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エキスパートレビューアー2025

女性ぱるりろんさん

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30周年記念企画の第3弾

木原音瀬先生のデビュー30周年記念企画の第3弾です。3冊連続刊行、これにて完結。完結しちゃったかあ、淋しいなあ。
本書には、雑誌掲載後単行本には未収録だった2作と、それぞれの後日談SS(書き下ろし)が収録されています。
 ・「青春狂走曲。」2000年 小説ビーボーイ
 ・「true love」2001年 小説ビーボーイ
あとがきによりますと、「true love」が一番古い作品のようです。雑誌掲載は2001年ですが、書いた時期はデビュー前で新人大賞に投稿して選外佳作だった作品とのこと。貴重です。
今回2作品の掲載ですが、「青春狂走曲。」の分量が2作品分くらいあります。3分の2が「青春狂走曲。」、3分の1が「true love」。
どちらもディープでキャラが違う意味で濃くて、そして本のタイトルにぴったりのラブラブ仲良しに最終的に落ち着いた作品となっています。
そこに落ち着くまでの紆余曲折がものすごいのですが、……恋愛感情って怖ろしいですね。人を好きになるというのは心にプラスの力が働きそうなのに、とんでもないベクトルですごいマイナス要因になっていました。決してしんどい話ではないのです。ただ、遠くにいる人達(本の中の話)だから平静を保っていられますが、現実に自分のすぐ近くにこの人達がいたら、最強の巨大台風にまかれるみたいに多大な影響を受けそうです。人騒がせだし。フィクションで本当によかった。
「青春狂走曲。」のスコットのキャラの濃さはなかなか筆舌に尽くしがたいです。「その後の青春狂走曲。」でも濃いキャラ健在ですがちょっと変わった人程度の印象におさまっているのは、健人との関係が良好だからですよね。マナちゃんとか大月くんとか周囲が穏やかに生温く二人を見守っている(面白がってる)のも良きです。
「true love」は光一と幸一の関係が夢かなと思うほど美しかっただけに、岩城と光一、岩城と幸一の関係を受け入れるのが難しく感じました。岩城の気持ちの移り変わりが短い期間だったので、一過性とも受け止めてしまえて、幸一がパニックになったのも頷けました。「その後のtrue love」で幸一が人が変わったくらい社会性を身に着けていたことに安堵したりもしました。

本当に貴重な作品群を読むことができて楽しかった5か月でした。3巻購入特典もある、お楽しみ続きの記念本。ありがとうございました。

読み解くのに時間がかかりました

「初恋をやりなおすにあたって」「恋愛を進めるにあたって」のスピンオフとのことです。
表題作のほか、「午前零時の紫の上」、「桜の咲くころ」の3本立てです。
表題作は、特殊な環境で育った棋士・蛍と、同居人である板前の直幸、蛍の親友・棋士の柊一郎。この3人をメインに繰り広げられるお話です。
蛍の生い立ちとそれが所以の個性的な性格、考え方、言葉の問題、諸々が最初よく分からなくて、また、困ったときの「柊ちゃん泊めて」がのび太ドラえもん状態だったりすることもいい大人なのにな、と腑に落ちなくて、途中で読書が止まるなどしました。
甘ったれた我が儘にも理由があること、人の話を聞こうとしないこと、思ったことを腹の内にためてしまうこと、色々な疑問の裏打ちがようやく飲み込めてから、蛍に寄り添って読めるようになりました。が、結構読み解くのに時間がかかりました。こちらのサイトで評価が高いので、私の個人的な問題かもしれません。
巻末の「桜の咲くころ」に蛍と柊一郎の子供時代のエピソードがたくさん載っていて、これを読んで解像度が上がりました。日本語を覚えるのと同じに将棋を覚えたので、棋譜がすなわち言語だということがどのような状態なのか全然分からなかったのですが、「桜の咲くころ」で、ナニーの浜尾の発した「誤算」という言葉を「5筋の3段」と受け取るのを見てこういうことなのか、と垣間見たような気持ちになりました。でも、29手まで3七桂と分かるのに、そこまでの盤面を再現できないことの意味はやっぱり分からなかった。頭の中で駒を動かすから29手と分かるんじゃないのかな。なぜ再現してと言われると躊躇するんだろう。
これに限らず難しいんです。蛍の考え方。
ただ思い知ったことは、日本語でもフィンランド語でも英語でもマレーシア語でも、どの言語においてもこんな風に言語理解がおぼつかないのは、とても生きづらいだろうなということでした。
キャラは全然違うのに、「初恋をやりなおすにあたって」と関係性の構図が似ているのが気にはなりました。頼りない受け、生活の世話を焼く攻め、受けを支える親友の三者です。
蛍と一緒にいるときの柊一郎はまさしく王子様かママかドラえもんみたいなのに、雪が相手になるといきなり高圧的で嫌な奴になるのが興味深かったですね。恋をすると柊一郎は損をするタイプなのかも。

