれの部屋で、という設定だが、インテリアも設備もチェックin/outも描かれず、設定があまり生かされてないのが残念でもったいないと思ったかな。

0

意外にあっさり

ホテルでの、それぞれカップルのお話が一冊にまとまった作品。
6カップルもいるので、バラエティー豊かで面白いのですが、一つひとつを見ると、物足りなさが残ります。
せっかくホテルがテーマなんだから、流れとしてエッチがもう少しあってもよいのでは??と思ったり、それぞれの話が人物でさりげなく繋がっていたらなぁとか、あと少しを期待してしまいました。
表題作は、最後に書き下ろしがあり、二人の関係を上手く続けるために、元嫁や娘に会わせているというのが良かった!
『701 長野承太郎』の選択は、そんな偶然ある?!と笑ってしまいました。
『000 佐渡島仁紀の段階』も、クスッとくる展開。

全体的に、あっさり読める作品ばかりなので、読みやすいです。
『507 宮内紳司の悔悟』だけ、少しシリアスな内容で、展開が好きでした。この話で一冊作って欲しかったなぁと思いました。

4

ラブホで繰り広げられる恋の数々

本作はとあるラブホテルを舞台に
繰り広げられる6組の恋愛模様を描いた
オムニバス短編集になります。

巻頭カプの1話を簡単に♡

「508 上田茂の誤算」部下×上司

受様は学会運営補サポートする
会社の社員です。

今回は医学学会のサポートのため
現地入りしましたが

受様の手配漏れにより
部下の攻様ともどもビジホもどきの
ラブホテルに泊まる羽目になります。

攻様は手際も良く仕事も出来て
バイト確保の連絡をしつつ
ウダウダと管を巻く攻様を
邪魔だからと風呂に追ってしまいます。

実は受様は先週攻様に
業務報告と一緒に「好きだ」と
告白されていたのです。

結婚するまではそれなりに
離婚してからは幼い娘との生活に
手いっぱいだった受様ですが

風呂上り攻様に押し倒されて
攻様を意識してしまい!?

残念ながら肝心の一線越えは
幕引き後に持ち越されていましたが

攻様に今度は真面目に告白されて
受様が再び恋愛する覚悟を決めるまで

突然の告白にドキドキな受様と
恋を仕掛けつつも最後に逃げを打つ攻様の
駆け引きが楽しかったです♪

雑誌掲載の6話に
巻頭1話のカプの描き下ろし後日談を加えた
全7話が収録されています。

他の収録作は下記の通りです。

「507 宮内紳司の悔悟」
AV映像作家×元教え子
再会により再燃する恋のお話

「416 吉行翔真は考える」
帰宅部学生×水泳部学生
初めての夜を迎える2人のお話

「701 長野承太郎の選択」
デルヘリバイト×贔屓客
お互いに思いを寄せる2人のお話

「000 佐渡島仁紀の段階」
室内清掃バイト×デルヘリ
Hから始まる恋のお話

「1125 槙島要の恋愛指南」
恋愛カウンセラー×相談者の元婚約者
逆恨みから始まる恋のお話

「304 君嶋涼成の憂鬱」
部下×上司
巻頭作のその後編のお話

ラブホテルで繰り広げられる
いろいろな恋愛を描かれ
基本どのカプもまとまって
(無事にイタして)終わります。

キャラ設定も年齢もバラバラ、
カプによってエロ度も違うのに
他カプのお話に客演キャラもいて
いろんな萌えが楽しめる1冊でした♪

今回は冬乃さんの既刊から
『ぼくらが微熱になる理由~バタフライ・キス~』
をおススメ作とさせて頂きます。
こちらはシリーズモノの1作ですが
年下ワンコな攻様がMYツボな1作です。

1

存在感たっぷりなキャラ達ともっとお付き合いしたかった~!

ホテルで繰り広げられるオムニバスストーリー。
各タイトルに部屋番号なんてついちゃって、いろいろ期待しちゃいます♥
ただ一冊の中に6話も収録されているから、各話のページは短かめです。


●「~508 上田茂の誤算~」
テキトーな上司・上田がホテルを取り忘れ、部下の君嶋とラブホ的ビジネスホテルにお泊まり。
ダブルベッドに、ガラスで透けてる広い風呂!
しかも、上田は君嶋から業務連絡のついでに「性的な意味で好きです」と告白されていて、この状況は意識せずにはいられない!
でも君嶋は自分のことなんてどうでもよさげに、淡々と仕事をこなしていて…

