すぎちよ先生のオメガバース作品は、オメガバ設定に更にひと工夫された世界観が付け加えられていて、前作好きでした。
今回は新月の度にαの相手が記憶喪失を繰り返す、というお話でした。
それってΩにとってはとても辛い事なんじゃないの?と、思って読んでいました。
Ωで小説家の佐久は、、佐久の家にお手伝いに来ているαの有間が自分を忘れるんじゃないかと、常に不安を持っているんですが、それでも有間がちゃんと覚えてくれていると、とても安心して可愛らしい顔になるのがいじらしかったです。でも、何度も有間が自分を忘れてしまっても、受け入れるしかないと、有間を責める様な事をしないのです。
一方、有間も、忘れてはしまうものの、結局は佐久と何か以前にあったのではないか?と、僅かな手がかりからまた佐久の所へ戻って行くのです。
この二人は運命の番だと思えるのですが、それなのに1番大切な人を忘れてしまうという、なんだかとても悲しい設定なんですよ。
大切な人を忘れたくない!と、様々な工夫をして、記憶喪失になってからも、覚えてるよ!という偽装をする為に努力している有間を見ているとやるせない気持ちになりました。
ちょっと意地悪な運命の元にある二人なんですが、何故こんな事が起きたのか?
最後まで読むと、昔からのある言い伝えが関わっていた事が分かってきます。
子孫を確実に残して行く本能的な行動に起因しているという設定なんですが、それでも、仕組まれた運命の元にある二人が一体どんなきっかけで記憶喪失を克服していくのか?という過程の説得力が少し都合良い展開に感じてしまいました。
それでも、やはりとても悲しい運命を時間をかけて克服した事にはじわじわと心に嬉しさが溢れました。
今回の佐久と有間はお互いを思いやる気持ちがとても切なく描かれていて、その表情がとても心に刺さってきました。
こちらのお話、まだ続く物語で一巻まで読んだ感想になります。
とても古いボロアパートに住む朔夜の隣に住み着いた蒼士。二人の最初の出会いは、蒼士が外国人の男を連れ込んでいた場面に出くわします。
朔夜はとても苦労して勉強中の医学生なんですが、それとは対照的に、隣の蒼士は仕事は無職、それなのにお金には困っていなさそうで、目が離せなくなるほどの美しさと妖艶な色気があるのです。
ボロアパートと言っても、造りは古いけど丸いステンドグラスが嵌められた窓がある、気の利いたアパートなのです。
そのステンドグラスが美しいボロアパートの中で、朔夜は蒼士の魅力に引き寄せられて身体の関係になってしまうのです。アパートの中では欲望に負けてセッ に耽ってしまうのですが、一歩外に出ると、勉強、バイトに追われる日々。そして蒼士と二人で外に食事に出た時には、様々な人から向けられる蒼士の美しさ故の好奇の目。蒼士が何故このアパートで過ごしているのか?人目を避けて静かに過ごしたい以外にもなにか秘密がありそうです。
後半では、朔夜が医学を目指した経緯が語られています。かなり壮絶な人生を朔夜は送ってきたのです。あちこち骨折した話が、ラストのストーリーにとても関わって来て、まだぼんやりとしか分かりませんが、この二人は案外運命的な関係性があるのではないか?と感じながら読みました。
最終話、想像力豊かな蒼士の妄想話は、どこか朔夜に対する執着や、そして蒼士のこれまでの苦労を踏まえて、理想の世界を探求している様に感じました。
二人の身体の関係は凄く深いものだけど、Loveについてはまだこれからの進展が出てきそうな、ラストのストーリーがとても斬新な表現に思いました。
蒼士はどこかの富豪の愛人というのも、これから朔夜とはどんな心の変化が出てくるのかな?と、とても続きが気になるストーリーでした。
受けの蒼士は美しいし、朔夜はとてもイケメンで美しいステンドグラスの窓辺で過ごしているシーンは幻想的で耽美な雰囲気を感じました。作画がとても好きです。
