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萌作品

エキスパートレビューアー2024

女性なゆnayuさん

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オッサンの幽霊とHIP HOPが新鮮

高校生とHIP HOPとラッパーの幽霊

ラッパーの幽霊(享年45歳のオッサン)視点。
高校生のフミトに取り憑いてしまったオッサン。HIP HOP好きの相手(梶田)に恋をしているフミトに協力することに。

幽霊が誰かに取り憑いたとして、「どうしてこうなった!?」と現状に嘆き騒ぐのは大抵生きている人間の方だが、本作は逆。
人間が動じてなくて幽霊が騒いでる構図は珍しくて面白い。


オッサンのツッコミが面白いし、HIP HOPの話題は普段あまり馴染みがないので新鮮だった。
ただ、フミトの我が道を往く話の通じない感じ(オッサン視点)は個人的にあまり好きになれなかった。


HIP HOPも恋愛も、結局これといったカタルシスを感じられないまま終わってしまったので、どちらか一方にもっと比重を置いてくれた方が楽しめたかなと思った。

属性やフェチに特化した作品

人と獣姿の人外が共存する世界観。
人の姿をとれる人外は珍しく、植物の人外はさらに希少。


フラワーカフェの店主でパンダの人外(陳珍)と植物しか愛せないバイト(花游)


紙本を購入。


触手のエッチさと陳のパンダ姿の愛くるしさに特化した作品だなぁと思った。


陳がパンダだけでなく植物(多肉)の特性も持っていてなおかつ人の姿にもなれるという属性盛々だったり、途中で人格が変わったり…
細かいことを気にしてたら負けな感じある。


ノリで読む分には十分楽しめるけど、恋愛の物語を読みたいと思って読むとなんか違うなと思ってしまう。

植物が恋愛対象な花游が陳に惹かれたのは、陳が植物の属性を持っているからで、性行為も植物部分で触られたい…っていうのは、なんだか属性に引っ張られすぎな気がした。


その上で陳の人格が変わってしまっても変わらず好きと言われると、じゃあ、花游は陳のどこが好きなのかな…?やっぱり植物の属性が好きなだけなのでは?などと思ってしまった。
(性格が変化したことと、性指向の顕在化を同列に語っていたのもちょっと意味がわからなかった。全く方向性の異なるものでは?)


個人的には、もうちょっとちゃんと恋愛を読みたかったな…と思った。

題材と雰囲気はよかった

シガーソムリエで煙草の輸入販売をしている久野と、シガーバーのバーテン見習い香坂。

久野に高い借りができた香坂は、それを「身体で」払うことに。


シガーバーやシガーソムリエといった題材や、エロスな雰囲気はとても良かった。
久野の煙草の香りに身体が反応してしまったり、従順な可愛げを見せる香坂が好き。

久野も、ちょっとコワい雰囲気と煙草の煙が合っていて魅力的な大人の男という感じ。
ただ、「ヤクザみたいにコワい」だけじゃなくてガチで「前職がヤクザ」っていうのは設定を盛りすぎでは…と思った。
前職のせいで、後半の倉庫街?で男と会ってるシーンがヤバい取り引きの現場にしか見えず(わざとそう見えるように描いているんだろうけど)「あれ?久野さんとこの煙草ってダメなハッパ入ってる系のヤツだったりする??」と混乱したので勘弁してほしい…。


クライマックスも、不穏さで盛り上がったわりに因縁のホストの絡み方がクソダサくて拍子抜けしてしまった。(路地裏に連れ込んで「俺が気に入らないなら殴ってみろ」てなんだそりゃ)

駆け付けた久野さん格好よかったけど、告白シーンで一から十までベラベラ喋っててちょっとダサかった。初日で惚れ込んでたらしいのも納得いかない。チョロすぎん?


