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ボタンの掛け違えもここまでくるとミラクル

1つの思い違いがまた更なる思い違いと誤解の呼び水となり、ちょっとやそっとじゃ拗れが解けない固結びのようなジレ展開がこの作品の見どころです( ´∀`)

好き同士なのにここまでズレまくるかぁ〜?っていう両者のモダつきようは、まるでコント。自分の伝える言葉が相手に全くその意図が伝わっていないどころか、ねじまげて変な方向に捉え違えている2人の盛大なすれ違いにやれやれでした( ̄▽ ̄)

解釈の違いから図らずもセフレとなってしまう優也と祥平ですが、純愛なのにセフレという不純な関係から親密になっていくのは不本意な展開であるにせよ、これはBLの王道的パターン。コイツら早くくっつかんかな…の焦ったさを感じさせつつも、身体の繋がりを持っている強みを生かした甘々な時間をたっぷりと鑑賞できるのがセフレ先行型BLの良いところかなと思います。

言葉で素直な想いを伝えられないぶん、溢れ出んばかりの欲求を身体でぶつけてしまうのは、それだけお互いにお互いのことが大好きだからなんですが、だだね…"好き"の2文字はなかなか言えないのに、キスをしたり、チ○コを扱いたり、乳首を弄り倒したり、シたいと誘ったりすることは躊躇なくできるのがどうにも不思議でならない(笑)
その勢いをなぜ告白にも生かせないのかと思うばかりでしたが、すれ違っていた時間にもちゃんと意味があったと思うし、紆余曲折を経て両想いの道が開けたことは嬉しかったです。

お互いのことが好きすぎて順序がバグってしまった2人のチグハグな恋愛模様を、ラブコメテイストでぜひ最後までお楽しみ下さいね^ ^
1巻とあるので、もしかしてこの巻ではくっ付かないのかもと不安に思ってましたが、大丈夫です。ちゃんとキレイなカタチで終わります。
2巻はおそらく恋人編となるのでしょうが、2人が通う学園には良い脇キャラが揃っているので、楽しい友人たちとのワチャワチャしたやりとりにも注目しながらどんな続刊になっていくのかと今から期待しています♪

死に戻ってみて初めて、愛されていることを実感し愛の重さを深く知る

正義と悪の対立構造が実に分かりやすく、耳馴染みの良いおとぎ話のように内容がスルスルと入ってくる読み心地が楽しいのひとことです^ ^

フェルディナンとジェレミーを追い込む悪者がいるからこそ成り立つ、この面白さ!
ヒールたちの外道なやり口にはイライラするし怒りすら湧きますが、彼らが最悪な行動をとればとるほど…そして腐ったセリフを吐けば吐くほど、主人公2人への同情と応援心が膨れ上がっていきました。
悪役は煩わしい存在だけど、同時にストーリーを盛り上げてくれる影の主役でもあり、この作品でいうと、ジェレミーの義妹が清々しいほどの悪役令嬢を怪演しています。性悪な彼女によって、死に追いやられたり、罠に嵌められたりと、ジェレミーの不憫なキャラ像が強調されていくのは、この作品の軸。義妹の傍若無人な振る舞いを一刀両断するフェルディナンの突き放し方や、義妹の嫌がらせからジェレミーを守る毅然とした態度は、ジェレミーが追いやられているからこそ映える描写であり、義妹の存在は2人の絆をどんどん深めていく……あるいはフェルディナンの溺愛が暴走していくシチュエーションを増産していくキッカケにもなるため、彼らの甘い時間を堪能できることに関してはグッジョブでした^ ^

ヒーローがいて、不遇な主人公がいて、悪い奴が最後は断罪される構図は、軽快な読み欲に繋がりますが、フェルディナンの弟の王太子やジェレミーの義妹と実母という、身内で固められた悪のキャスティングは憎らしく思うのと同時に切なくもありますね。家族なのに拠り所にもなれない関係性からは王族・貴族社会の闇深さが背景に見え、様々な人間模様が渦巻くやるせない家族関係から目が離せませんでした。
ただ。
義妹とフェルディナンが実は良い仲で、2人でジェレミーを亡き者にしようと画策しているという嘘の言葉に対し、婚約者フェルディナンに復讐をしようと誓うジェレミーの死に戻りリベンジは、た…楽しい……( ´∀`)
物騒な展開になることもなく、フェルディナンの溺愛のカウンターパンチを食らいまくるという予想外の出来事に翻弄されていくジェレミーの戸惑いにはただただニンマリでした^ ^

