初恋が牙をむく

hatsukoi ga kiba wo muku

初恋が牙をむく
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神26
  • 萌×219
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

250

レビュー数
2
得点
212
評価数
47
平均
4.5 / 5
神率
55.3%
著者
英数字 

作家さんの新作発表
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媒体
BL漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
発売日
価格
¥724(税抜)  ¥780(税込)
ISBN
9784813032090

あらすじ

弟と二人暮らしの晃生には、忘れられない人がいる。
高校時代の同級生の嵯峨だ。

高校生の時に晃生は嵯峨とのキスを弟に見られてしまう。
罪悪感から晃生は嵯峨を遠ざけ、そのまま疎遠になった。

だが、それから十年以上経ったある日、嵯峨は弟の仕事関係者として再び晃生の前に現れて…!?

表題作初恋が牙をむく

嵯峨玲治・芸能事務所マネージャー・28
家田晃生・在宅プログラマー・28

その他の収録作品

  • 弟が家を出る

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レビュー投稿数2

忘れられない初恋

高校時代
呼び方:嵯峨玲治→「嵯峨くん」、家田晃生→「家ちゃん」
晃生の部屋でキスをする両思いの二人、しかしそれを見た幼い弟の南が喋らなくなってしまいます。
晃生は自分のせいだと思い嵯峨くんを避けるように、やがて引っ越しそれっきり疎遠になります。

28歳になり晃生は南(18歳)と二人暮らし、両親は海外にいます。
芝居サークルに入っていた南がスカウトされ保護者(過保護ぎみ)として芸能事務所を訪れます。
なんとスカウトしたのは嵯峨くん!南のマネージャーになります。
二人になった時に久しぶりと言う晃生に、キツい反応の嵯峨くん。
「やっと忘れられたと思ってたのに」
というわけで再会後の呼び方:「嵯峨さん」「家田さん」(南は「南くん」)
南は昔のことを覚えておらず、嵯峨さんも弟とは知らずスカウト。
晃生は自分が傷つけたことを自覚します。会話はするものの、弟のマネージャーと保護者としてのキョリに。

お互いにとって特別な初恋の相手、視線に態度にドキドキさせられました。
一見寡黙でありながらちゃんと熱を感じさせる格好いい嵯峨さん。
(1話試し読みではちょっと怖いですけど大丈夫ですよ!)
優しく愛らしい晃生。愛を込めて家ちゃんッと呼びたくなります。
弟の南くんも良いキャラしてます。少し登場する芸能事務所の方も良いアクセントに。
嫌なキャラがいません。

描き下ろしも可愛く、幸せな気持ちなりました。ニヤニヤしちゃいます。
カバー下あり(電子書籍はどうなっているのか分かりません)。1冊まるまま表題作です。
ストーリー、セリフ、ちょっと癖のあるキャラが堪りません。
英数字先生の作品大好きです。前作「めんどくさいけど愛してる」よりソフトな印象でした。

11

大人になってから、忘れられない初恋のやり直し。

『初恋が牙をむく』タイトルが ”まさに” なお話!

英数字先生、2冊目のコミックスですが、一冊まるごと二人の話。
最近の大洋図書は新人さんでも連載ものをじっくり描かせる傾向がありますね。
読み応えのある話がどんどん出てきて嬉しいです♪


嵯峨と家田は高校の同級生で、付き合い始めた頃、キスしていたのを家田の幼い弟に見られてしまう。
それで弟はご飯を食べず、しゃべらなくなって、責任を感じた家田は、嵯峨を避けたまま転校して音信不通に。

それから12~13年後、弟が俳優を目指すことになり、家田が芸能事務所を訪れると、弟の担当者が嵯峨だった。
家田は戸惑いながら、二人になった時に「覚えてる?」と話しかけると、「よくその話ができるな」と嵯峨は冷たい。
二人は保護者と事務所関係者として、上っ面だけの付き合いをすることになります。


家田はずっと嵯峨を忘れることができず、「お別れ言ってなかったからどこかでまだ繋がれてるって思いこめてた」ってモノローグにキュンとしました…
避けたのは家田なのに、弟への罪悪感と、嵯峨にもどう接していいかわからなくて逃げてしまったんだろうなぁ。

そして嵯峨も、高校のときの家田に囚われたまま。
舞台で弟を見た時は ”あの子” みたいで目が離せなかった。
あの時、もっと焦らずにいたら、もっと大丈夫だよって言ってやれてたら…
嵯峨もずっと後悔していたんだったら、再会した時にあんなに冷たくしなくても良かったのに。
でも、忘れられない気持ちの重さと、避けられた苦しみが爆発しちゃったんだろうなぁ。

10代の遠慮して気持ちを伝えられないもどかしさ、大人になって意地を張って気持ちを隠してしまうやりきれなさ、昔と今の時間軸の気持ちがリンクしている演出がうまいです!


家田はタレ目で弱々しくてかわいい感じで、”あの子” と呼ばれるのがしっくりくる。
嵯峨は硬派で優しくて、昔も今も家田が何かを言うまで待ってくれている。
関係はこじれてしまったけど、二人はすごくお似合いに見えるんですよ。


そして二人は弟関連で何度も会って、お互いの忘れられない気持ちがダダ漏れて…

”やけぼっくいに火” というよりも、”叶わなかった初恋のやり直し” って感じです。
気持ちが通じあった時に、「嵯峨さん」が「嵯峨くん」に、「家田さん・お兄さん」が「家ちゃん」に、他人行儀だった呼び方が、昔の呼び方になった瞬間、あの時に戻って関係をリスタートしたように見えました。


会えないのに引きずったままの気持ちは、ずっと棘のように刺さって傷ついてきたんだと思う。
そして再会して、忘れられない気持ちを引きずり出されて、棘が牙のように鋭く大きくなっていく。
初恋の相手から牙をむけられたのではなく、自分の気持ちが牙になって自分に襲いかかってくる、そんな風に感じました。
自分の気持ちだからこそ、避けることができない。


気持ちが通じあったら、家田は照れながら嵯峨に甘えて、嵯峨はかわいくってたまんないって感じになっていきそうです。
大人になってからの初恋のやり直し、嵯峨は抑えがきかなくて、家田は照れくさくって、性急感とたどたどしさが混じるカラダのつながりもかわいいです。

6

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