誕生日のエピソードと、最後の描き下ろしは良かった。
キュートアグレッションとM気質の組み合わせ、美味しくないわけがない。


あとシガーバーのマスターは、にこやかに胡散臭い雰囲気が素敵なので、もっと掘り下げが欲しかったしスピンオフがあったら嬉しいなぁと思う。

ノリで読む分には楽しめた

自称死神の男(ヨシキ)と打ちきり寸前BL漫画か(光)

光は担当編集との打ち合わせの帰り道、酔ってヘロヘロのところを死神キャラを自称するヨシキに拾われ自宅に数日泊めることになる。
(光は気付いてないが、ヨシキは打ち合わせをした居酒屋の店員)


宿無し金無しの男を家に置いたら、食事を作ってくれて生活が向上し仕事のアイディアも得られてWin-Winという、よくある感じだったけど、ヨシキのもうひとつの顔が見えたあたりでちょっと不思議な感じになった。


ヨシキが急に独占欲出してくることも戸惑ったけど、光がヨシキに鍵を預けて出ていき担当宅に転がり込んだのはビックリした。
ヨシキ自分の家に帰ってるし。(家あったんか)

結局、なんでヨシキが宿無し金無しだったのかとか、同居人とはどんな関係なのか分からず、特に触れられもしなかったので、ストーリーに整合性を求めて読むには向かない作品だなぁと思った。

絵柄も好きな感じだし、ノリでサラサラ~っと読む分には楽しめた。
最後の、リモート会議で同居をバラしちゃう(わざとじゃない)くだりはおいしかった。

絵柄と受けのキャラクターは魅力的

大学生同士

学内の有名人(黒崎)と地味な裏アカ男子(静)


表紙とタイトルに惹かれて紙本を購入。


裏アカでアップする写真や動画配信で身体を褒められることにハマっている静。
特に熱心に反応をくれる「クロ」には特別な感情を抱いていた。
ある日不注意でクロに身バレした静は、クロの正体である黒崎に脅されてしまう。

↑ここまでは裏アカ男子ものの定型みたいな展開なのであまり違和感なく読んだけど、改めて文章にするとすごいな…世間狭すぎぃ


絵が綺麗で、静の表情もよく、早い段階から性的な接触もあるので、手軽にエロを摂取できて良い。
ただ、深く考えると首を傾げる部分も多くて、あまりストーリーに入り込めなかった。
(きっかけの「オナ○ー通話」の画角どうなってるの…?とか黒崎なんで静の家知ってるの…?とか)


あと、関係を切ろうとした男が一週間も自宅前に現れたら普通に怖くて通報案件なので、余裕をなくした攻めを楽しむより先に恐怖で背筋ゾワゾワしちゃってダメだった。

個人的に、静に比べて黒崎のことはあんまり好みじゃないかも。
Sっ気のあるネチネチした言葉責めは、大学生にしてはおっさんくさいなと思ってしまった。
(そこを魅力だと感じる読者も居ると思うので、これは完全に好みの問題だと思う)



香澄タベル先生、表情や身体の描き方は魅力的なので、また新しい作品が出たらチェックしたいと思う。

伊織の中の矛盾が大きすぎて…

高校生義兄弟

幼少期に拾われて養子になった弟(綾人)と顔のいい男に抱かれたい兄(伊織)


紙本を購入


義兄弟といったら、親の再婚連れ子同士のイメージが強かったのだけど、この作品はそうではなく。
幼少期(小学生くらい?)に伊織が公園で綾人を見つけて弟にしたがり、両親が施設から綾人を引き取って養子にしたらしい。
現代ものにしてはなかなかチャレンジングな設定。


序盤の、伊織が自分を嫌っている弟に欲情してひとりでするシーンとか、綾人のただならぬ執着が見える隠しカメラのシーンはワクワクして良かった。
綾人がセフレと称して存外丁寧に伊織を抱くのも良かった。


でも、中盤の回想を読むとちょっと印象は変わってくる。
一番衝撃だったのは、過去に綾人が伊織に対して「好きだ付き合って欲しい」と告白している事実。そして伊織が「それは家族愛だ」と断っている事実。
えぇ~~…その過去をふまえて今の伊織を見るとすごく白々しいと思ってしまう…
一度は「好きだ」とまっすぐ伝えてきた相手によくもあんな……

弟が変わった理由を気付かぬふり、告白のことも忘れたふり(か、本当に忘れたか)していたということだろうけど、それにしたってなぁ…と思ってしまう。


綾人のために「家族」で居たいというのと、綾人に対して欲情し抱かれたいと思うことと、伊織の中の矛盾が大きすぎて…この矛盾の上にさらに葛藤を乗せられても外野である読者はポカンとするしかない。


結局綾人の望みに添うかたちで決着がついたけど、じゃあ、この数年間ってなんだったのかな……?というか、序盤のやりとりって要らなかったんじゃないかな……?と遠い目をしてしまった。

