今巻の雰囲気が、何だか金田一○○のような…コ○ンのような……離れ孤島で起きる一連の事件性と、民俗学チックな邪の香りがプンプンとしていて、ピンチ度は過去一に感じられました。
いつも発売を待ち侘びている大大大好きな作品ですが、すみません。今巻は辛口です……(>_<)
慶次の依頼に対するイケイケオラオラな態度に有生が振り回されるのはすっかり見慣れた光景ですが、そのやりとりが微笑ましく受け入れられていたのは有生の圧倒的な能力があってこそ。つまり、慶次がオバカな行動や発言をしていても、しょーがないなぁ慶ちゃんって感じでクールに祓ってキメ倒す有生の存在が揺るがなかったからです。
でもそうでないのなら、ちょっと黙ってはいられません。慶次の突発的な行動により負傷した有生の姿には一瞬ヒヤリ。結果は好転しましたが、読み終わった今でもあまりスッキリとしていません。(依頼者の女性は最後まで好きになれなかった)
慶次の後始末要員感は否めませんが、慶次のことが大好き過ぎて慶次の勢いに付き合ってしまう有生の惚れた弱み的甘やかしはこの作品の軸。慶次がどんなやらかしをしても、どんな的違い発言をしても、有生の愛情が一切揺らぐことがないのが私の有生への推しポイントでした。
口は悪いが慶次への愛はメガトン級の有生の独占欲と、ハッキリ現実を慶次に突きつけるおしゃまな子狸の毒舌が、慶次の至らなさをフォローしてきたことは皆さんご存知の通りだと思います。有生と慶次、子狸の3人のバランスは絶妙な関係性で成り立っており、残念ながら今巻は子狸の出番が少なく、慶次がやや感情的な行動に走り気味だったのは否めません。
井伊家の長男・風斗が慶次の憧れのヒーロー像のツボを押してくるもんだから、有生が嫉妬バキバキなのは予想通りでした。有生の嫉妬を煽る無防備な行動が、結果有生の怒りを買うのを知っててもやってしまう慶次の行動を窘める子狸がいないのはちょっとしたストレスでした。
アホな慶次も可愛いんですけどね。皆にイジられてムキーってなってるのも面白いですし。
これまでは見当違いなことを言っても子狸がピシャリと言ってくれていたので、ストレスを感じずにいられたのかもしれません。向こう見ずな慶次の行動を笑いに変えてストレス浄化してくれていた子狸には改めて感謝しつつ、子狸の存在の大きさを再認識したところでした^ ^
慶次の素直さは彼の魅力の1つですが、有生に何もかも甘えてしまって結果危険に遭わせてしまう浅はかさから今後は学んで欲しいなと思う。井伊家と弍式家の和解という慶次の理想郷への道はまだまだ遠そうだけど、もしかしたらもしかしたら慶次なら何かしでかしてくれるかもという期待も抱いています^ ^
とりあえずは、善人ヅラした風斗が今後有生と慶次にどう絡んでいくのか注目です。
腹黒系キャラとワケアリ系キャラに需要のある慶次のモテ期がどこまで続くのかにも目を向けて見届けていきたいなと思います。
この作品のΩの位置付けはというと、αよりも地位が低く、嫌厭されている存在であることですが、いやいや何を言ってるのかと異議を申したい!
自身が仕える主人に献身的に寄り添うユーリスや、強大な魔力を有する無敵の王太子妃・アデル、そして今巻の舞台となるハディール王国に嫁いだ元シュテルンリヒト王太子のヴィルヘルム。この御三方の姿をずっと追ってると、Ωが低く見られているのがオカシイと思えるくらいです。
聡明で気高く、優しさと慈愛に満ちたΩたちの活躍と存在感が一番の見どころでしょう。Ωの地位が低くとも、番である伴侶たちにはめちゃくちゃ愛されているのもまたこの作品の面白さです。
まぁ……今作はΩというよりは人間を蔑む獣人がひと騒動を起こすこともあり、人間嫌いの侮蔑の言葉をたくさん聞かされるのはヒジョーに胸糞悪かったですが、それ以上にユーリスを始めとするΩのキャラクターたちの気丈な振る舞いがカッコよくて読み惚れてばかりいました( ´∀`)
元はギルベルトとユーリスの物語だけど、もはや彼らだけの物語だけでは収まらなくなってきているストーリーの広がりには期待感しかありません!
