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単話しかないのがもったいない!
緊縛ものとして、かなりハイクオリティな作品だと思います。
ちゃんと縛ってるし、こんな縛り方あるの?っていう縛り方もありました。
その人の分身として、それぞれに付く鳥が見える雛太郎。
鳥たちは、その人の本心を表しています。
だから見えてしまう雛太郎は、人の欲しい言葉を与えられるのです。
いつも人の鳥を見て、その人にとっての満点回答を探してしまう雛太郎は、心身ともに疲れ切っています。
そんな時、友人の紹介でまた出会ったのが緊縛師の雀。
童貞でもないのに、2人の鳥は未だにヒナのままでーー…
本当の自分とは?
大人になりきれない二人の自分探しの物語です。
言葉の代わりに縛る雀と、常に言葉を探す雛太郎。
正反対なようで、心を解放できない似た物同士です。
縛る事で、縛られる事でとるコミュニケーションは、痛いけど気持ちがいい。
縛る事は相手を束縛する事なんですよね。
執着するほど強く縛る……
縛る事、縛られる事は相手への愛情表現なんです。
ちょっと意地悪なオネエ緊縛師・雀は、意外と男らしい雛太郎によって自分を見つめ直します。
緊縛もので、簡単なSMものですが、2人の成長ストーリーでもあります。
自分を見つめ直し、お互いへの愛に目覚めていく過程が素晴らしい!
そこには必ず緊縛がある‼︎
緊縛と銘打って、その実あまり縛らない作品が多い中、
こちらの作品は常に縄がそばにあります。
今まで読んだ緊縛ものの中で一番面白かった!
鳥たちもそれぞれ可愛らしく、その行動や成長が人の心を表しているというのが面白かったです。
また、脇キャラが良かった!
友人の川瀬でもうひと作品読んでみたいです^^