初読みの先生でした。表紙絵からもっとなよなよした主人公なのかと思っていたら、明るく元気な陸上男子で。後天性Ωで悩むも、自分らしく生きようとする姿が、読んでいて楽しかったです。
そして、そんな主人公・八尾を助けてくれるαの同級生・九条。一緒にいるうちに、九条に惹かれていく八尾。でも実は、九条には運命の番がいてー…。
この話は、ここが本題なんですよね。数あるオメガバでも、ここまでの設定は珍しいのでは。
運命に抗うと、最悪死ぬこともあるー…。
なんとも、残酷な設定です。
運命の番がいても、好きな人は別にいるのに。どんなに好きでも、本能は運命の番に反応する。それでもー…と必死に抗う姿は、まさに青春でした。
ラストの展開には、意見が分かれると思いますが、個人的にはハピエンで良かったと思います。
ただ、九条の運命の番くん…。この子が最後まで好きになれませんでした。八尾は良い子だから許して友達に…的な感じでしたが、最後まで自分勝手過ぎてイライラしてしまい…。もう当て馬レベルではない。確かにラストはこの子のおかげもあってのハピエンかもしれないけど、それにしても〜。…という感情が止まらなかったです(笑)このモヤッと感さえなければ、もっと面白いと素直に思えたかも。
本が割と分厚いので、好きになったきっかけなど、細かなところまで書かれていたのは◎。
オメガバ好きな人は、是非読んで見てほしい一冊です。
アニメイトで購入時、数量限定で付いてきた特典4Pリーフレットです。
B6サイズ。
カラー表紙・裏表紙1Pずつ。
モノクロ漫画2P。
カラーの表紙と裏表紙は広げると、本編表紙絵と同じイラストのポスターになっていました。とっても素敵です。
割と激しめなえっちの最中の2人。ふと基己は豪の顔が髪で隠れている事に気づく。スルッと豪の髪を耳に掛け「顔、見たい」と告げる基己。豪の顔は汗だくで赤く歪んでいた。「その顔(余裕なさそ)好き」と、満足そうに微笑み抱きつく基己にさらに余裕を無くした豪。「………続けてい?」「…うん…」再開されたえっちの中、豪は(髪切ろうかな…俺も基己の顔見たいよ…)と考えるのでした。
まさかえっちだけの特典だなんて(笑)作品は純粋な雰囲気だっただけにびっくりでした。でもそれが一番特典っぽかったりしてね〜。可愛らしいイチャイチャ、ありがとうございました。
ダンサーってこんなにエロかったのか!!!!と偏見を持たせてくれる作品でした(笑)
レビュー数が膨大なので、詳細は省いて感想のみ書きます。
ぶっちゃけあんまりバレエとか詳しくないのですが、作家さんがバレエ経験者なので、とても分かりやすく読みやすかったです。幕間に解説なども入っているので、バレエ知らなくても楽しいですよ。
賛否両論色々あるみたいですが、私は会って直ぐに惹かれたり、割とすぐ抜きあったりするようになったの、めちゃくちゃ理解できました。だって、バレエって身体、重要だし。その身体に魅力を感じて、見たい触りたいってなるのは、当然なのではないかと。もちろん、LOVEかLIKEかでは、そこに大きな差がありますが。バレエへの熱量なんかも相まれば、そりゃお互いの身体を求めちゃったりするような興奮に変わるだろうな…と。
それに一途な自分へのアプローチ(バレエに関しても)は、好意を持つのに容易な材料になるでしょうしね。
バレエや踊りを愛している以上、2人は愛し合うしかないと感じました。
とても丁寧に2人の感情や表情が描かれているので、セリフがないシーンもじっくり見て、細部にキュンとして欲しいです。
続編が出るようなので、楽しみにしています。
協力書店で購入時に、数量限定で付いてくる、初回特典ペーパーです。
A6サイズ。モノクロ片面。
タイトルは『オメガバースじゃないパロ』
タイトル通り、オメガバじゃなかった世界線の基己と豪のお話。