君嶋はクールそうに見えて、なかなかの策士!
上田はうまいことハメられちゃったねっていうのが楽しいお話。
ただ、二人の関係はさぁこれから!って一番盛り上がるところで終わっちゃうんだ…
娘からの電話に出させてもらえず、娘の声を聞きながら、犯されそうになるって特殊設定もあって、テンション上がったところだったのにぃぃぃ。

でも、二人のその後は、「~304 君嶋涼成の憂鬱~(描き下ろし)」に描かれてました♪


●「~507 宮内紳司の悔悟~」
宮内は将来有望な映画監督だったのに、家庭教師の生徒と一緒に出掛けただけの動画を卑猥に煽られたことで、将来がなくなり、素人AVを撮って食いつないでいる。
そしてオナニーをさせている撮影対象が、あの時の生徒・智也だと気付いて…

智也は20歳になって、ずっと好きだった宮内に会いに来て、自分だと気付かない宮内の前で、宮内を想いながら、自分で…って、これもそそられるシチュエーションです!
パンドラの箱に例えているのがなるほどって感じでした。


●「~416 吉行翔真は考える~」
吉行は、恋人の新垣と初めてのお泊まりで浮かれてます!
水泳部の新垣は吉行より体格は良いけど、なんかかわいくて、吉行に気に入ってもらえるように、アンダーヘアを剃ろうとしていて…

鍛えられたカラダが恥ずかしそうに丸まってるところとか、抱きしめてあげたくなるくらいかわいい♪
吉行は筋肉が綺麗な新垣のカラダを愛してあげます!
コンパクトにまとまったラブくてかわいいお話です。
ただ、せっかくの体格差、裸体の重なり合いで、そこはもっと堪能したかったな。


●「~701 長野承太郎の選択~」
ジョイはデリヘルを辞めるつもりだけど、毎週決まった時間に指名するくせに、手も握らない客の指名だけは最後まで受けるつもりでいる。
その客・承太郎は検察官で、真面目そうで、優秀な弟にコンプレックスがある気弱な男。
そして二人は恋人同士のセックスをして…

スーツメガネの承太郎が、百戦錬磨のジョイに初めて恋をしてってところに萌えます!
気おくれする承太郎をリードするジョイもかっこいい。
この二人のイチャイチャはもっと見ていたかった。


●「~000 佐渡島仁紀の段階~」
ホテル清掃バイトが部屋に入ると、ガムテでぐるぐる巻にされバイブを突っ込まれてる男が…
バイトは仕方なく男の緊縛を解き、男は動けないから仕方なくイくのをお手伝いすると、「入れて」と懇願されて…
翌週も、その翌週も同じ男が!ってエロコミカルなストーリーです。

恋に絆されるのを、余命宣告された患者の心理プロセスに例えているのが面白かった!
二人の名前とその後は、電子限定マンガ(12ページ)で明かされます。


●「~1125 槙島要の恋愛指南~」
オネエ言葉な恋愛カウンセラー・槙島が、仕事でホテルを訪れると、部屋で待っていたのは婚約者に振られた男で、お前のせいで結婚がダメになったと絡まれ、そそうをされてしまう。
槙島はその男に手持ちのセーラー服を着せ、その男が深層心理で望んでいるものを暴いていって…

最初は突っかかっていた男が落とされて、自分からオネダリするようになるまでがかわいかった!


ページが短いながらもテーマにしっかり収めている短編で、構成うまいなーと思うストーリーが詰まってます。
でも、それぞれのキャラが作り込まれているから、こんな短編だけで終わってしまうのはもったいない!
各カップルのそれからとか、イチャイチャしているところをもっともっと楽しみたかったなぁ…

ここまでキャラを出し惜しみしないのは、ある意味、贅沢なオムニバスと言えますが。

3

オシャレなんだが、何とも言えない寸止め感‼︎

私が欲張り過ぎなのか。いや欲張りたいね!
あるホテルを舞台にした群像劇。オムニバス。まるで映画を観ている様な楽しさで、お見事!と言っていい程の展開なのだ。しかし、もぅちょっと彼等のその後を観たい!とても観たい!その終わり方すらオシャレ。素晴らしいし、終わるならココ!っていうのも、とっても良く分かる!分かるんだよ!あぁ、ニクい!

