親友2人のジクジクとした恋愛模様のパンチ力……絵柄の雰囲気ともよく合っていて、交錯する2人の心理描写にグッと引き込まれました。
友だちに恋愛感情を実は抱いていて…ってやつ。BLではめちゃくちゃある設定ですが、この作品のは家族(母親)との確執やわだかまりのトラウマが絡んでいるからか、恋愛だけじゃないところでも心臓にキます。
学内でも有名な爆イケモテメンの七瀬は、モデル活動もしていて一見するとキラキラした生活ぶりですが、先にも言ったように母との関係だったり、過去に身の回りの持ち物が頻繁に盗まれたり、ストーカーに遭ったりと結構な苦労人です。モデルをしているため、派手な見た目をしている七瀬だけど、恋愛に臆病になってしまうおっとり性格のギャップが私の中にある七瀬推しに拍車をかけました(笑)
友情の間に芽生えた恋心っていうのは、本当に厄介ですねー……
七瀬の恋心に、剛からの無邪気な"友達"の2文字が重くのしかかるシーンは切なさで胸が痛いです。
七瀬の片想いの悲痛さが1話目からトップギアで、告白と同時に諦めの境地に立たされた恋愛≠友情の図式は、エロティックなシーンと相まって感情が揺さぶられっばなしでした。七瀬にとっては剛との関係を断ち切る思いで勇気を出してコトに及んだわけですが、1話の時点で剛への想いが限界にきていることが分かりましたし、2人の関係が今後どう展開していくのかそのことで頭の中がいっぱいでした。
1話目で引きつける見せ方がとにかくすごい!
話が進むにつれ、嫉妬を抱くほどに七瀬への好きが大きくなっていく剛の気持ちの変化は見どころです^ ^
剛の中にある七瀬への気持ちを見つめ直していく際、剛自身の七瀬への想いが友情か恋愛かを丁寧に探っていく剛の誠実さがとても素敵でした。
恋愛と友情の狭間で揺れる恋愛模様というよりは、恋愛と友情の境界線をハッキリさせつつ七瀬の気持ちに剛自身の気持ちをすり合わせていく過程を見届けるって感じでしょうか。恋心をポジティブに捉え、七瀬の気持ちに寄り添う剛を見てると七瀬が剛に惚れた理由が良く分かると思います。
何となく続編もありそうな余白を感じましたが、出来ることならぜひともお願いしたいです。
2人のラブにもっと心酔するチャンスをお恵み下さいませ(>人<)
なんじゃこの攻めは。
スペック最強のαだけど、性格めっちゃ難あり。
溺愛ものを期待してると少しだけ痛い目をみるかもしれません。
まぁ…マティアスの置かれた環境を考えると、性格が捻くれるのも理解できますけどね。
子作り子作りと口うるさい叔父と、領地を管理できない無能な貴族たちに囲まれ、挙げ句の果てには股を開き熱い視線で誘うΩの閨の相手が強制化されているとあれば(女性Ωとの閨シーンあり)、多少傲慢になるのは仕方ないかと。しかし、それを考慮しても煌への扱い酷くね?でした。
異世界から勝手に召喚しといてまず謝罪をしろよ、だし。煌にとってはアンタんところの国のΩ不足なんか知ったこっちゃねぇのに元いた世界での人生を棒に振ったことへの理解も配慮も全くなし。こっちのやり方に従ってもらって当然みたいな横柄な態度はいかがなものか。
叔父の強行がもちろん一番悪いが、国王として来賓への対応はちゃんとして欲しかったです。(将来の国母になるかもしれんのだぞ!)