なんだかぼんやりとした感想になって的外れな事を言ってるかも知れませんが、朔夜と蒼士、とても魅力的なキャラクターでストーリー的にはこれから核心に入って行く感じでとても楽しみな作品だと思いました。それと、タイトルの意味も、、まだ謎のままなので、このタイトルの意味とても興味あります。
蜜谷と侑一郎が付き合う事になってから半年後の二人の様子が描かれていました。
半年経ってもまだ二人は致して居ないのですが、蜜谷は白水兄弟とジムに行ってモヤモヤを発散したりしていました。
今回、ちょっとビッチなオトコの娘が出てきて二人を引っ掻き回す表現があったのですが、私はあまりこういうビッチなキャラクターはちょっと苦手でした。。。まあ、でもこの新キャラのおかげで、ようやく、侑一郎が二人の関係を進めようと言う気持ちになったので、良かったです。
実際、二人がこの巻でどこまでの関係になったのかは実際読んで欲しいですが、侑一郎もちゃんと蜜谷の気持ちを考えていたのだなぁと思うと、いじらしさを感じました。
お酒が好きで、庶民的なお店の料理を食べながら晩酌する二人を見ると、この二人はこれからもゆっくりと絆が深まって行くのだろうなと、温かな気持ちになりました。自分の事に臆病な侑一郎と、侑一郎と出会ったことで今まで知らなかったお花やお茶などの世界に蜜谷がどれだけ順応していくのかなぁと、心の中で楽しみになりました。
このお話の中で侑一郎のお姉さん的な存在で出てきていた由里子さんの過去の事が語られていました。クラブのママという事で、いつも綺麗にしている大人の女性だと思っていた由里子さんの若い時の姿がとても驚きました。とてもかっこよかったです。由里子さんに憧れていた雪柾が自分の憧れていた気持ちを恋心だったと理解するまでの葛藤が読めてとても満足でした。
ここまで描いてくださったジル先生ありがとうございますという気持ちになりました。
一巻で大活躍の、涼と雪柾が今回も出てきて大変歓喜しました!
ところで蜜谷と侑一郎の関係は、、
侑一郎のふんわりとした平和な日常生活の中で少しずつお花の事や侑一郎さんの役に立つ為に頑張っている蜜谷が描かれていました。告白したくて仕方ない蜜谷の行動を遮ってしまう侑一郎。二人の関係が壊れるのが怖い。未だに蜜谷の気持ちを受け入れる決心がつかない侑一郎。それでも侑一郎を諦められない位に蜜谷は侑一郎に惹かれてる姿が可愛いです。恋に悩む蜜谷の良い相談相手になってくれるのが涼なんです。涼のひょうひょうとしたキャラクターがとても良いんです。
しかし、蜜谷は元兄貴分の菊島と再会してしまいます。また蜜谷を都合良く使いたい菊島ですが、白水兄弟が連携して菊島から蜜谷を救い出す場面はとてもテンションがあがりました。
蜜谷と色々な出来事がある中で、少しずつ侑一郎も蜜谷を意識し始めていて、菊島の登場で改めて蜜谷を失いたくないと自覚する侑一郎。
難攻不落の侑一郎の心が恋心を自覚しただけでもこれは凄い進展の様に感じました。
侑一郎の精一杯の告白シーンは、意味が分かりにくくて、ギクシャクしてるのに、それがこの二人にとっては優しくて温かい気持ちになってる世界でした。この二人にしか出せない少しだけの触れ合いなんだけど、それが心の深い所まで今までは許さなかった侑一郎の精一杯の愛情なのだと思うと、ラストはじんわり泣けてしまいました。
ラストの雪柾の好きな人…気になります、
以前に読んでいた作品ですが、再読。改めてこの作品が面白いと思ったのでレビューします。