甘々で可愛い二人

「俺はお前の愛で痛い」の後日談。
学校に通う傍らアルバイトの夜勤明け夜勤入りが続き、疲労もピークに達していた結人が帰宅すると、義一が夕飯を作りに来てくれていた、というところからの甘々イチャイチャエッチなお話。バスルームでの愛撫にうつらうつらするくせにエッチしたい眠くないという結人。身体を思えば絶対に眠った方がいいけれど言い出したら聞かないことはわかっているので、さっさといかせて寝かせようとする義一。この二人の攻防がおかしく、なんだかんだ甘やかして甘々で可愛い二人でした。お互い、もっと体力つけたいとか別々の場所で言っているので、ますます体力おばけになっていくだろうカップル。根底に思いやりがあるのがとてもいいです。
しかしデリバリーでピザを届けに行った先で、体格のいい上裸のイケメンが出てきたらびっくりするよな、とちょっと配達のお兄さんに同情したりもしました。
それと登場人物紹介ページにあった義一のコメント、「先日結人と一緒に人生初のホラーゲームをプレイ。開始30分でコントローラーを破壊」というのが気になって仕方ないです(笑)

はいぱー焦! 同人R18 コミック

ヱビノびすく 

メロメロに濃厚エッチ

「ラブ・チェイン・ラブ・ジーン」番外編で、本編の後日にあたります。愛弥の年齢が20歳と紹介されていて二人は婚約者となっています。
梗一郎の休日前夜、遊びに来た愛弥とおうちデート→お泊まり。同人誌だけにエッチが濃厚で分量も多いです。
愛弥の表情がすごくいいのです。可愛いし色っぽいし、気持ちいいと感じながら射精を促すコマンドを放つときの微笑みがまるで聖母のようであり悪魔のようでもあります。
最中に何度も煽る愛弥の言葉も表情もあざとくて、劣情をかき立てるのに充分過ぎて、梗一郎はもう離れられないだろうなと思いました。幸せそうで何よりです。
A5サイズ、30ページ。

Dom/Subユニバースで、Sub×Dom

Dom/Subユニバースで、Sub×Domです。
大学1年生の愛弥(Dom)は姉(Sub)のためにそのお見合い相手の人となりを探るべくバーで誘惑していたところ、よく似た顔の男が現れる。二人は兄弟で後から来た男こそお見合い相手の梗一郎だった、というのが出会いで、最初はいやな奴と思っていたのがいつしか惹かれていくというお話。
ダイナミクスに翻弄されることに抗うため、新薬の研究に没頭する真面目な梗一郎と比較すると、愛弥は勉強嫌いで毎日がつまらなくて、恋愛くらいにしか興味がもてない、悪い言い方をするとちゃらんぽらんな子供。19歳だから仕方ない面も大きいのですが、家は資産家で美貌の持ち主で可愛がられて育ちダイナミクスはDomなので、完全に勝ち組と言えるでしょう。それが梗一郎との恋だけは思うようにならず、なんとか振り向かせようとあれこれ画策したりぐいぐい迫ったりする様は甲斐甲斐しくもありました。
梗一郎がどうしてそんなに研究一筋なのか、子供の頃のエピソードを聞いてショックを受けたときに、愛弥は子供から大人に一歩前進したのかもしれません。
総じて明るいテイストで、どうしてこのキャラがこういう行動をするのかという因果関係も描かれていて、読みながら腑に落ちることが多くよく練られているお話と思いますし、キャラの表情も可愛いのですが、どうしてなのか私ははまりませんでした。愛弥の性格(前半の)が個人的にだめだったのかも知れません。こんなレビューですみません。