物語の出会いや始まりが最悪なのはよくある話なので良いとして、ただの"オメガ"としてしか思っていなかった煌に、マティアスが気持ちを傾けていくのはある意味王道な展開でしょう。
ただ。マティアスが恋愛に超不器用で、煌のことが気になってるのに、面白いおもちゃが見つかったとばかりにしょうもない嫌がらせ(みすぼらしい服しか与えない、膨大な仕事を投げる)をするくせ、一丁前に嫉妬をし、何で俺を求めないのだとか言う人まかせな態度が気に入らない。お前の方が煌を抱きたいのに、煌から言質をとろうとするところがヘタレで、カッコ悪っ!て思っちゃいました。
最後に煌を救出するシーンも、自分からは煌の名前を言わないけど、煌には名前を呼んでもらいたがるところもなんだかな…でした。
最後の大一番の見せ場くらいはバチっと決めてよ、ゴールドアルファ様。
煌が賢いコで良かったね。煌の察し力の高さに色々と救われてることに気付きましょう( ̄∀ ̄)
元いた世界でプラチナアルファだった男がΩになり、異世界でΩとして第二の人生を歩んでいくお話がメインかなと思っていたら、主要部分はスーパースパダリのゴールドアルファの不器用な恋のお話でした。
ゴールドアルファに囚われた元アルファのお話じゃない、ゴールドアルファの方が囚われたストーリーです^ ^
俺様ヘタレ野郎のマティアスも、最後の最後には溺愛攻めらしくシュッとした男になり、恋や恋愛が完全無敵のゴールドアルファ様にまた1つ箔を付けるに至りました。
もしかして本来はこっちが素なのかもですね〜♪
とりあえず、Ω斡旋しかしかしてないあの叔父に相応の仕事を与えるのと、貴族の教育をちゃんとすることを急ぎの仕事にして欲しい。
煌の持つ洗練された文明の知識とマティアスの圧倒的魔力パワーをがっちゃんこして、この国の国内改革を共に進めて革新的でより良い社会に導いていくことを願います。
年下の攻め(見た目は幼いけど龍年齢は107歳なので実質は超年上)がちっちゃいときから大きく成長するまでを見守るストーリーの面白さは、何と言ってもその成長率だと思います^ ^
千年は生きるという龍の寿命を人間寿命に換算すると、白夜の107歳は人間でいうと大体10歳前後くらいでしょうか。百歳を超えていても見た目や精神はまだまだ幼く、反抗期真っ只中の子どものように癇癪を起こす我儘な性格は、当然ながら"つがい"を持つに相応しい人物ではありません。
俺様でワガママな性格だった白夜が人として成長していくところとか、"運命のつがい"である善文を大切にしていく溺愛ムーブが増し増しになっていくところとか。ショタでは到底前には進めない大人の夜の世界を知っていくところなんかもそうですが、白夜のこうした変化や成長を、親の気持ちになったかのように温かい気持ちで見届けたストーリーでした。
白龍の系統の家族の中で自分だけが異色の姿をしているコンプレックスから、"運命のつがい"だけが与えられるパワーに期待して善文を召喚した白夜ですが、その際善文は本来白夜の"運命のつがい"になるはずだった魂を押し除けてしまい、自身が白夜のつがいになってしまいます。
白夜の"運命のつがい"だと偽ることに後ろめたさを抱えながらも白夜との生活に満たされていく善文と、善文に心を開いていく白夜。両者共に"運命のつがい"の言葉を拠り所として仲が深まっていくものの、そうした彼らの"運命"がいつまで続くのかは気になりどころです。
白夜の人格成長と白龍コンプレックスの克服、善文が"運命のつがい"でないことの身バレの展開に加え、白夜と白夜の家族との間にあるわだかまりの解消に繋がる人間ドラマもまたこの作品の注目すべきポイントです。
白夜を通し、善文自身の過去と重ね合わせて見つめ直していく母親との関わりも見逃せない部分であり、家族の問題と絡めながらBLにアプローチしていくストーリーは非常に複雑めいています。が、そこが心理描写を巧みに物語に落とし込む海野幸先生の凄さでもあるので、ゴリゴリのファンタジーでありながらも人間くさい人間模様を大いに楽しみました。
偽りのつがいから始まった関係だけど、何が真で何が偽りかはそれは彼ら自身で決めるべきこと。"運命のつがい"が必ずしも肉体的な意味ではなく、心で深く繋がり合っていく精神的支柱を意味するなら、彼らは間違いなく"運命のつがい"であったと言えるでしょう^ ^
