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多くの人を魅了していくBL界の名作となる

もう何と言って良いか分からないほど、素晴らしい作品でした。
気になっていた下巻の回収劇はベストオブベスト。予想以上でした。

奥村と東湖が織りなす、甘さと切なさが入り混じる恋愛模様は極上の領域です。
上下巻合わせての読み応えばかりか、クリスマスのシーズンのメロさを詰めた演出も良き。日常現代ものの作品だからこそなのか、しっとりと情感溢れる丁寧な心理描写と、そこに伴う罪悪感と後悔…そして嫉妬とすれ違いのシーンには何度涙腺が緩んだか分かりません。
特殊なストーリーでもなく、そこそこ見る展開っちゃそうなんだけど、そこにウノハナ先生のセンスと解釈が入るとこうも見事にストーリーが展開していくのかと。キャラクターの性格やビジュアル、設定、シチュエーション、それにベッドシーンに至るまで、全部が一番イイところを突いてるのが奇跡みたいな作品です。

で、やっぱり奥村のキャラクターは下巻でも冴えてました。
東湖が抱える後ろめたい黒歴史が明らかになってからは、確かにすれ違いは起きてしまったけど、あのリカバリー力はさすが。東湖から奥村に縋れないぶん、奥村の方からモーションをかけていく圧の強さと男前度にひれ伏しました。
東湖視点がメインだから余計にそう思っちゃうのかもですが、受け側がして欲しいことをたくさん行動してくれる奥村は攻めの鑑です。
仕事ぶりにしても彼氏としても完璧な男なのに、なんで東湖に会うまでフリーでいたのか謎。こんな良い男、皆んなほっとかないでしょうに。
ま、そのおかげで最高の出会いと、最高の恋人を手に入れたから良いのですが^ ^


2年前の出来事が奥村の知るところとなり、物語のベース的には悲しさと切なさがメインで展開していきましたが、クライマックスはそんなことも忘れるくらいの濃厚で幸せなエンディングでした。

この作品はきっと多くの人を魅了していくBL界の名作になることでしょう。
最高の世界を見せてくれてウノハナ先生には感謝しかありません( ´∀`)

甘さと切なさがせめぎ合う、極上の大人の愛に心酔してみませんか

雪降る異国の地のクリスマスマーケット、そこに現れたどタイプの男前、境遇の似た同じ日本人のゲイ同士、スムーズにベッドイン……出会いからセックスまでが淀みなく進んでいって、まるで映画のワンシーンを観てるかと思いました…!!
季節的にまさに今の時期にドンピシャ。気分的にもクリスマスの空気感に当てられてしまったこともあってか、異常に気分が盛り上がってしまいました(笑)

シチュエーションが最高なら主人公2人のキャラがこれまた最高で、奥村と東湖…誘う方も誘われる方もどちらもスマートな大人の恋愛力を見せつけてくれることに歓喜の嵐でした。特に奥村のアプローチがやたらめったら私の萌えツボを抉ってくるのには、いやはや困りました^ ^
無愛想で寡黙なのにすごく甘やかで、ここぞというところで強引に攻める緩急のセンスに何度萌え転がったか分かりません。
東湖の滞在ホテルをキャンセルして自分の部屋で過ごそうと言うわ、さりげなく腰グイをしてくるわ……奥村の行動とセリフ1つ1つに翻弄されっぱなしでした。(私が 笑)

奥村はどこかミステリアスだけど、ちゃんと思ってることはハッキリ言うので、何を考えてるか分からない系の男じゃないのが良いですね。時おり見せる照れたような表情や仕草は、洗練された男前に可愛さがプラスされており、奥村の魅力がこの上巻だけでもたくさん詰まっています。
シゴデキ医者のスペックもそこに加わり、理想の攻め感の圧がすごい!東湖も有能なMRとしての働きが素晴らしく、すごくお似合いのカップルがBL界に登場してくれたことが非常に嬉しいです。


2人の距離の縮め方が順調すぎるのに対し、東湖が奥村に対して後ろめたい事情があるのが彼らの恋愛に絶妙な陰影をつけています。
惹かれてはいけない相手だったのか、受け入れてはいけない愛だったのか……
奥村とのお付き合いが上手くいけばいくほど、罪悪感に駆られる東湖の心理が痛々しく描写されていて、"これ以上この人を好きにさせないで"の静かな叫びがとても切なかったです。

