鴆 比翼の鳥

jen hiyoku no tori

鴆 比翼の鳥
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神18
  • 萌×24
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
5
得点
112
評価数
25
平均
4.5 / 5
神率
72%
著者
 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
BL漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Cannaコミックス
発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784829686119

あらすじ

このBLがやばい!第4位、
大ヒット人外BLの完全新作が登場!

無毒の白い鴆×猛毒の黒い鴆
「僕のために誇りなんて捨てろ――」

この国には、鴆(ジェン)という鳥人がいる。
有毒の食物を好んで食べ、
体内に溜め込んだ"毒"を"色"に変えると、
鮮やかで美しい羽根をつくる。
毒の強さと虹色の羽根は鴆の誇りだった。
しかし、羽根色が悪く鴆として不完全な
リウシンとジーイエは、
どこへ行っても必要とされることはなかった。
不遇な鴆同士、固い絆があるふたりだったが、
ある日を境にリウシンの態度が一変して……!?

表題作鴆 比翼の鳥

リウシン(毒を抜いた真っ白な鴆)
ジーイエ(真っ暗な鴆

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • おまけ①②

評価・レビューするAIの精度がアップいたします

レビュー投稿数5

1羽では空を飛べないけれど2羽でなら・・・「不完全」な鴆達の物語。

やっと読めた〜〜!なかなか発送されなくてこの2週間どれだけヤキモキしたか…!
予想していたよりもだいぶん分厚くて300ページ近くあります。
序盤から早くも涙腺ガッツリやられて読み進めるの大変だったけど、大満足の読み応え!
めちゃくちゃ良かった。。。.°(ಗдಗ。)°.

前作は人間と一緒にいる為に毒を捨てた鴆の健気さに人間側の視点で心打たれる物語でしたが、今作は鴆同士のお話。
前作とはまた違った視点でガシガシと涙腺をやられます。
タイトルになっている《比翼の鳥》ってのは、目と翼が片方ずつしかない伝説上の鳥で、1羽では空を飛べないけれど2羽でなら・・・という、ベターハーフをこよなく愛する系の読者からしたらもうもうもうそれだけでたまらんモチーフなのですよ。
それを、王道的な切なさに苦みとか毒っ気をほんの少し紛れ込ませて内側から甘さを引き出してくるような作者独特の作風で描かれたら、あぁもうこれ必然的に死ぬほど好きなやつ…!
作者の「極夜」のような仄暗さを美しいと思う方なら特に、きっと今作も間違いないと思います!

毒を取り込んで羽根を美しく彩った個体ほど“価値がある”とされる鴆の世界。
鴆の毒は「誇り」と「愛」を意味する。
なぜ毒の強さが鴆の誇りとなるのか。作中で白いリウシンがこんなことを語ります。
「まだ野に居た頃の鴆はか弱く、己や愛する者を守るには“毒”を身に付けねばならなかった
やがて雄の鴆はより多くの毒を示す為、羽根を毒で彩る様になった
美しく彩られた羽根は(相手に)与えられる愛の証」
そしてひとたび番を見つけると、雄は身体に溜め込んだその毒(=誇り)を愛する相手に「愛の証」として差し出すのだと。
これが鴆にとっての「毒」の意味。
そんな世界でどうしても羽根に色を宿すことができないリウシンとジーイエの物語です。

前作だけを読んでいた時は「美しく彩られた羽根は(相手から)与えられた愛の証」という意味合いで読み、その愛情が羽根にしっかりと表れているツァイホンの鮮やかな極彩色に見惚れているだけで良かったのです。
でも今作はそうじゃない。
白いリウシンも黒いジーイエも「不完全」の象徴。
ツァイホンの物語ではあんなにも美しくハッピーエンドの象徴に見えた白い羽根が、今作ではただただ悲しい色として描かれていきます。

ストーリーの肝はやはり、ふたりの羽根の色です。
リウシンが“無毒”の象徴色である白い鴆になっている理由、ジーイエの羽根が真っ黒にしかならない理由。
どちらもそうくるか…!と文善さんのストーリー力に驚かされながら読みました。
ここから先はどうか実際に読んでほしい。
上手く書けない。
とにかく感動しました!!!

