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エキスパートレビューアー2022 ソムリエ合格

女性kaya。さん

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ゆるやかに 沁みわたる

おっとり、時々せつない不器用な大人二人の恋のお話でした。

前作「安全でない僕たちは」とはまた全然違った雰囲気で、
だけど、繊細な心理描写は共通していて、じわじわと
ゆるやかに沁みわたってゆくような読み心地でした。

会社員の国島はある晩、ゴミ捨て場で泥酔して倒れている木村に遭遇し、
自宅に連れ帰ることに。
同じ会社に勤めながら接点のなかった二人でしたが、その日をきっかけに
一緒に過ごすようになってゆき…。

一見仕事もできてスマートに見える木村ですが、
ゲイである葛藤や失恋を引きずる繊細な男でした。

そんな木村とは正反対でけだるげな雰囲気を放つ国島ですが、
意外にも面倒見がよく、ちゃんと人の痛みに寄り添える隠れ包容力攻めでした。
そして、恋をすると意外にも彼氏力が高く、紳士な一面もあり、
過去の失恋からすっかり恋に臆病になってしまった木村に対しても
無理強いはせず、優しく見守るその姿勢はまさにゆるゆるスパダリ!

傷心の木村がそんな国島に落ちないはずはなく、
口ではノンケは対象外と言いながらもどんどん惹かれていってしまいます。

だけど、互いに惹かれあいながらも友情から一歩を踏み出すことができず、
そんな二人がじれったく、両片想いなのに距離を置いてしまうなど、
ときに切なくもありました。

恋が実った後は国島の家で同棲を開始する二人ですが、
この平屋がまたなんとも風情があり素敵なんです。
お庭で野菜を作ったり、縁側で並んで休んだり、
二人で過ごす穏やかな日々が透けて見えるようでした。

脱・クソ野郎!

タイトルにクソをもってくるなんて中々にパンチが効いている、
と興味を惹かれて手に取った本書でしたが、まさしくクソ野郎…!

売れないくせにプライドだけは人一倍高い底辺漫画家の吉田。
担当編集からは見放され、出版社に持ち込んだところで相手にもされず、
日々の鬱憤をSNSや他人の漫画を辛辣レビューすることで発散していました。
そんな腐りきった毎日を送っていた吉田ですが、美術教室の講師・足立の
一言で再起し、少女漫画家としてデビューすることに…!

第一印象は最悪だった吉田。

ですが、読み進めてゆくうち本当は素直で無垢な男ということが判明し、
かなり天然なところや眼鏡の下の愛嬌のある糸目など、痛々しいながらも
そんな吉田が可愛く思えてきました(* ´艸`)

足立との交流によって漫画家人生が好転しだし、他人を思いやる心が
芽生えたり、過去の自分を反省したり、吉田の成長ぶりが目覚ましかったです。

前半はどちらかというと恋愛要素よりも吉田の成長譚的な要素が濃く、
本当に吉田が恋のチャンスが訪れるのか半信半疑でしたが、
後半からはちゃんとBLしておりました♡

足立が見た目の爽やかさとは裏腹に一途な執着愛を抱えていたのが
予想外でした。
はじめはスマートな印象だったけれど、だんだん見えてくる
ヘタレな一面に思わず母性本能をくすぐられてしまいました(⁎ᵕᴗᵕ⁎)

デリヘルボーイのシズクに吉田のファーストキスが奪われたり、
吉田自身が恋愛未経験に加えて鈍感さゆえに足立との関係が
ちっとも進展せずまさかの友情エンド?と心配になることも
ありましたが、ちゃんと恋に目覚めてくれてホッとしました(笑)

吉田のピュアっぷりからエロはなしかと思われましたが、
最後の最後で意外にも濃密えっちが描かれていました。
コミカルな印象が強かったけれど、甘々な二人が見れてよかったです♡

やっぱり王道がお好き!

突然ですが 王道には王道たる所以があるってやっぱり思うのです。
人によってはそれをありきたりだと感じる方もいるかもしれないけれど、
多くの人の心を鷲掴みにして離さない魅力があることもまた事実!