■ 表題作〜508 上田茂の誤算〜
出張でやむなく泊まったホテルはビジホとは言うものの、ラブホを改装したらしい。どうしても上田は意識してしまう。1室しか空いてなくて、部下の君嶋と同室なのだ。しかも彼は先週、上田に告白してきたばかり。焦った上田は…。
上田さんが、困ってるんだが、とってもセクシーです。無自覚天然煽り受けなんだと思われ。ちゃんとしっかりとした体格の男同士っていう絡みもいい。だからこそ…。

■〜507 宮内紳司の悔悟〜
一方その頃、隣の部屋では。男が素人のオナニーを撮影している。宮内は素人AV監督だ。これでも学生の頃は普通の映像監督を目指していたのに…。彼がその日迎えに行った男の子は何だかとても可愛らしい。実は、その子は宮内の遠い記憶、パンドラの箱を開けてしまうのだった。そして…。
すごく予想の出来る、特に意外性もないショートストーリーです。とてもキレイに収まるのと、ラストの一言がニクい。

■〜416 吉行翔真は考える〜
高校3年生同士でお付き合いを始めた吉行と新垣は一緒に泊まりがけで、大学の下見見学に行くというので、ホテルに一泊する。付き合って、初めてのお泊りなのだ。今夜一線を越えるのだ!と思うと、吉行のムラムラは止まらない!
体育会系水泳部のしなやかな均整のとれた筋肉とスラリと背の高い新垣。帰宅部でチャラめの吉行。
どっちが受けなの⁈ と、悩んでいる吉行。はい、これまでのお付き合い始めを読んでいくと、読み手側には直ぐに分かることなんですが。というお話し。
新垣が海パン一丁で、「いつも裸だからって、そういうのが平気とか思うなよな…。」という台詞に萌えます。水泳BLあるあるですよね。スポーツなのに、恋人の裸見せたくないとかっていう攻めは多いですが、これはある意味逆バージョンといいますか。

■〜701 長野承太郎の選択〜
デリヘルのジョイくんはそろそろこの仕事から足を洗おうと決めていた。昼間の仕事も軌道に乗ったし、デリヘルなんて続けたい仕事では無いから。今日これから会う俊治さんの指名が無くなれば…。
これも多分、予想の範囲内のお話し。俊治さんが、表題作の君嶋の兄だったということで、これまで関係の無かった人たちをやんわりと繋げていきます。言わば、番外編?

■〜000 佐渡島仁紀の段階〜
これは以前、トピ立てて質問されてた方がいらしたストーリーですね。ホテルの清掃のバイトが、縛られたデリヘルボーイを助けて、その身体を治める為に事に及び。後日、また会いたくなったボーイは、今度はワザとまたあられもない姿でバイトくんを待つ、というお話し。もちろんそのトンデモなボーイを受け入れちゃうという。デリヘルボーイなだけに一番エッロエロです。バイトくんが流されつつも真面目な良い子なのがいい。

■〜1125 槙島要の恋愛指南〜
取材を受ける程の有名な恋愛ご意見番の槙島要は、本日のご相談の予約者と会う為にホテルへと向かう。そこに現れたのは…。
槙島先生がオネェ攻めです。そして、本編には関わって来ないですが、槙島先生の秘書が一つ前のお話しに出て来ていた、デリヘルボーイの四十万くん。彼も佐渡島くんと出逢ったことで、デリヘルからちゃんと足を洗ってるのだとホッとさせてくれます。ここでもやーんわりと登場人物がリンク。この頃には、読み手側はジレて来ます。映画の群像劇って、別々の物語で進行していても、もっとこう、実は繋がってたりするんじゃないの⁈ と。

■〜304 君嶋涼成の憂鬱〜(描き下ろし)
ようやく描き下ろしにて、表題作の二人のその後に戻って来ます。いやいやいや、こんなんじゃ足りないよ?えええ⁈ このカップルだけ?っていう。

電子限定の描き下ろしにて。微妙に繋がりを持った、佐渡島 × 四十万を中心に宮内、槙島がカメオ出演のように登場しつつ、その後を見せてくれていますが、やはりここはカーテンコールの様に全員を綺麗に出して欲しかった‼︎ 全員をどこかしら繋げて欲しかったし。番外編、スピンオフの様な繋がりでもって、展開して欲しかった。(難しいよね。)一つ一つの物語をオシャレに終わらせているだけに、惜しい、惜しすぎる‼︎ 気持ちの方が勝ってしまう。そして色んなカップルが出て来ていて、色んなタイプの人生があって、別々に描き分けられたキャラクターがこんなにも登場しているのに、このカップルが一番好きぃー‼︎ と言えない事も残念な気がして。なので、総合評価としては萌えなんですが、すっごいオシャレ!だとは言っておきたい。

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