学校の帰り道、アイスを食べながら歩く2人。唐突に話始める基己「俺、実は昨日告白されたんだけど…」基己はモテるので、そんなのには慣れてる豪、そっけなく返事をする「そうなんだ、でも基己彼女とか興味ないもんね」それに対し、どこか遠い目をする基己「うーん…それが…相手が男で…」(ポト…)豪、アイスを落とす。「ちょっとびっくりしたなー。あれ!?お前アイス落としてるけど」放心状態で答えられない豪。「聞いてる?豪?」再度尋ねる基己だが返事がないまま…そして後日。豪「考えたんだけどさ、基己もう俺と付き合っといたら楽なんじゃない。めんどくさいなら」「!たしかに!」あまりに簡単に納得する基己に、(よかった単純で…。こんなにうまくいっていいんだろうか)と逆に不安になる豪なのでした。ちなみにこの後、付き合ってるという名目でアレコレされていく基己くん。…だそうです(奏島先生談)
新選組BLと聞いて、飛びついてしまいました。新選組ってだけで萌えるのは、一種の性癖だと思っています(笑)ちなみに篁ふみ先生のBL初コミックスだそうです。(原案は違いますが)BL文庫の挿絵でご覧になってる方も多いと思いますが、線が細く綺麗な絵柄は、時代物の儚さにぴったりでした。
新選組副長・土方歳三(攻)・α×沖田総司の末裔・沖田総介(受)・Ω
↑この設定どんなストーリーやねん!ってツッコミたくなりますが、タイムスリップものです。上巻時点では発覚してませんが、ネタバレすると瓜二つの沖田総司と沖田総介がタイムスリップでお互いを交換するって事です。
歴史上だと病に掛かってた沖田総司が実はΩで、あれはヒートだった!?…というお話。同じくΩの総介が総司の代わりに新選組に紛れ込み、ヒートにあてられた土方歳三とヤッてしまう。そこで別人だと気付かれてしまうが、一緒に過ごすうちに、お互い惹かれ始めて…。
正直、これ読んでもぶっ飛び過ぎてて、意味が分からないかもしれません。本読んだほうが早いよ!とお伝えしたいくらいです(笑)ただ土方さんと総介が惹かれ合っていく感じはとても自然で好きでした。総介がいい子なんです。本当に。αばかりの沖田家で爪弾きにされていた人生から、Ωであることをあまり気にしなくていい時代に来て、不安もありながらだけど前より楽に生きている。続きが気になるお話でした。
細かい事には目を瞑り、サクッと読める方にはオススメです。逆に新選組ガチ勢は読まないことをオススメします(笑)
綺麗な表紙絵に惹かれて購入しました。
奏島ゆこ先生のデビューコミックスです。
絵柄は割と独特な雰囲気なので、好みが別れるかもしれません。でも私が読んできたオメガバース作品の中で、一番「恋愛をしてるな」と思う作品でした。たぶんオメガバースじゃなくても成り立つストーリー、でもオメガバースだから成り立ったストーリー。とても良かったです。
Ωだけどαより優秀な生徒会長・基己(受)と、幼馴染みでαの副会長・豪(攻)のお話。
基己はαが嫌い。でも豪だけは違うと信じていた。豪はΩの俺にαとして反応しない。ところがある日、基己の鞄から抑制剤が無くなっている事に気がつく。慌てる基己に近づくαから助けてくれたのは、やっぱり豪だった。豪だけはαだけど大丈夫。そう信じていたのに、豪は我慢できずに基己を襲ってしまう。ショックを受ける基己に追い討ちをかけるように、新たな事実が発覚する。なんと近づいてきたαに薬を盗ませたのは、豪だったのだ。豪は「αは怖いと知ってほしかった」「基己の事が好きだった」と謝罪する。反省し距離を置こうとする豪に対し、基己はずっと一緒にいたはずの豪の事を何も知らないんだと気づきー…。
幼馴染みのすれ違いものですね。オメガバが加わったせいで複雑に感じますが、王道ストーリーでした。だから伝わりやすくて読みやすかったです。もちろんエロはあるけど、そんなにエロくないのも逆に良かったです。その後のストーリーも爽やか。こんなオメガバが増えるといいなー。
オメガバは苦手だけど幼馴染みものが好きな人にも、オススメです。
素敵なラブストーリーじゃなくて、ラブコメとして読んだら、相当面白いと思います。攻めがクズ過ぎて(笑)でも受けにはそれすらもスーパーダーリンに見える。田舎マジック?東京マジック?しかし、ラストはちゃーんとハピエンなので安心して笑って読んでください!
