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表題作はじめましてスウィート・ホーム

青柳優吾・エリート商社マン・31歳
春名眞白・住み込みの家政夫・21歳

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

君の作る料理が好きだし、一緒に食べたほうが美味しい。

生活能力ゼロのバツイチ商社マンと、住所不定・無職の青年(※ただし家事能力は高い)。
ひとりとひとりが家族になる、ハートフル・ラブ。

絶賛失業中の眞白は、同棲相手に別れを切り出され、家まで失った。母は亡く、父とは折り合いが悪いため実家には戻れない。
途方に暮れていたところ、迷子の伊吹と出会い、彼を父親のもとへ送り届ける。
両親の離婚後、母親と暮らす伊吹は、その恋人が嫌で家出してきたらしく、夏休み中は父親――青柳が預かることに。
しかし、エリート商社マンでありながら青柳の生活能力はゼロ。家事が得意な眞白は、住み込みの家政夫として雇ってもらうが…?

作品情報

作品名
はじめましてスウィート・ホーム
著者
碧井アオ 
イラスト
茶渋たむ 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
ISBN
9784576181301
1.8

(12)

(0)

萌々

(0)

(3)

中立

(4)

趣味じゃない

(5)

レビュー数
5
得点
13
評価数
12
平均
1.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数5

父子関係

初読み作家さん。
というか、初出版のBL本とのことです。

子育ての要素もありながら、受視点の為、よりノンケな彼が恋心に気づいてグルグルする様や心情が細やかに綴られています。
そこに父子関係も絡んで、ノンケの受くんがどんな風に恋に落ちていくのか気になりながら読み進めました。

同棲(というか転がりこんでヒモ状態でした。但し家事全般は完璧にこなしてました)していた女性から別れを切り出され、出ていく事になり、途方にくれていたところに、真夜中に迷子の子どもと出会い、彼の父に住み込み家政婦として雇って貰うという超ラッキー展開。運命の出逢いです( *´艸`)

受の春名眞白くんは家政婦さんはいて裕福ではあるけれど、父親からはネグレクトで育ったため、青柳さんと伊吹君の関係を見るにつけ、自分と父との関係と比較したりしな場面があるのですが、そういうところは切ないです。
春名くんの親子関係についても丁寧に描かれていて、その描写の歩み寄り方がリアルで、心にとまりました。

そして・・・攻さんは爽やかイケメンエリート商社マン!と思いきや・・・以外にむっつりエロ親父臭(褒めてます)も醸し出してますw
でも子供舌でお子様ランチ等が大好物なところがツボでした。

フードプロセッサーのシーンで二人でイチャイチャしてるところ可愛くって好きで、折角美味しそうなメニューが出てくるので、口絵で想像広がりましたが、がっつりお食事シーンも読みたかったな~と。

7歳なのにとってもしっかりしている息子・伊吹くんはとってもいい子で可愛いです!
将来超有望株な匂いがぷんぷんです( *´艸`)

コミコミ特典のSSでその後の甘い日常が描かれていて、ここまで本文にあれば!と。
なのでぜひ特典SS購入できる方はそちらをお薦めします!

そして、キャンプに行く彼ら等読んでみたいです~!


以下ネタバレで・・・


実家でのエッチには高校生並みの性欲を感じました。
青柳さんも一度は止めるのに、春名くんのテンションに乗せられて最後までではないけどしちゃうんだも~ん。
まっ、想いが通じ、吹っ切れた後の二人って感じで良いのですが、お父さんに気づかれないか、読んでる方がヒヤヒヤでした( *´艸`)

1

子供はしっかりもの

あとがきによると、初めて出版したBL本とのこと、おめでとうございます。最初三人称視点で書いていたのを直したとのことですが、全然違和感なく、すんなり読めました。しっかりもののお子様がご縁となって知り合うエリート商社マンとちょっとやんちゃでした金髪お兄さんのお話、「本編240Pほど+あとがき」です。ポイントとしては、「お子様連れ、離婚した元嫁が出てくる」です。すっきり離婚済みなのであまり気にしなくても大丈夫ではと思いますが一応お知らせ。

真夏の真夜中の公園。仕事から帰った彼女が、眞白の作ったパスタなどを平らげた後、「別れよう」と言い出したもんだから、意地をはって彼女の家をさっくり出てきた眞白。親とは3年連絡しておらず、行く当てもないのにどうすんだと途方に暮れていたら、自転車を押してとぼとぼ歩く男の子に目が留まり・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
伊吹(攻めさんのお子様♂、小1)、攻めさんの元嫁、受けさんの父親、元カノぐらい。