好きと罪悪感がせめぎ合う東湖の複雑な気持ちが、後半以降のストーリーを占めていくなか、どう物語は着地していくのか不安と期待でいっぱいです。
すんごい気になるところで終わってしまったので、読後感としては不安寄りですが、下巻で全ての答えを見届けに行ってきます。

復讐の旅が愛の旅へとカタチを変えていく壮大な冒険愛をご賞味あれ

はーー……時が経つのも忘れて読み入りました。

あかつき雨垂先生の作品を読むといつもこうなる(笑)
極力邪魔もされずに一気に読み切ってしまいたいのですが、ボリュームがそこそこにあるので必ず何かしら邪魔が入るのが難点ですね。結局ぶつ切り読みになっちゃいましたが、それでもやっぱり面白かったです!
ありきたりのストーリーではないワクワク感はこの作品の推しポイント。魔法が絡み合うファンタジックなシーン描写や冒険のスケール感も非常に素晴らしかったです。

用心棒アスランと踊り子エルヴァン(エル)とのアラビアン風ラブロマンスは、煌びやかで幻想的、そして蠱惑的かつ魅惑の世界でした。
王都を目指す2人ですが、砂漠を越えて進む旅路ということもあり、煌びやかさというよりは砂まみれ垢まみれといった方がしっくりくるでしょうか(笑)
身綺麗にしたいエルと動きやすさ重視のアスランとの間でやーやー言い合いながらの道中は、何だかんだありながらも楽しそうで、そんな時間を過ごしながら恋心を芽生えさせていく恋愛模様から目が離せませんでした。

エルを後宮に送り届けるための使命感から付き従うアスランと、一族の復讐のために皇帝に直接会うことを願うエル。
後宮に向かう目的が違う2人が、不思議な縁と不思議な絆でどんどん距離を縮めていく様は嬉しい側面もあり、切ない側面もあったりで、複雑な心境で2人の恋心を見届けなきゃいけない状態がやるせなかったです。

過去に多くの者に身体を開け渡し、彼らから多くのモノを奪ってきたエルですが、街中でならず者たちに襲われてすぐにヤらせようとしたときもそうなんだけど、あまり貞操観念がないビッチ系のキャラクターなのかしらと思っていました。
最初は、すぐに身体を使ってアスランに色仕掛けをしようとするエルのことが好きじゃなかったんですが、でもそれもホント最初だけ。彼が身体を使うのは目的のための手段であり、そうしなきゃならない理由の大きさを知ると、彼の背負うものはあまりにも大きく残酷だなと。エルのアスランへの恋心を思うと復讐の重責はあまりにも無慈悲でした。

身体を差し出すことはエルにとって大したことではないんですよ、悲しいことに…。エルはそうすることで復讐の道を切り開いてきたと言っても過言ではなく、彼の復讐心は、自身の身体を武器にしてまでも復讐遂行を果たすことだけに照準を当てています。
こうしてずっと生きてきたエルに変化を与えたのはアスランで、彼に出会い恋をしたことで揺らぐ復讐心とのせめぎ合いが辛くて見ちゃいられなかったです。

一族の仇討ちか、アスランとの未来か…
どちらも大事でどちらも捨てたくないなか、エルはどの道を選択するのか。
皇帝への復讐は、この国を変えようとする勢力の思惑とも結びつき、クライマックスはなんともしがたい混沌とした状況で、ハラハラドキドキの感情をずっと手放せずにいて困りました。


最初から最後まで飽きさせないストーリーと、ボリューミーな読み応えがすごい作品でした。
復讐の旅が、いつしか愛の旅へとカタチを変えていくアスランとエルの壮大な愛をぜひご堪能下さい^ ^

忠誠心に厚い専属騎士のダークな執着愛はトンデモなかった

素晴らしいですね。
絵もストーリーも本当に素晴らしい。

こういった巻き戻り系や断罪復讐系のお話は小説にはめちゃくちゃ多いですが、コミックスとなるとそう数は多くない。最近、それ系の小説を原作としたコミカライズも増えてはきてますが、まだまだ途上段階にある状態です。