今巻はヴィルヘルムが嫁いだハディールが舞台だけあって、ヴィルヘルムと番になった年下の国王・カシャームとの愛の育みに寄せたエピソードがめちゃくちゃ良かったです^ ^
腕っぷしが強い年上の美人お妃さま…マジでカッケーです。ヴィルヘルムの夫教育があまりにも豪快で力技過ぎて笑ってしまったけど、そんなヴィルヘルムに惚れたカシャームの恋心にはキュン。2人の恋愛模様はギルベルトとユーリスとはまた違った趣きがあって、砂漠の国だけに胸アツでした。
あ、因みに。
ギルベルトとユーリスはもう殿堂入り決定でよろしいかなと思います(笑)
不安要素が全くナッシングで、安定のおしどり夫婦感。あからさまな愛情表現をしない控えめな2人ですが、瞳の奥に宿る熱情とのギャップは最高の萌えみでした。
彼らの関係が盤石であることによって、その周辺が不安定であっても安心して見届けられる存在の大きさがとても頼もしかったです。カシャームとヴィルヘルムの恋愛見届け人のような立ち位置で、熱砂の国の番たちの想いに寄り添っていくギルベルトとユーリスの姿に注目して読んで欲しいなと思います。
獣人国での陰謀に巻き込まれながら、主人を守り、家族を守り抜いていくシリアスな展開にはハラハラ。読み始めからこの旅には何かあるなと思っていたけど、予想以上に濃い内容で読み応え満載でした。
ハディール国の内部に蔓延る膿みの吸い出しに、真の番になった国王夫夫のすれ違い愛にと見どころがてんこ盛りなストーリーに加え、2人の愛息のミハイルがあんなことに……!((((;゚Д゚)))))))
ミハイルが今後どう成長していくのか楽しみでもあり、ちょっと不安でもありますが、ギルベルトとユーリスならちゃんと然るべき教育を与え、ミハイルに寄り添っていけるでしょう。彼ら家族3人にとってもまた大きな転換期となりそうで、更なる続刊がもしあるとするなら次巻はどうなるのかワクワクしています^ ^
恋愛あり、ファンタジーあり、バトルあり、人間ドラマあり、家族愛ありの読み応えに最後まで没入でした。
アラブ様式のゆったりとした装束姿の2人の表紙イラストも最高に素敵でした♪
いや、西園寺家って何なんですかね。
目的遂行のためなら手段を選ばぬ鬼畜ぶり。αに非んば人間に非ず的な偏向思想……ああおそろしやおそろしや。
大企業のトップに立つ者があからさまな差別をするとは脳みそにカビ生えてますね。この作品がそういう世界観なんだというのを加味しても、それで社会が成立してるのが違和感ありすぎてコンプラどうなってんのって思って見てしまう。周りの「ほらあのΩ…ヒソヒソ」の声もウザすぎて、こめかみピクピクでした。
唯一の救いは天星と皇佑が和解して付き合いが深いことです。甥姪たちも皇佑にすっかり懐いていて、家族団欒のほのぼのとしたシーンにほっこり。西園寺家では絶っっっ対に味わうことができなかった温かい家族の時間は、遅ればせながらやってきた兄弟で過ごす時間のやり直しにも見えました。
天星の父母は金と権力、名誉はあっても寂しい余生しかないと思うとこれはこれでザマァになってるのかな。彼らが何を寂しいと思うかは分からないけど、でも父親の方は根っからの鬼畜じゃなくてホッとしました。
ただ。小さい孫たちに目を付けて、息子たちに与えた"α至上主義教育"をやるというのはえげつないですね。さすがゴリゴリのα至上主義の西園寺家。
でも孫パワーはすごかった…!
