電子限定おまけ付き
君は僕の運命の番(つがい)だ。必ず迎えに行くから待っていて──
2018年刊。
裏表紙のあらすじから既にネタバレを察するけれど、気にしない気にしない(^_^;)
まぁ人狼攻めだろうなと期待した通りで、冒頭から自分の好きな甘々溺愛な予感は難なく当たった。
ちなみに年上外国人攻めってのも好みの要素だったりする。
この話は王道的な展開、人が好い登場人物達で癖がないので地雷で引っ掛かる部分もない。
ただ話全体があっさりしているので、せっかくの人狼攻めと人間の間に”番”という繋がりがあるにも関わらず、その設定を堪能できないのが残念だ。
知里は海外出張に行ったきり行方不明になった父親の手ががりを求めてスウェーデンを訪れたのに、再会したクライヴとティータイムを楽しみなんて呑気すぎるんじゃないかとも心配した。
各所を転々と探して回る描写もあるのだが、知里がクライヴへの淡い恋慕を実感していく様子も織り込まれているせいか、切迫した空気が薄れてしまっている。
…とか言いつつも、読んでいてスウェーデンの名所を旅行で回ってみたくなってしまったが(笑)
この話の場合、ほのぼの要素とシリアス要素の配合の比率が8:2から7:3といった感じで、甘々成分が高い仕上がりとなっている。
でも個人的にはほっこりした読後感で概ね満足できたかな。
まぁ知里の父親は、息子が幸せならばとクライブとの結婚を祝福してくれそうだが、将来スウェーデンへ移住するとなると寂しがりそうだね。
知里もただクライブの懐で甘やかされるばかりにならず、大学を出て獣医なった暁には叔父の元でも頑張ってほしいな…なんて思える。
金髪キラキラ大好き。金髪万歳\(^o^)/な、事件ありの甘めお話、本編240Pほど+あとがきです。王道ひねりなしで、萌え上がるポイントが少なかったので中立にしました。
大手製薬会社に勤める父が、1週間の出張のはずだったのに、突然「休職して北欧を回ってくる」との連絡。しかも「家にあるUSBを送ってほしい」とスウェーデンの住所を指定してきて、何があったのか心配でたまらない知里。スウェーデンで獣医をしている叔父のもとを訪れ、指定された住所に行ってみると・・・とお話は続きます。
攻め受け以外の登場人物は
受けの父、叔父(獣医)、攻めの親友、個人秘書(♂)、人狼の方々少々。
攻めさんの親友ライネがカッコよさそうだったので、もうちょっとクライブと絡んでほしかったかなー。秘書のテオドル(18歳)がちょっと子供子供した印象で、あんまり好きになれなかったのが残念でした。
** 以下攻め受けについて
攻めさんはいわゆるスパダリ。獣化すると黄金の狼さんです♡ ケモミミなんだけど、そんなにもっふりふっさりした記載がなくて、それがちょっと残念。黄金色のすんばらしー毛並みであろうと思われるんだけどなあ(もちろん獣姦もない)。バトルは狼さんで頑張っておられます。お強いです。ただその他のスパダリ感が今一つ無く、無念。
受けさんは、・・・すいません、普通・・・という印象。よくある健気感満点という訳でもなく、優しい大学生というところなので、あまり萌え上がれず。
舞台が全面的にスウェーデンで、スウェーデン料理などが少し出てくるのは良かったんですけど、申し訳ないです、その他の面ではめちゃシンクロした!という箇所が少なかったので中立にしました。先生ごめんなさいー。刺激ばっかり求めてもダメなんだけどな。