**以下内容に触れる感想

青柳さんがエリート商社マンらしいのですが、そういう雰囲気はあまり感じられず、お仕事話はあまりなかったです。家政夫さん役となるお話なので、お食事系は可愛い。青柳さんがナポリタンやキッズプレートを楽しそうにする箇所なんかは、面白かったです。眞白はもやもやしたら風呂掃除で磨き倒すなんて記載が出てきたので、大変羨ましかった・・・うちにもぜひ来ていただきたい(涙)

色恋面では、最後の方にやっとこさ合体。青柳さんはゲイかもと思ってますが男子初体験状態、眞白はノンケという二人なので、その合体シーンも二人で一生懸命といった様子で、ああ良かったという気持ちです。

なんだけど。なんとなく萌え上がりが少なく。「おお、そうそう」という深くシンクロする部分が少なかったのかな。あと、出てこられた眞白のお父さんはどうなったの??とほったらかしにされた感がありまして、それで中立にしました。
先生、もうひと押し!ほしいです。次回作よろしくお願いいたします。

5

張り倒したくなるのは、私の心が狭いからなのか・・・

私は受け至上主義です。受けは存在自体が尊い・・・(*´Д`*)
そんなワケで、たいていの受けは多少の欠点があろうが愛しく感じます。

が、今回、どうにもその受けに引っ掛かる部分が多くて・・・。
受け至上主義なので、その受けが合わないと作品自体の萌えが半減してしまうのです。申し訳ない。



内容ですが、ほのぼの子育てものです。
インタビューを拝見して、好みの設定なので購入しました。

失業中で同棲相手からも別れを切り出された青年・眞白。
当てもなく公園で時間を潰していた所、迷子の幼児・伊吹と出会います。
実は両親が離婚したばかりの伊吹。父親・青柳の元へ行きたがる彼を送り届けた縁から、家政婦として青柳の元で働く事になりー・・・と言うものです。

エリート商社マンでありながら、生活能力ゼロの青柳。
そんな彼と、夏休みの間だけ一緒に暮らす事になった伊吹。そこに眞白。
三人での生活がほのぼの可愛いです。
日常のささいなエピソードなんかが上手に使われてまして、家事全般が得意なのに、機械が苦手でフードプロセッサーの組み立てに苦戦する眞白。
ここで(生活能力に関しては)ダメダメなのに、ササッとフードプロセッサーは組み立ててくれる青柳。
互いに、「機械が苦手でも、料理が上手だから凄い」とか、「ササッと組み立てられるなんて格好いい」とやってるのがほのぼのさせてくれます。
こうゆうほのぼのエピソードなんかがホントお上手な上に、たくさん書かれていて萌えさせてくれるんですね。

と、ほのぼの部分には萌えるのです。
が、何だろう・・・。
全体的にと言うか、全てが浅いです。
母親の恋人から邪魔者扱いされ、父親を頼って家出して来た伊吹。
なのに、いくら母親と話し合ったからと言って、そんなアッサリ彼女の元に返しちゃうの!?みたいな。
あと、実の父親と折り合いが悪い眞白。
これだけトラウマになってるのに、父親と話そうと決意するのが、いささか性急。父親が苦手→父親に会おうの間に、もうワンクッション欲しいです。
なんでいきなり会おうとなった!?みたいな印象なのですよ・・・。
全般的に早急で、キャラクターの心情の変化だったり、そこに至る流れが書かれてないんですよね。
だから、いきなり話が飛んだ印象をチョコチョコ受けてしまう・・・。

そして受けがですね~、どうにも個人的に合わない。
一度会社を辞めさせられてから(←本人は悪くないです)、友人や彼女の元を転々と。
で、青柳宅で家政婦として同居し始めるワケですが、何だろう・・・。
根本的に、甘い。人間自体が甘い。いやもう、超甘ちゃんです。
伊吹が母親の元に帰り、青柳から家政婦の仕事終了を言い渡される眞白。
一応ですね、青柳としては眞白に気がある自分と二人だけで生活しない方がいいと言う思い。
その上、住む家の無い彼のフォローまでちゃんとしてくれているのです。
が、ああでも無いこうでも無いと自分の気持ちすらハッキリさせてないクセに、「俺は(自分に気がある青柳と暮らす事が)大丈夫だから」、「追い出されても行くとこないし」とのたまう眞白。
張り倒したくなるのは、私の心が狭いからなのか・・・。
まずは自立しろよ!!