元ヤクザの下っ端の蜜谷と、花屋の店主侑一郎という組み合わせ。夜のお店が多い(ちょっと治安が悪い)場所で花屋を営む侑一郎が病弱でとても儚さのある美人なアラサーなんです。蜜谷は元ヤクザという設定ですし、このお話の中にはヤクザや柄の悪い人達も出てくるのですが、そこまでダークな闇社会のお話にはなっていなくて、あまりダークなお話は好きじゃないという方にも安心して読めるお話だと思います。
蜜谷は組から使い捨てにされて行き場がない所を侑一郎の花屋で働く事になります。そこで侑一郎の優しさに触れる事になり、人生で受けたことの無いような温かな気持ちになるのですが、同時に美しい侑一郎を好きになってしまうんです。早い段階で蜜谷は侑一郎への恋を自覚するんですが、まずは仕事をくれた彼への恩を返したいと、仕事に専念しています。
そういう生活の中で、侑一郎のお店に現れる2人の人物が(どういう人物なのかはネタバレしないでおきます)一人一人とても魅力的で、一体侑一郎と、その知り合い達はどんな関係なんだろう?とヤキモキする蜜谷が読んでいてとても面白いです。そして、侑一郎と、その人物たちの正体が分かった時にはちょっとした驚きがあります。
ちょっと治安の悪い場所でのお話なんですが、それでも花屋を営む侑一郎が、花の事を丁寧に蜜谷に教えてあげたり、そして儚げな侑一郎を「俺が守る!」という意気込みで仕事を頑張って社会人として自立していこうとする蜜谷の2人の関係はキラキラとした優しさがある物語です。
お店に来る客の1人が侑一郎を食事に誘った話は蜜谷の心の叫びがとても面白かったです。ヤキモチ妬く蜜谷が可愛いです。
そして、侑一郎はただ病弱で儚い美人ではなかったというのもとても面白い展開でした。侑一郎と脇役2人のキャラクターが皆カッコいいし、とても強くて、、あれ?元ヤクザで侑一郎を守ってあげたい蜜谷の立場は?というまさかの立場逆転状態だったのが面白かったです。しかも見た目もみんなイケメンだったり美しかったりで。作画がとても綺麗でそういう点もとても読みやすい作品です。
蜜谷は一人でドキドキしているのですが、侑一郎は恋とという感情はまだ全くないみたいなので、これからこの2人の関係がどう変化するのかが楽しみです。ふわふわした侑一郎を囲んで脇役で出てきたキャラクター一緒に今後もお話を楽しくしてくれそうで、楽しみになります。
二巻、楽しみにしていました。「セッ した人数より殴って伸した人数のが多い」龍之介が、晃太と恋人になったことで、安らぎの顔を見せている場面が何度もあって、とても良い雰囲気の二人を眺められて嬉しかったです。晃太の肩に頭をもたげる所とか、晃太のマフラーを取り上げて自分の首に巻いて嬉しそうにしているシーンなどは、もう、龍之介がミ○サに見えてしまいました。とても可愛らしい龍之介。
しかし、特異αの性質からか、元からのクソ真面目な性格からか、晃太は番になる事をまだ早いと考えています。晃太にとっては龍之介以外の人には目が行かないから焦らずに龍之介をとても大切に思って傷つけたくないという気持ちが強いのかなと思って読んでいました。龍之介も晃太を好きだし、早く番になった方が身体が楽になれるのは分かっていても、晃太の意見を尊重して番にはならずに恋人関係を続けています。
二人の関係は順調なんだけど、実はこの番にはならないで恋人関係を続ける事は晃太にとっても身体のデメリットがあったようで…
晃太の体に不調が起きて、晃太が弱った部分を見せた場面。これがまた可愛らしい年下攻め様になってて読んでる私も晃太へのキュンが止まりませんでした。龍之介にダイレクトな言葉で甘える晃太の破壊力が凄いです。
龍之介も晃太と離れた時に、ふと、もし事故が起きて晃太以外の人に頸を噛まれたらと、そんな事を考えた時に恐怖心が起きていたりして。
もう、二人とも自覚無くても一緒に居なきゃダメな体になってるんです。晃太の「噛みたくない」って気持ちを尊重しながらも龍之介はそんな晃太の言葉に寂しさを覚えていたりしているのが切ないー涙
