一途に愛する人魚×素直になれない中年男 人魚と夫婦になると不老不死になるという――

わだつみの嫁取り

wadatsumi no yome tori

わだつみの嫁取り
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神30
  • 萌×218
  • 萌5
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

204

レビュー数
10
得点
238
評価数
54
平均
4.4 / 5
神率
55.6%
著者
文善やよひ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
双葉社
レーベル
マージナルコミックス
発売日
価格
¥720(税抜)  
ISBN
9784575380583

あらすじ

不老不死の人魚に、女と間違われ嫁にもらわれた男・キヨ。人魚の力により死ねない体になったキヨは、悩みながらも、終わりのない生を2人で寄り添い過ごしていた。一方、キヨを深く愛する人魚だったが、
彼にはある秘密があり…?『鴆‐ジェン‐』が話題の実力派・文善やよひが紡ぐ、種族を超えた純愛幻想奇譚。コミックス描き下ろしも収録!

表題作わだつみの嫁取り

人魚 キヨの夫
雪之助(キヨ) 人魚に娶られた男

その他の収録作品

  • 描き下ろし

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レビュー投稿数10

せつない恋の物語

〖DMM電子書籍〗
修正 : 濃霧
カバー折り返し : あり
カバー下 : あり
帯 : あり
裏表紙 : あり
電子限定特典 : 描き下ろし4コマ漫画1P
備考 :
ひと言 : 昔観た『人魚の肉』の感じでビクビクしながら読み始めたら時を超えるラブストーリーで素敵だった。

〖紙媒体〗
未読

0

おじさん受け

表紙を見てお相手はおじさん?って購入してから失敗したかなと思いましたが、文善やよひ先生だしと思って作者買いです。
不老不死の人魚に嫁にされた男の話とありましたが、想像してたお話とは違いました。
ふわふわした掴み所の無い人魚と、常に悲観的な顔をしたくたびれたおじさんのキヨが嫁です。

全然甘さは無いしする事はしてるしで、途中までは戸惑う事ばかりです。

人魚にはキヨへの気持ちは見えますが、キヨにはあまり見えません。自分の不老不死を終わらせる事しか考えていません。他の妖怪が登場してから一気に面白くなりました。
キヨはやっと死ぬ方法が分かったのに、人魚が最後の1人だと知ると彼を残して逝けないと思うのです。そんな優しいキヨだからこそ、人魚はずっと見ていたいと思って彼を伴侶にしたんです。

人魚が人の姿になって2人で薬屋を始めてたのが微笑ましかったです。

キヨが若返るかなと思いましたが、おじさんのままでした。



0

果てしない孤独を共有できる唯一無二の存在

 不死身の体と寿命ある体を巡って、人魚と人間の間で交わされる絆。不死身と聞けば大昔の人間なら飛びついたんでしょうけれど、現実的で理性ある現代人ならきっと、死ねないことほど辛いことはないと考える人の方が多いですよね。水に溺れても炎に焼かれても、刃で切り裂かれても痛みは感じるが、死ねない。自分の周りでは愛しい人、大切な人がどんどん死んでいき、自分だけがずっと生きている。死を求めてもがく人魚とキヨの姿には、己の死生観を問われているような気にすらなりました。

 死にたいのに死ねないと思いながら生き続けること、私には地獄のようにしか思えません。途中まではほとんどの読者の方がそう感じたのではないでしょうか。でも、その運命を受け入れて、この人と一緒であればそれにも耐えられる、と思えるほどの生涯の伴侶を見つけた2人。彼らは地球上の誰よりも、強固でかけがえのない絆を得たと言えるんじゃないかな、と思いました。たとえ永遠に死ねる方法が見つからなくても、この相手となら生き物すべての最期を見届けてもいい。ひょんなきっかけからそこまで言い切れる関係に漕ぎ着けた2人が、とても眩しく思えました。

1

永遠に続く純愛

この作品では人外ならではの寿命問題が顕著に表現されていて切なさと尊さがギッシリと詰まってました。
人魚によって不老不死にされたと思っていたキヨが自分の”不老不死”の真実を知り始めた4話からは切なさの嵐でした。

仲の良い人たちの死を看取り残されていく辛さ。
自分だけの時が止まったように永遠に続くという絶望感。
それを知ったからこそ、人魚のした事にも全てを説明しなかった事にも易しく向き合えるキヨにガッツリ泣かされちゃいました。

2

BLで初めて、男同士でも子供ができる未来を心から願いました。

腰痛持ちのおじさん(受)がゆるふわ系人魚(攻)に女と間違われて娶られて、腰痛を抱えたまま不老不死になって悠久の時を生きていて、夫の人魚とは訳あって60年離れ離れで、そしていざ今宵、60年ぶりの再会───と始まるも、実は1年間違えててまだ59年しか経ってなかった…というもはやどこにツッコんだらいいのか分からない情報量満載で始まる本作。
てっきり今回の文善ワールドはコミカルに振り切ったものかと思いきや。