もともと他人なのだし、背徳感も薄いので自由に恋愛したらいいと思う。
ただ、そもそも恋愛目的で拾ったという見方もできるので、その点だけは倫理的にまずいと思う。この観点だと片棒担がされた親はかわいそう。


横恋慕当て馬の佐竹くんも、伊織の魔性に当てられて悪役になってかわいそうだった。


綾人と伊織の関係を否定するつもりはないけど、せいぜい閉じた世界で他人に迷惑をかけないようにしてほしいな…と思う。

設定が後出しに見える構成で、もったいない

オメガバース。
遺伝子組み換えによって第二性が生じた世界観。
一般的にαは肉食動物の、Ωは草食動物の特性を持っている。
獣の耳と尻尾を出し入れできる。

作曲家の士朗とモデルの櫂理

この世界でモデルとして表舞台に立てるのはαだけ。(おそらく住み分けの問題)
肉食動物の特性を持ちつつもΩ性の櫂理は、αのフリをしてモデルをしている。それを可能にしているのは「番」である士朗の存在。
しかし二人は恋愛関係ではなく……


SNSで見かけた試し読み(作者さんポスト)に惹かれて、
紙本を購入。(白に近いトーンの修正)


絵が魅力的で、濡れ場も湿度高めで雰囲気があり良いのだけど、
本編を読んでもSNSのワンシーン試し読みで感じた高揚以上のものはなかったな…というのが正直なところ。

序盤の濡れ場が発情状態の全力投球だったので、以降の濡れ場が十分激しいはずなのにマンネリ化して見えてしまったのは惜しかったと思う。もっとこう、緩急が欲しい。



櫂理が幼少期はαだったことや、士朗の兄の存在、過去のことなど、色々な重要な設定が後出しに感じてしまう構成ももったいなかった。

特にもったいなかったのは、櫂理が士朗には他に好きな人が居ると思い込む根拠になる「他のαの匂い」。
読んでて最初に出てきたとき、なんで匂いの主のことを士朗が好きだと思うのかよく分からなくてスルーしちゃった。後に活きてくる重要事項だったのに。
αがαを噛んでも軽いマーキング効果があるなんて美味しい設定、知らなかった。(独自設定なのか、単にあまり使われない設定なだけか?)
そりゃあ、士朗が他の奴の所有印じみた匂いさせてたら櫂理だって「片想いだ…」てなるよね。こういう、世界観に基づく設定は、早めに説明を入れておいて欲しい。
(自分が付けたマーキング、忘れちゃったら意味なくない?とも思うけど、そこは体質が変わったせいってことで納得できる)



あと、士朗の父親の行動原理がよくわからず…
妾腹の息子を後継ぎとして迎え入れるにあたって、今にも死にそうな母親から無理矢理引き離すのはどうして…?
急がなければならない理由があるわけでもなし、母親が亡くなれば自ずと士朗の「帰る場所」も無くなるのだから、そのときを待てばよいのに。
「お前は母親に捨てられた」なんて嘘までついて幼い士朗を追い詰める理由がわからない。
ただの嫌がらせ?「情」を捨てさせるため?どっちにしろ合理性に欠けるし悪手としか思えなかった。実際問題、士朗は逃げ出してるし。最悪、一族に対して憎しみを抱いて復讐を企てる未来もあったと思うので、そうならなくて良かったねとしか…。

最終的に、士朗父は情もあるし妾のことも愛してたよとイイカンジにまとめられても納得できず首を傾げてしまった。



あとがきによると、2年半かけて描かれたそうなので、構成の甘さはそのせいもあるのか…
キャラクターの表情や肉感的な身体つきは魅力的なので、ストーリーがもう少し分かりやすいとよかったなと思う。

半端なファンタジー要素がちょっと肌に合わなかった…

同い年上司と部下

健康にうるさいオカン系?上司(一色)と不眠症ゲイ(八代)


紙本を購入(修正があまあまである。細め白短冊)


夢と現実が交互に展開しつつ微妙に混じり合い、タロットカードが意味を持つ(占いが当たる)ちょっと不思議な世界観。

うーん。個人的には、ファンタジー要素がありつつそっちに振り切ってないどっちつかずな感じは肌に合わなかった…
変な言い回しになるけど、ファンタジー要素にもリアリティが欲しいと思ってしまう。
不思議だなフワフワ~じゃなく納得させて欲しい。