なので、この作品を最初単話で読んだとき衝撃を受けました。
原作小説がない、しかも作者さん自身の初コミックス。作画にしろストーリーにしろ、このクオリティの高さは規格外だと思います。
この作品の面白さはルカスを罠に嵌めた王女の成敗劇ではなく、ルカスに執着するリヒトの過重な独占愛でしょう。なので、王女断罪はただの通過点に過ぎず、リヒトの重い愛がルカスにどう向けられるのかどうか、そしてリヒトとルカスの主従愛がどんな終着点を迎えるのかどうか、そこが大きな見どころです。

王子という立場上、国の未来に責任を背負わされているルカスが真に望むのは、リヒトとずっといることなんですよね。そしてそれはリヒトも同じ。そんなささやかな願いですら叶えられない2人の愛は、ロミオとジュリエットのような雰囲気が漂っていました。
うーん……2人を取り巻く現時点での環境では、幸せな結末に辿り着く余地など1つもない状態ですが、ここから物語がどう動いていくのか見ものです。

リヒトが目論んでいることは、ルカスの平穏と引き換えに自身の人生を破滅に向かわせようとしていることですが、そんなのルカスが許すわけがありません。ルカスのためとは言いながら、それは結果的にルカスを悲しませることに繋がってしまうこのジレンマを一体作者さんはどう捌いていくのかと非常にワクワクしています♪
爽やかな専属騎士のダークな裏の顔が暴かれていくのも楽しく、その都度リヒトのルカスへの執着が荒々しく主張していくのをたっぷりと堪能できてフォッフォッフォッでした\(//∇//)\

ホントにホントに良いところで終わってしまったので、続きがめちゃくちゃ気になって仕方ありません。早く続刊が出るといいな。

優しくて甘いDomSubストーリーに癒されたい

DomSubと言えば、切なくて痛いストーリーが多く、コマンド1つとってみてもDomの自己満足な欲望の捌け口にしかならない命令には嫌気が差したものですが、いつしかその方向性は変わり、最近ではDomの命令がSubの心を安定に導くような…または救済に繋がっていくようなプレイを主体としたストーリーがグンと増えました。

溺愛系のストーリーが好きな私としては痛いシーンが極力少ない方が好みなので、甘めに仕上がったDomSubムーブは大歓迎。この作品は、切ないシーンも悲しいシーンも肉体的苦痛を与えるシーンも全くなく、比較的穏やかに読み進めることができて満足の読み心地でした。

何と言っても、Domの三縞のキャラクターが良い!
糸目のイケメン、チャラいけど溺愛指向の尽くし系Dom。軽くてお調子者なキャラが個性的で、場の雰囲気をクスッと和ませてくれる優男です。
そのくせ、実はDomとしては優秀で、しかもSubを甘えさせることによって自分も満足感を得るタイプのDom性。Subにとっての極上のDomである三縞が虜になってしまった海莉とのプレイや恋愛模様は、この作品の見どころとなっています。

ビギナーSubの海莉に、ダイナミクス性のイロハについて指南する三縞のプレイが優しくて特別に甘く、命令なのに命令になってないような…命令全てに気遣いや優しさに溢れたプレイは、Domの「こうあるべき」像を覆してくれるでしょう。
お相手の海莉は、表紙からすると美人な見た目をしていますが、中身は結構ガサツな感じです。口が悪いところもチラホラ見えていて、優しげな話し方をする三縞との対比がなかなか面白い。三縞とはお似合いの良いカップルだなと思いました。
UsualからSubに変異したことによる心のケアから始め、ゆっくりと距離を縮めていく2人の関係が自然体で素敵。割と早い段階で恋人同士となり、プレイを重ねながら初めてのセックスへと臨んでいく経緯も読み感抜群でした^ ^


基本的には平和的な甘い空気感を楽しめるストーリーですが、三縞が勘違いから暴走しちゃう一幕もあり、そこのところだけが一瞬ヒヤリとさせられる感じかな。三縞がどれだけ海莉に惚れてるのかが証明されたと思えば、そんなすれ違いも視点を変えれば微笑ましいものでした。

1つだけ心残りなことは、三縞の糸目顔が見れなかったことです。表紙の三縞は開眼中の三縞なので糸目感がありません。糸目は三縞のチャームポイントということもあり、糸目ビジュ画も見たかったなと思いました。