本作も例に漏れず 王道中の王道と言えましょう。
塩分多めなクールイケメンと彼に恋をした粘着わんこの恋の攻防戦。
告白してはフラれ、粘ってはウザがられ、それでもめげることなく
攻めを執拗に追い続ける粘着受けは古今東西、多くの腐の民から
愛されてきた王道要素の一つですよね。

そんな愛され受けもとい、専門学生の大瞬は高校時代に
2年先輩の慧に一目惚れをして以来、以来一途に想い続け、
努力?の末にルームシェアまでこぎつけ、幸せいっぱいの日々。

けれど、慧と大瞬は恋人ではありません。
あくまで先輩後輩以上恋人未満な二人がじれったい!

とはいえ、読者だけは知っています。
実は慧がとっくに大瞬に絆されていることを。

そもそも口では突き放してはいてもなんだかんだで傍に置き、
ルームシェアまで許し、ことあるごとの頭ポンポンからして
絆されていると相場が決まっているのです(ラブコメ的に)。

そして、塩対応とはいえ、そのお塩がまたなんだか甘ったるいの!
大瞬の元気がなければ気にかけ、泣いていればちゃんと慰めてやるし、
もはや両想いも時間の問題?

…と油断したところに当て馬登場。
慧以外はアウトオブ眼中な大瞬なので勿論揺らぐはずもないのだけれど、
そんな当て馬の存在に反応したのは意外にも慧の方でした。

当て馬の登場に焦った慧が遂にデレ覚醒!

こ の 瞬 間 を 待 っ て い た ! ! ! 

ここからは攻守逆転で、大瞬への好意を自覚した慧のデレの威力が凄まじい…!

寡黙で表情が乏しいのは変わらずですが、突然の両想いに動揺して
逃げ惑う大瞬を今度は慧の方が追いかけ、好きにキスに糖分過多の
ご褒美展開満載です♪
クーデレ全開で大瞬を甘やかしまくる慧にもう幸せホルモンが止まりません!
本当は大瞬のこと可愛くて仕方なかったんだね!!

この最高のハッピーエンドが待ち伏せているとわかっているからこそ、
王道はやめられないんですよね♪

大瞬も報われてよかった!!
割とメンヘラだし、ストーカーと紙一重だった気もしますが、
拒まれても、塩対応されても負けじと猛攻を仕掛ける姿は
読み進める程に愛おしさが募ってゆきました♡

描き下ろしでは自ら大瞬を抱き寄せてイチャつこうとする
溺愛攻めと化した慧にニヤニヤしてしまいました(∗ ˊᵕˋ ∗)
見た目は相変わらず無表情なのにデレデレがダダ漏れなのでした♡

はじめの恋 コミック

西本ろう 

はじめ(て)の恋

西本ろう先生というと突き刺さるようなシリアステイストな印象を
勝手に抱いていたのですが、今作はとってもハートウォーミング!

とりあえず、あらすじ+作家買いだったので、
“ヤクザ”やら“デリヘル”のキーワードからまたハードなストーリーを
想像していたものだから、予想外に心が温かくなってしまいました(´˘`*).。o

当初の予定とは違っていたものの、ストーリーにキャラクター、と
最後のおまけまで読み応え満載の1冊でした、
個人的には西本ろう先生の作品の中でも1番好きかも?

ヤクザの真宮は恩人である組長の死をきっかけに極道から足を洗うことに。
そして、家も職も失ったその日、大学生の香坂と出会い、
彼が恋人に向ける「恋焦がれる表情」に目を奪われてしまいます。
恋に無縁な人生を送ってきた自身とは正反対の香坂のその表情が
忘れられない真宮でしたが、思わぬところで香坂と再会を果たし…。

最初から最後まで真宮が格好良すぎました~!
彼を一言で表すならまさしく漢気!
若頭として舎弟たちを率いてきた男ならではの屈強さや懐の深さをもち、
裏社会で生きてきたにもかかわらず誠実で純粋な心をもち続ける真宮に
惚れ惚れしてしまいました///

