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素顔を知ってもっともっと好きになっていく

可愛い子羊を狙う狼彼氏くん。
表向きの爽やかな顔と、強面素顔とのギャップに沼る一冊でした^ ^

"狙う"とは言っても、2人は既に恋人同士。キスやエッチもするような深い仲にある関係です。
付き合ったばかりでお互いにまだぎこちなさはあるものの、人当たりの良い笑顔で柊をどんどん絆していく攻めの千紘。ときたま見せる柊への視線が何やら意味深に映りますが、さてその間にはどんな意味が秘められているのでしょうか( ´∀`)
そんな千紘のリードであれよあれよと柊は非処女に。その場の雰囲気に流されやすい柊のチョロさが若干心配ですが、そこはまぁ好き同士なので問題はナシ。……だけど、千紘が柊に向ける独占欲や嫉妬、重量感のある愛情がねっとりとまとわりつくこの違和感はなんなんだろう。

ただの恋人同士がラブラブしてる構図といえばそうなんだけど、柊を囲い込みたい思考がヤンデレめいていて、ラブラブなのにどこか不穏さが漂う空気感にゾクリ……。柊の警戒心を和らげるため、外面の良い優男を演じる千紘の激重執着はこの作品の肝です。
柊へのただならぬ感情がダダ漏れの脳内ボイスには千紘の本心がたっっっぷりと詰まっていて、そこには恋人を想う愛しい感情や、柊に近付く者へのドス黒い感情が入り乱れていることにぜひご注目を頂きたいなと思います。
柊と仲良くなりたい陽キャ同僚たちを牽制し、激しく嫉妬しまくる千紘の静かな激昂は私の萌えゴコロを大きく刺激しました……!!\(//∇//)\

千紘が柊に執着するのは上記の通りですが、千紘から漂うピリついた違和感の正体は彼が猫を被っているということ。ホントの千紘はにこやかな優男でもなんでもなく、彼のノーマル時は強面の無愛想くんです。
柊を怖がらせないための仮面被りがどこまで通用するのか。柊がどこで気付くのか、そして千紘の素顔を見たときの柊の反応はどうなのか…などなど、後半は気になりどころがいっぱいでした。

表向きはニコニコ、素顔は強面の千紘に対し、柊の方はその逆。表向きはクールな不器用くんだけど、千紘といるときはチャーミングな笑顔を見せてくれます。
見た目も性格も真逆のタイプの2人ですが、話が進むにつれてしっくり恋人関係に馴染んでいく2人にぜひご注目下さいね。千紘の激重描写が目立つストーリーではありましたが、千紘に恋人らしい甘さを見せていく柊の変化も同じだけ楽しく見届けました。

シンデレラでいられる時間は有限か、それとも……

単話から追っかけしていた作品で、最終話では涙ズビズビだったのに、一冊にまとまった単行本を読んでもからもまた涙と鼻水がズビズビと流出しており、ただいま顔面がおそろしいことになってます。゚(゚´Д`゚)゚。

内容を知ってるのに、なんだろ…この初見のときのような読み心感は。読み返しても再度気持ちが昂る濃密ストーリーがとにかく素晴らしいです!
健気受けの名手(私が勝手に思ってます 笑)・田中森よこた先生が描く健気受けの引き出しの多さにただただ平伏でした。

芽衣の可愛いさが読み欲をそそるのはもちろん、好きな人のために身体を真っ先に動かせる行動力は更なるワクワクとドキドキを与えてくれました。
芽衣の想い人である日並は既婚者で、ただ見守るしか出来なかったただのカフェ店員の立場が、日並が離婚したことにより状況が一変。1ヶ月限定の夫婦関係…つまり、芽衣は日並の"妻"として日並の隣にいることを許されるポジションを見事にゲットすることになりました。可愛い顔してわずかなチャンスも見逃さない超肉食の芽衣くん、最高です!