ストーリーは異世界召喚ものとしては割と入りやすい部類でした。
ただキャラクターについては、少し引っ掛かる部分があったかな。
不在中にしていた白夜の家族が戻ってきて善文を紹介するのですが、家族はすぐに「白夜をよろしくお願いします」っていうオールオッケーな態度に疑問でした。手を焼いているとはいえ溺愛している息子のつがいなのに、どんな人物か深く知ろうと思わないのかねって思ったし、しかもまだ生活基盤も不安定な白夜に家族に相談もなしで家を出ようと提案する人物なら私なら警戒します。それこそロマンス詐欺を疑うレベルで。
キャラにイマイチ共感できないところがちょこちょこありましたが、ファンタジーの規模感や見せ場感は十分。"運命のつがい"のワードが頻出しますが、オメガバースではないのでそこだけご注意下さいね。(一応子は成せる設定です)
恋愛に進展するにはそこそこ時間がかかりそう。
じっくり腰を据えて読みたい作品かなと思います。
トータル的には慧一郎と薫とのほのぼのな同居日常にホッコリ。
慧一郎の女性への態度はあまり好かんですが、薫から溢れる慧一郎大好きなシーンは可愛いくて思わずニヤけました。慧一郎の彼女の存在感もインパクト大で、BLというよりもヒューマンドラマの趣きでたっぷりと楽しみました^ ^
読んでみて思ったのは、慧一郎が随分と頼りない男だということ。
流され、絆され、運命の女性との出会いを夢見て哲学を専攻こそすれども、この男の愛の真理に辿り着く旅はまだまだ続くと思われます。
愛とはなんぞや……と考えれば考えるほど、ドン詰まりになっていくのは慧一郎が本気の恋をしていないからしょうね。今カノへの態度も、目の前に豊満なボディがあれば迷いなく抱くけど、でも彼女のどこが好きかと問われたら即答できない情けない男です。
彼女より薫といる方が居心地良く感じているその時点で気付くタイミングはあるはずなのですが、幼馴染みの気安さや友情のフィルターがかかっているお陰で、うーむ…長い道のりを覚悟しないといけないかもです。愛へのアンテナを張っている割には鈍感な男なので、慧一郎が求める運命の愛が実は身近な場所にあることに気付くのはいつになるのやら……。
運命の相手が女性だと思っている時点ではまだまだ気付く段階にはないと思いますが、薫に女性の影が見えたことによって慧一郎の中で燻っていた愛が大爆発を起こせばいいなと思います。
表面的な愛を模索しているようではまだまだ。
理屈や論理で決して語ることができない慧一郎なりの愛の真理を解く日がくることを願っています^ ^
受けの加藤の気持ちが爽士に一筋なのは分かるんだけど、やってることが色々とっ散らかっていて、爽士の気持ちを振り回すのがあんまり好きになれんでした。
爽士の気持ちを知っててお試しで付き合おうと言ったり、別れようと言ったり、結婚するんだとか嘘ついたり、過去を話してくれなかったり……心を開いてるんだか閉じてるんだか、好きならもっと素直に爽士に飛び込んで欲しかったです。
年上のヘタレ受け。最初は加藤にそんな印象など全く持たなかったのですが、元カレのDVの影響なのか、大事なところで身を引いてしまうネガッた思いがもどかしすぎるー……。爽士を突き離す態度は私の萌え的にはBADだったけど、実は爽士のことを昔から大好きだったという隠しネタにはグッときました。
昔から想いすぎてて恋愛に冷静になれずに空回っていたんだとしたら、まぁ…ある程度は納得かな。年下だけど爽士のことを信じてもっと頼れば良いのにな、と思いました。
結ばれるまでの過程には色々あったけど、ヘタレ受けや健気攻めの拗れまくった恋愛模様は丁寧で読み応えがありました。
片想いが実るだけのそんな単純なストーリーではありません。恋が実るまでの間に向き合うべき問題を少しずつクリアしながら想いを強化させていく2人をぜひ最後まで見届けて欲しいなと思います^ ^
中華風オメガバース。……に加えて時戻り(タイムリープ)の設定付き。
不憫・健気受けのΩと、繰り返す時戻りを経て溺愛攻めに変化するα皇帝の付加価値が付くとあれば、もう物語全てが読みどころとしか良いようがありません…!!