天星のお父さん、めちゃくちゃ絆されてるー(笑)
女の子だし、実際に会ったら可愛いくて堪らんかったんでしょうね。目線でだけ相手を殺しかねない相貌をしておきながら、素直になれない照れ隠しみたいなのが彼の中にある人間味を感じたところでした。元々はあんな人ではなかったみたいだし、ラスボスはあの母親か……。
α選民思想でガチガチに塗り固められていた天星の周辺が、皇佑や父親との関係緩和で少しずつあるべき家族のカタチに整っていくのを見るのは嬉しい読みどころでした。家族の絆が再構築されていくストーリーに最後まで目が離せなかったです。
また、目が離せないといえば、ナナセと皇佑との関係。ぶっちゃけ最近はこのカプを見届けたい気持ちが強く、新刊出るとソワソワしている状況でしたので、ナナセと皇佑編が始まるとのニュースを聞いて、ガッツポーズでした。
独占欲つよつよのαにΩにさせられた彼らの恋愛を見たくて見たくて、今からもう待ちきれません!♪( ´▽`)
どちらも安定のイケメンで眼福……♪( ´▽`)
しかも。
タチを極めたスパダリの華麗なるネコへの転身は、ドキドキと興奮の大嵐でした!
受けの理月は、ネコ願望を抱くタチを極めたテクニシャン。お顔はかなりの美人さんなので、抱かれる側としてのポテンシャルにめちゃくちゃ期待して読みましたが、予想以上でした。男らしい筋肉を備えているにも関わらず、官能的な曲線美から放たれるふわふわマシュマロボディのしなやかさが、頭の中に彼が組み敷かれている画をすぐに思い描きました!
色白でむっちりとした理月の身体のバランスは、攻め受けどちらのポジションをも極めることを可能にした黄金比。セックスシンボルたる彼の魅力に虜でした。
そんな理月のお相手となる黎司は、理月とは真逆にあるタイプで、もちろんこちらのボディスペックも理月に負けない完璧な肉体美の持ち主。理月の色白な身体とのコントラストが映える褐色肌はエロティックの塊です。
クーデレとツンデレを掛け合わせた黎司の理月への塩対応は、一見すると生意気な後輩に見えてやや危なっかしさを感じるところですが、少しの隙間から覗かせる彼の理月への想いには熱のこもった感情が見受けられ、素直になれない不器用な愛の裏返しにニヤニヤ……( ̄∀ ̄) 弟くんが間に入ったことで良い潤滑油となり、2人の距離が一気に縮まっていく恋愛模様からは目が離せずでした。
タチを極めた男の性欲を満たしてくれるに相応しい相手との思わぬ出会いに、ストーリーにエロスの彩りが散りばめられていく2人の容赦ない絡みは目に毒…どころか良薬でした!!!
フェロモンに当てられて余裕のない黎司の表情も良かったし、ネコ側でトロットロになってる理月の恍惚の表情もめっちゃ良い。誤解からセフレ関係を経由するというモダつきには焦れましたが、黎司の恋愛初心者らしい不器用さがかえって誠実に見え、モフ耳の効果もあってか黎司の可愛さがアップしていくのを見届けるのが楽しかったです。
そんな2人の恋愛発展の影には、半獣人である黎司の過酷な過去が暴かれる描写もあり、切なさと痛さで胸がキュッとなるシーンも……。理月が黎司の傷どころである耳を撫でる行為が黎司の苦しい過去を癒すように見え、とても素敵な触れ合いにジンときちゃいました。゚(゚´∀`゚)゚。
エロスにだけ特化していないストーリーにぜひ注目しながら読んで欲しいなと思います。
ケンカップル2人のジレモダな恋愛模様にものすごーーく焦れました。゚(゚´Д`゚)゚。
何を考えてるか分からない攻めと、泣き上戸な受け。
嫌いで別れていないことが分かるだけに、未だに未練が残るかつての恋愛に対して今何を思いどう行動するのか見ものでした。別れに至ったその裏にある背景を暴くと同時に、10年の時を経て再燃する恋心に迫るストーリーは、ときにヒリヒリ、ときにドキドキの色んな感情が渦巻く大人たちのやり直しBLです。
