本編の解釈に大きな影響がある話を本編に収録しない商売の仕方には常々憤りを感じるということは表明しておかねばならない。
シリーズ完結。様々なビルア種の身体をのっとっている間、ずっとカリカリしていた彼が、最後は穏やかな生活を手に入れたのは良いとして、引き換えにした命は多過ぎるんだよな、と思う。間接的な大量虐殺犯なんだよな。それもかなり自己中心的思想の。ただただ無力のまま傷をつけられた存在もいたわけで。
高IQが揃いも揃ってちょっと間抜けすぎるよな、というのも気になってはいる。その力におごっていると所詮こんなもんなのかもしれない。
ラム・ディーバが新人女優だった頃から、love escapeでは「結構いい年」まで経ってるのね。
シリーズの中では2巻収録のジョン&ニコラスが一番好きでした。シリーズ序盤の本の方がワクワクする感じがあった。
これだけ読むことは出来なくはないけれど、感慨深さは無いし、面白みも薄れるだろうというシリーズ5作目。あとがきでは番外編と書かれてましたね。納得。むしろこれだけ読むというよりは、これだけ読まなくてもシリーズの理解に支障はない気もする。
あとがきに完全完璧なハッピーエンドとも書かれていました……木原先生との感性の隔たりを感じる。
自分は非常に正直なところ「そうはならんやろ」と思うところが多くてイマイチ話に没頭できなかった。H3兼ヨシュア・ハマスのビジュアルにも人となりにもハマらず、ケインの人となりにもハマらず(つまりケインのビジュアルは結構好みであった)仕舞いだったのもあり。木原先生の作品なら、刑務官が本当にIQの高い犯罪者に色恋で騙されてボロボロになるストーリーの方が読み応えがあるんじゃ…とすら思ってしまう。「甘い」という触れ込みがあったので、そうならないとすればそうなるしか無いという予想もたってしまったし。
シリーズ6作目で堂々完結のようなので、期待。
このシリーズは話の流れが真っ直ぐで、ややこしさがないので、モノクロームロマンス文庫の中ではかなり読みやすい作品ですね。基本ドンパチがない分派手さは薄いですが、『ラッキーの豆の木』も手伝ってひと波乱の盛り上がり。本人からしてみれば"ひと波乱"なんてやさしいもんじゃないけど。
8割過ぎたあたりでもうひと展開あって、あれこのテーマで3巻まで続くのか?とヒヤッとしましたが、サクサク展開してくれて区切りの良いところできれいに終わっています。多分受理されず有給休暇になるんだろうな〜ってとこは予想通り笑
1巻から2巻のペースの刊行で、続きものなんかやられた日にはたまったもんじゃない。
ラッキーが石の龍をくれる男と付き合ってるってのが本当に意味わかんなくて面白い。石の龍くれる男はゲイじゃなくてストレートだろ(偏見)。
もはやいつ購入したかも記憶にないぐらいで、続編がついに発売されたのでやっとこ開きました。続編がついにと書きましたが、件の続編の発売も2023年ですね。原作シリーズは9巻で完結しているのかな?モノクロームロマンス文庫は完結させる気があるのかな?