ゆるふわ人魚がひっそりと背負っている運命がとてつもなくヘビーで、男同士の彼等が子供を成せるようになる未来を心から願いたくなるお話でした。

なんで女と間違えたんだろう?とか、
なんで不老不死なのにおじさんなんだろう?とか、
なんで60年も離れ離れになってたんだろう?とか、
序盤のコミカルターンで湧く疑問は、どれも後半への伏線。
それらの答えはしっかりと明かされます。

ネタバレがお嫌な方はこの先は読み飛ばし推奨です。



物語は、人間のキヨが人魚に娶られてからすでに何百年も経っているところから始まります。
ベースになっているのはメルヘンチックな童話の人魚姫ではなく、人魚の肉を食べて不老不死の呪いにかかった女が死ぬ方法を探して旅する日本の人魚伝説(八百比丘尼伝説)のほう。
キヨも自分がとっくに人ではなくなっていることを知りながら、人であることを諦め切れずに死ぬ方法を探しています。
そして人魚は、そんなキヨに対してとある事実を何百年も隠しながら連れ添っています。
長年連れ添っているはずなのにどこか心許なさを感じさせる2人のお話です。

人魚が黙っているだけで、キヨは実は不死身ではありません。
本来は異性にかけるべき不老不死の術を、人魚は同性のキヨにかけてしまったので中途半端にしかかかっていないのです。
そして、本来は人との間に子を成すことで不老不死が解かれる人魚の生なのですが、そのたった一つの死ねる方法を同性を娶ったことで未来永劫失ってしまったことも人魚はキヨに隠しています。

同性に恋する苦しみを、まさかファンタジーの中でこんなにも苦しく描かれるBLに出会うとは思いもしませんでした。
乱暴に言ってしまえばファンタジーなんてなんでもありじゃん。
なのに、なのに、、、
こんな苦しいお話を描いてしまう作者の作家力を恨めしく思いながら読みました。

キヨが死ねる方法を探していたのは、人魚の最後を見届ける覚悟で人魚と一緒に永遠の命を生きていこうと思ったから。
人魚が死んだあとの世界でどうすれば死ねるかを知っていれば生きることは怖くない。キヨは死にたくて死ぬ方法を探していたんじゃなくて、生き続けるためにどうしてもその方法を手に入れておきたかった。
キヨの告白には思わず涙でした。

上で「男同士でも子供ができる未来を」と書いたけど、生まれたら生まれたで今度はその“わだつみ”がまた同じ業を背負って生きていくことになるんだよね…
なかなか厄介な運命を背負ってる彼等の未来にどうか幸多からんことを。


ところでなんで人魚に触手を生やそうと思われたんだろ…(最後に残った大いなる謎)

あと、コミコミの有償特典は人魚のアレに関するたいへん興味深い事実が明かされております。
キヨ〜そうだったのかキヨ〜〜〜( ´艸`)となること請け合いです。

3

修正が、、、

人魚と、人魚に見初められて伴侶にされてしまった人間の男のお話。
人魚はとても嫉妬深くて、伴侶に選んで自分の身を分け与えた人間には、死して別れることも許さず、不老不死の身にして、そして、その先は、、、。

寿命違いの恋には問答無用で萌えてしまう&泣いてしまうのですが、この作品も、朝から(読み始めたのが朝の8時半だったんです)気持ちよく泣いたわ。
時代設定は、多分今より100年以上昔、妖怪などの人外の妖たちが、徐々に居場所を失って、人間社会からは見失われつつあった頃。
この、失われつつある人ではないものっていうのにも問答無用で萌えてしまう&泣いてしまう。
この本、お話的には、ほぼ神だけど、ただただ残念な事に、肝心な人魚の一物が修正のためにどんなものなのかがわからない。
これって、とっても重要なポイントだと思うのに、修正が憎い。

1

“欲”もなにもかも全て貴方と共に

人外ものはあまり得意な方ではなかったんですが
最近魅力がわかってきたような気がします。
人ではないものが人を愛してしまった時、どうにもならない隔たりがあったりしながらも
想いは決して止められるものではないのが切ないんですね。
今作は不老不死の人魚が人間を助け娶り、その人間をも不老不死にしたお話で
ちょっと強面のおじさんが触手プレイなどされてしまうなんともお得感のある内容です。
キヨが人魚に抱かれる時、声を抑えたり顔を隠したりするのが妙に色っぽい…。
もちろんシリアスな部分もあって、考えさせられる事もありました。
生き続けることは決して幸せとは言えなくて、
キヨが死ねる方法を知ってしまっても人魚が孤独になるからと
自分が苦しいことより人魚を悲しませたくないなんて愛しかない!!
人魚の、キヨという人間を巻き込んで彼に嘘をつき続けた罪悪感と
それでも生きて一緒にいてほしい“欲”の絡み合った感情が
シンプルに大切だと思うものよりも複雑で深みがある印象でした。
人魚じゃないの他の人外も人間に化けるのがうまくて
人間らしい心情が好ましかったです。