好きと嫌いが混在する桔平の思いと裏腹に、自分からフッたくせにやけに桔平の周りをチョロついてくる那由多の不可思議行動が気になってしまうのがこの物語の軸。別れてからも再会してからも桔平を振り回す元恋人の気持ちは、桔平にあるのかないのかさてどうなんでしょうか^ ^
私のBLアンテナは、那由多は桔平のことが好きだと強く示してますが、桔平の奥底に踏み込もうとすると拒絶するなど、肝心なところで己の気持ちにブレーキがかかる那由多の反応には一抹の不安を感じてならなかったです。読めば読むほどお似合いの2人だし、両人とも好き合ってるのに、いつまでも収まりの悪い状況にもやもやもやもや……早よくっくけやの大合唱でした。
愛し方の正解が分からずに悩む那由多の心の傷は、好きな人からたくさん愛されることで癒えていくことでしょう。正解が初めからあるわけじゃなくて、桔平と正解を探していくことが2人の"愛し方の正解"なんだと思います。
ぶっちゃけ那由多が元恋人たちとどんな交際していたのかもっとそこを掘り下げて欲しかったですね。独占欲とか執着がすごいらしいけど、GPSつけるとか四六時中一緒にいることを強制するとか、毎日鬼電しまくりとか、いちいち交際関係に口出するとかストーカーばりの類いでしょうか。ぬぼーっとしてるのであまりイメージないけど、縛り付けの強い執着は桔平好きそうだし、むしろド執着をあらゆるところでブチかます那由多のヤンデレな一面を見せて欲しいくらいでした。
なので、おかわり希望です!できれば大盛りで(笑)
交際後のオフィスラブの様子など、まだ見ぬ彼らの恋人の側面をたくさん見せて欲しいなと思います。
12年もの間、ずっと先生だけを想い続けてきた生徒の一途な恋心にキュンとなる一方、マッサージと称して色んな快感を身体に植え付けていく攻めの開発テクニックにはエキサイトヒーハーでした!\(//∇//)\
視覚の暴力!
めちゃくちゃエッッッッロイ!
年齢差の愛が魅せる官能の世界!
純愛とエロスのマリアージュはなんとも蠱惑的でした。
下着でも隠しきれていない自己主張の強い膨らみや、普段慎ましげに収まっている蕾が惜しげもなくオープンされた画が飛び込んできたときには心拍数が50は上がったと思います(笑)
篠森の恋心がマッサージに反映されたボディメイクは、"いつかのとき"のための下準備も兼ねていたわけですが、恋の始まりが小学生だったとはいえ、よくぞここまで性欲を抑えてきたものだと感心しました。自身の進路も久瀬のために決めたようなもので、青春時代から久瀬のための人生に振り切ってきた篠森の努力と研鑽は拍手に値します。
篠森に想われている当の久瀬はというと、明確な態度を出さずともハッキリと拒否するとも言えない宙ぶらりんな反応を見せていて、その優柔不断さには少々モヤッとするところも。自分に好意を抱いている相手に際どい施術を許してる時点で、答えはほぼ出てるも同然ですが、小学生の頃の教え子だったことを思えばヘタレになるのも仕方ないのかもですね。でもあのマッサージの内容は、明らかに疲労軽減を目的にしてるというよりは快楽目的でわざわざ篠森の店に通ってる風にしか見えなかったので、久瀬の身体は心より何倍も正直だったと言えるのではないでしょうか^ ^
篠森のフィンガーテクニックによって暴かれていく久瀬のホンネをトロトロな表情からぜひご判断頂き、あまあまな2人の絡みを存分に味わって下さいね。そして、小さかったピュアな恋心が、ドデカクソ激重感情に育っていく12年の時間の重みを感じて欲しいなと思います♪( ´▽`)
期待していた通りの幸せなラストにはめっちゃ感動……。゚(゚´Д`゚)゚。
好きな人を危険な場所から救い出す向日葵アルファの覚悟や、劣等感を払拭していく白薔薇オメガの勇気、そして相愛の2人の元にやってきた新しい生命の存在にと、エンディングに導かれていく見せ場の多さはドキドキの嵐でした。
見目麗しきアルファと深層の令息との高ビジュアルカップリングは、奈良千春先生のイラストによって世界観がより華々しく彩られていることにもご注目です。
