BLは一話完結が主で、頁数の兼ね合いがあるからだと思うけど、経緯説明や心情描写が不十分だと思う。
水原さんの「痛いSMもの」を何冊か続けて読んだけれど、この作品は余り面白くない。
高林が歪んだ動機が不明だし、ユウが高林に執着する理由が幼い。
過激なSM場面を書きたいだけの構成だったんじゃないのかな?
心臓病の自分を執刀してくれた若い研修医。
その研修医と10年後に、なんと東京のゲイ専のバーで偶然出会う
二度目に会った時、マスターに「あれはダメ」と忠告されても、本人確認をしたくて、ユウはついていく。
何度も確認されて、SMプレイに同意をしたユウは、自分の決心を後悔するほど傷つけられる。
でも傷が治ると、また高林を探して纏わる。
身近に優しい人が居てもユウの眼中にない。
傷つけたくない高林に何度も別れを告げられても、食い下がる。
高林は、大病院の外科医。
心臓病の子を執刀する裏で、Sプレイでなければ満足できない自分の性癖に悩んでいる。
別れを告げられて、職場にまで行ってまとわりつくユウに、高林がついに根負けする結末。
真から病むS気質なのに、高林はこの先ずっと安心できるのか謎。
紙本購入。
続編を電子版にしようか思案中。
電子版には、挿絵が無い。
高階先生の画を楽しみたいけど・・
・・セール中なので、電子版でいいかな??
推理ものは、分冊にせず、完結したなら合本化してほしい
神様も知らない、の「神様」にかかるものは「エデンの園」、
主人公の司は、13才から蛇=佐季に魅入られ「失楽園」の住人になっている。
夜と昼間。印象が変わる庭がある家。
佐季、流、慧介、司……。
オレ様刑事との出会いで、迷宮入りの事件が蒸し返される。
昼間の世界に、引き戻されつつある司。
司は、何方を選んでも、痛みが残る選択になりそう。
二巻は、過去篇。
3巻で、完結編。司の選択結果の巻。
本の内容より、レビュー欄が面白い。
こんなにレビュー欄が面白い本は他にないかも?
フレデリックのダメっぷりを読みたくて、
電子版がやっと出たので、前作を再読してから、読みました。
前半は、前巻の後半の延長で、夫がフィンレイを猛愛。
穏やかな日々が続くある日、都から早馬が到着。
王太子になった第二王子が落馬事故であっけなく死亡。
訃報を受け帝都に移動する二人。
第三王子が、継承権を狙って活動しだしていた。
老王が愛する後継者、王太子の美貌の息子は、恋を理由に、継承辞退をしたい。(恋人は同性)
そしてフレデリックの不穏な振舞。・・実は、王位継承者の秘密の恋を護る為だった。
フィンレイは派手さがない可憐な健気受。そしてとても聡明で信望が厚い。
この巻でも、忍耐と努力でフレデリックの無茶ぶりに耐える。
著者は、何処までも「健気なフィンレイ」を面白く書きたいみたい。
そして、「読者の嫌がる反応」を伏線を仕込んで、著者は反応を期待しているようにも思った。
フィンレイの初恋の人、夫のフレデリックは、カッコつけ屋で嫉妬深い人。
奇妙な嫉妬むき出しの可笑しな振舞をして平気。
フレデリックの「ダメ夫」振りは、著者の狙う「仕掛け」なんだろうなーと思う。
今作もフレデリックは、フィンレイに対して浅慮な振舞いの連続。
そしてまたフィンレイに助けられている。
職務優先で、フィンレイの愛のオネダリをバッサリ斬る。
自分の田舎臭さを気にしすぎて、フィンレイを孤立させてしまう。
夫の浮気を疑うフィンレイを叱って、実家に逃げられる。
・・・フレデリックの思惑は、全部裏目にでていて、笑ってしまう。
もし次作が有るなら・・
老王は、第12王子フィンレイの優れた資質を放っておくはずがないので、
多分それが軸になるのじゃないかと。
再読後の今の評価は、「神」です。
著者の名、Qiangtangは、羌塘(原著)のほうだと思う。
原作タイトルは【哑奴】;愚かな奴隷の意。
百里君兮(主笔)+羌塘(原著)
「快看」に 中国語朗読付の動画がある。
絵は上手じゃないけど、色彩センスが良い。配色が凄く綺麗。
魔道祖師風の描画なので、人気があるんだとおもう。
残念なのは、和訳が不自然で下手くそ。機械翻訳かもしれない。
中国王朝風、架空のファンタジー。
美貌の主人公、玉は実は「楚の王族末裔」。楚氏の宝の正当後継者。
それを知る皇帝と親王。知らないのは玉本人だけだった。
皇帝 奚燁 :「楚一族の宝」を開く鍵を探している。
鎮北国親王 君玄梟 :冷酷で武力に長けた王子。皇帝と軍人時代同胞。
正妃 玳柔 :現皇帝・奚燁の妹。君玄梟の正妃。君玄梟の妾9人を暗殺。嫉妬深い。
沈玉(楚翰):大靖朝一番の美貌。父の死→奴隷→沈府知事の娘の身代わりで後宮入り→寵姫。失語症。
楚 リョウ :祖父同士が兄弟。楚氏一族の生き残り。玉を探していた。
-----
1-10:奴隷の玉は母の保護を条件に、沈家の娘の代わりに後宮入り。不幸と波乱の人生。
30-40:玉の出自を知る皇帝が、妹と連携、都に玉を連れ去る。
41-49:皇帝から玉を奪還。親王は、大がかりな謀反の仕込みを入れていた。
73-78:玉は自分の出自を知る。楚の隠れ里に楚リョウと向かう。護衛として、身分を偽り親王が随行。主従の立場が逆転。
-----
どうなるのか、奇妙に購買欲をそそられたけど、無理な引き延ばしのせいか、中ダレして面白くない。
でも原題が「【哑奴】愚かな奴婢」なので、結末はメリバな予感。
★著者は日本が嫌いな人じゃないかな?と思ったのは、
作中に採用した国名「大靖」を調べると、意味は「優れた、立派な」で、反日勢力が用いた政権の名称。
「大靖」:日本の台湾統治時代初期に、台湾抗日勢力の黄国鎮が1897年に台湾に樹立した軍事政権。