服毒自殺に見せかけて殺されたジェレミーの死から始まるストーリーだっただけに、シリアスな展開には冒頭からハラハラとさせられたけど、死に戻りによってあるべき状態へと修正されていくラブ展開は一番の見どころでしょう。
死に戻る前は頑なにノーだった身体の触れ合いも、死に戻ってからはタガが外れたようにエロチックに攻めたてるフェルディナンの変化は、この死に戻りの鍵にもなっています。

ジェレミーが能力なしとして蔑まれている理由や、ジェレミーの親しい周囲の人たちに良いことが訪れる謎めいた現象、加えてジェレミーが死に戻ったときにフェルディナンが驚いていた表情に注目すると、この死に戻りの謎が少しずつ解けてきます。
だけど、まさかまさかフェルディナンがジェレミーの死にあそこまで深く関与していたなんて想像できませんでした。展開が分かりやすいストーリーにあって、展開が読めないウルトラCをブッ込む面白さはさすが滝沢晴先生ですね!

正義は最後に勝ち、悪は罰せられるという勧善懲悪のストーリーはめちゃくちゃスッキリ!
誤解が解け、やっと本当の愛し合いへと駒を進める2人のラブにたくさん酔いしれながら読む楽しさは格別でした♪

大好きな推しのこと、もっと信じて欲しい

うーむ……
推しと義兄弟になってしまったのは、ファン的に受け入れにくい状況ではあるにしても、ファンである自分のことをなぜ気持ち悪いなどと思うのか。もし義兄の優斗が強火オタの春馬に嫌悪感を抱いたとして、そんな推しをこれからも応援したいと思うだろうか……。
春馬の自虐思考とネガティブな反応が優斗のことを見くびっている気がして、ファン的にその考え方はどうなんだと思いました。

万が一にも優斗が春馬に気持ちわりーという反応が見られるならば、私ならその時点で推し活終了です。
昔から応援してくれていた男の子のファンが、たまたま義兄弟になっただけのこと。自分の推しをもっと信じて欲しかったですね。思い込みで優斗から逃げることしか考えない春馬に少しモヤっとでした。

まぁ……モヤもあればニヤもあり、家族関係から始まっていく推しとファンとの接近戦はドキドキがいっぱいでもあります^ ^
推しと家族になってしまった気まずさもいつしかそのぎこちなさが解けて親しく触れ合えるようになり、次第に距離を詰めていく兄弟関係の変化は同時に期待感の到来です。優斗の方が春馬を可愛がってくれるため、なにかと動きをつけてくれる見せ場の多さは今後の展開のワクワク感に繋がりました。
個人的にはもっと拗れても良いし、もっと溺愛っぷりと独占欲をアピールしても良かった。兄としての溺愛が恋愛感情からくる恋心だと気付く一場面も、なんだかあっさりとしていて、ネガティブな春馬の気持ちを向かせるほどの熱いパッションをぶつける攻め像をとことん見せつけて欲しかったです。

いつか2人で家を出て、どこぞやの高級マンションで2人で同棲を始める…なんて未来予想図も私の頭の中でデキ上がっております^ ^
理由は、今の住環境だと好きなようにエッチができないから。やっぱ親と同居ではイチャイチャが制限されちゃいますしね。結局最後までスることなく話が終了してしまったのはちょい残念でした。

純文学小説のようなしっとりとした恋愛模様が映える素晴らしき続編でした

漫画なのに、どことなく純文学小説の趣きを感じる品の良いストーリーが、ずっと私の心を鷲掴みにして離しませんでした。

2人の間に揺蕩う空気感が清らかで、どこまでも恋愛に誠実な交際模様はBLの原点ともいうべき王道のスタイル。しかしながら、この令和の時代ではこうしたオールドBLは珍しく、王道であって王道とは言えないような物語のテイストが逆に刺激的に映りました。
儚げで繊細な絵柄は、初々しい男子高校生2人の恋愛とマッチしていて、些細なことが気になってしまう思春期の心理描写とも非常に相性が良いですね。主人公2人のキャラクター的にもお似合いのカップルといった感じで、清潔感ある容姿と健気で控えめな性格は好印象でしかなかったです。

