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さまざまな若だんな

コンセプトが面白いなぁと思ったのと、
表紙が素敵だったので購入して見ました。

江戸時代もののBLを多分初めて読んだのですが、着物姿に髷で、細めの目の若だんなが照れてると妙な色気があって良いですね…!

Hシーンがどの作品も着衣のままだったので、
いまいち何をしてるのか分からなかったのが大分もどかしかったですが、
何回か読んでる内に着たままってのも味があって良いなと感じてきました。

1作目「叶結び」の、神様の振りをして居候する事から始まるお話も
ちょっとファンタジーチックで好きですし、
2作目「酔ひ醒めやらず」は、受けが役者さんなのがちょっと華やかでしたし、
ずっと自分だけを見てほしくて難しい顔をしていた受けが
最後に打ち解けて優しい顔をしているのがたまらなかったです。
3作目「ゆきちがひ」のかん太は、ちょっと頼りない所と
皐さんの事を考える度に頭のなかでおろおろしたりもんもんしたりする所が
本当に可愛くて、皐さんがちょっと期待するような行動を取ると、こっちまで一緒に嬉しくなっちゃいましたね…(笑)

3作とも若だんなが出て来るのに、それぞれの若だんなに全然別の魅力があって、作者さんの若だんなに対するこだわりっぷりと愛を感じました。

もう少しゆっくり見たかった…!

他の方も書かれてるように要素要素はすごく好みなものが並んでいるのですが、
それが駆け足で繋がっていて、もうちょっとゆっくり見たかった!と感じました。
他のBLコミックスと比べると一目で薄いと感じるくらいなので(130Pくらい)、もう1~2話あったら嬉しかったかな。

主人公CPじゃありませんが、野崎のセフレだった上野先輩が好きでした。
体だけの関係と割り切ったセフレかと思いきや…。
彼のそう言う気持ちが表れてるシーンを見るのが、もしかしたら主人公CPの二人を見ているより好きかもしれません。


ストーリー以外の事で申し訳ないのですが2点気になった点。

①修正が割とズドンと大き目に白抜きにされています。
電子書籍の時はもうちょっと輪郭がボヤンとした感じの修正で、
そんなに気にならなかったのですが…。

②本編(漫画の部分)の全ページが天・地・小口が数ミリ白抜きされています。
本を閉じた状態の見た目としては白くて綺麗なのですが、
コンビニコピー機で作ったコピー本で淵が切れてるみたいな感じになってて読んでて大分気になってしまいました。
このレーベルの本は全部こうなんでしょうか…?

投愛 コミック

りべるむ 

前作より大分読みやすく…

前作の「青春戦争」はwebで掲載されたものをコミックス用に描き直した所為なのか、本で読んだ時にちょっと読みづらさを感じたのですが、今回は前作よりは大分読みやすくなったように感じました。

1話目で、いきなりHが始まったところはちょっと困惑しました…
もうちょっと何か描き方がなかったのかなって思ってしまいます。

ですが、体(H)でしか温もりを感じられなかった藤浪くんが
ご飯を作って貰ったり一緒に時間を過ごしたりする事で
徐々に茶園さんになついてく感じは可愛かったです。

絵本のようなBL

「絵本のようなBLが描きたい」と作者さんが仰っている、まさにその通りの作品でした。

作中に登場する絵本のイラストもこの漫画自体のイラストも、
両方とも絵本みたいですごく可愛いです。
主人公が雑貨屋をやっているのですが、その店内がまた可愛らしくて!
毎話の扉+冒頭が作中に登場する絵本のストーリーになっているところや、
絵本の内容は本編ストーリーに絡んでいるのも面白かったです。

絵もストーリーも絵本のように可愛くほのぼのしているけれど、それだけでは終わらなくて、二人とも悲しい過去を抱えていて、感情移入して読めました。
ただ、ラリーに比べて、秋本くんの過去がぼんやりした感じに語られただけで終っていたので、ちょっと気になってしまいました…!