青柳はちょい大人の臆病さを感じさせるものの、いい男なんですけどねぇ。

あと引っ掛かったのが、父親との結末。
ここはもうちょっと丁寧に書いて欲しい。
結局、眞白がこう受け取ったと言うだけで終わってしまい、父親の真実と言うのは分からずじまいなんですよね・・・。
それと、こんな状態の眞白の実家で、エッチ(触りっこだけですが)に及ぶのは人間の心理的にあり得ないと思うよ。
そこは大人として、青柳もストップをかけて!!


そんな感じで、なんとも合わない部分が多くてダメでした。
設定自体やストーリーとしては好みなので、もう少し練れてきたらグッと萌えそうなんですけど。

とはいえ、ほのぼの子育てものが好きで、若干頼りないながらも、素直な受けなんかが好みの方は楽しく読めると思います。

5

惜しい!!

失業中の眞白は偶然出会った迷子の少年伊吹と出会い、離婚の為に離れて暮らしている父親である青柳の元へ送り届けたことにより、夏休みは父親と一緒にいる伊吹の為にも家政夫として雇われて…という物語です。

眞白は家も無いので住み込みで働いています。家事全般を請け負っていて料理の描写は少ないものの美味しそうだなと感じます。家事が得意な人はモヤモヤすると、お風呂やシンクなどをピカピカにするというのが多いですが、眞白もこのタイプのようでお風呂をピカピカにしています。

青柳はザ・イケメンの大人という感じです。優しくて父親としても良い人なのではないかと思います。青柳が先に眞白を好きになったのですが、手を出さないようにと努力をしていたようです。

伊吹も可愛いです。青柳の代わりに伊吹と公園に行くなどほのぼのしている部分も多いです。勉強など一生懸命頑張っています。父親と一緒に居たいからと母親から出される宿題にも取り組んでいる姿は健気です。

夏休みの途中ですが、青柳の元へ行くきっかけとなった母親の恋人が母親と別れたので彼女の元へ戻る事になります。急な展開でビックリしました。母親も悪い人では無いのだろうと思いますが、付き合う相手が悪いのか微妙な印象に…
別れたからと言ってすぐに母親の元へ返すのかと疑問に思っていたら、案の定別れに揉めて巻き込まれてしまいます。と言ってもそれも大した事件ではないです。
伊吹が母親の元へ戻るので眞白は必要なくなります。その為、青柳が別の仕事を勧めてくれますが先に言えよと思ってしまいました。眞白を急に追い出すことはしないけれどとも、眞白の事が好きな青柳は手を出さないためにも出て行って欲しいという雰囲気バリバリです。

眞白の実家へ行くことになり父親との確執が解れるかと思えば、眞白の気持ちが軽くなった程度です。父親の過去の対応によりというのもあるので、眞白だけが悪いとは言いませんがどちらかが歩み寄るような描写などがあればと思いました。いっそこれだけなら「今度父親に会いに行こうと思う」程度で終わらせておいて欲しかったです。
後、せめて実家では2人とも大人しくして欲しかったです。確執の残る父が眠る家でそんな事をしてはいけないよ…と抑えていて凄い!大人!と想っていた青柳の印象がちょっと悪くなってしまいました。

設定やほのぼのシーンは良かったのですが、重要な面が消化不良で惜しいという印象です。

1

設定はよかったけど


はじめましての作家さんです。
設定は面白そうだと思ったのですが、攻めにも受けにも事情がありそれを両方とも解決するにはちょっと尺が足りなかったように感じました。

<あらすじ>
無職の春名眞白(受け)は同棲していた彼女に別れを切り出され、路頭に迷ってしまいます。
行く当てもなく公園のベンチに座っていると、夜明け前という時間にもかかわらず迷子の少年・伊吹を見つけます。母親の恋人に邪見にされることに我慢ができなくなって家出してきたという伊吹を放っておけなくて、
離婚した父親の元へと送り届けることにするのです。
無事送り届けた眞白ですが、夏休みの間伊吹は父親の青柳(攻め)の家で過ごすことになり、伊吹の世話を含め家政夫として雇ってくれないかと青柳に自分を売り込みます。
無事仕事と住む場所を手に入れた眞白は家事と育児に精を出すのですが、お互いを思いやる父子の姿を見るたびほほえましく思うとともに苦しくなるのでした。