Weekend for Two 同人R18 コミック

ウノハナ 

本編後日談、番外編

「やましさの熱に抱かれて」の番外編の同人誌。本編後日談、奥村先生視点、B5サイズ34ページ
仕事が忙しいのと急患やなんだでデートの遅刻ドタキャンが常習となっている奥村先生が、文句も言わずに自分を優先してくれる東湖になにかお返しをしたくて旅行を提案します。東湖の嬉しそうな顔が見られて奥村も安堵し、自分も嬉しかったりするのですが、まあね、難しいですよね。東湖も旅行に行きたいとねだったわけではなく、むしろ奥村先生が忙しいからゆっくりしたほうがいいと考えていて、どうしてもと言うから温泉を提案したのであって、勿論楽しみではあったでしょうけど一方でだめになる覚悟もしていたと思うんですよね。東湖の性分からすると、たいてい何パターンか考えて行動すると思うので、余計にポシャったときの反動が少ないのだろうと思います。とはいえ奥村先生側も気遣われれば気遣われるほど罪悪感が増すのも分かる。(脳外のシンポジウムは断れそうな気もしたけども)
これからもお互いがお互いを思い合って交際を続けて行くのでしょう。

真夜中のくつろぎタイム

もとは3巻のアニメイト有償特典小冊子とのこと。読めて嬉しいです。ありがとうございます。
表紙をめくるといきなり4コマ漫画。赤ちゃんのお世話に悪戦苦闘するクロが拝めます。赤子に翻弄されてて可愛いです。と2ページ分癒やされた後は続くストーリー漫画へ。夜中に目が覚めたルカはベッドにクロがいないことに気付き起き上がると、窓辺に腰掛けて煙草をくゆらすクロを見つけます。
このコマが最高過ぎました。もう、夜中にぼんやりと寛いでいる横顔がとんでもなく色っぽい。さっきの4コマ漫画とのギャップですよ。どちらも同じクロに違いないのに。しかもこの煙草はほんものの煙草とちがって酩酊もなければ中毒性もなく、なんとイチゴフレーバーらしいです。なんだやっぱり可愛いじゃないですか。大人っぽいのに(500歳超えてるらしいのに大人っぽいもなにもない)少年ぽさが抜けないのがクロの魅力ですかね。カラスだし。
そのあとのルカとのいちゃいちゃも幸せいっぱいで良いです。

ウェレがノアに伝えたかったこと

ノアとウェレの現代版パラレル。同人誌として発行されたものの電子版です。
現代では、ノアは人間工学デザイナー、ウェレはお花屋さん店員、との紹介が1ページにありますが、特に職業関係のエピソードは無いです。二人は幼稚部からの幼馴染み設定でとにかくずっと一緒に育ち、大学卒業を機にルームシェアをすることになります。ノアはウェレに片思いしていますが、ウェレはあまり恋愛の機微的なものが分からず、それでもいいから一緒にいようと言う流れの中で、試しにこてこての恋人っぽいデートをすることに。
本編のウェレは人間の欲望のためにいなくなってしまいましたが、こちらは現代で若者で物騒な設定もないため大変に平和でよいです。こちらのウェレは本編のウェレに通じる、のんびりとした性格で、ぽやぽやしながらもノアの感情を受け止めて自分自身とも向き合って、二人のこれからを前進させようとしています。ノアが子供の頃からずっと見ている悪夢のことをウェレに打ち明けたとき、ウェレが包み込むような笑顔で語りかけたこと。本編ではかなわなかったウェレからノアへの本音をここで見ることができて、自然と思いを馳せることができました。現パロに姿を変えた、救済版なのだと解釈しました。こちらの世界では、いつまでも二人一緒にいて毎日を楽しく過ごしてほしいです。
クロとルカもちょこっと出てきます。二人はここでは大学生で相変わらず仲良くしています。