陽の気を持つ向日葵が持つ生命力の強さと、清らかで陰のある白薔薇の花が魅せる優美さはストーリーにも良い存在感を与えており、花の特性とキャラの魅力をリンクさせた人物描写がとても面白かったです。
離婚歴のあるオメガの雪の、恋愛や結婚に積極的になれないトラウマ感情がどこかミステリアスで陰があって、自分自身を役立たずと評価している自己肯定感の低さが何とも痛々しくて切ない…。陽貴と同じ向日葵アルファの元義家族たちに酷い扱いを受けていた過去を、陽貴がどこまで上書きしていくのか見ものでした。
魔族に捕らわれたり、魔王との子どもを作らされそうとしたり、2人が恋愛関係を育む過程には厄介な案件が飛び込んでくるのもまたこの作品の楽しさです。魔王が思いの外イイ男だったら多少心がグラつくけど、そこは安心して下さい。魔王はそれなりに魔王でした^ ^
魔王の鬼畜さよりも、女王の無慈悲さの方が私には引っかかりました。
あの女王のキャラはあれで正解なのか……?雪(というか女王にとって価値があまりないと判断された者)に対して冷たい態度だったのが許せません。紅薔薇の精が怒るのも無理はないなと思ったし、雪より陽貴に生きて戻ってきて欲しいと願う女王の命の選別主義にはもやもやしました。陽貴が女王の人柄を庇うように火消しに回ってたけど、全然共感できなかったです。
あとこれは私の気になりどころでしたが、雪を離縁した元義家族たちは今どうしているのかということ。雪を娶ったのだからそれなりの血筋の貴族だろうけど、陽貴と同じ向日葵の同族なら外戚とか横の繋がりはあったりしそう……その辺りはどうなんでしょうか。
私の希望的観測ですが、雪が陽貴と結ばれて幸せになっているところをぜひ見せつけて欲しかったです。できることなら元義家族たちの没落を願う。元義家族たちのザマァな姿を見ることができたら100点満点でした。
美人で優しく、お料理上手な奥さん……めちゃくちゃ最高!
向日葵が照らす明るい日差しは2人が歩む未来を輝かせる光となり、いつまでも幸せであり続けて欲しいなと思います^ ^
特装版の方で購入したのでそれを含めて評価しますと、やはり小冊子が追加のぶん2人のイチャあまストーリーをより楽しむことができたので、満足度は高かったです。(当然お値段も高い 笑)
特装版の小冊子はいわゆるボーナスステージ。2人の恋人ムーブをもっと摂取したい欲張りさんにオススメです。
そして本編の方はというと、すれ違いや誤解が渦巻く切ない2人のやりとりが見どころとなっていて、甘いシーンとそうじゃないシーンとの比は大体半々くらいでしょうか。多田と守谷にはずっと糖度高めの恋愛を楽しんで欲しいけど、そうはいかないのが恋愛というヤツ。だからこその面白さではありますが^ ^
恋人になったばかりで今が一番楽しい時期でもある一方、まだお互いのことを深く知らない手探り期でもあり、嫉妬や恋敵、元カノの存在にモヤモヤする不安定な心理描写は耐えどころでした。この試練を越えることでひと皮もふた皮も剥けていく2人を見守っていくのがとっても楽しかったです。
本気の恋愛になると臆病になる多田の不器用さが今巻も目立っていました。交際経験はそれなりにあるのに、ちゃんと恋愛をしてこなかったツケが回ってきたモテ男の悩ましい姿は少し頼りなくも見えるけど、それはそれで旨味は多し。恋愛に余裕がなくなるのは、ちゃんと守谷に向き合っている証拠だからです。
元カノたちにはほったらかしをキメていたらしい多田が、守谷には独占欲を抱いたり、嫉妬心を向けたり、不安な感情を抱えたりと、彼女たちとは明らかに違う恋愛感情の格差に私の萌えゴコロは大いに刺激されまくりでした。
そんなこともあり、多田の元カノが登場してもそんなに不安になることはなかったです。むしろ元カノの口から今までの多田と全然違うじゃん的な発言や反応にムフフでした( ´∀`)
恋人期ならではの感情に振り回される2人の心理描写からずっと目が離せなかったです。嫉妬やすれ違いにはハラハラさせられたものの、ちゃんとご褒美シチュエーションで上書きしてくれるので、トータル的には最高の満足感でした!