学内での美津留は、同級生たちにも臆せずキッパリと注意ができる硬派な一面が垣間見えますが、そんな美津留でも頭の中で静一とのエッチなことを考えている普通の年相応な男子の姿を覗かせるギャップ感はニヤニヤの塊でした。
恋人同士らしくキスしたりバックハグしたりと、イチャつく時間がめちゃくちゃ増えたのはこの2巻の最大の旨みではないでしょうか。キス以上のことを進めるために外部講師を呼んだり(笑)、ポジションを確認したり、スる時期を決めたりと、少しずつ身体を繋げるための準備にとりかかる2人が可愛くて、なんのご褒美かと思いました……!( ´∀`)

最後まで致すことができた目標達成の瞬間は、想像以上に丁寧でゆっくり。初めての辿々しさもあるけど、手探りで確認し合いながら身体を繋げていく2人の姿があまりにも尊すぎて、彼らの幸福の世界に沼落ちでした。
ピロートークも事後談も、めちゃくちゃ可愛い2人が見れましたし、何から何まで最高の景色です。淡い恋心が少しずつ花開き、満開になった恋人期をじっくりと堪能できた喜びに包まれながら、読み終ってもなお消えぬ読後の余韻に浸っています。

誤解とすれ違いのループが導く恋愛の答え合わせとは

1つの誤解が始まったら、また別の誤解が生じて…と。2人の間の拗れがどんどん広がっていく、両片想いの元カレカップル同士の恋愛模様にめちゃくちゃ焦れました〜。゚(゚´Д`゚)゚。

まぁ…でも。両視点からストーリーが展開していくお陰で、どちらの心情も手に取るように分かるストーリー仕立てがとっっっっても面白かったです。
こんなに好きなのに声や雰囲気で気付かないことってあるの?なんて思ったりもしたけど、勘違いを促す言葉遊びにハラハラもドキドキもしながら楽しく2人の恋を見守りました^ ^
お互い好き同士なのに、どうしてか厄介な方向へと進んでしまう2人の恋が切なくてもどかしかったです。彼らが好き同士だと分かっちゃいるけど、五十嵐と裕太の恋愛の答え合わせがいつできる段階にくるのか、それだけがもう気がかりで堪らんでした。

五十嵐の「勃たない」の言葉1つで、2人の気持ちが裂かれてしまったことが本当に悔やまれますね。五十嵐は他の人と多くの経験を重ねることになってしまったし、裕太のルッキズムコンプレックスは深い心の傷となってしまいました。
好きと好きが合わさっても、時にマイナスの感情に働いてしまうことがあるのが恋愛の難しいところ。でもマイナスとマイナスが合わさって時にプラスに働くことがあるのも、これまた恋愛の面白いところでもあるんです^ ^
五十嵐の思い違いと裕太の臆病な気持ちが掛け合わされて、拗れに拗れまくった両片想いが両想いにカタチを変えていく瞬間は胸アツのワンシーンでした!

待ちに待った答え合わせの訪れは一番の見どころで間違いないでしょう。
ちゃんと素の自分の姿で五十嵐に面と向かって好きと言える裕太の告白は、憑きものが落ちたように爽やかでとても輝いて見えました。
元サヤに収まっていくストーリーの中にもいろんな見せ場があり、心穏やかにはならない状況もありましたが、彼らの一途でピュアな恋心に次へ次へとページをめくる手が止まらなかったです。
絵も可愛いし、イケメンと地味カップルのキャラも良い。最初から最後まで2人の恋愛に引き込まれ続けた作品でした♪

子どもの存在が親を本当の意味で親にするんだなぁ

いつの間にか慧と灯里の2世がおる……!( ´∀`)
慧と灯里は期待通りに子どもの前でもラッブラブで(保護者たちの前でディープキスをクールにかます慧にグッジョブ!)、しかもそれがいつもの光景だと言わんばかりの幸せな家族の図式にニンマリ癒されました。

慧と灯里の息子の櫂は小学校の低学年で、既にαのオーラが漂う将来のスパダリ候補生です。見た目は慧そっくりだけど、髪の色は灯里の遺伝子を受け継いだ感じかな。2人の良いところをミックスした可愛いらしい容姿に母性がくすぐられました。
欲を言えば、灯里の妊娠・出産・赤ちゃん育児の様子なども知りたかったですね。慧と灯里の新米パパ2人の子育て……ちょこっとでも良いから見たかったなぁ。いつか番外編とかで拝めたら嬉しいです^ ^