普通なら有り得ない状況だけど、日並が離婚後で弱っていて良かった(笑)
芽衣に押し切られるカタチで、あれよあれよと夜の性活込みの新婚生活を送る2人はすごーーーく良い感じです^ ^
ただ。元妻が置いていった結婚指輪を、サイズも合ってないのに大事そうに身につける芽衣の密やかな喜びがとても切なく映りました。日並とのペアだから、日並との繋がりを肌に身に付けたい一心で元妻のために送った結婚指輪を愛おしそうに指に嵌め続ける芽衣。そんな芽衣の健気な恋心が胸に響いて仕方がなかったです。

きれいに整えられた部屋、帰宅後に用意されている温かいご飯、そして夜の営み……妻としての役割をきちんとこなす芽衣にとって日並との生活は楽園そのもの。しかしながら日並の妻でいられるシンデレラタイムは有限です。魔法がとけたあと、シンデレラが王子様の元を去るのは誰もが知るところでしょう。
でもご安心を。

グリム兄弟はそれを許しましたが、田中森よこた先生はそうはさせてくれません!!ヽ(´▽`)/
日並王子は芽衣とどのように向き合っていくのか。芽衣の恋の行方は?そして芽衣に惹かれつつある日並の気持ちはどんな落としどころとなるのか。終盤戦まで目が離せない感情の乱高下にハラハラしっぱなしでした。

シンデレラのラストはもちろんハッピーエンド。妻の身代わりなんかじゃなく、ましてや夫婦ごっこでもない…想い合っている同士2人の甘い甘い時間に浸って下さいね^ ^
日並は王子様というよりは王様というべきお年頃ですが(笑)、それもまた良し!
芽衣の一途な頑張りに、盛大な祝福の拍手を送りたいと思います♪

まちがいだらけの恋はとっておきの大正解に

田中森よこた先生が描く健気受けはホンッッットに絶品!
見た目の可愛さだけじゃなくて、性格もめちゃくちゃ可愛いのが田中森先生流です^ ^

本作と同時発売の田中森先生の別作品も健気受けムーブがヤバかったけど、こちらも同じく負けてない。義兄への恋に猛進する麦の恋心が一途で一生懸命で、時にドジっ子するところも含めての可愛さに一瞬で麦のファンなりました。もちろん、単話も全買いです^ ^

麦の恋はまちがいだらけじゃなくて、恋のお相手の未来がヘタレなだけ。大人なぶん、未来の方が自分の気持ちを隠すのが上手いから仕方ないんですよ。
そんな両片想いの2人だから見事にすれ違いまくってて、また兄弟という家族関係のハードルが2人の恋心の逃げ道になっているのも歯痒い恋愛模様でした。
中盤までは麦の未来への想いが上手く未来にハマらず、切なくて苦しくなるシーンも多々あります。すごく頑張ってるのに、報われることのない状況が麦の心を押し潰してしまうのには私まで涙がホロリでした。

未来の方もだいぶ麦トラップに参ってる感じが見え隠れするものの、なかなか兄の態度を崩してくれませんし、麦のオナニー要員としてしか捉えていない未来の鈍感力には焦れました……( ̄▽ ̄)ふぅ…
麦が考えている以上に未来の中での「兄弟」バリアはあまりにも固く、心の奥を見せようとしない未来の態度を見ると麦が諦めるのも無理はない。いくら頑張り屋の麦でも心が折れるのは時間の問題でした。

麦が引いたことで未来の気持ちがアッサリと暴露されたのはイキナリ過ぎて正直驚きましたが、思う以上に未来の中では限界にきていたのかもですね。
未来の口から麦が期待していた言葉を聞けたということは、麦が身を引いた行動は間違っていなかったということ。麦の小さなまちがいだらけは、最後にとっておきの大正解を導き出してくれました♪( ´▽`)

塩デレ義兄にたくさん焦らされたけど、最後は塩からお砂糖にシフトチェンジする変化をお楽しみ下さいね。
ようやく訪れた蜜月の時間はエッチでキュートで、大最高の景色でした!