1

欲のお話

門善さんの新刊きた……!!と思い、早速電子書籍で購入いたしました。人外といえば鴆も極夜もどちらも心臓が引き絞られる思いでとても楽しませていただきました。

人外専門誌から出てるだけあって本当に人外が半端ないです……。
攻めが長い年月を生きる人魚という設定なのですが、まず私たちの持つ『人魚』のイメージとは全く異なる人魚の造形をしておりまさに妖怪といった方がしっくりくるような設定で背筋がゾクっとしました。圧倒的画力に脱帽……
1000年は生きてる大女将さんと格の話をしていましたが、そんな大女将さんよりも遥かに格上の存在とみて問題ないでしょう……ひええ


お話ですが、作中では明言されてませんが庚午の年と電灯普及から昭和1930年代前後ですかね?
ちなみにプロローグはその60年前から始まります。甲子から癸亥まで1周で60年……めちゃめちゃ長いですね……
その人魚によって(無理やり?)不老不死にさせられたほだされおじさんとのお話でした。
なんという不憫……かわいそうな受……60年(正確には59年)も1人でまってたのか……
不老不死の人間になってしまったことであらゆる時間や関係から切り離されてしまうことに。
それでおじさんは死ねる方法を探してる…というストーリーでした。

この話にはたくさんの欲望が出てきます。
生きたい。死にたい。愛してほしい。一緒にいたい。
それらを、種族間の違いまでもを受け入れて前へ一緒に進んでいく姿に思わず涙がこぼれました。
エピローグのくだりが一番心に響いています。
これも我欲ですが、いまこの時もどこかでふたりが最期を探しながら生きていることを願ってます。

1

気づいたら……

泣いてたね!

1度で人魚のことを理解できてなかったのに、何故か泣いてたわ〜。

2

人種を超えた一途な愛

文善やよひ先生の新作は、
人魚と人間の人種を越えた永遠の愛の物語です。
『鴆‐ジェン‐』は人外受けでしたが、今回は人外攻めです!

不老不死の人魚に娶られた人間の男・キヨ。
〝人魚の肉は不老不死の薬〟と言われ、
人魚によりキヨもまた不老不死の身体となります。
しかし、人間にとって親しい人たちを見送るだけの不老不死は苦痛であり、その呪いを解くべく仲間を探しに行く人魚。
次に会う約束は、60年後で……⁉︎

正直、初めは??となりました。
本作は再会の場面から始まるのですが、
60年後の約束なのに実際の再会は59年後だし、
人魚に触手はあるし部屋に上がるしミカンは食べるし(笑)
面白い話?とさえ思いましたよ^^;

人魚に名はなく、あくまでも人魚なのです。
この子が愛嬌のある人魚で、コミカルに描かれています。
触手を使ったプレイもありますし、
ナニは人のと全然形が違うらしいです。
電子だったので修正が白抜きで、
そこは想像するしかない(無理!)のですが……

キヨは見た目、イケおじって感じのおじさんです。
人魚の肉を食べると若返るんじゃないの?
と思ったのですが、そこにも理由がありました。

とにかく謎だらけのお話で、
中盤以降怒涛のように謎が解き明かされていきます。

なぜ人魚は人間の男を娶ったのか?
キヨはどうして出会った時の姿のままなのか?

この答え……正直、う〜ん……という感じ……
全ては人魚のキヨに対する愛……ということですかね^^;


そして、死ぬ手段を手に入れたキヨが選んだ未来は、
人魚とともに生きることでした。
人間であることを諦められなかったキヨですが、
キヨは今までもこれからも人間なのです。

人間として人魚とともに生きていくことを選んだキヨの覚悟は計り知れないし、人魚への愛の誓いだと思いました。
再会の時までキヨが生きていたことには意味があります。
それは、他の誰にも目移りしない身持の固さと一途な愛です。

離れている間もお互いを恋しく思っており、
2人は唯一無二の存在なのです。

なんで60年後の約束なのに59年後に再会したの?
とずっと考えていました。
で、もしかしてキヨは毎年人魚に会いに来ていたのかな?
なんて思ったりしています。
本編では明らかにされていないので想像でしかないのですが、
それほど人魚に会いたかったのかな……?
なんてロマンチックな事を思ったりしています。

描き下ろしは、甘やかす人魚と甘やかされるキヨが可愛く、
電子限定の描き下ろしはコミカルで笑ってしまいました。

その後の2人がどうなっていくのか分かりませんが、
どちらか一方が欠けるということはないと思います。
それほどの強い決意と愛を感じる物語でした。








5

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