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表題作正しい紳士の落とし方

バツイチ・会社役員の本荘貴史(35歳)
大黒ビール社員・瀬名佳明

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

入社3年目のやり手の営業マン・瀬名が、深夜のバーで出会ったはセレブな紳士。
イタリア製のスーツを着こなし、濃厚なSEXを予感させる男・本荘だった。
瀬名は本荘に「君は必ず私に恋をするよ」と口説かれ一夜を共にしてしまう。
素性も身分もわからない本荘の巧みな愛撫に、夜ごと溺れていく瀬名。
けれど、本荘を知りたいと思い始めた時、瀬名は突然社長室に呼び出され。

作品情報

作品名
正しい紳士の落とし方
著者
水無月さらら 
イラスト
長門サイチ 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
ISBN
9784199003486
3

(3)

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萌々

(0)

(3)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
9
評価数
3
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

オヤジっぷりがいい!

攻・本荘貴史(バツイチ・最上級のフェロモン男)36歳
受・瀬名佳明(人妻マダム好き)25歳くらい

受が「人妻が好きで、不倫しかしない」という設定。
はてさて、どうなるんだろうと思いながら読み始めたのですが…予想を裏切って面白かったです。

瀬名は大手ビール会社の若手社員。
細面で繊細な顔立ちは、売り物にもなる美形です。
接客が得意で、場を盛り上げたり、相手の気持ちを読んで先回りの気配りをしたり。
同僚の失敗のフォローも積極的にする。
日本酒の新しい販売企画も立てるし、蔵元へ自腹で足繁く通って口説き落としたりもする。
楽しんで仕事をしています。

唯一(?)の難点は、付き合う恋人か必ず専業主婦だという点。
思春期の頃から人妻オンリーでした。
そういう性癖の受・瀬名が、カクテルバーで攻・本荘と出会います。

本荘は内から滲み出るカリスマともいえるようなオーラを放つ美丈夫で、周囲を威圧するようなオーラを放っていました。
このふたり、三度偶然に出会います。
一度目はカクテルバー、二度目は瀬名の会社の主催する船上パーティー。
短いやりとりの間に、互いへの興味がわいています。

二度目までは偶然、三度目からは運命…ですよね?
フィットネスクラブのプールで三度目に会った二人は、昼食を賭けて泳ぎを競います。
負けた本荘(瀬名は高校時代に記録を残すようなスイマーだったので、勝って当然ですが)は老舗旅館のような日本家屋のフレンチの店で昼食をご馳走します。

ほろ酔いの瀬名を誘う本荘。
瀬名も好奇心と本荘への興味で、その誘いにのります。
身体の相性もバツグン。
瀬名は経験豊富な本荘にじわじわと落されてゆくんですね。

瀬名が人妻好きだったのは、家庭環境が大きく影響してるんですよね。
彼が恋愛の対象に人妻を選んできたのは、母親を重ね合わせている部分があったのでは。
そう考えると、本当の恋愛は本荘が初めてなのではないでしょうか?

本荘は瀬名を様々な場所に連れてゆきます。
上質で、1ランクも2ランクも上の世界の、品質の優れた場へ導く。
マイ・フェア・レディ…を意識してるところがあるのかなぁ?

瀬名の企画した日本酒のお中元セットが好評で、会社役員から呼び出しがかかります。
社長室に上がってみると、そこにいたのは…。

受の性癖がダメな方には向かないかな。
でも攻の本荘のオヤジっぷりはすごいので、オヤジスキーの方は一度いかがでしょうか。
36歳でオヤジというのは抵抗がありますが・・・バツイチだし、金持ちでフェロモン男で、策士。
ただのスケベオヤジ…にならない微妙なところで、素敵オヤジです。

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美しいカップル

本庄貴史(36歳、エリート)X瀬名佳明(25歳、サラリーマン、人妻コン)

美しいカップルと穏やかな雰囲気がツボです。お互いのために新しいものを試すところがすごく温かくて感動した。
けれど、この二人の進展は順調すぎるかいとも感じた、なにか喧嘩とか当て馬とか出ればもっと面白いかもしれない。そして、攻めさんの絵が少し地味で、紳士の設定とはちょっと相応しくないと思います。まあ~とりあえずオススメ度は★★★☆

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