納得できないファンタジー要素なら、ない方がいい。この話で言ったら、夢の中の会瀬は要らないのでは…と思ってしまう。
それがこの作品の重要な部分なのも理解しているので、ここを否定したら作品否定になってしまいそうなのが心苦しいが…


だって、八代や一色のキャラクターとか、会社の外で打ち解けていく過程や、過去の話の真相など、ゲームの夢と関係ない部分がすごく好きなんだ…夢の要素がなくても成立するのではと思うくらい。


「一色も同じ夢を見ていました!」って急に分かるのが一番受け入れ難かったので、一色視点を最終話だけでなく、もっと前から度々入れてくれたらもう少しマシだったのかなと思う。



あと、どうでもいい話だけど、八代が一色にキスしてしまった夜、
一色が夜通しでやっただろう行動を思うと愛が重くて滾るのだけど、
肝心の八代がそれに気付くのが次の週末なのはジワジワくる。そんなことある??八代お前どういう生活を…?

もう、今後八代は一色にじゃぶじゃぶに愛を注がれ三大欲求を満たされどんどん健康になるといい。

身体先行型牛歩カップル

2巻。
大学生同士、ノンケヤリチンの明仁とゲイの冴。


電子で購入。


セフレ関係から恋人としてお付き合いし始めた二人。

1巻のレビューで「相手に惹かれる部分が現状は顔!セックス!内面ちょっぴり!なので末永く共にいるヴィジョンが全く見えず、付き合ってもいずれ別れる気がする。続編で絆は深まるのか?」みたいなことを書いた。
結論からいうと、絆は深まった。ちょっぴりだけ。


なんかこの子たち、相変わらずセックスばっかりしてる…
身体のコミュニケーションもいいけど、そればっかじゃなくてちゃんと対話をしなよ…と思ってしまった。


旅行や、新キャラ登場がありつつも、
「好きだから嫉妬しちゃう!」「好きな人が嫉妬してくれて嬉しい!」を2パターン繰り広げて2巻が終了したので、なんという牛歩カップル…!!と思った。

でもまぁ、まだ連載続いているみたいだし長期連載を見据えてのゆっくり展開ならいいのかなとも思う。
いっそのこと、10巻くらいかけて「この子たちは添い遂げるな」と思わせてくれたら逆にアリ。



今回いいな~と思ったシーンは、二科先輩(新キャラ、冴の中学の先輩)に告白された冴が返事をして立ち去って、
次の瞬間には明仁のことしか考えてなかったところ。二科先輩のことはもう頭から飛んでそうなのよかった。

それにしても二科先輩、冴と明仁が付き合ってるのを知って構わず告白しようとしたり(あの宣言シーンはマジで「こいつは何を言っているんだ…?」だった)、ピアスの件があったりで強敵かと思ったのに冴の眼中に無さすぎて憐れだったな…
本当にただ明仁の嫉妬スイッチを押すためだけの存在だった……
(今後も出てくるかな…?冴が余計なこと言ったから、諦めずにまた来そうで怖いんだが…)


前巻みたいにモヤモヤする感じはなかったけど、今のところ一冊分の内容が薄くて満足度低めなので今後に期待。

もだもだがすぎる

会社の同僚、かつ幼少期から高校まで一緒だった幼馴染。「ハセ」(長谷部)「ヒナ」(雛森)と呼び合う仲。


kindle unlimitedで読んだ。


最初はヒナ視点で片想いが描かれてたけど、途中でハセもヒナに片想いしているのが分かる。
ナレーションで「万年の両片想い」て入るのちょっと面白かった。

ヒナがわ~わ~テンパる様子とか、満員電車でのラッキースケベ(違う)は面白かった。

ただ、あだ名で呼び合ってるのも相まって、どうも幼いというか…あまり社会人という感じがしなかった。高校生時代で二人の時が止まってる、みたいな感じなのかも?


身体の関係が完全に一線超えて挿入までいってもまだ両片想いやってたのは、もだもだジレジレを通り越してイライラしてしまった。
さすがにそこまでいったら、相手からの好意も感じるのでは…?

両想いになるまで未挿入だった方が、恋人えっちも映えたろうにな…とか思ったので、その辺りちょっと残念だった。

当て馬の女の子、一人相撲みたいになっててかわいそうだった。


電子特典の透明ディルドのエピソードは、大変えっちで良かった。