東京から田舎に転勤してきた銀行マン・一颯(攻)×東京に住みたいけど行けない農家の一人息子大学生・修平(受)
まぁ、この攻の一颯が尻フェチで、とってもクズな奴でして。修平がゲイなのをいいことに、尻心地&好きな風俗嬢に顔が似てるからと処女を奪っちゃうんですよね。もちろん修平はその後も恋人のように一颯に尽くすんですが、一颯の方は完全にセフレ状態。修平の事を気にもせず女の子にも興味津々なー颯は、修平を傷つかせてから、ようやくその気持ちに気づく始末。ほんと、どーしようもな(笑)
ようやく恋人同士になれたものの、田舎は噂が広まるのが早い!2人関係が田舎中に広まる中、一颯が出した決断とは!?
…、でようやく、納得のいく(?)スーパーダーリンへ(笑)
ちょっと一颯の性格的に意外な展開でしたが、ほんとに大丈夫??と心配する読者を他所に、2人はとっても楽しくて幸せそうなので、暖かく見守りたい思います。
旅行先の田舎に、こんな2人いたらいいなぁ〜と、妄想が止まりませんでした。
アニメイト購入時に、数量限定で付いてくる、特典描き下ろしペーパーです。
A6サイズ。モノクロ片面。
タイトルは『特典マンガ 桜庭は見た』
学校の中庭?を通過中の桜庭さん。ふとそこに恵一と宗太が仲良く並んで座り、お弁当を食べている所を発見。「ほんとに距離近い…」と何気なく見ていると、「も〜〜」といいつつ、ピーマンの肉詰めを宗太から、あーんして食べさせて貰っている恵一を目撃。「ピーマンぐらい自分で食えよな…」「卵焼きやるから」「いらね…」という仲睦まじいやり取りに、「自分で食え〜」と心んの中でツッコミを入れずにいられない桜庭さんなのでした。
宗太がピーマン嫌いっていう本編エピソードから始まった思われる小ネタは、作品好きにはたまらない特典でした。
久しぶりにさかもと先生の作品を読んだなーと思ったら、ご病気でお休みされていたそうです。そこからの初コミックス。なんと!絵がめっちゃ可愛くて読みやすくなってる!!お休みされている間にレベル上げてくるなんて、ほんとプロって凄いなーと感心させられた一冊でした。(なんか上から目線になっちゃって、すみません)
ただし、内容は一貫してゲーム配信なので、まったくゲーム興味ない人には、面白くないかも(?)
個人的には、人気ゲーム実況配信者同士が、お互いが来ると聞いてオフ会に参加して出逢って。しかもどっちも顔出ししてないのにイケメンで、速攻恋に落ちるとか、萌えしかありませんでした!
すれ違いもゲーム配信についてだったり、プロになる話だったり、ゲームに徹底してるのも良かったなー♡
ゲーム対戦での興奮冷めやらぬうちに会ってセックスするのも、めちゃくちゃエロくて、オススメです!
ゲームは興味ないけど、オッケーという方は、ぜひ読んでみてください。
最後に。さかもと先生の健康第一で、これからも沢山の作品を読めるのを楽しみにしております。
絵的にもストーリー的にも無駄がない。とってもスッキリアッサリしたお話で、読みやすかったです。全体的に白いので、受けの黒髪が映えるのが印象的で、また良い!
大学生の榎本(攻)には忘れられない人がいた。夢にまで見る、中学の時急に転校してしまった幼馴染みの志村(受)。その志村と6年振りに大学内で再会する。しかし志村は大学生じゃないという。高校も中退して、現在は3つ掛け持ちで仕事をしている苦労人だった。浮かれながらも志村の幸せ願う榎本。しかし志村の方はたまに作り笑いをする。昔のように縮まらない距離に加え、だんだんと避けられるようになってしまいー…。
いわゆるノンケ×ゲイな感じです。
榎本は親友だと思ってたけど、志村は榎本の事が好きだった。だから何も伝えず転校したのに、再会しちゃうなんて。会いたかったけど、会いたくなかった!…的な。良くあるストーリーですが、スッキリとした円藤先生の絵柄が、綺麗に収めてくれています。
キスシーンはありますが、エロはなし。でもそれでいいのかも。少し身体ありきの関係というよりは、一緒に生きる道を選んでみた、気持ちよりのBLになっているので、この方がしっくりする気がしました。プレゼントも指輪じゃなくて、お揃いの腕時計。それを身に着けて迎える新しい季節・春は、とっても美しかったです。
多少、何で志村が高校中退することになったのか、掛け持ちで仕事してるのか、とか明かされず気になる点はありましたが…。きっとそのうち、社会人になった榎本が志村の生活を支えてくれると思う事で、解決といたしましょう(笑)