しかし、そこは強いΩの龍之介。晃太が異常行動で我を忘れて頸を噛みそうになった時、晃太を後悔させたくない!という気持ちから晃太の行動をバシッと遮ったのは心も身体もとても強くてかっこ良かったです。
相手を好きな程、自分の気持ちだけを優先させる事は出来ない苦しさがとても伝わってきました。
ラストはちょっと不安になるセリフで終わっていたので次の巻を早く読ませて!ってなりました。特異αの謎をもっと知りたいですね。
かっこいいし可愛らしい龍之介と誠実に龍之介を愛する晃太をまた読みたいです。
タイトルを最初に見た時に、これは父の愛人と息子がどうにかなってしまうんじゃないのか?とか、思いながら読みはじめましたが、全く違いました…汗
小説家でシングルファーザーの國彦と、家政夫として通っている純平。そして國彦の息子の晴輝の三人を中心にしたお話でした。
タイトルどうり、國彦と純平は身体の関係もあるのですが、國彦は気難しい小説家。どちらかと言うと、、というかかなりムッツリな攻めなのです。そして、純平は國彦よりも背が高く体もかなり鍛えて筋肉質です。体格が良い受け、私は好きですねー。胸や腕等はムキムキなのですが、純平の魅力はなんと言ってもムチムチにきたえたのかな?というお尻なんです。ジーンズ姿がなかなかエッチです。そして、少し控えめで、優しい顔が大柄な体格もあってとても可愛らしいんですよ。
お話としては、上手く自分の気持ちを伝えないでいる國彦のせいで、純平は気持ちを拗らせてしまっている中で、國彦純平目線以外に、晴輝目線でもお話が語られていて。純平と晴輝の関係が血の繋がりは無いものの、とても家族の様な優しさや愛情を感じて、そういう所がこのお話の魅力だと思いました。
國彦と純平のかなり濃厚なエロな場面も多いのですが、拗れた二人を救う晴輝の存在に注目して、もしこれから読まれる方は読んでみてください。
ラストは家族として純平を受け入れた國彦と晴輝の姿がまた素敵なお話となっています。
大学生の冬磨は双子の弟春舞がいて、天真爛漫甘え上手な弟に対してコンプレックスがありました。
弟が甘える一方で自分がしっかりしなければと、なんでも真面目に取り組む一方で、自分は弟には敵わないという自己評価が低い一面があるんです。
そんな冬磨の性格を見抜いて何かと冬磨に絡んでいって冬磨を甘やかそうとする向井がとても包容力がある攻めなんです。
春舞の事が絡むとかなり卑屈な考えかななってしまう冬磨を辛抱強く恋人にしようと優しくしたり、甘えたりが出来ない冬磨を甘やかそうとしたり。さらには冬磨に向井は甘えてみたり。冬磨の心がギクシャクしているのをゆっくりと向井が向き合っているのが、向井とってもイケメンでした。
色々拗らせている冬磨はまあ、許せるんです。自己評価低い受けが幸せな心を徐々に取り戻す話しは割と好きなので。
ただ、弟の春舞の登場が多すぎだったんじゃないのかな?って思いました。春舞はハッキリ言ってトラブルメーカーにしか見えなかったし、正直こういう性格は私はかなり苦手です…春舞にも良い見せ場があるんですが、、それでもこんな弟居たら普通は疎遠になってしまうんじゃないかな?って思うレベルの弟でした。
でも、長い間冬の心を磨いた冬磨がようやく春を向かえる事が出来たって言う。鳴坂先生の名付けのセンスが良かったので、向井×冬磨のお話はとても素敵でした。
二巻では大和王朝と、蝦夷の対立がより悪化していきます。
アテルイは族長になることを求められ、争いごとを嫌う彼にとってはとても厳しい立場に立たされていました。そして利仁の方でも、山部王が蝦夷討伐を考えている事を知ります。
二人を取り巻く状況はどんどん悪くなるのに、利仁とアテルイの心の中には山爺との思い出がずっと美しく住み続けているのです。離れてもお互いを思いやる二人の姿がその時代ならではの和歌に詠まれそうな場面に思えてとても素敵でした。