3人家族となった慧・灯里ファミリーですが、子どもがいることで更に広がりを見せる2人のストーリーがこれまでとは違う角度から攻めていて、めちゃくちゃ面白かったです。バース性をめぐる教育の方向性の違いが発端となり、2人がすれ違っていく展開はやるせなかったけど、息子の櫂目線で2人の関係を俯瞰で見ることができたのは興味深い視点でした。
いつもラブラブな両親が不仲気味になり、加えて灯里のバラマークがどんどん薄くなっていくことにショックを受ける櫂の心情は、子どもながらの不安がよく現れていてとても切なかったです。櫂の聡い性格がより悲しみを助長していくのもストーリーの見せ場となっていて、親として2人が息子に向き合っていく家族のあり方にも注目しながら読んで下さいね。

この3巻から家族・子育てものの色合いが濃くなったものの、でもBLとしての存在感は変わらぬままですし、クールな顔をして激しく灯里を求める慧の雄的求愛行動にはキャーの嵐でした!
親の立場や夫夫の立場から色んな顔を見せてくれる2人の姿が最高に楽しかったです。完結となったのは寂しいですが、家族も増えて幸せに満ちたカタチで見納めることができて感無量でした♪( ´▽`)

役者としても恋人としてもステージアップしていく年下攻めから目が離せない

学生演劇にフォーカスしたストーリー運びが、BLとはまた違うベクトルで魅入られっぱなしの2巻でした。

1巻で泰知の片想い相手として話題に上がっていた演劇サークルの先輩・久慈が登場し、桜壽の嫉妬心に火をつける展開になっていくのですが、恋愛的な要素で発破をかけるというよりは桜壽の演劇スタンスに発破をかけるという意味での役回りだったので、恋愛絡みのドロさは全然です。
かつて好きだった人と恋人との間に挟まれた三角関係コースを期待している読者がいるとしたらちょっと肩透かし食らってしまうかも?逆に、そこを不安視してる読者にとっては少し安心感を持って頂けるかと思います。

恋愛面においてはどこまでも2人が主役で、そして彼らはどこまでも恋愛感情に誠実です。こじれたりすれ違ったりもなく、ちゃんと目の前の恋人に向き合う姿には好感度しかありませんでした。
久慈の存在は確かにこの2巻での台風の目でしたが、久慈は桜壽と泰知の恋愛模様を彩る添え物的存在なので、安心して2人の関係を見守っていて欲しいなと思います^ ^

演劇を愛する思いだったり演劇に身を捧げるアツい姿勢だったりが伝わってくる彼ら3人の人間模様は見どころです。
演劇シーンに尺を割く見せ場の多さも、細やかな演劇の舞台にアプローチしていく物語運びも、学生演劇に打ち込む大学生たちの青春時間が垣間見え、ストーリーへの深い没入感に繋がりました。

役者としてどんどん成長していく桜壽の飛躍を見届けるのは非常に感慨深かったです。また、演劇に打ち込みながらも恋人同士の甘い時間もしっかり忘れない2人の恋愛模様は萌えみの塊でした。
年下ワンコ攻め視点から紡がれていく恋人への募る愛情を心ゆくまで堪能できて、感無量の読後感です^ ^♪

たくさんの景色を見せてくれてありがとう

高校時代の1巻のときは、大学生での2人の交際模様を思い描き、2巻の大学生ターンのときは、卒業・就職した後の彼らの未来を妄想し、そして3巻。大学生から社会人へと移行する時の流れを見守る中で、その先の幸せな未来を揺るぎないものとしていく2人の着実な一歩一歩の歩みを心ゆくまで堪能できたことがめちゃくちゃ嬉しい…!
見たい景色をたくさん見せて下さった作者さんにありがとうとまずは言いたいです。

高校生、大学生、そして社会人と……勇成と慧の立場は巻を追うごとに変化していきました。
だけど変わらないのは、彼らの奥底にある互いへの想い。そしてずっと一緒にいたいと願う強い気持ちです。時にすれ違い、気持ちが噛み合わなくなってしまうこともありましたが、悩んだり考えたりしながら気持ちを重ね合わせていくこともまた一緒にいることの大事な下地作りであることを彼らは教えてくれました。
ずっと一緒にいたいと思うことは考えるのは簡単ですが、それを現実に叶えることは大変なことです。周囲へのカミングアウトや親への理解、また社会制度上の問題といったことを少しずつクリアしながら、自分たちの理想とする将来のビジョンをリアルのものにしていく2人の恋愛の軌跡に、高校時代の出会いのときから彼らを知っている身としては喜びを爆発せずにはいられませんでした…!!。゚(゚´Д`゚)゚。