いつまでも平穏で幸せな日々を

シリーズ完結巻。10話~14話収録。書き下ろしもあります。
カバーをはぐると後書きがあり、ルカに人の世から孤立した状態で子育てをさせたくない、まだ幼さの残っているルカとクロが子供を持つ前に大人になる過程を丁寧に描きたい、という思いからできた続編(2~3巻)とのことでした。
澱のようにたまった屈託、風が吹いたときに感じる痛みのようなもの、生きていれば誰しも大なり小なり抱えている事柄があるもので、ルカやクロ、ノア、ケイも、大切な誰かを愛おしみながら、立ち止まったり向き合って涙を流したりしつつ、少しずつ前に進んでいく、そういうお話でした。
描かれた事象としては、ルカにとっての初めてのお産で、しかもただでさえ男性Ωだったり相手が人の形はしているけどカラスαだったりでわからないこと不安なことがたくさんで、子供が生まれるまでに少しずつ準備したり乗り越えたりしていく様子が描かれていました。色々なことを譲って皆にやさしくしていたルカは、そのお返しとばかりに周りから微笑みかけられあたたかく迎えられ、にこにこ笑い楽しそうに過ごす様子は読んでいるこちらの気持ちも解きほぐす陽だまりのようでした。
ノアの回想シーンもとても興味深く、また、とても淋しい記憶でしたね。ウェレがどうして誕生したのか、Ω性の出現の経緯と、なぜノアがΩ性を気に掛けているのか、よくわかりました。
ウェレとクロのエピソードはとても可愛くて好きですが、クロの希望で作ってもらった手を、ウェレが未来の誰かのためにあけておいたこと、クロ贔屓の私にしてみたら言いたいことは分かるけどでもこの時クロの手を繋いであげてほしかった。時間が経ってクロがルカと出会ってお互いを思い合うようになり、ルカが手を握り返してくれるのが嬉しいとクロが呟くシーン、ウェレのこの場面を思い出してぐっと来ます。そういうエピソードひとつひとつがレース編みのように繊細につながっているのがこの作品の良さと思います。このあともいつまでも仲良しで幸せな日々が皆に訪れますよう。
絵柄が可愛くて、キャラの表情も魅力的で、お話も大変ディープで心に残るシリーズでした。

隙間エピソードと現パロ

もとは2巻のアニメイト有償特典小冊子。遅れて好きになった者にとって単体で購入できるのがありがたいです。
表紙は2巻と同じイラストですが、2巻の方は二人にズームした形、こちらはおそらく原版に近いのではと思います。クロのフードの後頭部や肩のラインまで見えます。
内容は、「7.5話 深夜」8pと「おまけ現パロ エプロン」4pの2本立てでした。
前者は旅の途中の深夜、熟睡しているルカの隣でやむなく自慰に耽るクロのお話。ルカの寝顔を見ながら妄想したり愛しさが募ったりで一向におさまらず、そして迎えた賢者タイムが愉快でした。(それでもおさまらないのも良き)
後者は豪快にお料理するルカと繊細な味付けにこだわるノアと結局美味しいとこ取りのクロのお話。三人での長閑なひとときはいくらあってもよいです。現パロなのに全く洋服など違和感がないのが不思議でしたがまた読みたいです。