ラリーは感情表現が苦手なのか不器用なのか、
表情の変化が少なくてちょっと何を考えてるのか分かり辛いのですが、
逆に表情の変化があるシーンは引き立ってましたし、何より可愛い。
一方の秋本くんは表情が豊かで見ていて終始楽しい気分になれました。

巻末の「その後」の4コマ漫画のイチャイチャっぷりが可愛かったので、
もっとその後が読みたかったですね…!
続編があれば良いのに。

それから、1話1話の間に主人公が飼っているハリネズミとカラスの四コマと、
本編にちなんだギャク絵が1コマ入っています。
この二点も中々に面白くて可愛いです。

BL漫画にはあまりないタイプの絵柄なので、絵は好き嫌いが分かれるように思います。(ちるちるのインタビュー記事に数頁画像が載っているので、参考になると思います)
私もこう言うタイプの絵柄のBL漫画は初めて読みましたが、ほのぼのとしてて良いな~と思ったので、もっとこう言う感じのBL漫画読んでみたいですね。

設定は好きなのですが…

表紙も綺麗だし、タイトルもちょっと素敵で目を引く感じで、水族館の水槽で泳ぐダイバーと水槽ごしの筆談で知り合う…なんてロマンチックな設定だな~なんて思っていたのですが、中身がちょっと残念でした。

このストーリーの主人公は今波くんだと思うのですが、
今波くんにもうちょっとしっかりして欲しかった。

新見さんの事を無意識にしょっちゅう気にかけていますが、本当に気にかけてるだけ。今波くん自身、新見さんに対する好意を全く自覚していないようですし、川西さんと新見さんの間で揺れ動いてるような描写も一切ありません。

新見さんに対する好意を自覚するきっかけも、
新見さんに告白しに行く状況を用意したのも、
全部今波くんではありません。

そんな人任せで良いの?
今波くんが自分でした事ってなんだろう?
(川西くんは優しいけど、ちょっとお膳立てしすぎかな…)

そんなんじゃ冒頭の「また恋人に振られた」なんて状況になってるのも仕方ないんじゃないのって思えてしまうし、折角ハッピーエンドなのにこれから大丈夫かな…って気持ちになってしまうのです。。

前後編だったのでページ数も限られていたとは思うのですが、もっと今波くんが自分でものを考えて、葛藤したり頑張っているところが見たかった。

番外編は微笑ましくて好きでした。ああ言う感じのはもっと見てみたいなと思うのですが…

楽しく読めました♪

表紙の可愛さに惹かれて買ってみました。
たまに、表紙と中身の絵にギャップのあるちょっと残念な作品に出会う事がありますが、この作品は中身の漫画の絵もとても綺麗で、表紙そのまんまの可愛らしさでした。キャラの表情もいきいきしてて良いですね。

「触れた相手の心を読める」と言う能力は描き方によってはシリアスになりそうな題材ですが、基本的にはコミカルでテンポがよい感じに描かれていて楽しく読めました。
能力に悩むような展開でも重過ぎなくて読みやすかったです。
能力が途中で変わったのも変化があって良かった。
(何で能力が変化したのかはよく分かりませんでしたが…)

浅葉の外面と考えてる事のギャップは可愛かったですね。面白がった佐鳥が心を読もうと接触すればする程、可愛い反応を示す浅葉がたまらなかったです(笑)

エロに関しては他の方も仰ってるようにもう少し流れが欲しかったかなぁとも思いますが、最中に浅葉の考えてる事が全部筒抜け!の描写はすごく良かったです!ドキドキ感がありました。

能力が消えてしまった事については一応ちゃんと理由がついてて、なるほどなって思ったので、個人的にはそこまで気にならなかったです。

シリアスすぎない所が良い

訳有りで女装をする男子高校生・恵一。
作品を読む前はそんな説明文からちょっと楽しい感じの物語を想像していたのですが、実際読んでみたら割としっかりしたシリアスさを持った作品でした。ただ、割と真面目な内容を描いているのに、シリアスになりすぎていなくて読みやすかったですし、面白かったです。

子供の頃って、大人になってから思うと見えていない世界が本当に多い。特に恵一の場合は自分がマイノリティだったから、余計に見える世界が狭く感じたのではないでしょうか。巡は恵一にそう言う見えていない世界を少しずつ教えてくれたんですよね。

恵一の母親は理解があるようで、理解が及んでいない部分がありますが、最後には少しだけ恵一に歩み寄れたような描写があった事がよかったです。また、恵一の相談相手だった巡の母・さっちゃんも昔から理解があった訳ではない旨の巡の台詞もあった事で、恵一と母親の関係にもこれから希望があるように感じられました。
巻末に収録された描き下ろし漫画も単なるオマケでなく、最終回とは別の意味でストーリーを締めくくっていて良かったです。

やたもも コミック

はらだ 

エロさと温かさと

表紙の絵と可愛いデザインに惹かれて購入。あらすじだけ読んだ時は、ろくでなしで容赦なく寄生する受けと、面倒見の良さに付け込まれてるしょうもない攻めを想像してました。

