すべてを捨て去ってきたのに―― 一途に慕う後輩との再会ラブストーリー♥

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表題作藍より愛し

市ヶ谷漣太郎、大学1年のスプリンター、19歳
加美山新、新入社員BA、漣太郎の先輩

あらすじ

新人BAとして働く新の前に現れたのは、陸上の元後輩の漣太郎。将来有望な大学生スプリンターとして成長した彼と4年ぶりに再会するが、ケガで故障して休養中だという。帰りたがらない漣太郎を一時的に自宅でケアすることになった。しかし、かつて新は漣太郎への想いが恋愛感情だと気づいてしまい、真っすぐ向かってくる彼から逃げるように地元を離れた過去があった。ある時、メイクと出会い普段の自分ではない別の自分になることで心に折り合いをつけたつもりでいたが、突然の再会は新の感情を激しく乱してきて…。
一途に慕う後輩との再会ラブストーリー
年下ひたむきスプリンター×変わりたかったコスメ店員
描き下ろし10P

作品情報

作品名
藍より愛し
著者
はなぶさ数字 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784832292772

ちるちる評価ランキング

18

4.1

(56)

(26)

萌々

(19)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(4)

レビュー数
15
得点
225
評価数
56
平均
4.1 / 5
神率
46.4%

レビュー投稿数15

先輩後輩のままなのも良かった

新が高校生のときに、中1のサッカー部員だった漣太郎のスプリントに才能を見出し、陸上にスカウトする。
自身も有望なランナーだったがインターハイで失敗し、新は陸上をやめて、数年経ったいまは美容部員としてデパートに勤務している。ある日、合宿中であるはずの漣太郎が新に会いに都内に出てくる、というお話。

良かったです。お互いがお互いの思い出に捕らわれて悶々としていることも、小さかった漣太郎が19歳になって、新よりも身体が大きくなっていることも、二人の気持ちが先輩後輩モードから恋愛モードに行っていいのかどうなのか揺れているのも、なにもかもが好みでした。
読んでよかったです。
唐突な展開な気がしないでもない部分も若干はありますが、全体的にとても丁寧に描かれていて、気持ちの変化も自然で、二人の関係性が変わっても先輩後輩のラインが崩れないのも納得できるしで、安心安定して最後まで読めました。
色っぽい展開になっても、このあとどうするんだろう、という心の声がリアルだったし、年下攻めとはいっても新の方が先輩でそっちの経験も豊かなのでそりゃリードするよね、とも思うし、ちょっと保護者っぽかったりもするのも可愛かったですね。
もう19歳で大人っぽくなってる漣太郎が、ときどきまだ子供の顔を見せる(敢えてじゃなくて素で)のも魅力でした。
良い作品でした。

5

おやおや、年下敬語攻めが美味しいです

【好きだ。お前のこと男として好きだっつってんの(新)】

エロス度★★★★★

おやおやおやおや、すべて捨て去ったはずなのに年下攻めが追いかけてくるのが垂涎ですね。

年下でひたむきなスプリンター・漣太郎とコスメ店員・新が紡ぐ恋物語で、碧く深く突き刺さるような切ない恋模様が魅力的。

後輩だった漣太郎に抱いてしまった新の劣情・・・それを発散するために選んだ道がさらに自分を追いつめ汚していく辛さがたまらなく、自分を変えるために漣太郎の前から消えたのに・・・再び目の前に現れた漣太郎に蓋をしていた想い・劣情が溢れ再熱していくのが素晴らしい。

個人的には、攻めの喘ぎが萌えツボです。

5

"苦しい"の先の清々しさ

新の頬に口付ける漣太郎の表情から、その想いがすべてが伝わってくる表紙がすごく印象的。
シンプルだけどもグッと心を掴まれるような魅力がありました。

実際にこの表紙のシーンに辿り着くまで
ふたりはたくさんすれ違うし切ない場面も山程あって、久々の再会なのに楽しいより苦しいのほうが多いのでは…?みたいな感じなんですが。
そういう部分を一つひとつさらけ出せたからこそ闇から抜け出せて、お互いにしっかりと向き合うことができたのだろうなと思います。

そして。漣太郎への叶わない想いを抱えて、ひとり悩み続けていた新の心が壊れずに済んでホッとしています。
ずっと気を張って生きてきたと思いますが、これからは漣太郎のそばでたくさんの幸せを感じてほしいなと思いました。

想像していたよりもずっと苦しいストーリーでしたが、読み終わればスッと清々しさに包まれるようなすごく素敵な作品でした。

5

一途で直向きな想い

はなぶさ数字先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
一途 4
しんみり 3
ワンコ 2
エロ 1
な感じだと思います。

漣太郎くん×新さんのカプです。

陸上の先輩後輩だった新さんと漣太郎くん。しかしある理由から、陸上とも漣太郎くんとも、逃げるように離れてしまった新くん。それから4年ぶりの再会だが、漣太郎くんは故障により休養中。新さんはコスメ店員となっていた。

まず、受けの新さんですが、陸上から何故コスメ店員?とちょっと変わりように戸惑いましたね。自身もメイクをして接客していますが、別に女装趣味とか女性願望がある訳ではなく、過去の嫌いな自分からメイクで変わることが出来たのが理由のようです。

中学生の頃、新さんに見出され、陸上をするようになった漣太郎くん。それから新さんのことを慕い、共に陸上を頑張っていました。しかし新さんは陸上を離れ、自身も調子が悪くなってしまいます。新さんが陸上を離れた理由が漣太郎くんにあるのでは?と言われてしまっても、新さんに会いたいと一途に想い慕っている漣太郎くんが、口下手だけどほんのりワンコ感があって可愛いです。

新さんが陸上からも漣太郎くんからも離れた理由や葛藤など、しんみり要素がありますが、相手を想い慕い、懸命に走る姿に魅了される、2人の直向きさが素敵なので、是非とも読んでほしいです。

2

新さんの顔面にホイホイされて

SNSで流れてきた試し読みで、受の新さんに一目惚れして購入。
眼鏡もキュートだしBA姿も麗しい…
好みの絵柄で、ずっと目が嬉しいので、紙で購入して良かったです。
(電子派ですが、これぞという作品は紙購入)

ただ、個人的にはストーリーについては、いまいち感情移入が捗りませんでした。
絵に見惚れすぎているからなのか、漣太郎くんがクールだからなのか、
少し急ぎ足にも思えましたが、時系列的には十分長い恋なので....読者が見えてる部分が少ないだけなのか…
もう一周してこようと思います。

絵柄がドンピシャ好みでしたので、先生の別作品もチェックしようと思います。

1

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