落ちた気分のリセットにいかがですか

ほのぼのエピソードからエッチなベッドシーンまで、遊馬と誉のラブな瞬間瞬間をたくさん目に焼き付けておきたい特典小冊子です。

色んな書店さんの特典を一冊に集約した小冊子は何とも贅沢ですね。
全部の小ストーリーのオチは、コミカル寄りに落としてくれているので、思わずクスッとなっちゃう楽しさを味わえることでしょう。
左藤さなゆき先生の描く甘いカップルのやりとりは、糖度計が振り切れちゃいそうなくらいの甘みと旨みがぎっしり。闇系、ダーク系、ホラー系、メリバ系を読んだ後の落ちた気分をリセットするときに読みたい逸品です^ ^

蜜果 5 コミック

akabeko 

この遠距離が未来へのステップに繋がることを期待したい

ふぅ……やっぱりそうなるかといった感じ。

この2人が遠距離恋愛と聞いて、すれ違いが起きないと良いけどなと思っていたけど、やっぱり起きてしまった。
説明もそこそこに大阪に行ってしまうような貴宏だからなー…仕事が忙しくて連絡もなあなあにして、そのことに希雄がモヤモヤして喧嘩しちゃったりなんかするかもと予想してましたが、嬉しいような嬉しくないような、予想がほぼ合ってました(笑)
良い意味で裏切ってくれよと願ってたりもしましたが、目の届かない場所にいるぶん相手の動きが読めないからどうしても疑心暗鬼になっちゃいますよね。まぁ、遠恋バージョンの2人を見るのも新鮮なので、楽しいではありますが…。

希雄を寂しくさせている元凶の貴宏は、問題児ボーイたちをまとめあげないといけない立場を立派にこなし、すごく真面目に実務を淡々とこなしてる感じがカッコ良かったです。だから希雄にはあまりモヤモヤして欲しくないんですが、貴宏が側にいない希雄の思考はガードが緩いというか隙だらけで、身体を鍛えるよりも先に貴宏への信頼を鍛えて欲しいなと思いました。
感情表現が豊かな希雄の心情描写は動きが大きいので読み応えがあるのが良いですね。貴宏との感情の温度差も面白いです。
遠距離は確かに肌の温もりを感じられない寂しさは募りますが、そのぶんお互いのことを冷静に考えられる時間として良いチャンスなのかも知れません。

嫉妬や独占欲をどのように昇華させて、そこに無二の愛を結びつけるか。
寂しさの裏にある好きの感情に素直になって欲しいなと思うばかりですが(特に貴宏)、この遠距離で2人の愛や絆がより強くなることを願います。そしてそれが貴宏の心を頑なに閉ざしている2人の未来への新たなステップに繋がればもっと良いなと思っています^ ^

すれ違いからの反動がすんごいな

予想していたストーリーの着地点ではあったけど、こういう焦れた夫夫関係のすれ違いものって大好き^ ^
結局あんたら両想いのラブラブなんでしょ!!ってツッコむところまでを含めて楽しんでいます。

国の政策で早々に結婚してる2人。天涯孤独になったアディを引き取るようなカタチでメイオールの籍に入ったアディは、メイオールが一向に甘い雰囲気を出さずに過保護な態度しか出さないもんだから、もしやパートナーじゃなく弟みたいに思ってるんじゃないか……と不安に思っているのが物語のスタート地点です。
18歳になって発情抑制剤も飲まなくなったのに、それでもメイオールは手を出さない。アディはメイオールは本当は自分と結婚したくないんじゃ…とか思っちゃうほど思い詰めている状況です。

これ、メイオールの方がガチガチにアディのガードを固めてるようにしか見えないのですが、さて真相やいかに。

メイオールサイドの思惑が判明するのが楽しみーと思っていたらやはりのビンゴ!メイオールのアディへの執着度に注目です。
嫉妬に駆られて荒々しく攻めるのも、誤解が解けて濃厚にセックスをするのも、メイオールがどれだけアディに惚れ込んでいるのかが分かるでしょう。普段のメイオールとベッド上でのメイオールの違いも楽しく、また。メイオールの家族に今までアディを紹介してなかったのは、家族にも会わせたくないほど激しい独占欲を抱いていたというトホホな理由も明らかになりました。
蓋を開ければ、アディのあの心配はなんだったのかと思えます(笑)

