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前作上下を読んでいるので、春人がどうなってしまうのかはわかってはいました。
わかっていましたが、上巻の過程を経た結末は終わりであることが辛く悲しい。
柴田と春人の絶妙な掛け違いが、苦しくてたまりませんでした。
もっと素直に感情をぶつけて!と外野は思ってしまいますが、当事者はそうもいかないものですよね。
どちらも相手のことを想った最善だったのでしょうが、最悪の結末になってしまいました。
春人が柴田を愛していたのはもちろんですが、柴田からの小さな愛もきっと伝わっていたのだと信じます。
でも死んでいては答え合わせができないので。
そういう過程だったから、復讐のために動いていた柴田がぷつりと切れて無気力になってしまうのも理解できました。自分自身の身体は大事にしてほしい...
でも相手が滝だったことが救いでした。
柴田の気持ちがどこにあるかを理解していて、けれど自分の気持ちは抑えられない。
弱り切っている柴田にとっては荒療治かもしれませんが、じっくりと効いていく優しい薬のような存在でした。
上巻は終始苦しかったです。
表紙からしてもう、涙せずにはいられませんでした。
こんなに号泣して読後も消化できずにずっと胸につっかえて前に進めないって作品に初めて会った気がします。普段あまり難しく考えないタイプでどんな話でも引きずるってことないのにめちゃくちゃ引きずってずっとキャラの心情について考えてしまう。こんなに辛い物語があろうかというほど辛い。そして下巻で救済が描かれるんだけど喪失が大きすぎて救済が自分の中でしっくり行ってない気がします。柴田さんのイキガミ春人のことを考えるだけで涙が止まらない感じです。読み直さねばと思うのですが、救済部分に行く前に自分の中で物語が終わってしまう、春人と一緒に終わってしまう。そんな今まで味わったことのない衝撃を受けています。愛し合うことでこんなにお互いを追い詰める二人がかつていたか。
そしてこの辛くドラマチックな物語が山中ヒコ先生の表現で描かれることで現実味があるというか、抑えた表現が柴田さんの心情にピッタリですごかったです。前作とは全く違った衝撃でした。
まさかの「イキガミとドナー」の続編を読めるとは思わず、発売されると知ってからは予約をして届く日を楽しみにしていました。
ただ、耐え切れずに試し読みやレビューを拝見して、これは号泣コースだなと思っておりました。そして、案の定ですよ。www
でもね、泣きましたが号泣ではなかったです。春人の運命を知ってるだけに、そのシーンまでの晴人の笑顔や苦悩を知るたびにじわじわと眼から水が湧いて来るんですよ。
柴田に恋した胸のときめき、彼の目を奪ってしまった悲しみ、柴田と結婚出来たトキメキとQ国のイキガミに腕を奪われた時に浮かんだであろう愛する人の顔、もうねジワジワと胸を苦しめるんです。
そして晴人の真っ直ぐな愛に胸がトキメキながらも、自分の発した一言が呪縛となり彼に愛を伝えられない柴田の苦しみ。晴人がどんな思いで死を選んだのかを知ってるのは柴田ただ1人なんです。
晴人の死をここぞとばかりに利用する人々、そして晴人の死で生き残って良かったなと笑顔で残酷な事を告げる人。
柴田の元に戻って来た晴人の一部にやっと「好きだ」と言えた柴田の後悔。
ツイートとか拝見してても山中ヒコ先生がとても感受性溢れた正義感溢れる人だというのは伝わって来ていました。
この世の中に凝縮した矛盾や理不尽をギュッと詰め込んで昇華したのがこの作品ではないでしょうか?
目がショボショボするので、落ち着いてから下巻に進みたいと思います。それにしても晴人良い子だわぁ。悲しみ。
良かったです。
前作の鬼道×吉野よりもずっと前の話です。
イキガミの春人は特別な存在でありながら優しく純粋な気持ちは一般の人と何も変わりない高校生。
訓練も終わり呼び出しがあれば戦いに行かなければならない状況を怖いと感じる極めて普通の感性。
ドナーの柴田は望まずとも選ばれた経緯もあり献身的とは言い難く、イキガミの春人を上手く操ってやろう。という野心家。
ただ、春人が純粋に真っ直ぐに柴田へ愛情を注ぐのでクールビューティ柴田も次第にキュン♡とするのだけども、そもそもドナーに選ばれた事自体、当時の柴田にとっては屈辱的で(ドナーになるなら)イキガミを操る。と上司に啖呵をきった手前、心身共にパートナーとしての関係を築いているにもかかわらず、春人の「好きです」と言う言葉に一度も「俺も好きだよ」と素直に返せなかった柴田の後悔の物語。
勿体なくてなかなか手が出せず
積読してましたが読了しました!
ヤバイだろうなーと分かっていたけど
読み始めてすぐ涙が.....
自分如きの陳腐な感想で
この作品の感動が薄れたら嫌なので
ネタバレはしません!
ただ読む価値はある!
そして紙媒体での購入を
オススメしたい!
何となくですが物語の良さが
紙の方がより伝わる気がします
あまり参考にならない
レビューだと思いますが
感動を伝えたくて...
心に沁みる作品を
創る先生にはいつも
心から感謝と尊敬をしてます^_^
癒しをありがとうございます