リウシンとジーイエは羽根の色と同じで考え方もゼロワンなふたりなんだけど、リウシンみたいな考え方にはやっぱりジーイエみたいな自分の方へ力強く引っ張ってくれる相手が必要だなってしみじみ思う。
比翼の鳥。
ふたりが出逢えて良かったな。


こどもリウシンとこどもジーイエが痛々しいけどとっても可愛いので、そこも今作の見どころかな( ´艸`)
カバー下で表紙と同じ構図で描かれたこどもリウシン&ジーイエのイラストが見られます♪
血で汚れたリウシンの羽根が悲しいけどグッとくる仕掛けのカバー下でした♡

1

リウシンが意外と大きい

鴆という鳥人と、人間が共存する世界を描いた作品の続編。
前作は、鴆と人間が愛し合って、共に生きていくことはできるかどうかのお話でした。
今回のこの本は、白と黒の羽根をもつ二人の鴆同士のお話になります。
時間設定としては、前作での二人、鴆のツァイホンと人間のフェイの暮らしが人間たちに温かく受け入れられるようになった後の、鴆の羽根の色の意味が人々に広く知られるようになっている世界です。
無毒の白い鴆と猛毒の黒い鴆、二人の愛憎の行方は…。

羽根を持つ鳥人系ならではの、複雑な姿の美しさ。
人外はこんな風に、訳が分からない程の姿の方が好き。
意外と大きいリウシンと思ったより小さいジーイエの体格差もかわいい。

1

相手を想う愛情に萌えが滾る

『鴆 -ジェン-』の続編というか、スピンオフ作品です。前作がめっちゃツボだったので、発売を心待ちにしていました。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






時系列としては『鴆 -ジェン-』の少し後のお話。
ツァイホンは、鴆の特徴ともいえる毒の象徴である綺麗な羽色が抜け真っ白。毒を持たなくなったことで人から恐れられなくなり、共存している。

それゆえに、鴆の羽の色が真っ白=無害、という図式が人々の中で生まれている。

という背景があるお話。

今作『鴆 比翼の鳥』の主人公は鴆×鴆。
鴆でありながら真っ白な羽を持つリウシン。
そして、同じく鴆でありながら真っ黒な羽を持つジーイエ。

毒を持つことで美しい羽根を携えるはずの鴆でありながら、どちらもその枠を外れていることで仲間からも拒絶され孤独に生きてきた二人の鴆が主人公です。

毒を持つ食べ物を食べ、毒を身体に取り込むことで鴆としてのプライドを持ち続けようとするジーイエに対し、毒を抜き、白い羽を持つことで人に媚びるリウシン。

かつて、孤独な魂を慰めあい、心許しあってきた二人が、今は反目しあっている。

序盤、リウシンがジーイエに辛辣にあたる。
そして、高額な金額で買われていったリウシンによって、ジーイエは捨てられてしまうが―。

リウシンとジーイエの羽が綺麗な色ではなかった理由。
リウシンが、ジーイエを捨てた本当の理由。
ジーイエのリウシンに対する想い。

切ない…。
愛するがゆえに、相手を守りたい、相手の夢をかなえてあげたい、と自分を犠牲にしても行動する彼らの深い愛情に思わず落涙しました。

この二人を陰から、あるいは正面きってサポートするのが、『鴆 -ジェン-』のフェイ×ツァイホンの二人。彼らのサポートがなければ、リウシンとジーイエの恋は成就しえなかったでしょう。

リウシン×ジーイエの恋のお話、という点も萌えが滾りましたが、彼らの羽の色が白と黒であったその理由も非常に面白かった。ストーリー展開が秀逸です。

思いが通じ合った彼らが、最後、ともに空に羽ばたいていくシーンが、非常に綺麗でした。
このシーンが、このストーリーのまさにキモ。
萌えが上がり切って降りてきませんでした。

ストーリーとしてはシリアス寄りなのですが、最後の描き下ろしはめっちゃ甘いです。
しかも爆笑必至です。
唯一無二の「番」を得ることが出来た彼らが、ずっと幸せであることを願ってやみません。

