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表題作囚われの魔主

魔物:サイアム
王位継承者:リュース

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

名家ライオニー家の美しき当主リュース。
ある日、彼を亡きものにしようと画策する国王に、帰ってきた者のいないと言われる森に棲む“空とぶ魔物”を捕獲するよう命じられ、森に赴くことに。
森に入って十日以上が過ぎたある夜、リュースの前に鋭く、野性的な黒い瞳を持った青年が現れた。
リュースはその瞬間からその青年に心惹かれ、初めての言葉にできない気持ちを抱く。
そんなふたりの前に再び王が立ちはだかり。

作品情報

作品名
囚われの魔主
著者
月夜野亮 
イラスト
南野ましろ 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
アクア文庫
発売日
ISBN
9784775505397
2.2

(4)

(0)

萌々

(0)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
7
評価数
4
平均
2.2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数3

最後の方のほんの少しの文章で脇役の子の方が超気になってしまいました。

第3王位継承権を持つリュースと“名なき森”に棲むと言われる魔物にお話。
というわけでファンタジーです。

リュースは王位継承権はあるけれど、現王からは母親が現王を選ばず父親と結婚したがために疎まれていて。
何かと理由をつけては失墜を狙われていて。
そんなわけで魔物が棲むといわれる”名なき森”へ行って魔物を捕らえてこいとの命令を受ける。
その魔物は存在自体が曖昧で、リュースは見つけられなくてもいいやくらいの気持ちで、その時は現王の叱責を受ければいいと考えて森に入るのだが。
ある日、リュースは偶然、それらしきものを見かける。
そして同行していた現王の軍が魔物を捕らえてしまう。
リュースは捕らえたくなかったのに…。

魔物といっても捕らえられた時点では人型になってました。
最終的に実は…な感じですが。
名前さえなかった魔物はリュースにサイアムと名づけられ一緒に暮らすことに。
喋らないけど以心伝心的に心を通い合わせていく姿がステキでした。
そして、王の命令とはいえ足枷をつけて囲わなければならない状況にリュースは胸を痛め続けていて。
リュースが本当にやさしい心根の持ち主だとうかがいしれます。
それは後半の王に追われる身となってからも顕著で。
とにかくサイアムを助けたい一心で。

ファンタジーということでどこか不思議な雰囲気の漂う物語にましろさんの絵があってたと思います。
サイアムが本来の姿に戻っても恐ろしいとかそういうのではなく、どこかメルヘンというか…。
リュースのちょっと俗世離れしたような穏やかな雰囲気とか。
ナイスコンビネーション!

あと。
勝手に気になったのはロングフット!
この人は王の娘でリュースの幼馴染みシーリアの友人の1人なのですが。
魔物退治に行く時の軍にシーリアが忍ばせたリュースの味方となるべき3人のうちの1人で。
マウリはシーリアの恋人であることが途中で発覚するんだけども。
残りのアーレイという子が一番出番は少ないんですけども。
後半のロングフッドの見せ場?でロングフッドが意味深な言葉を…。
ねぇ、アーレイのことが好きなの?
それが最後まで気になって仕方ありませんでした。
もちろん、それについては語られていないのですが。
その分、余計に妄想しそうです(爆)
だって、私は脇役スキーだから!!

0

ファンタジーBL

実質2番目の王位継承権を持つライオニー家の年若き当主のリュース。
母親譲りの美貌を持つ彼は、今は亡き両親からの因縁で国王にうとまれている。
どんな無茶を言われても穏やかに引き受けてきた彼に与えられたのは立ち入れば帰るもののいない森に行って「空飛ぶ魔物」を連れてくること。
わずかな兵をつれて森へと向かうリュース。そこで彼が見たのは黒髪の精悍な青年の姿をした魔物で……

読み終わる寸前まで囚われの「魔王」だと思っていました。正しくは「魔主」。あれれ。
ファンタジーで、BL。
なかなかこの組み合わせでこれは!というものに出会えることは少ないです。
BL自体が一種のファンタジーで、男同士という関係性で恋を発展させるにはそれなりの尺がいる。
さらにはそれに異世界っていう要素が加わると、そこも説明しなきゃいけないからまた長くなる。
そうなるともう文庫一冊とかには収らなくて、色々はしょっていくと物語に厚みがなくなって安易だったり都合がいいと感じてしまうのかなーとかぼんやり考えたり。

冒頭の世界観の説明にあたる部分がものすごくキャラの台詞に押し込まれていて。
仕方ないんだろうなあと思いつつたたみかけられるようでちょっと辛かった。
王様がいる国で主人公のリュースは貴族で王位継承権保持者。
は、いいとして。
この王様かなりむちゃくちゃなことをやらかしてくるんですが、それをなんでみんなもうちょっと止めないのかとか。
大臣とかどうなのかとか。そもそもこの国の王制はどうなっているのかとか(とりあえず男女平等ではあるらしい)
あと魔物の定義。
お話の中には後にサイナスと名づけられる青年の姿をした魔物しか出てこないから、この世界における魔物がどういうものなのかがわからなくてなんか落ち着かない。
色々気になってお話に集中出来ませんでした。

中盤。
魔物が人間の言葉を話せるってわかって以降の恋愛の急展開にびっくりした。
人種?以前に性別的な問題は良いのかとか。
葛藤とかとまどいが欲しかったな。
あ、でもしゃべらない魔物とそれを見守るリュースの関係性は結構好きでした。

後半の都合のよさにちょっとびっくりしました。
愛の力の前では人は死なないみたいです。

1

エロは少ない所か、

唯一あるエロシーンが朝チュンレベルだった。
恋愛や大筋に関係ない会話が多すぎる気がする。
そんなの省いてエロシーンに充ててくれって思ったし、
仕舞いにはリュースとサイアムらが次々と危険な目に遭うのにイライラしてきて、
気の狂った王なんてさっさと殺せよ!としか思えなかった。

シーリア王女様の部下3人の中のアーレイだけ影が薄すぎて、
一時ロングウッドとごっちゃになった。
活躍をしているのも、物語上で重要な役割を担っているのも、
マウリとロングウッドの2人だけだし、コイツいる?

1

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