確かにろくでなしでビッチなモモだけれど、モモはモモで色々抱えていて、でもそんな様子を感じさせない明るさが可愛かったです。無理して明るく振る舞ってると言う感じでもなくて(勿論そう言う部分が全くない訳ではありませんが。)、生活力がないと言う設定ですがある意味とても逞しい生き方してると思います。

人の良さに付け込まれるだけかと思ってた八田ちゃんも……心配する必要が全くなかった(笑)ビッチなのもろくでもないのも金が掛かるのも分かっていて、まるでオカンの様に面倒を見る八田ちゃんもとても愛らしいです。

モモがただの金づるとしてではなく、八田ちゃんと一緒にいる事を望んで少しずつ変化していく様子が本当に微笑ましい。とにかくエロさが目立つ作品ですが、それに負けないくらい温かさも沢山詰まった作品でした。
あと、とにかくモモがいちいち可愛かったです…

須田は最初の印象こそ嫌な奴でしたが、読み進める内に嫌な奴ではあるけれど嫌いではないと思いました。もう少しずつ何かが違っていたら須田とモモが幸せに生きる未来があったのかもしれないし、そんな二人の姿はそれはそれで見てみたいとも思いました。須田にも幸せになって欲しいですね。

感情移入できず…

周りにこの作品を好きだと言う人が多く、掲載誌でも人気作のようでしたので読んでみましたが、個人的にはいまいちでした。

私がいまいちだと感じた理由は多分、健介にも支倉にも感情移入できなかった事。健介が流されてしまっているように感じてしまい、本当に支倉の事を好きなのか、何故好きなのかがいまいち伝わってきませんでした。

絵もこれはこれで味があって良いとは思うのですが、ちょっとざくざくしている感じがして少し読みづらかったです。ストーリーに面白みを感じていたら気にならなかったかもしれませんが。
表紙は可愛くて好きです。読む前は表紙を見て読みたくなった部分もありました。

マイヒーローも読んでみましたが、私はマイヒーローの方が好きです。
でもマイヒーローから読み始めていたとしてもやっぱり気になってボーイフレンドも買ってしまったような気はします。

しっかりと描かれた世界観と絵

表紙とあらすじを見た時は攻めが狼なのかと思ってしまったのですが、そんな事はありませんでしたね、普通に人間同士のカップルでした。(私は人間同士の方が好きなので特に問題ありませんでしたが。)
ストーリーにも読む前に思っていたほどには狼は深くかかわっていませんでした。けれど世界観を表現するには充分な役割をしていますし、その点では重要な存在だとも思います。何より登場人物達の側に寄りそう狼たちの姿は愛らしく、もっと姿を見たいと思ってしまいました。

「民族衣装を着た人たちがBLしてる漫画が読みたい」と作者のりうま先生が思っただけあって、民族衣装はとても丁寧に描きこまれていて、衣装を見ているだけでも楽しいです。風景や風習や世界観もしっかり描かれていたので、ただ民族衣装を着ているだけで終わっていなかったのも素晴らしいところ。
狼にしても民族衣装にしてもファンタジーにしても、りうま先生が好きなもの・読みたいものを描いてこれだけ反響があったと言う点でも素晴らしい事だと思います。

収録された三種類のお話が全て同じ世界を舞台にしてるのも面白かったです。これだけ丁寧に作られた世界を一作で終わらせてしまうのは勿体無いですし、複数の作品を楽しめて良かったと思います。

どの作品も、自分に劣等感を感じながらも健気に相手を思う受けの姿にきゅんとしましたし、相手の気持ちや自分の気持ちに気付かず、すれ違いや誤解などを経ながらも相手と打ち解けていく姿を応援するような気持ちで読んでいました。

少し残念だったのは、アラクシがサラに告白するシーン。あれでは「一目惚れした相手だったから好きだ」と言っているようにも感じてしまいました。
アラクシはナラと会話して、本当はサラが好きな事と、一目惚れした相手を勘違いしていた事に気付きます。ですが、本当はサラが好きだった事と、一目惚れした相手が本当はサラだった事は別の話だと思います。アラクシ自身も自分で自分の気持ちに気付いていたので、一目惚れだけが好きの理由ではないときちんと分かりはするのですが、好きな理由とははっきり分けて描かれていたらよかったかなぁとも思いました。

その辺りが少し気になった以外は本当に満足です。
民族モノでファンタジーなBL作品をもっと読んでみたくなる、そんな作品でした。