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エキスパートレビューアー2023

女性まぎぃさん

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今年度72位

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方言男子

むっつり地味な春ちゃんと、奔放でバカでかわいい卯月。
幼なじみの二人ですが、春が都会に出たことでしばらく離れ離れになっていて、それを追って田舎から出てきた卯月との再会ものということができます。

お互い気持ちを伝えられない奥手なところがかわいいです。
なぜか知らぬ間に手錠で繋がれてしまう二人ですが、そんな非日常的な現代と、小さい頃の二人の確かな絆を描くエピソードが交錯し、だんだんと気持ちを高めて素直になっていく二人の関係がうまく描かれています。

ドタバタとコミカルなテイストではありますが、ちゃんとラブストーリーになっているところがポイントでした。

忠実なルイス コミック

にたこ 

絵が綺麗

表題作は、白馬の王子様に見染められたら、という乙女の夢を具現化した作品。
小さい頃から王子エドワードの身の回りの世話をしてきたルイス。執事的な役割ですが、同年代として良い話し相手、幼馴染的な存在です。剣の腕前はルイスの方が上で、エドワードに指南するほど。

お互いに惹かれあっているのですがなかなか言い出せず、隣国の皇女との縁談絡みでようやく、というお話。
絵が綺麗で少女漫画のようにうっとり出来ますが、ようストーリーは昔話的に想像がつく展開でした。

他に、高校時代むっつりと地味だった高村がイケメン社会人になってキュンとするお話が入っていて、こちらの方が好きでした。
カッコよく成長しても、朴訥として一途な中身は変わっていない、そんな高村くん、素敵です。

ホコタテ

読んでみタイトルの意味が分かりました。
どんな男性も虜にするというドラッグ的な可愛い受けと、伝説の素敵彼氏が出会ったら、というお話です。

どちらもお仕事なんですよね。
Hなビデオの男優さんたち。攻めの方は引退してレンタル彼氏をしていますが、相手をとことん甘やかす一級の彼氏という評判。受けさんは、お仕事のプロというよりは、スレてなくてウブで純情な無自覚魔性といったところです。

ところが、そんな二人が演技をすることになって、仕事抜きでマジ惚れしてしまうという展開でした。
確かに攻めがカッコよく受けがかわいいのは萌えなんですが、エピソードだけでなくお話の中で説得力を持って描かれるといいなあと思いました。
あと、お仕事でなく本気になるところも、何か一工夫欲しかったかな。
どんな人も虜にするプロ同士が出会うわけですが、実際想像通り虜になる、というのがころがちょっとストレートすぎたかなと思います。

2カプとも続編あり

リターンズ、とあるように続編です。
2カプの中編が2つ収録されていた本編ですが、どちらも登場して2度おいしいです。

さて、続編では、シゲが、もともと実態のなかったヤンキーのボスを降ろされ、代わりに執着攻めタマがボスになるという展開。
タマもケンカは強くないので、情報戦で自校、というより好きなシゲを守るという作戦に出ます。
色々な人の秘密を調べ上げているタマ、やっぱり不気味!

そしてシゲは相変わらずH。かわいくおねだりも出来てしまうのでした。

シゲを翻弄するパシリのボス?も登場。
また、伝説のヤンキー、タツオの仲間の過去も出てきます。特に雪路の変貌がすごい。こんな優しそうなお兄さんが、ゴリゴリスキンヘッドだったなんて。。

Hでコミカルな作品でした。
個人的にタツオさんカプ推しです。スーツがカッコ良すぎるタツオさんと、スーツを着ても可愛いコウヘイさんの素敵なカップル。
おまけの4コマもおかしくてお得感ありました。

クズ受け

巧みなキス〜、の原型がここにあるかも?
大好き作家さんのため心して読もうと返って積ん読してました。
手に取ってみると意外とさらりと読めました。比較的初期の作品かなと思います。

さて、ヤンキーたちのわちゃわちゃ。
伝説の兄を持つシゲ。それを傘に着て、弱いのに傍若無人で嫌われている。
一杯喰わせようと女性のふりをして呼び出してみると、なんとシゲはゲイで。。

クズで女性にだらしないかと思われたヤンキーのボスが、かわいい乙女だったという萌えでした。
シゲのことが好きな子分のタマが変人。お気楽そうに見えてかなり執着攻めで不気味ですらあります。