完結を迎えてしまったけど、卒業後の進路や社会人になってからの2人の未来を頭の中に思い描きながらしばらくは物語の余韻を楽しもうかなと思います。男子高校生たちのワチャワチャ感も含めて大好きな作品です♪( ´▽`)
諦める方向に向いてしまった若かりし頃の恋を、30歳手前になって一念発起。
物事を始めるには、タイミングとほんのちょっとの勇気……これに尽きるのではないでしょうか^ ^
親友だった2人が結婚を前提としたルームシェアの同居人となり、一方では高校時代からの想いを再燃するカタチで。そして、もう一方では過去の恋を自覚していくカタチで物語が動いていきます。
結婚をいきなり言い出した発言からしても、花海の下心は非常に分かりやすい。ただ、花海の想い人である玉水が少しポンヤリしていて、花海の気持ちに全く気付いてないのがどことなく頼りない感じですが、さて。このルームシェアをキッカケとして、30歳のリミット前に想いを通じ合わせることができるのか見ものです。
これまで恋愛に積極的になれなかった玉水が恋に積極的になれるのかだとか、親友の花海に大して親友以上の気持ちを持てるのかだとか、気になりどころはいっぱいです。
花海の気持ちは確定なので、玉水がそこにどれだけ寄せていけるかが焦点となりますが、花海に抱く気持ちを過去の10年ぶんから掘り下げていかないといけないので、玉水にとっては楽な作業ではありません。焦ったくてもどかしい感情が入り込んでいく中で、2人が先の未来にどう答えを出していくのか見届けて欲しいなと思います。
試し読みに惹かれて購入したのもあり、ストーリーの経過も結末も大人の恋の不器用さが滲み出ていてとても良かったのですが、描き下ろし後の読み切りのお話は…うーん……表題作の余韻をずっと浸っていたかった身からすると、ちょっと雰囲気が合わなかったかなと。その長さぶんで、誤解があった学生時代のすれ違いの答え合わせの時間に使って欲しかったです。(女子の告白を受け入れたときの花海の心境とか、玉水に彼女できた発言とかその他もろもろ)
大人のしっとりとした恋のお話は大好きな部類ですが、描き下ろしのアフターストーリーでも満足し足りないなって思いもあり、萌え2にしました。
異世界転生や悪役令息、タイムリープものが流行りとなっている今のBL界隈では見かけることが少なくなったタイプのストーリーでしたが、正統派ファンタジーの趣きが品の良さを伺わせる作品でした。
複雑な設定もなく、特殊なストーリーでもなく、物語の全体像が理解しやすいのがいいですね^ ^♪ 相関関係がクリアで内容を追いやすい利点に加え、登場人物たちの名前が短めで覚えやすかったのが私個人の推しポイントです。
カタカナの長い名称に手こずることもなく(笑)、またyoco先生のエモ系イラストの効果も相まってかページをめくる手がリズミカルに動きました。
宿屋を営むノアの元にワケアリの貴公子が世話になるという、期間限定のプチ同居のほんのりとした甘さが心地よかったです。リヒトは身体の大きな傷、ノアは耳と尻尾といった秘め事を抱えており、でもまぁそれはすぐにバレるんですが、秘密が露わになってからの距離がグンと深まっていく恋愛の動きは一番の注目しどころでした。
リヒトが意外と情熱家で、恋愛に淡白そうに見えるそのギャップにドキドキ…(//∇//)
ノアを抱きたい欲に駆られるリヒトの余裕のなさは、私のBLゴコロを大いに刺激しまくりでした。
リヒトが騎士であることが、過去に両親を失ったノアの心の傷に関係している事実には切なさが募りましたが、リヒトにかけられた呪いの背景や、リヒトを襲撃した黒幕の存在、そしてノアの父親を奪った者たちの正体が全て裏で繋がる謎解きの側面はハラハラ感情を含めて目が離せませんでした。
ファンタジックな楽しさが入り混じる2人のBL展開はもちろんこの作品の目玉です。全ての問題が解決してからのリヒトはまたしても余裕と理性を失くし(笑)、ノアを求めるあまあまエチエチな姿がエンディングの満足度を更に高めてくれました。
最初の方に魔族は性別関係なく子が成せるとの言及があり、いつかはリヒトとノアの小さな宝物が増えたりするのかなぁ…とこっそり期待なんぞしております^ ^
BLじゃないけど、幼馴染みのティナの恋がどうなるのかも実は気になってますし、終わってしまった先からもう続きが見たくてウズウズ…。彼らの未来予想図を頭の中に描きながら、物語の余韻を楽しむのも良いかも知れません♪