想いを交わし合ってからは、それはもうラブラブしまくっている結婚ライフをお楽しみ頂けることを保証致します^ ^
結婚してからも甘々なメイオールはアディを抱き潰して、αらしい独占欲でめためたに愛し倒す日々。歳の差があったせいで、2人ともお互いの気持ちを勘違いしてしまうことになってしまいましたが、誤解がクリアになった反動でより糖度が増し増しになっている印象でした。

読み当たりの良さ的にも◎。
執着攻めや溺愛ストーリーがお好きな方におすすめの作品です。

スーツの似合うラグジュアリーな男たちの恋愛合戦の結末やいかに

さ…最高過ぎて言葉にならねぇ……(//∇//)

歳の差、上司部下、スーツ、大人の色気、一途な片想い、高ビジュアルと美筋肉、そして激しく扇状的なベッドシーン。めちゃくちゃたぎりました!
1話目からトップスピードで攻めていて、1話から惹きつけるストーリーが神。
須藤の郡司への愛が暴発しまくる激しいセックスは大興奮の景色でした。

郡司がパートナーと破局したと聞き、その理由に怒りを覚え、それまで我慢していた郡司への想いがプッツンした須藤。そこからの怒涛の告白→セックスへと繋がるスピード展開は素晴らしいです。
郡司をフッたパートナーへの怒り、郡司への恋心をずっと抑えてきた自分への後悔……郡司がフリーになって嬉しいはずなのに、須藤の感情は怒りに向いていて、好きな人の側でじっと耐え続けてきた5年の時間の重みを感じるところでした。

郡司に入社資格の問い合わせをしてきたことも、入社後ゲイであることをカミングアウトしたことも、「郡司さん」から「主任」に呼び方が変わったのも、須藤が郡司に惚れ込んでいることが明らかな伏線がいっぱい。最初に2人が会ったときはイガグリ頭の純朴青年だった須藤が、今や洗練されたスーツの似合う男になり、郡司を慕って入社してきた成長っぷりには惚れ惚れしました。
郡司にパートナーがいると聞いてから寡黙でそっけない態度になったのも、郡司に手を出せない距離感からだと思うと納得でした。

パートナーのいる男には手を出さない筋の通し方もカッコいいし、好きな人の幸せを見守れる度量の大きさもナイスガイの須藤。この1話でかなりの爪痕を残してくれています。
しかし郡司にとって須藤の告白は寝耳に水。郡司が須藤を受け入れるには多少時間がかかりそうですが、須藤に籠絡されて早くオチてくれることを願います。

「初恋は叶わない」は迷信だと証明して欲しい

いつもの日常に舞い込んだ奇跡の再会劇。
部屋探し中の客として出会ったのは、まさかの推し……そして初恋の君。

もうこのシチュエーションだけでドキドキが止まらないのですが、1話のラストなんてもっとドキドキします。「俺の面倒をみてくれる?」の彗の顔と表情がイケメンすぎて、そのまま"Yeeeeeeeeeeeeeeeeees!!"と言っちゃいたくなるそんな顔面圧にメロキュンでした(*´∀`*)

同じ高校の同級生だったことがアドバンテージとなり、2人の距離感が縮まるのは割と早いです。不動産屋さんと客の関係から一歩抜け出して、友人のような気安い関係にシフトするのもあっという間でした。
初恋の相手が目の前にいることで、酔いながらも本人相手に思っていた感情をうっかりポロする智基の隙あり感。もー何やってんだかと思う一方、お酒の力で素直に自分の想いを吐露する一幕は今後の展開的にはグッジョブでしょう。
1話目にしてテンポの良いストーリーの進み方に、ワクワクが止まりません!

ここから彗との関係はどう動いていくのか。俺の面倒とはいったい何をさせられるのか、彗の思惑が全く読めません。
彗と智基の恋愛模様ももちろん気になりますが、彗のアイドル時代のことも何となく気になります。智基が彗のいたグループの曲を流したとき、彗の表情が苦い顔をした理由はなんだろうか……。
彗の抱えているものが今後明らかになっていくのでしょうが、そうした経緯を含めて2人の恋愛を見守っていきたいなと思います。

甘酸っぱい初恋が、甘メロの恋愛へと繋がっていきますように^ ^