文善さんて、濡れ場の描き方がエロいんだよな…。
修正の仕方が甘いこともあるのかもしれませんが、淡々とした絵柄で描かれる文善さんならではのエロい濡れ場にも、非常に萌えました。

前作もすごく良かったですが、こちらも良かった。
文句なく、神評価です。

6

鴆同士にとって、愛とは、毒とは、番とは

前作とはまた角度を変えた愛の証。
ストーリーも作画も非常に素晴らしかったです。

「鴆」以降、各所で文善さんのお名前を見かけることが増えていつも大変忙しそうにしておられたのに、緻密な作画のクオリティーが全く落ちていないのに驚きました。今作は鴆が3人いて羽も色も違うけれど皆が皆美しく描かれ、作中の人々が鴆の羽の美しさに魅了され続けている気持ちがよくわかります。

この素晴らしさを是非とも…!+゚。*

スピンオフではあるのですが続刊のような立ち位置でもあります。
世界観が特殊でもあるので「鴆」から順読みを推奨します。
(極夜には鴆の同人誌発表作が収録されていますので、合わせて読むと尚良しです!)


さて、前作は毒を抜いて白い羽になったツァイホン。
極彩色こそが鴆の価値とされていた中で、
ツァイホンの前例により鴆を取り巻く世界が変わりつつあります。

純白の羽根は『潔白の証』として浸透しはじめ、真っ白な鴆の需要が出始めます。
しかしそれはあくまで人間相手の話しに限ってのこと。
鴆にとって身体に毒を取り込み、相手に毒を与えることこそが『愛の証』であり『誇り』です。

白い鴆・リウシンは「この国で初めて毒を抜いた鴆に感謝してる」といい、
黒い鴆・ジーイエは「この国で「毒を抜く」選択肢を作った鴆が恨めしい」といい。
ツァイホンがフェイの為にしたことが、鴆の中で色んな感情を持たれて影響しています。

前作でみせたツァイホンの毒抜きにはウルリとさせたれたし、
純白はツァイホンにとってフェイに対する『愛の証』だったので読んでて複雑な気分でした。
鴆同士と人間相手では別物だから仕方ないこととはわかっているけれど…(;ω;)

中盤までリウシンが何を考えてるのか分からずドキドキハラハラ。
毒を抜き純白の羽根で人間に愛想を振りまく。
「人間の手が好きだ」と人と寄り添うことを望んだツァイホンとはちがい、
何か裏があって誇りである毒を捨てたのが見て取れます。

この辺りはも~~~ネタバレなしのほうが絶対面白いので上手く書けないのですが、
リウシンとジーイエは幼馴染みのようなもので、子供時代のエピソードが絡んで泣けるッッ(;///;)

不完全な鴆同士通じるものがあり、ちいさな身体で寄り添い会いながら生きてきた2人。
愛のために愛の証である毒を捨てたリウシン。
愛に応えようと毒を持ち続けたジーイエ。
不器用な2人が、自由に生きていけるよう手助けする周囲。
後半に向かうにつれどんどん気持ちが昂ぶり揺さぶられました(;///;)

鴆にとっての愛とは、毒とは、番とは。
めっっっちゃくちゃ良かったです。
(過度なネタバレを避けようとしてこの感情の言語化ができない…語彙力…;)

描き下ろしではリウシンの執着攻めにキュンとしました。
ツァイホンにまで『ジーイエは私の番ですが?』オーラをだしてるのがwww
そこにフェイまで加わって攻め同士で威嚇しあってるのは萌えた。
そして我関せずマイペースに遊ぶ受け同士に笑ったwww
いやはや仲良きことは美しきことかな+゚。*(*´∀`*)*。゚+

そういえば、鴆を読んだ時は鳥だから手がなくてお世話BL的なことを書いたのですが、
これは単にツァイホンが世話されるのに慣れてるだけの話しでしたね。
リウシンとジーイエはお互い協力しあって服を着せるのも脱がすのも羽根の繕いも器用でした。
2人で寄り添ってる姿が微笑ましかったです(∩´///`∩)


※余談ですが、リウシンとジーイエの小ネタ4コマ漫画(「鴆の折本2」に収録)を現在作者さんのTwitterで公開してます。クスリと笑える卵のお話が可愛いのでオススメです♪

5

新たな ”鴆” の伝説にふるえました!