外見はいかつい硬派だというのにこと恋愛となると途端に
ウブになってしまう普段との落差も微笑ましかったです♪
元ヤクザの大男が恋を知らないばかりに若い大学生に振り回され、
ときめいたり、戸惑ったり、とピュアなギャップにいとおしさが
渋滞しておりました♡

そんな真宮にひょんなことから救われ、彼を居候させることになる香坂。
派手な真宮とは正反対に地味な容姿の香坂ですが、好きな相手には
どこまでも一途な青年でした。
その献身っぷりは盲目的ともいっていい程で、相手がクズ男であろうと、
自らの身体を売るところまで溺れてしまう依存体質なのでした。
その一方で真宮のためなら単身でヤクザの元に乗り込む
男前な一面もあり、可愛いだけじゃない強き受けでした。

途中、昔の舎弟に真宮が連れ戻されてしまい一瞬ひやっとしたものの、
その決着の顛末もなんだか微笑ましくて、終始ほのぼのとしておりました。
舎弟たちとの和解によってずっと一匹狼だった真宮の孤独が解れ、
まるで本当の家族のような男たちの深い絆にじんときてしまいました。

「家族」の存在に背中を押され、臆病に抑え込んできた香坂への気持ちと
ようやく向き合う真宮。
それは彼が避け、何よりも焦がれていた「恋」でした。

真宮の大きな体に包み込まれるように抱かれる香坂。
激しく、だけど、宝物のように香坂に触れる真宮。
短くはあれど、濃密な二人の恋人えっちにドキドキしてしまいました♥

描き下ろしはそれから5年後の二人のお話でした。
コックとして働き、少し老けたものの男っぷりが上がった真宮と
念願の獣医になり、大人の色気を増した香坂。
年齢を重ね、それぞれの環境が変わったとしても、互いを大切にする
気持ちは一つも変わることなく、相変わらず純愛カップルな二人でした♡

やっぱり泣き顔が一番好き♡

とらのあな購入特典の描き下ろし4Pリーフレット。
内訳はカラー表紙+モノクロ漫画が3Pです。

本編で藍士が自分のことを考えて一人でスることを知った涼。
特典はその後のつづきのお話です♪

「ぼくの何を考えてるの?」と問い詰めると…。
雄っぽく誘う涼にエロいコスプレであざとく誘う涼…と
本人を目の前に豊かすぎる妄想力を披露してゆく藍士(笑)
現実の自分とあまりにかけ離れた藍士の妄想に絶句してしまう涼ですが…。

最後はやっぱりドSな藍士でした☆
「泣き顔でヌいてます」←知ってた!

捕まえたと思ったら逃げてゆく

またしてもハッピーエンドが遠のいてゆく…。

前巻で家を飛び出したラムダンを執念で連れ戻したウルジ。
ようやく想いが通じ合ったかに見えた二人でしたが…

ウルジの父・ブルクトにラムダンの性別がバレてしまいましたー(っ `□´ c)!

その時点で嫌な予感しかしていなかったのですが、
ブルクトからラムダンとの離縁を命じられてしまうウルジ。

そして、家督とラムダン、両方の板挟みに苦しむウルジのために
ラムダンはブルクティーン家を去る決心をしてしまうのです。

そんなラムダンの気持ちを知ってか「どうしてもそばに居て欲しい」
「お前と生きていく道以外考えてない」と縋るウルジでしたが、
敢えて突き放すような冷たい言葉と、それとは反対に熱のこもった
別れのキスを交わし、ラムダンは家を出て行ってしまいます。

はじめは憎んでいたはずなのに一緒に過ごすうち、
いつの間にかウルジを愛してしまっていたラムダン。
彼のために自分の気持ちを抑え込んで身を引くラムダンが切ない…。
別れ際、これまでラムダンの侍女として見守ってくれていたヤンの
優しさが別れの悲しみをいっそう掻き立てます。