あ、因みに。
ここでいうαは"羅儀"と呼ばれ、Ωは"羅伽"と呼ばれる独自設定のオメガバースです。羅伽が忌み嫌われる世界観ではないのですが、月璃は羅伽であるが故に義家族から酷い扱いを受けてきました。特に月璃を利用してお家再興を目論む月璃の義母は最悪で、月璃の身体を狙うその息子たち(月璃にとっては義兄)もクソです。
義家族による虐待は問題外としても、羅伽にあまり良い印象を持たない紫瑛からの冷たい態度も月璃にとって決して良いものではありません。
そんな状況なので、月璃の置かれた立場はすこぶる悪く、ツラい描写が多いです。タイムリープをする前の2人の最初の出会いのときはもちろん最悪に良くないです。
羅伽嫌いの紫瑛にとって月璃の存在は面倒くさいだけなので、部下への指示も適当、その命じた部下の月璃の扱いは非道、通された屋敷は荒れ放題、出される飲み物には強い睡眠薬、月璃の身体の検めは雑、そして極め付けは月璃の後孔が出血するほどの酷い初夜。月璃がいかに人間扱いされていないかが分かる仕打ちの数々に、はらわたが煮えくりかえる思いでした。
その酷い初夜が終わった直後、その場から逃げようとした月璃が窓から落ちたところでタイムリープ。紫瑛と月璃が初めて謁見した場所に時間が巻き戻ります。以後2人は記憶を持ったまま謁見時点を起点として7回繰り返し、しかも時戻りをするのは紫瑛と月璃の2人だけという不思議…。
タイトルにもある「無限初夜」はまさにこのことで、適切に適正なタイミングで初夜が為されないと無限に時間が巻き戻ってしまうため、2人はタイムリープを阻止するべく様々なことを模索し正解に少しずつ辿り着いていくことになります。
なぜタイムリープが起きてしまうのか?
その鍵を握るのは2人の周囲に現れる白い蝶です。大事な場面で出現する白い蝶が彼らを正しい方向へ導く存在なのですが、その蝶はじゃあ一体何?ってなるわけです。
実はこれにはミステリアスかつ家族愛に溢れたファンタジックな理由が隠されており、この謎は最後の最後にしか分かりません。軽くヒントを言うと、この蝶は紫瑛と月璃をあるべき姿に正してくれる未来からの使者的存在なのですが、これはもうネタバレナシでタイムリープの全貌を知って欲しいなと思います^ ^
蝶の謎はさておき。
巻き戻りに終止符を打つべく行動していくのが、この作品の見どころです。タイムリープを止める正解を導き出していく過程に加えて、お互いに惹かれ合う気持ちの変化に注目です。
タイムリープを重ねる度にどんどん月璃に好意を抱いていく紫瑛。そしてそれは月璃の方も同じです。紫瑛の月璃への溺愛と独占欲はもちろん、月璃の才能や能力により周囲にいる者たちも月璃の虜になっていく変化がめちゃくちゃ最高でした!
聡明で博識、献身的で健気な月璃がちやほやされていく姿にムフフ……(//∇//)
月璃がいなくなって義家族たちが困ってるのもクソザマァでしたし(個人的にはもっとトドメを刺してくれても良かった)、話が進むにつれて月璃が充実した毎日を送っていく日々に読み欲が止まりませんでした。
最悪から最高へとストーリーが至る展開にハラハラドキドキ……そして最後はウキウキニッコリな読後感です♪( ´▽`)
素晴らしい作品に出会えて大満足。時空を超えた愛のドラマにどっぷりと溺れました。
ティーンBLでお馴染みのBeLuck文庫さんの作品の中でも珍しく、エッチ描写がしっかりとある……!!(//∇//)
他のレーベルさんの作品くらい(それよりはちょっと少なめかも?)なので普通っちゃ普通なんだけど、BeLuck文庫さんの中では間違いなく攻めた部類でしょう。
性描写はマイルドに、かつ控えめなのがBeLuck文庫さんの作品の特徴とも言えますが、性に好奇心旺盛な高校生男子ならR18を突破してナンボのもの。ずっと片想いをしていた相手とセックスをしたいと思う気持ちをちゃんとカタチにしてくれくれた作者さん、ありがとうございます♪
あ、因みに私はエッチシーンがあってもなくても良い派ですが、この作品に関して言えばベッドシーンがあるのとないのとでは読後感が全然違うと思っているので、神評価にしました。