私は、2016年に開催された「文善やよひ展」で初めて文善先生の作品を読みました。
前作『鴆 -ジェン-』の表紙絵に惹かれて展示を見に行き、全ページは展示されていないから、ストーリーはわからないのに、ツァイホンがランとの生活を「幸せだった」と言うシーンはその表情だけでいろんなことを想像できたし、最後の真っ白な羽根で振り返るシーンはツァイホンが何のために虹色の羽根を捨てたのか説得力があって、「文善先生の画力と表現力すごい!」と感激しまくりでした。

それから『鴆』は私の中でスペシャルに大事な作品になっています。

『鴆』シリーズの新作は、虹色の羽根を持たない、真っ白な鴆と真っ黒な鴆のお話。
前作のフェイとツァイホンも名バイプレーヤーとして登場します。
ツァイホンの羽根が白いことが大事なポイントになっているので、前作から読むことをオススメします。


鴆は毒を溜めることで、羽根は虹色に輝き、番(つがい)に出会った時は自分の全ての毒を差し出す。
鴆にとって毒は誇りであり、愛そのもの。

羽根色が綺麗じゃないリウシンと、真っ黒なジーイエは、鴆としての価値は劣っていて、主から「鴆は蚕、絹を吐かぬなら吐く方法を考えろ」と酷い仕打ちを受ける。
だからリウシンは、噂の真っ白で無毒な鴆になるため、誇りの毒を抜き、人が触れる鴆として人気を高め、権力者に招待されるほど登りつめた。
高値で売られる時はジーイエも共に連れて行き、僕のおかげであの狭い檻から抜け出せたと恩着せがましく、ジーイエに性欲処理の相手をさせている。
さらに自分のために「黒い羽根を捨てろ」と迫る…

ジーイエの夢は自由になって大空を飛ぶこと。
腕を持たない鴆は誰かに面倒を見てもらうか、番(つがい)と助け合わなければ生きていけないのに、リウシンの不興を買ったジーイエは山に捨てられてしまう。
ジーイエは飛び立つけれど、一人で夢を叶えたってぜんぜん幸せそうには見えない。
できるだけ遠くへと飛び続けて、力尽きたところをフェイとツアィホンに助けられ…


読み始め、リウシンは「潔白の証」として人々から慕われていても、目がいやらしく光っていて、ジーイエへの態度も不遜そのもので、これは前作を超えるのは難しいだろうと思いました。

でも不遜なリウシンの秘密…
リウシンがどんな想いと願いを抱えて生きてきたことか!
ジーイエの羽根が真っ黒なのは、リウシンの切なる想いがこめられていたから…

リウシンはジーイエを野に捨てたんじゃない、自分のすべて、命を賭けてもリウシンがジーイエにしてあげられるのは、それしかなかったんです。
自分が消えたとしても、ジーイエはどこかで番(つがい)に出会って幸せになれるかもしれない、自分の不幸と引き換えに相手の幸せだけを願う…
誰よりもジーイエの番(つがい)になりたいのはリウシン自身なのに。

それまでのリウシンの不遜な態度と言葉の裏に、こんなにキリキリするような願いを押し隠していたのかと、もう切なくて苦しくて涙が止まらなくなりました。


そしてジーイエもただ愛されて流されているだけじゃない。
ジーイエも本気で望みを叶えるために強くなる!
二人ともが望みを叶えるために、全てを賭けたからこそ、未来が開けていく…
白と黒の鴆が大空を飛ぶコントラストの美しいシーンは、私の『鴆シリーズ』名アルバムに追加されました。

新作では鴆の新たな生態が明らかになって、鴆の世界観が深まり、ますます『鴆シリーズ』に引き寄せられました。
『鴆シリーズ』は絵と世界観が美しいファンタジーです。
でも一番の見所は、フェイとツァイホン、そしてリウシンとジーイエの愛の物語だと思います。
読み終わった後、いろんな想いが溢れてきて本を抱きしめていました。

7

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