あれだけ地元から離れたがっていた慧が、まさかのUターンするとは想像もできませんでしたが、それだけ慧を取り巻く環境が変化したということだと思います。変化をもたらした最上位はもちろん勇成と出会えたことですが、慧が思う以上に同性に対する見方がクローズな世界ではなかったことも良き後押しとなりました。
全てが幸せな方向へと導かれていく完結巻のアドバンテージをひしひしと噛み締めながら、読み終わってもなお彼らの歴史を振り返っては読後の余韻に浸っています。2人の物語は終わってしまいましたが、これからも続いていく彼らの時間が更なる幸福に包まれていくように願っています^ ^

ずっとイチャあまの世界線に存在していて欲しい

特典小冊子のいいところは、不安や切なさがないところですね^ ^

全てがあまあまで、イチャイチャで、ラブラブのエロエロ。ホンッッットにもう、この溺愛まみれの世界に誘ってくれるご褒美のような小冊子は執着溺愛攻めのバイブルです!
2人ともビジュアルが良いのはもちろん、控えめという概念がないエロティックなセックスシーンは鮭田ねね先生ならではの濃密なR18の世界。Sッ気たっぷりで攻める玲にあれよあれよと身体を弄られて火照らされ、快感のスイッチが一気にスパークする光希のグズトロな表情もすっかりお馴染みとなりました。

玲が光希を攻めれば攻めるほど、読者というオーディエンスたちの興奮もよりヒートアップしていくのは間違いなしでしょう。剃毛プレイのお陰でいつものセックスとは違う興奮感にまみれる2人をどうぞお楽しみ下さいね♪
わたし個人的には、毛を剃っちゃうとその後の毛が生えかけのときが大変そうとしか思わなくて、光希の下生え事情が地味に気になって気になって仕方ありませんでした(笑)

もっともっとが止まらない読み応えに終始圧倒されました

まさに濃密という言葉がしっくりくるほど2人がヒートを過ごす時間がみっちりと描かれていて、全てのシーンを息を呑む思いで読み込みました。

BLを読み始めてから多くのオメガバース作品を読みこなしてきましたが、ここまで発情期に重きを置いた作品は他に見たことがありません。とにかく丁寧、そして心理描写や人間描写が繊細かつ緻密で、ただただ圧倒されまくりでした。
ヒート期間から生まれる様々なドラマにアプローチした見せ方が秀逸で、ただヤッてヒートをやり過ごすことに終始していない人間模様がすんごい。発情期の最中の喬と西央の飽くなき欲情に絡めた心情ももちろん見どころですが、家族の関わり方にも注目です。ヒート期間は当事者2人だけの問題ではなく、家族にとっても色んな意味で耐えどころであることに目を向けたストーリーが良き視点でした。

ヒートもラットも…それこそ第二性についての知識がないままに、部屋に篭る息子とその同級生を訝しげに思いながら、でも彼らを信じ見守るしかない親の気持ちを考えると喬の両親はよく出来た両親だと思います。
父親が医者で理解が早いのも有難いし、篭るのに適したデカい家を持つ裕福な家庭であったことも大きい。喬と西央がシたいことを受け入れてくれる両親の力添えがあったお陰で、発情期をやり過ごす環境が得られたのは喜ばしい限りでしたが、さて真の問題はこれからです。
現実問題としてこの不可思議な症状や現象をどう理解してもらえるのか、またどう解明していくのか。人類における未知の現象を、イチ高校生たちとその家族が向き合っていくであろう今後の展開から目が離せません!

フェロモンがぶわぁ〜っとなってる表現だとか。嫉妬の怒りで凶暴的トランス状態に陥ってる姿だとか。作者さんの発情期の独自解釈と表現がめちゃくちゃ面白くて、もっともっとが止まりませんでした。
コミカルめいたやりとりや、しんみりと切なくなる過去の話、そして濃密な身体の交わりに至るまで、全てがストーリーを最高に仕立て上げる黄金配置の構成は素晴らしいのひとこと。読み終わったすぐそばから既に次巻が待ちきれずにいます。