オメガバースにはまだまだ面白くなる余地がたくさんある

オメガバースはαとΩが主体であることが多く、最近ではα×β、またはβ×Ωのカップルも珍しくなくなってきました。

しかし、どのカップリングにおいても、これほどまでにβ視点に重きを置いた作品があったでしょうか。
β視点といっても、"βの主人公視点"ではなく、"大多数のβの視点で"という意味のことです。少なくとも私はそんな作品に出会ったことがありません。
普段あまりスポットライトを浴びることがない"大多数のβたち"からαやΩがどう見られているかなんて、何となくでしか認識していなかったけど、作者の海野幸先生はズバッと切り込んでくれました。この切り口はとても新鮮で面白かったです!

主人公の新太の二次性がβからΩだと診断されたことから物語が大きく動くストーリーで、現場作業員のαの国嵜への恋心と猛烈アタックを繰り広げていくBLの世界線とは別のところで、バース性のイロハについての理解を深めていく内容は、新太だけでなく私も目からウロコでした。β視点から見たΩの偏見にアプローチしていく物語展開の巧みさにひたすら平伏です。
βから見るΩへの誤認識や偏見、αに抱く期待と理想というのがどれだけ当事者たちを追い詰めるのか、そして追い詰めてきたのか……新太自身がΩになってみて体感する環境の変化や向けられる言葉に都度立ち止まり、思考し、悩んだり反省したりと、2つのバースを持つ経験がある新太だからこその二者間ギャップはこの作品の肝とも言えるでしょう。

また、"挫折したα"のトラウマを持つ国嵜の視点も同じく注目ポイントとなっており、性差の偏見や期待がいかに心の傷を与えるのかのメッセージ性にも繋がっています。この作品の世界観ではバース性についてまだ理解されるに及ばない途上的な部分があり、新太がΩ性を自覚するようになっていく過程にはトラブル山積です。
これが何というか、わたし的にはもう泣けてしまって……。問題にブチ当たっても健気に頑張る新太が頑張り屋さんで、そんな姿が泣けてくるんです。゚(゚´Д`゚)゚。

国嵜には二度振られ、β仲間たちからは心無い言葉を言われ、Ωの女子からは叱られて……と、結構散々な感じの新太の試練だけど、未知のΩの身体を受け入れながらも前向きに考える新太がかわいくて仕方なかったです。根が素直で無邪気な子なんだろうなぁ……国嵜やβの友人たちやΩ女子たちと微妙な関係になっても明るくいつも通りに振る舞う姿が本当に素敵でした。
国嵜のことを本当はまだ好きなのに、諦めましたと言い張る強がりな姿勢にもまた涙…。国嵜の方が新太に関心を持ち始めてるのが分かってからは、今更なんなんだよと思った方も多いはず。あんなにも誠実な好意を伝えてくるコを、経済力が……とかいって振っちゃう器の小ささには怒り湧きましたもん。
新太が国嵜の前から消えたときにはまたも涙しまたし、一体何回心臓がキュッてなって泣いたか分かりません。(涙腺がよわよわなんです)

いっぱい切なくなっていっぱい泣きましたが、追う方が追われる側にシフトしていく恋愛模様はめちゃくちゃ楽しかったです!!
少しばかり攻めザマァなところもあり、国嵜の不器用さには相当焦れましたが、ラストの収まりを見てるとやっぱり2人は運命のつがいだと私は確信しました。

素敵な作品に出会えて最高!読後の余韻で胸がいっぱいです^ ^

Neonと群青 電子 コミック

ジョゼ 

足し算より引き算で魅せる恋愛模様

倦怠期を迎えたカップルが抱える不安定な気持ちがよく描写されていて、物語の世界に引き込ませる誘引力がすごいなと思いました。

不満や不安、物足りない毎日へのモヤモヤ感に見舞われる現在。
それに対し、キラキラドキドキで埋め尽くされていた高校時代。
過去と現在の明と暗、光と影、陰と陽……まるで出会ったときの頃が2人にとってのピークと言わんばかりのもの寂しさが、物憂げな絵柄と相まって非常に際立っています。
ときめきは今や過去の遺物となり、昔と今を比べて交際のあり方に悩む2人の心理描写がこれまた切ない……。好きで付き合っているのか、惰性で付き合っているのかも分からなくなっているほどに交際期間が長すぎたかもしれないけど、根っこにある気持ちは実はあのときと同じで変わっていません。だからもどかしいのです。