眞白は生まれた直後に母親を亡くし父親と二人暮らしでした。
父一人子一人にもかかわらず父親は眞白に全く関心を示してくれません。
眞白は父親が全く自分を見ないことを不審に思い寂しく思ってっていましたが、親戚たちの話で、母親を溺愛していたため命を奪う形になった息子に対して思うところがあるのだということを知り、父親は自分を嫌っているのだ思っています。
父親と同じ商社マンである青柳が息子を愛し大事にしているところを見るたび、愛してもらったことのない自分と重ね寂しい気持ちになるのです。
高校卒業後は就職し家を出ておりそれ以来完全に没交渉になっています。
ニート状態の眞白ですが、眞白だけが悪いというわけではなく初めの就職先では上司の不正に気が付いたばかりに退職に追い込まれ、その後の就職もうまくいかず自分が望む仕事が何かわからなくなってしまっているところなのです。

ただ、甘えることのできなかった子供時代を送っていた反動なのか、いつも誰かの厚意に甘えて生きてきている感じがしました。子供時代を思うと気の毒だとは思いますが、その辺りの甘いところがどうも軽いと思ってしまいました。



青柳は2か月前に伊吹の母親と離婚しています。
昔から女性を愛せず自分の性志向が分からなくなっていたのですが、無事結婚をし伊吹が生まれた後はセックスレスが続き、妻の浮気もあり離婚したのです。
家事全般全くできず、仕事に没頭すると食事を忘れてしまう傾向にあります。
離婚した後は妻が伊吹を連れていきますが、伊吹のことはとても大切に思っています。
自分がゲイであるかもという疑惑をずっと持っていながらも受け入れられないところは結構ヘタレです。

伊吹を加えた3人のほのぼのした話に加え、伊吹が家出したことに端を発した青柳の元妻の恋人問題と、父親と没交渉だった眞白が父親と向き合おうとする話が絡み、話は進みます。

元妻の恋人問題が拉致事件に発展しますが、青柳の機転で一応の決着は見、伊吹は無事母親のもとに帰ることができます。

そして伊吹が帰っていったその流れで眞白は父親と向き合うことを決意し青柳に付き合ってもらう形で3年ぶりに父親と顔を合わせるのです。
が、眞白と父親の関係になにか変化があるというわけではなく、青柳が隣にいてくれることに勇気を得て数年ぶりに顔を合わせ二人で実家に泊まり(この中で二人は自分たちの気持ちを確認するのですが)、父親が眞白が世話になっている青柳に頭を下げ、自分のことで頭を下げてくれた父親に驚いた(いくら子供に興味がなかったとしても世話になっている相手に頭一つ下げられないなんて社会人と
してどうかと思うのでそこで感心するのも変だと思いました)というだけで特に二人の関係に変化はありませんでした。
この眞白と父親の話を進展させるなら、せめて父親が何を考えていたかくらいははっきりさせる形で終わらせてほしかったです。
青柳は父親になったときにどう思ったかと聞かれて「怖かった」と答えていました。
そのことで眞白は父親にも考えがあったはずだと思うに至りますが、父親が何を考えていたかは父親にしかわかりません。きっといろいろな感情があり、眞白とどう向き合えばよいかわからなかっただけだと思いたいのですが、父親の顔を見に行っただけで満足なんだったら、他の方のレビューでも書かれていますが今度会いに行くから青柳についてきてほしいとお願いするくらいのところで終わても
よかったんじゃないかと思いました。
お父さんとの話でつかったページをこれからの二人と伊吹の話につなげるなり、最後はちゃんと3人の話で終わってほしかったです。
3人の話も眞白と父親の話もこれからの眞白の仕事の話もどれも決着がつくわけでもなく中途半端に終わった気がしました。

子育てBLだと思って読み始めたのに、突然その前提がなくなってしまって、伊吹は青柳と眞白の二人を出合わせるためだけに家出したみたいに感じました。恋人の問題が解決したら母親に連れていかれ、最後に登場することもなく終わってしまい、思ってたのと違うという印象で読み終わりました。
設定は良かったので、惜しいなと思ってしまいました。

眞白視点なので青柳は優しくて思いやりもあり頼りになる存在という風に描かれています。が、実際動いたのは眞白の方で青柳の方は結構ヘタレです。
眞白は男である青柳を好きになったと気が付いたときちょっとは動揺しますが、青柳がゲイだと知ったことで結構あっさり自分の気持ちを受け入れることができます。逆に青柳は自分が傷つくのが怖くて受け入れないことに眞白がイラついた眞白が青柳を押し倒すという襲い受けになるところははおいしかったです。

伊吹がとってもいい子で、小学1年生とは思えないくらい周りを見ていて将来いい攻めになるだろうと思われました。

0

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