一時は幸せな未来を掴んだかのように見えたウルジとラムダンでしたが、
またもスタートに逆戻り。

しかも、今回のは出奔なんて可愛らしいものではなく、離縁。
今度こそ二人の縁は絶ち切られてしまったのです。

いつものようにウルジが追いかけてくるかと思えばそんなこともなく、
婚家を追い出されたラムダンは故郷に戻れるはずもなく、
ルカという新たな仲間とともにルーツを辿る旅に出ることに。

そして、旅先で思いもよらず乗り合わせた海賊船で出会った
新キャラで海賊の長・アウラ(当て馬臭プンプン)も登場し、
まさに新章ともいえる怒涛の展開に二人の恋の行方が全く読めません!

いつになくウジウジと凹み、諦めのいいウルジ。
憎まれようが逃げられようが、ラムダンの気持ちなんかお構いなしに
執拗に追い回してしまうところが君の長所だったというのに!
「ラムダンはオレを愛さなかった」なんて言わないでよ…。
最後にラムダンが残した口づけの意味を考えれば、その時の
彼の言葉が本意でなかったことなんてわかりそうなものなのに!

ラストでは新当て馬?に早速懐かれてしまうラムダンと
新たな妻を迎えるよう促されるウルジ。

ラムダン逃亡→ウルジ追いかける→仲直りがお決まりになってきて、
少々マンネリ化しつつあったので二人の物語が新たに大きく動き出し、
ストーリーとしてはとても面白かったです。
ただ、離ればなれはやっぱり辛い…!
次巻ではヘタレてしまったウルジが一刻も早く目を覚まし、
今度こそラムダンを繋ぎとめてくれますように!
そして、今巻では控えめだった糖分をプリーズです!

ブルクトとその妻(バドマとウルジの母)の過去が描かれたことで
彼がただの冷酷非情な男でないことはわかったけれど、自分も妻を
一途に愛したからこそウルジの気持ちを思いやって欲しかったなぁ。

描き下ろしでは前巻のブルクティーン家に帰る間の二人のお話。
異国の地で、濃密で甘い二人だけの時間を過ごすウルジとラムダン。
ウルジの深く、静かな熱、幸せそうな二人の一夜が描かれていて、
心も身体も遠のいてしまった本編との落差に胸が締め付けられました。
また早く二人がこうして身体を寄せ合える日がきますように…!

半分あげる コミック

有馬嵐 

重量級

ぅぉお…ド級に重かった。
気分が沈んでいるときに読んでしまうと引きずり込まれてしまうので要注意。

そして、この重みは1冊に収めるには少々ページ数が足りなかった気がする。
上下巻くらいあってもよかったかもしれない。

ネグレクトに児童買春…
有馬先生ってこんなえぐい話も描かれるんだなぁと驚いたけれど、
よくよく考えてみれば前作『ツバメの幸福』で登場した燕青年も
クズ兄に搾取されながら生きるという不幸な生い立ちでした。

燕は運よく善良な大人たちとの出会いによって救われたけれど、
白木は自力で不幸から脱するまで救われなかったバージョンだ。
唯一手を差し伸べてくれた黒川も一度は彼の手を離してしまっている。

本音を言えば、何があっても白木の手を離しては欲しくなかった。
逃避行後、白木との記憶に蓋をして、自分だけ温かい日常に戻ってゆく
黒川をずるいと感じもした。
だけど、まだ高校生の男の子に一体なにができただろう。

そうして、逃避行なんてなかったかのように全ては元通り。
そのまま疎遠になり、離れ離れになってしまうのだけれど、
高校卒業後、地元を出て上京した二人は奇跡的に再会を果たす。

そんな簡単に再会って出来ちゃうもの?
ご都合主義だなぁ…と思いつつ、そうでないとラブが始まらないものね。

再会後も“あの頃”の話題に触れることはできず、
一度は白木を見捨てた罪悪感を抱きながらも昔に戻ったみたいに
“友達”として白木と過ごす時間に心地よさを覚えてゆく黒川。