買っといてなんですけど、表紙からして自分の好きな落ち着いたモノクロームロマンス文庫の雰囲気とは程遠く、実際ラッキーの粗野な感じがずっと苦手でした。読み終えても印象はさして変わらず。続編の表紙や人物紹介のラッキーが美人になってたので、チラチラ見て脳内補正をかけてました。ボーはボーでもっとクールな感じかと思いきや、どちらかというとかわいこちゃんな感じ。まぁクールを気取っていたいかわいこちゃんは実際可愛い。
FBIやらなんやらかんやらがドンパチやる作品ほど派手ではないですが、序盤のラッキーの動きと、最後のカーチェイスで盛り上がりを補ってる感じでしょうか。既に書きましたが、ラッキーの粗野な感じ、延々と続く下ネタにいい加減にしてくれと思いつつ、きっとボーもこんな気持ちだと共感しつつで読みました。そんな苦手なラッキーにもヴィクターが用意したパスポートのくだりでは流石に同情してしまった。嗚呼、裏切ったのはつまり…
クリスマスの包みを開ける2人が見たかったな。続編ではそんなシーンがあるかしら。
Xでの投稿を拝見していました。彼らのお話が一区切りと思うと悲しくてなりません。1巻の狂気が特に好きです。2巻は彼らが彼らの関係に馴染み、世間にも馴染むための1冊だったように個人的に思います。それはそれで満足なのですが、京谷のあからさまな狂気と、千代田さんの知る人ぞ知る変人ぶりが、もっと読みたいと思ってしまう。アフターストーリーでやけに落ち着いている京谷ですけど、君はもっと出来るはずだ!好きな人と付き合えてすぐなんて大抵の人が狂ってるので、1171個やりたい事があって普通の範疇でしょう。多分。京谷ならその狂気をもって文字通り無限にそれを増やし、それを維持し続けられると確信していて、千代田が再び彼を恐れるようなことも一度や二度じゃなかったと思いたい。それがまだまだ見たい。人の金で9万円分のブランデーを飲んで微笑む千代田さんも好きだし、カランドリエで派手ではない笑いを繰り返しとってくるこの作品が大好きなんだ…この作品をもっと多くの人に読んでもらえる力のない自分にがっかりですよ。当て馬が出てくる2巻は珍しくもないですが、類さんの当て馬としての立ち回りというか、類対千代田の描写に鴨川先生の圧倒的な個性を感じで非常に好きです。風呂上がりの恐怖シーンで目を離さない千代田と、揺れ揺れのあげく逃亡する京谷なんかも好きです(そもそも京谷の収集癖からもってすれば、推しが発しようとしている声を聞かずに逃げるなんてあってはならんのでは!と思うが)。犬まみれの構内で前を見据えて歩くFREEDOM京谷も好き。つまり鴨川先生の漫画における緩急が好きなので、『大学生と魅惑のまなざしのリーマン』が続かなかったとしても、他の作品を読める事を期待しております。とはいえ彼らの話がまた読めることにも勿論期待しています。京谷が千代田さん意外と絡むのも大好きなので、もっと見たかったなぁ。
7巻が出たタイミングで6巻を読む。周回遅れになってます。
今回は斉藤×富田要素はほぼ無し。特に斉藤さんはわざとかな?ってぐらい登場シーンが減らされてます。斉藤×富田が出張ってきてたので、シリーズの原点である北川と夏目が見たいって声も結構あるのかな?
北川×夏目かつ、今回は夏目視点が多め。夏目が北川の良いところを見つめ、自分の足りないところを見つめる話でした。夏目さんは頭良いんで、その方がうまく仕事が回るという利があれば愛想良くできる気がする。北川は相変わらず人好きのする笑顔がキュートでした。この2人の描き分けが好き。
既刊よりは仕事してる感じだったけど、仕事の動機が恋愛絡みで、またか!となった。
評判良かったのでとっても期待して読みました。しっかり期待に応えてくれた!むしろ期待以上!!
最近読んだ本が立て続けにそうだったのもあるし、令和作品はもう如実にそうだと確信できるのですけど、もはや男同士であることに誰も何にも思ってないこと多い。今作は特に愛弥が女の子のようでもあり、ただ女の子だったらかなり高飛車の我儘娘の貞操観念ガバに見えるだろうな〜と思うと、男だから描ける作品ということにもなるのかもしれない。兎にも角にも梗一郎はメロい。
続編も決まってるらしく楽しみです。愛弥のお世話してくれてた使用人も準?主役のようで、女性かと思ってたのでびっくり。それもまた上記のとおり。まぁ大金持ちが息子とプレイする相手に女性のサブをあてがうわけがないか。
rentaは限定の10ページ漫画がつきます。2巻の「ジビエ最高」の後。普通に本編に収録されてたら良かったのにと思わせるベッドシーン(布団)です。石田は木村が好きだなぁ。
未散先生の作品の根っこって、10年前から変わってないよな〜と思わされるお話でした。そんな作品の主役の彼らも20年「変わってないよな〜」ってことを続けてるわけですが。
とはいえ本当に人間ずっと変わらないわけがなく、変わらないことを変えないようにするために、変わらないこと以外のことを変えまくってるところはあるんだろうな。
未散先生の作品にはシゴデキがよく出てきますけど、この作品の主役は何のためにシゴデキとして生きてるかが描かれていてよかった。
面白かったけど萌2にしたのは、この1冊だと起伏がだいぶゆるいからです。20年のその先を描くならこんだけ展開ゆっくりでも良いとは思うし、1巻と銘打ち、to be continued と明記されてるところは安心。続刊に期待。