久米が見てる景色と、羽鳥が見てる景色は違ってるんですよね。
久米が結婚のワードを出したりして2人の関係性を前向きに捉えようとしている姿勢に対して、羽鳥は自分との交際が久米を縛り付けているのではと考えていることからそれが伺えます。どちらもお互いに考えていることを知る由もなく、勘違いやすれ違いを残したままにしているもんだから、2人の間の溝がどんどん大きくなっていく悪循環には嫌な意味でドキドキしました。

現在の倦怠期と過去の淡い恋心とのコントラストは、今の彼らの状態がかなり悪い状態だと訴えているようで苦しいですが、お互いに相手のことを好きだからこそ悩んだり考えたりしているのも事実。相手の行動から勝手に気持ちを押し測っていないで、素直に話し合えば解決することなのに、それすらしようとしない2人があまりにも焦ったすぎでした。゚(゚´Д`゚)゚。

現在の2人のことも過去の2人のことも、もう少し詳しく触れて欲しい部分があったけど、適度に想像させるくらいの抑え方がこの物語にはしっくりとくるのかも^ ^
足し算より引き算でより映える恋愛模様もあるんだなぁと、2人が再び気持ちを分かち合う瞬間を見て納得。しっとりとした感情がどこまでも私の心を掴んで離さない、そんなストーリーでした。

くどくない甘みのストーリーがしっくり馴染んで丁度いい

読んでる途中からも読み終わってからも、ものすごーーーーーくケーキが食べたくなるストーリーで、夜中に読まなくてセーフ。
幾実の作るケーキがどれも美味しそうで、読み欲どころか食べ欲もそそられました(笑)

BLにはあるあるの、ゴミ捨て場でイケメンを拾っちゃう始まりのやつですが、ゴミ溜めで出会った年下くんとの恋は、ゴミ捨て場には似合わず優しい甘さのキュートなご縁に繋がります。
パティシエのたまごの幾実は、指を怪我したことで思うようにケーキが作れなくなった心の傷を抱えており、拾ってくれた澄昭への御礼と称して澄昭好みのケーキを作って訪れては親交を深め合う仲に。そのことをキッカケとして、再びケーキ作りの意欲を取り戻していく幾実の救済の側面にはグッとくるものがありました。

そんな幾実からの告白で、誰かを好きになったことがないという澄昭のトラウマにもアプローチしていく2人のBLは1番の見どころです。
年下の幾実からの求愛は澄昭の心を乱すには十分で、澄昭の心の中を幾実でいっぱいになるのもそう時間はかかりません。本人は無自覚ですが…^ ^
澄昭の元彼・海斐が登場し、彼がなぜか2人の恋も幾実の就活でもいいアシスト役に回ってくれる存在感はGOODでした。元彼のイイヤツっぷりに、澄昭が惚れなかったのが不思議なくらい。ま、それも幾実とのラブに繋がるためのお別れなので仕方がない話ですが、海斐のような男が澄昭の元恋人で良かったです。

幾実と澄昭とのラブはじっくりゆっくりで、でもちゃんと甘みも十分にあって満足な読後感でした。
幾実のパティシエ姿が生き生きしていてすごく素敵……(//∇//)\(//∇//)\
幸せそうな最後のツーショットがものすごく良い絵で最高でした!

