アンソロなので当たり前ですが、好みじゃない話の方が多い。
1つ目の話は普通に刺さらず、2つ目の話はカプの左右(美人×バツイチ)が地雷で、途中で読むのを諦めた。
最後の5つ目の話は年下×年上だったので読んでません。
3つ目の話。
【桃の夭夭たる、灼灼たる其の華】
桃しか食べさせられず、絵本一冊しか読んだことがなく、外の世界を知らず育ってきた受。店では治療と称して男を受け入れていた。当然知識常識がない受は、セックスという行為や言葉を知らず『治療』だと思ってる。
齢十九だが、育てられ方の影響で言動動画すごく幼くて庇護欲が唆られる存在。
そんな受を、背景をまだ知らない攻は最初、兄貴分の仇として認識して拷問やら最終的には始末する方向で連れ去るが、一緒に過ごしていくうちに兄貴分への気持ちと、受への気持ちに気づいて態度が変わっていく話。
終わり方が起承転、で幕がおりたと思ってるので、結局生き続けるのか死ぬのか、続きがめちゃくちゃ気になります。
ただひとつ、攻めがその兄貴分に「女の代わりにされてた」と言うシーンがあるけど、フェラ程度出あって欲しい。ケツ穴は死守しててほしい……。
4つ目の話。
【あの夏の君は、僕の光】
恐らくこの本の中でいちばんのTheヤンデレ攻めでした。
ただ一方的に気持ちを押し付けるのではなく、受けも攻めに対してどデカい感情を抱いていたのが良かった。
一途健気受けがいてこそ成り立つ、理想的なヤンデレ攻めでした。
えげつない体格差が大好きなので最初から最後まで激萌え。
受けが攻めを誘いまくって攻めが耐える、という広告を見て即買いしました。
小3の頃に陽太(受)に助けられた景虎(攻)が毎日懸命に告白をして、中3でやっと結ばれる。
宣伝用試し読みでは、受けが攻めを執着的に大好きだと思っていたので、攻→受スタートなのが少し勿体なかった。
話的には、相思相愛の二人。陽太は抱いて欲しいのに景虎が頑なに抱かない、何故なら巨根だから、という感じ。
途中で共通の友人が、「じゃあ陽太が景虎に入れたらいいんじゃね?」とか言うから殺意が芽生えた。
陽太が拒否してくれたので安心して読み進められました。
そういう絵柄と言われたらそれまでだけど、人体の全体的なバランスが気になった。
191cm・黒髪・強面雄顔・俺様傲慢・年上でド攻めの義一
予想170cmくらい・茶髪・デリヘルボーイ・年下で気の強い健気のユイ
長身年上×平均身長年下です。
初対面時はお互い反発し合っていたのに、義一の巨根と性技と溺愛ぶりと可愛い一面に落ちたユイと、気が強いのに健気で不憫なユイに心奪われた二人のくっつき方が素晴らしい。
そして二人の血みどろ甘々ムードもすごく可愛いのですが、義一が用心棒をしている坊っちゃん・修の存在がまた良い!
義一のことが好きだけど、女抱かせたり味変で男(ユイ)を抱かせたりといった嫌がらせをするのに、いざ義一がユイに心奪われると嫉妬心剥き出しでユイにマウントを取り罵詈雑言浴びせ、ユイに言い返されて逆ギレして……というキャットファイトが見れます。
義一を取り合う受け二人の構図が本当にとてもよかった。
本当は泣き虫な修にギュン萌。そしてユイに向かって「義一は僕が先に好きだったのに!」とBSS発言。神です。
南あらた先生には攻めと受け複数の作品を描いて潤して頂きたい。