時代とレーベルのせいかH多め。

メインカプは中編ぐらいの長さで、他に伝説の兄のお話が収録されていて、こっちも面白い。
強すぎて数々の伝説を持つタツオが、今は子煩悩になったというギャップ萌えに加え、子供を預けている保育園の可愛いイケメン保育士さんにメロメロで、ちょっとズレた男気を見せるあたりがコミカルで好きでした。

メインカプとの絡みもいい感じ。
続編をあります。

蝶よ花よ、君よ 電子 コミック

熊猫 

電車の中で

通勤電車の中で毎朝会う高校生、馨くん。匂いに敏感で気分が悪くなってしまうので、ガードを買って出たリーマンの神崎さん。

高校生に変な気を起こしてはいけないと自重する神崎さんでしたが。。

短編ですのでくっつくまでが早くてちょっともったいないですが、イケメンでシュッとした神崎さんと、中性的ながら凛としてでもとんでもなく可愛い馨くん。
素敵な(おいしい)カップルです。

そして、すごくエロティック。シーンは長くはないですが、色気がすごい馨くんが、神崎さんの匂いにコーフンしているところがフェチっぽくて良いです。

ゾンビと異端科学者の恋

殺人しないのかなー、と思っていたけどやっぱり殺してました。
というわけでやっぱり犯罪者として見てしまう。犯罪者の恋。
映画だったらそういうものとして見ると思うのに、なぜかBL漫画はすんなり受け入れられない。
いや、同じカテゴリでも、Hもラブもなくても人間ドラマやサスペンスになっていれば読めるので、多分私はホラーが苦手なんでしょうね。
ちょっと正視できないシーンもあります。

誰にも見つからないよう、ゾンビの食料として人を殺めながら生きる。最初は間宮の報復だったが、次第に極悪犯罪者を。。
佐田が最初に言っているように、どんな理由があっても人を殺してはいけない、その観念がはっきりしていて、二人の行動が受け止められませんね。

ラストはこうしかなかった、というシーンでした。

ホラー

ホラー映画だったら有り得る設定なのかもしれないんですが、そうはいっても最後にはほっこりさせられるBLなんでしょ、とか思って読むと手痛いしっぺ返しを喰らうかもしれません。

ハンサムで性格もいい高校教師、佐田先生。生徒の見回りをしていたら襲われて殺されてしまう。
しかし変な科学者にカビで生き返らせられて、ゾンビ化。人間の死肉しか食料はない。そのために人を。。

そう、最初から割とスプラッターなので、苦手な方は避けられた方が良いかと思います。
私は薄目を開けながら最後まで読んでしまいましたが。。

CANIS-THE SPEAKER- 4 コミック

ZAKK 

ついに完結

しっかりしたサスペンスストーリーと、しびれるような男3人の愛を描いたこのシリーズもついに完結の巻を迎えました。
寂しいような、ほっとしたような。。

作者さんが後書き(おしゃれ)で書いておられましたが、しんどかったと。。
これだけの骨太漫画を描かれるのは大変だったのだなあとしのばれました。

それぞれの思いはあれど、ついに黒幕にたどり着くシーンは緊張感がありました。
ただ、悪者だと思っていた人達が意外な顔を見せて、ちょっと拍子抜けした部分はありました。

それでも、ラスト、どの二人の関係をとっても強く揺るがない愛、そして3人でこそ成り立つのかもしれない不思議な絆を感じることが出来て。良かった。
大満足のシリーズでした。

CANIS-THE SPEAKER- 3 コミック

ZAKK 

まさに転

そう、ストーリーが素晴らしすぎるこの漫画の第3巻。4巻で完結するわけですが、起承転結に当てはめると転に当たるように思います。

明るく無邪気だったハルは、汚職刑事になりすまして悪の組織の上層部と接触することに。
人身売買を組織的に行っていたのは誰なのか、誰の指示で?

一方、ヤクザとして活動しながら、人身売買に関わったかもしれない経緯を探るノブ。そこへ、FBIのスパイである日系人が接触してきた。危ない橋を渡りながらもお互いの利益のために組へ彼を引き込む。。

サスペンスが最も盛り上がり、なんとなくからくりの真相が見えてくる3巻です。