長めのボリュームでも読んでみたい

単純に好き。
短いお話に私の萌えどころがギュッと詰まってました^ ^

執着ワンコの粘り勝ち愛にドキドキ。
高校1年生のときからずっと想い続けてきた朔也の恋の熱量は、次へ次へとページをめくる私の手を止まらなくさせました。が、なにぶんボリュームが短いのであっという間に読み終わってしまう物足りなさよ……。サクッと読めるお手軽さはあるものの、もっと2人のバックボーンに迫って欲しい気持ちが湧いて仕方なかったです。

嘘が上手な先輩を、これまた上手に暴いていく後輩の朔也の観察力はさすがアート界の新鋭なだけありますね。ガワだけでなく中身からその人自身を暴くスキルはすんごい。しかもそれが好きな人なら尚更です。
隠しきれない想いが朔也には筒抜けという透の隙だらけな部分を、8年もの時間をかけて迫る朔也の一途さがこの作品の胸キュンポイント。再会後は大人になったアドバンテージを生かして、ちょっとエッチにまた強引にアプローチする朔夜也の手管にヒャッホウでした!

家庭の事情からヴァイオリンを諦めなければらないのは仕方ないにしても、朔也への想いを伏せていたのは透自身の問題なところが大きいのは明白です。嘘をつくというよりは諦め癖がついてしまったって感じでしょうか。朔也が透の本音を引き出していくことによって透の心を解放に導いていくことは、透のこれまでの生き様をリスタートする意味でも大きな救いとなったと思います。

透がヴァイオリンを弾いてるところを描いた絵が素晴らしい賞を獲ったニュースで最高の読後感にもっていく見せ場の演出もGOOD!最後まで面白かったです。
長めのストーリーでいつかこのお話をじっくり読ませてもえたらなと思います^ ^

時代に翻弄された天使たちの生き様を垣間見る

時代観としては第二次世界大戦後あたりの日本がモチーフでしょうか。

玉響という、歌劇で兵士たちを慰める所属部隊が物語の舞台。表向きは歌や踊りで兵士たちを慰めるというものの、その裏では性的奉仕を担う公娼としての役割もあって……というのが物語の背景です。

架空の設定ではありますが、雰囲気的には時代ものっぽく楽しめるストーリーかなと思います。
従軍慰安婦制度は誰もが知る話ですが、あの時代の日本には男性同士で…というのはよく聞く話。男色は日本古来の文化みたいなところもあるし、そういう慣習が男性社会の中に根付いていたのは史実としても残っています。
フィクションだけどやけにリアルな話として感じられるのは、作者さんの話の迫り方が巧みだからだと思います。危機迫る臨場感が目の前に広がる光景によって、奏が背負う無情な任務描写がよく映えていました。惹かれ合っているのに仕事上大っぴらに出来ない2人の関係の歯痒さや、秘めたる恋には胸がギュッと締め付けられそうに苦しくなりました。

女や子どもを保護する目的から、成人男性がその役割を負うっていうのが設定的にどうなんだろ?というのがあって、私はあまりストーリーには入り込めずでした。
いかにもBLっぽいちゃぽいんだけど、歌と踊りと性奴隷的な仕事を負う部署っていうのがね、うーん……私の好みではあまりなかったです。皇帝の振る舞いにもウヘェ…でした。

後半収録のお話では、玉響のトップ・和玖良の方が悲しいシーンが多くて、こちらの方が読むのがしんどかったです。集団強姦シーンもあります。
幼馴染の初恋の立花との関係が叶わなかったのが、わたし的にものすごーーーーく残念…!!!。゚(゚´Д`゚)゚。
個人的にはのちに再会させるより、そのまま亡くなっていた方がまだ良かった。しかも妻子はいるけど気持ちはまだ和玖良にあるよ、なんて言わせるくらいなら立花とくっつけて欲しかったです。
轟に不満があるとかじゃないけど、私の中では立花とのエピソードの方がグッとくるものが大きくて、立花の切実な片想いが散ってしまったことがずっと胸に燻っています。

ただ興味深いなと思ったのは、日乃坂×奏、轟×和玖良の2カップルの玉響での生き様が対極にあったこと。
誰かに抱かれることを拒絶し、また愛する者が誰かに抱かれることを許せなかった前者。後者はその逆で、玉響のトップとしてその職を全うする和玖良と、和玖良の任務を側で見守り続ける轟の姿からは仕事へのストイックさを強く感じるところでした。
好きな人に操を捧げた点においては日乃坂と奏の方が純愛チックに思えますが、身体を酷使しつつも名優として芸に身を捧げる和玖良の姿勢もまたある意味轟との純愛のカタチなのかなと思いました。