けれど、白木からの告白で止まったままだった二人の時間が動き出す。

長い空白期間を経て再会し、心の内を吐き出し、
恋人同士となった二人だけれど、黒川の言う通り、
黒川と白木の好きは違うのかもしれない。まだ。
その根っこにはやっぱり白木の過去を知っているからこその
同情心もあるだろうし、いきなり恋愛に急転するのもおかしいし、
少しずつ恋になってゆけばいいなぁと思う。

親から愛されなかった白木にとって愛情は常に一方通行で、
「好き」や「愛情」のお返しは望んではいけないものだったのだろう。
黒川からの告白に「返ってくると思ってなかった」と泣き出す白木に、
母親や客の前ではいつも笑顔しか許されなかった彼の素顔、その涙に
胸が締め付けられた。

最後は黒川の実家に招かれ、初めての家族に戸惑いつつも、
幸せそうな表情を浮かべる白木が見られてすごく嬉しかった。


だけど、同時に胸の底に沈んだドス黒いものも最後まで残ったままだった。

白木が儚く笑う度、白木と黒川ピュアであればある程にしんどかった。
これまで読んだ作品の中でも身体を売ってお金を稼ぐ登場人物たちは
少なからずいて、なのにどうして白木だけこんなに嫌なんだろう。

読み終えてからもなんだかすっきりせず考えてみたわけですが、
たぶん親から売られたのが辛かったのだと思う。

中学生になったばかりでまだ恋も知らないような、性の芽生えすら
なかったかもしれないような幼い子供が親から言われて暗い部屋で
男に身体を売らされるなんて…なんて残酷なんだろう。

そこには白木の意志は全くない。
わけもわからないうちに男に犯され、苦しみと痛みを与えられるだけ。

ただ一つ、幼い彼にもわかっていたのは母親にとって自分は
愛する息子ではなく、“商品”でしかないということだった。
初めて母親から男に売られたとき、恐怖を感じながらも
母親から売られたことを悟った白木が「そうかあ…」と
諦めてゆく姿に泣きそうになった。

しかも、白木の売春は自宅という閉鎖的な環境で行われており、
風俗店のように監視の目やルールがあるわけでもなく、
冒頭の顧客のように白木を傷つけられたり、無理を強いられたり
することも多かったのかもしれない。
事細かな描写がないからこそかえって想像を掻き立てられ、吐き気がした。

白木の母親については結局最後まで無罪放免。
唐突な改心や和解など安易なお涙頂戴展開も嫌だけれど、
なにも悪くない白木と黒川ばかりが背負って、
二人を苦しめた大人たちばかりがのうのうと生きているというのは
やっぱりどうにも納得できなくて、そこだけは胸糞感が残ってしまった。

悶 絶

あまりの焦れったさに転げ回ってしまった。

振り回されてー、振り回してー、
一体いつになったらこの二人はくっつくの?
と延々と続く焦らしプレイに悶絶していたのは私だけではないはず。
なのになぜだろう…なんだかんだずっとキュンキュンしてましたね。


バンドマンの星名とアルバイト先の後輩の瀬戸の不器用な恋のお話。

ある晩、雨に濡れた瀬戸を家に泊め一夜を明かしてしまう二人。
けれど、翌朝瀬戸の年齢を知った星名は衝撃を受け…というストーリー。

そうして追う瀬戸と逃げる星名の戦い?が描かれるのですが…

とにかく星名がゆるゆるヘタレ。
いや、えらいよ?
己の欲望よりも道徳心と瀬戸の将来を尊重できるなんて
これぞ若者の見本となるべき正しい大人のあり方です。

だけど、BLの攻め的にはもっと攻めてごらん!と
何度心の中で喝を入れてしまったことか(笑)

こんな可愛い年下の男の子からひたむきに慕われて、大きなおめめで
見つめられて迫られて、遂に恋人同士になるまで手を出さなかった星名、
すごすぎない?
並みのヘタレとは思えません…。