もちろんベッドシーンだけじゃないですよ。他のところで言うと、2人が両想いになっていく過程とか、ヤンキー入ってる攻めの由良の好意アピールが強めでキュンキュンくるところとか、受けの礼の寂しい心に寄り添っていく姿勢とか、オラッていても本当は優しくて頼りになるところとか、礼以外には塩対応なところとか……推しポイントを色々挙げるとキリがないくらいでした。
女装男子のお話なのはあらすじで確認済みでしたが、女装が趣味でSNSのイイネ欲しがりの承認欲求の塊のようなキャラクターかなぁと思っていたら、いやいや全然。女装をするようになった礼の背景を知ると、これまた切なくてしんみりときます。
母親を亡くしてから一生懸命に生きてきた礼にとって女装は自分を律するための手段。欲望の発散、ストレス解消、自分が自分らしくいられる場……自己主張を極力抑え、受け身的に日々を過ごす毎日からの逃げ道ともいえ、女装は礼の精神的拠り所であり救いでもあります。
そんな礼の趣味を理解し、SNSじゃなくて俺に見せろと言う幼馴染の由良。オラついた言動はヤンキーっぽいですが、オタクの陰キャイケメンというギャップを備えた年下攻めです。
俺にみせろという言動から、「ほお〜ん…( ̄∀ ̄)」となっちゃうドキドキ感を裏切らない由良の好意アピールは攻めとしての期待値は百点。ぶっきらぼうで口は悪いけどたまに覗かせるデレの破壊力たるや……めちゃくちゃ礼にゾッコンな姿が読者も虜にしてしまいます。
誰にでも良い顔をしない男なので、礼以外にブレない態度は読み進める上での絶対的安心感でした。不安要素といえば、由良がeスポーツの大会で忙しすぎることと、礼の嫉妬心からすれ違いが起きてしまうことかな。交際にはまだ至っていない段階なので、このちょうどよく微妙な関係性が不安を煽りますが、2人にとっての耐えどころでもあり、気持ちをグッと高め合う期間でもあるこの難所をクリアした先の景色は最高の両想いビューでした!ヽ(´▽`)/
少しの勇気を出したおかげで礼にも友だちが出来、寂しさや孤独から解放されていく環境の変化は恋愛のベクトルとは違う意味での満足感です。自分の世界に閉じこもっていた礼の心が解放されていく過程や、幼馴染と進展する恋愛模様の読み応えに最後までのめり込みました。
恋愛以外での見せ場もたっぷりとあり、全方位で楽しめる作品ですので気になる方はぜひ^ ^
なんかもう、向かうところ敵ナシって感じですね^ ^
修学旅行(喧嘩?と仲直り)、ハロウィンイベント(コスプレエッチ)、テスト期間(テレフォンセックス&禁欲明けエッチ)……学校行事と絡めながら愛を深め合う2人に不安要素はナッシング!高校生らしい学園青春の匂いと、友人たちを巻き込んだわちゃわちゃなやりとりは読むだけで元気がもらえるビタミンBLです。
嫌な人が全く出てこず、友人たちにも交際が認知されているオープンな安心感も相まって、幸せムンムンオーラがすんごい。ナンパ女子たちにも付き合ってる関係を伝えられるほど、2人の自然体な交際に思わずニンマリの充足感でした♪
時枝の家族のファニーな一面も知ることができ、時枝のDNAの所在に激しく納得。まだ月岡との交際をカミングアウトしていないので、いつか両親とおばあちゃんに月岡を紹介する日がくるといいなと期待しています^ ^
勉強も恋愛もフルスロットルで頑張る恋人たちに元気と笑いをもらった3巻ですが、最後に登場したあのイケメンは、だ…誰?!((((;゚Д゚)))))))
月岡の血縁を感じるビジュアルに、次巻どんな展開になっていくのかワクワクが止まりません!
また、気になりどころといえば、百瀬と神木の2人です。
私のBLアンテナが2巻のときからビンビンに反応していたのですが、現時点で98パーセントくらい確信しています。この2人のラブの道すじは既に整ったことを!!(笑笑笑)
主人公カップルもサブのカップルも、目が離せない展開にラブが大渋滞です。
このラブラブ日和がずっと続くといいな。4巻も楽しみです♪( ´▽`)
いくら何でも病気のことを、死を迎えるそのときまで隠し通せるはずなくない?