165185 4 コミック

野良おばけ 

この世のカップル全ての理想形

ああ〜〜…終わってしまった。゚(゚´Д`゚)゚。

……よね?多分。

最後までのんびりほのぼのとした雰囲気のままの終幕でした^ ^

この2人を見てるとちゃんとお互いのことを気遣い合っているし、距離の取り方も適切、ライフスタイルも価値観もほどよく似ていて、トラブルが起きそうな感じがしない安心感はもはや熟年カップルのそれ(笑)
似てるけど、違うところもあり、その違いをもちゃんと受け入れてリスペクトしていることも2人の盤石な基盤に繋がっています。

一緒の空間で生活するには、好きの気持ちだけではうまくいかんのよね。誠も聖も、そのハードルを楽々とクリアしてることが頼もしい限りでした。
刺激的なことがなくとも、日々過ごす穏やかな時間が2人にとっての幸せの積み重ねとなっていて、大学生の段階で(聖に至ってはまだ10代)既にその境地に立っている彼らの未来はどこまでも安泰だなと思いました。

誠実な「誠」、聖らかな「聖」。
名は体を表すように、2人の澄み切ったキャラクターに癒され、たくさんの萌えみに包まれて物語を最後まで見届けることが出来たことが嬉しいです。
これから先、就活に就職、そして社会人として彼らは大きな飛躍を遂げていくことでしょう。その過程にはいつも側で見守ってくれる愛する人がいて、そのことが大きな原動力にも精神的な拠り所にもなるであろうことは想像に容易いです^ ^

もう少し2人のことを見ていたかったかなという物足りなさはあったけど、でもこの辺りの終わりでもまぁ納得かな。
誠と聖はどんな大人の男に、そしてどんな洗練された恋人たちになるのだろうかと今から妄想してはムフムフしています♪

彼らに訪れる幸せのカタチ1つ1つを噛み締めながら読みました

前巻のときに修学旅行の話がチラッと出てたので、今巻はその話がメインになるのかなと思っていたら、修学旅行どころか一足飛びに卒業後の進路の話に。……そして更にその先のことまで触れてくれる嬉しさといったら……いや、もう言葉にならんかったです。゚(゚´Д`゚)゚。

高校生が語る「将来」なんて、夢物語のようなレベルであっても不思議じゃないのに(しかもあのNYですよ?)、この2人は堅実にそれを叶える努力家くんたち。お互いの人生を貰い与え合う関係が彼らをここまで本気にさせたのかな、と思うと胸がアツくなりました。
「ひろむの人生を全部おれにちょうだいよ」なんてセリフ、もうプロポーズですよ!
拓郎のここまでの覚悟を疑ってはいるわけではなかったけど、言葉にすると改めて気付かされる言葉の重みにウルッときました。
拓郎が海外の大学に行くと決めていたのは、ひろむと出会う前には既に決定事項だったと思うけど、その自分の進路に愛する人の人生をも巻き込むある意味ワガママな決意、前向きな拓郎らしいなと。高校生の今でこんなマインドなら、大人になったらどれだけのスパダリになるのか妄想力が止まりませんでした(笑)

遠距離恋愛に対してポジティブに考える拓郎と、ネガティブに考えるひろむとのコントラストがハッキリと出てましたが、拓郎の辞書には希望の進路も好きな人をも諦める選択肢が最初から無かったのがめちゃくちゃ男前!修学旅行のときにも思ったけど、恋人に言って欲しいこと、やって欲しいことをサラッと実行してくれる拓郎の彼氏力、ハンパないですよね。
周囲への恋人愛アピールもそつなくこなすし、今巻拓郎の惚れどころがいっぱいでニヤニヤ増産でした^ ^

数年後の未来が最後にありましたが、もっとその先…更にずーっとその先も、彼らならしっかりとその手を取り合って人生を共にしていけると思います。
それを信じられるだけの2人の眩しい姿に胸がジンワリ。最高の恋のお話を大満喫しました!