二巻では一度だけ二人が再会する場面があって、そのつかの間の再会が、厳しい状況の中でより輝いて見えました。後ろからハグされてドキドキしながらも、温かな気持ちになるアテルイが可愛かったです。
山爺の小屋で過ごす時間は二人にとってはかけがえのない宝物の時間である事がとても良く伝わってきました。
アテルイには自分の命を大切にして欲しい。何となく、アテルイにはそういう儚さがあるので、利仁の為にも命を大切にして欲しいと思いながらこれからのアテルイに注目したいです。
そして、今回も一巻より更に成長した利仁に注目でした。身長がかなり高くなりアテルイとの身長差がかなりありましたね。それだけでなく、今上天皇の側近となったのに、何も世の中を知らない為に自分の意見を言えなかった事を反省したり、陸奥の旅では、数々の人との出会いで大和王朝人々の厳しい生活、政治の問題点を実感しています。宿屋の女の言った「戸籍が無ければ人として扱って貰えない。戸籍があれば税を納めなければならない」という言葉は、法治国家と言いながらもまだまだ国を統治するのは難しい政治のあり方、当時の人々の苦しみがよく分かりました。
現実はとて厳しいけど、利仁の真っ直ぐな心、明るくて優しい心。これがあれば何とか二人が幸せになる未来が来るのでしょうか?まだまだお話は続きそうですが、歴史ロマンとしてもBLとしてもこれからもとても楽しみな作品です。
あまり馴染みのない大和王朝、奈良時代の話なのですが、
お話自体は少年たちの友情や心の成長、そしてまだ幼いながらも自分達の目線でその時代の政治的な問題点にも目を向けているというとても読み応えのある作品でした。
お話は山部王(後の桓武天皇)と、利仁(後の坂上田村麻呂)が出会い、自分の価値観で真っ直ぐに物を言ってくる利仁にとても感激し、山部はこれからの自分の夢を語ります。利仁は山部の夢を応援したいと思います。
その後、利仁の父の陸奥(東北)行きに同行した利仁はそこでの貧しい人々の暮らしや父が人を殺めるのを見て、父親に反発して城柵を抜け出してしまいます。
抜け出した先で出会った山爺との暮らしがこの一巻のキモになってきます。自給自足の生活をしている山爺から今までの自分の暮らしは恵まれていた事を実感し、本当に人を助けるとはどういう事なのか?を学んでいきます。そして、そこに利仁と同じように迷い着いたアカと出会います。アカには植物を早く成長させる不思議な力があって、
と、ここで歴史物だと思っていたのがファンタジー要素も入ってきます。素直で真っ直ぐに意見を言える利仁とは逆にずっと心を閉ざしていたアカが少しずつ利仁に影響されて段々と仲良くなる二人が温かな気持ちになります。。利仁にハグされて思わず力を抑えられなくなって、利仁の頭に花を咲かせてしまう表現がとても可愛いです。二人の素性を何となく感じながらも、二人に生活の知恵を与え、ずっと見守ったあげる山爺がとても良いキャラクターなんです。
一巻の時点では温かな友情で終わっていましたが、アカの正体がラストで明らかになります。
読み終えてからこの辺りの歴史を調べると(ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙)、二人の運命にはかなり重いものがのしかかって来る予感しかなくて、トウテムポール先生はどんなラストを思い描いているのか?とても気になってしまいます。
当時の天皇を中心とした政治、そして宗教の関係。大陸民族との関係。そしてまだ謎が多い蝦夷との関係。そういった歴史を踏まえながらも、人間ドラマとして利仁とアカが生き生きと描かれていて、是非これからも続きを楽しみに読んでいきたい作品です。