病院にも入院せず、ホスピスにも行かず、自宅療養って。病気で衰弱していく姿が明らかに普通じゃないのは、リョウ兄大好きな重なら分かるはず。さすがに両親には末期癌のことを伝えていただろうけど、両親が死にゆく息子を指咥えて見ていたはずがないと思うし、関係も良好そうな兄もいるのに、家族の関わりが薄く見えてしまったのはイマイチしっくりこずでした。
異世界ターンに移行するために死亡までの流れが手薄になってしまった感は否めません。
物語の主軸は死亡してからの異世界の部分。凌馬に告白してきた弟みたいな存在が年上のイケメン貴族として登場するのが物語の第二幕です。
重として生きた前世の記憶を持つ侯爵騎士のヴァレリスの追っかけ転生愛とでも言いましょうか。BLには執着イケメンが数多く存在しますが、死してもなお好きな人の存在を…しかも魂まで欲するほどの想いをぶつける攻めはそう多くはいません。古代魔術にまで手を出してしまうくらい凌馬のことが大好きだったヴァレリウスの、時代や世界の垣根を越えたヘビー級の愛がズクンと響きました。
凌馬は自分が死ぬときも、そして新たな人生を得たときも、ヴァレリウスのそんな思いを知ることもなく、重の告白や好意に真剣に向き合わないところが私の萌え感にはあまりハマらずでした。
自分の命が残り少ないことを伝えず、挙げ句の果てにはお前の気持ちがキショいなどと言う背景には重のことを考えたことだと、さも自分の行動を正当化していたところが気にくわない。全然重のためになってないし、ずっと一緒にいて重のことを何も分かってないじゃんと言いたかったです。
転生後でもまーた同じことを繰り返そうとする凌馬にモヤモヤ。
恋が分からないとか言いつつ、しっかりヴァレリウス(重時代も含む)が自分の方をだけ見てることに優越感を感じたりもしてるし、嫉妬もしてるし、凌馬の面倒くさい系小悪魔感がいやらしいなぁと私的にはあまりハマらずでした。
年下の執着愛は大好きな設定だけど、細々したところの雑さが見えて物語に入り込めなかったかな。凌馬のヴァレリウスへの向き合い方がグダグダしてなければGOODでした。
誰しも大きな選択をするときには悩むし、もし失敗したらどうしようって怖い思いもする。でも何かを始めないことには、成功の結果はついてこない。
踏み止まって後ろ向きになるのが良いのか希望を求めて前向きにいるのが良いのか、そのときその状況でしか分からないことがたくさんあるけど、やらずに終わってしまったことを悔やむ後悔と、やってしまったことで悔やむ後悔との間には、経験や成長の差を考えれば天と地ほどの違いがあり、同じ「後悔」には当てはまらないと思うのが私の持論です^ ^
色んな経験もし、色んなトラウマを抱えながら生きる大人の男たちが、仕事や人生において悩み葛藤し、もがきながら前を向こうとしている姿がとても不器用で、でも誠実な姿が響く物語でした。
派手なストーリーではないですが、仕事や家族のこと、恋愛に置いて立ち止まっている経験がある方なら刺さるところがあるはず……夢と現実の狭間で苦しい思いをする彼らの心の揺れ動きに全面共感です。臆病な小説家が、絵描きとの同居を経て変化を肯定的に受け入れていくようになる心理描写がとても丁寧で引き込まれるように読み入ってしまいました。
両親の死を受け入れられずにずっと止まっていた時間が、珪との出会いで少しずつ動き出したことは西園寺にとっての大きな救済となったと思います。不器用な男なので、珪への想いを自分から言わずに珪の口から言わそうとするヘタレなところはやれやれでしたが、これからは素直に珪と向き合っていくことを期待したいです。
2人の恋愛はまだまだ始まったばかり。なのに終わってしまって少し残念ですが、今後の2人が共にまた一緒に仕事ができる日がくるかも…例えば西園寺の小説に珪が挿絵をつける…なんて妄想も膨らんでいます^ ^
お互いの仕事が良い刺激になって、それが創作意欲に繋がるような公私のベストパートナーになる未来がくることを願っています。