Dom/Subユニバースかつ元教え子(成人済)と教師。
キャラクターもストーリーもあまり好みではありませんでした。
ドムサブ要素も私には上手く飲み込めず、登場人物たちは深刻そうにドムサブ性について悩んでいるのですが、読者としてはあまり寄り添えませんでした。
物語序盤で元教え子がかなり問題のある行動を取るのですが(強引に教師と肉体関係を持ち動画で脅す)、それについて教え子が反省しないまま教師と両想いになり、シリアスな雰囲気でありながら最初の行為が有耶無耶になってしまったことが残念でした。
とはいえ、漫画としてはとても読みやすく最後まで手を止めることなく読み進めることが出来ました。
本当に色々な要素が個人的に合わない作品でした。
安心して読めるスパダリもの。
設定や展開が王道かつ、攻めも受けも精神的に安定しているキャラクターなのでかなり安心して読むことが出来ました。
波乱は様々起こりますが、あまりハラハラしないストーリーだと思います。
二人の間に何か誤解や不満が生じても、しっかりと話し合って和解してくれるだろうと思えたところが良かったです。
残念な点もいくつかありました。
特に気になったのは、敵対するキャラクターとの間に大した因縁が無く(あるのかもしれないが説明はされない)、最後まで都合の良い舞台措置の印象が拭えなかったことです。
とはいえ、これもまた王道なので少しガッカリしただけでお話自体は楽しく読むことが出来ました。
Kindle Unlimitedで読みました。
十七歳の誕生日に聖女の力(謎フェロモン)が発現、突然同性から襲われるようになった主人公が、騎士を名乗る謎の男(同級生)に護衛されるという現代日本が舞台のファンタジーのラブコメ作品です。
設定がかなり漠然としており、聖女関連の設定は最後まで読んでもよく分かりません。
全体的に強引なストーリー展開ではあるものの、勢いのあるラブコメという程では無く、設定の粗はわりと気になりました。
キャラクターはどちらも可愛らしく、漫画自体はとても読みやすかったです。
二人とも善人なので恋愛面で応援しやすいところが良かった。
主人公が複数回襲われるので誰にでもはオススメできませんが、そういった要素が大丈夫でドタバタラブコメ好きな方ならある程度楽しめる内容だと思います。
気持ちを向けていない相手とのエッチな妄想を見るようになった主人公のお話。
キャラ設定とファンタジーな状況が上手く噛み合っている作品だと思います。
恋愛感情というものを上手く理解していない主人公の困惑した様子が可愛かったです。
気持ちと思考の合致しない主人公が可哀想でありながら、メインキャラどちらにも悪意が無いため不快に感じることなく楽しむことが出来ました。
しかし、全体的なストーリーにはやや物足りなさを感じました。
妄想のネタばらしがあまりにも唐突だったことと、主人公の感情が本当に恋愛感情だったのか確信出来るほどのものは伝わって来ず、読後の満足感が少し下がってしまいました。
同時収録の短編含めキャラクターは全員可愛かったです。
概ねあらすじ通りのストーリーです。
妊娠した主人公が泥酔時の判然としない記憶を元に自分を孕ませた一夜の相手を探すお話。
オメガバースなどの特殊な世界観ではありません。主人公はあくまで一般成人男性です。
静けさと勢いが共存しているシュールなラブコメでした。
序盤は妊娠を確信し真剣に悩む主人公と、まともに取り合わない同僚や医者との会話がシュールで面白かったです。
後半は怒涛のBL展開。全体的にテンポのよい作品でノンストップで最後まで読むことが出来ました。
描き下ろし部分でギャグ漫画としてのオチはついていますが完結感はありません。
続編があれば読みたいです。面白かったです。
個人的によく見かけるオメガバースとは少し異なる設定のオメガバースでした。
オメガはベータから変転してなるものであり、一般的に成人前後に自然に変転するか、伴侶(運命の番)となるアルファとの邂逅によって変転するという世界観。
そんな世界で、アルファと出会っていないにも関わらず、九歳でオメガになってしまった主人公のお話です。
主人公を取り巻く人たちの言動が、善悪どちらも自然で世界観に浸りやすかったです。
主人公の境遇に一喜一憂しながら読み進めることが出来ました。
しかし、終盤には少し醒めてしまいました。
終盤での主人公や相手の言動が、これまで語られていたヒートや伴侶に関する内容とはそぐわないような気がしました。
キャラクターへの印象が悪くなるようなことはありませんでしたが、盛り上がっていた気持ちが一気に冷め、そのまま本編を読み終えてしまいました。
同時収録の『再会コングラッツ【電子限定おまけ】』が作中で印象的だったキャラクターのその後を描いており、こちらは楽しく読み終えることが出来ました。
最終的な読後感は良かったです。
スピンオフ元未読です。
二人の恋愛については概ね楽しめたと思います。しかし、それ以外の部分でモヤモヤの残るストーリーでした。
主人公が面倒くさい性格ながらも愛嬌があって良かったです。
仕事に対して非常に真面目なので好感が持てました。
しかし、攻めについては仕事中に主人公を口説く言動が目立ち、主人公と対比する形で悪印象を抱いてしまいました。
職場でかなり強引に迫るシーンがあり、主人公に強制わいせつと糾弾されるのですが、それを指摘された時の言い分が「お前から誘ったんだろう(意訳)」だったことで更に不快になってしまいました。
そもそも、たとえ合意であったとしても、職場で手を出すのはあまり好感が持てる行為とは思えません(弁護士なので尚更)。
とはいえこれはかなり序盤の出来事です。
その後も似たような言動はしますが、お話の中で二人は和解しハッピーエンドを迎えています。
そのため二人の関係については最終的に祝福することが出来ました(個人的には攻めの行為は許せないが)。
しかし、主人公は攻め以外との対人関係でもトラブルが多く、そちらは最後まで読んでもスッキリしませんでした。
特に祖母との和解については全く納得出来ず、これは物語終盤の出来事だったため、読後感が悪くなってしまいました。