むしろ、星名からのらりくらりとかわされても、めげずに
ぐいぐい迫り続ける瀬戸の方がある意味では男前で攻めみも
あったかもしれません。
だけど、星名から一方的に別れを告げられても忘れることもできずに
想い続けてしまう一途さもあって、そんな強さと健気さのギャップに
星名も結局はベタ惚れていたんだろうなぁ。

だけど、瀬戸もやられっぱなしってわけでもなくて、煮え切らない
星名に「知らない人と遊びまくってやる」と揺さぶり返してやる
小悪魔っぷりも魅力的でした。
「高校を卒業したら…」の後に続くのはてっきり「付き合って」だと
思い込んでいただけに、瀬戸の見事な逆襲に笑ってしまいました。
瀬戸の突然の掌返しに焦りまくっている星名の顔もよかったなぁ(* ´艸`)

最後は瀬戸の粘り勝ち。
とうとう瀬戸への感情を抑えきれず、絆されてしまった星名。
星名が瀬戸を好きなことなんて最初からバレバレでしたけど!
でも、やっぱり気持ちを口にしてくれて、恋人同士になれるって
こんなに嬉しいものなのね。
秘密を明かすように「俺は君がいないとダメだと思う」と告げる
星名に、その愛の重みに瀬戸のみならず私まで涙ぐんでしまいそうでした。

恋人同士になった途端デレデレの執着彼氏の予感が…!
できるなら、二人のその後を描いた続編も読んでみたいなぁ。

本編ではキス止まりの二人でしたが、アニメイト特典には
星名と瀬戸の初めての夜のエピソードが収録されております♡

『くまちゃんタオル』

アニメイト購入特典の描き下ろし4Pリーフレット。
内訳はカラー表紙・裏表紙+モノクロ漫画が2Pです。

『くまちゃんタオル』

風呂上がりに逃亡するひろのために用意されたくまちゃんタオル。
だけど、ひろの反応は相変わらず「やだ!」で…。

なんとかひろの気を引こうとくまちゃんタオルを被って
「かわいいね~」とお互いに褒めちぎり合う愛と奈央。

そう、これもひろの気を引くため…のはずなのですが、
恥じらいながらくまちゃんタオルを被る奈央が本当に可愛い!!
愛の「かわいい」も途中から本気の「かわいい!!!」になってます(笑)

そして、そんなパパたちの策略にまんまと乗せられてしまうひろでした。
ドヤ顔してても可愛いね♡

がっつり子育てBL

同性カップルの奈央と愛の元にやってきたひろ(0歳)。
血の繋がりはないけれど、二人のパパと一人の赤ちゃんは家族だ。
そんな3人のドタバタ&ほのぼの、ときどきしんみりしちゃう家族の物語。

“子育てBL”の看板に偽りなく、がっつり子育てしてました!

同性同士の子育てと聞いたときはオメガバースかな?と思ったけれど、
同性婚が認められた世界での同性夫夫の子育てライフを描いたお話でした。

子育てのしんどさや悩みだとか割とリアル寄りな描写が多く、
途中からはBLというよりは子育てエッセイを読んでいるような感覚でした。

異性同性関係なく、やっぱり子育てってしんどいもので、
だけど、苦労した分、子供が健やかに成長してくれると
それがなによりもご褒美になるんだろうなぁ。

根明と根暗、タイプでいえば正反対な奈央と愛ですが
辛いときも、喧嘩をしたときも、ちゃんと言葉を尽くして話し合い、
相手の気持ちを考えられる二人の関係性が素敵でした。

ひろの夜泣きやイヤイヤ期、子育ての難所にぶつかる度、
工夫を凝らしながら乗り越える二人もすごくよかったです!


奈央と愛は仲良しだしイチャ甘しているけれど、
あくまで主軸はひろとパパたち3人の物語なので、
パパ二人のラブ方面はどちらかというと控えめです。
なので、ロマンス的展開を想像していると少し肩透かしをくらっちゃうかも。

家族の物語もいいけれど、やっぱり根っこはBL大好き腐女子なので
奈央と愛の大学時代の馴れ初めやお付き合いに至るまで、
恋人期間のラブなエピソードももう少し読んでみたかったなぁ。。。