• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作クズ野郎とセフレ君 下

神崎宝
大金 春

同時収録作品クズ野郎とセフレ君 下

市川先生、担任
大金 春、中学生

同時収録作品クズ野郎とセフレ君 下

養父
大金 春

その他の収録作品

  • あとがき
  • カバー下:『クズ野郎とななめ上君』『クズ野郎の恋人君』

あらすじ

【ろくでなしどもの愛。】
乱暴で、理不尽で、愛おしい。

容赦なく暴力を振るう男 × 殴られて喜ぶ男

恋に焦がれた少年は、性に縋って生きていた。

顔を殴られても骨を折られても宝(たか)が好きな春(はじめ)。
宝にも自分のことを本気で好きになってほしいが、どうしたらいいのかわからない。
そんな中、石松(いしまつ)からの告白を断ったあと宝と連絡が取れなくなってしまう。
どうしてあんなクズが好きなのか。自分はどこかおかしいのか。
初恋の相手である義父、売春のキッカケとなった教師、春は自らの過去を思い返すーー。

作品情報

作品名
クズ野郎とセフレ君 下
著者
伝子まねゑ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS Baby comic
発売日
電子発売日
ISBN
9784865897029
4

(18)

(8)

萌々

(5)

(3)

中立

(1)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
3
得点
70
評価数
18
平均
4 / 5
神率
44.4%

レビュー投稿数3

痛い!欲しかった愛

上巻と下巻をまとめてレビューを書きました。

セフレ関係の2人、
売春している大学生・春(はじめ)と、同じ大学の遊び男・宝。

春は、宝は猫を被っていてるクズだと知りながら、宝にひどくて暴力に振るわれても、従ったりして、一途な片思いをしている。

それぞれの子供時代の複雑な家庭環境のせいで、
春はM、宝はSとなった。

春は、母に愛されなかった。義父と肉体関係を結んで、共存していた。義父の再婚のきっかけ、裏切られたような感情が生じ、愛を失ってしまった。義母とも歪んだ関係を持ったり、売春をしたり、堕落した。

宝は、お金、頭脳、欲しいものを全部持っている。自分は普通とか、愛の温もりをわからないことに気づいてたら、人の心を遊ぶようになり、猫を被ったクズになった。

春の客である中学校の時の先生のセリフ、
「本当に欲しいものは、絶対に手に入らないものなんだ。」
を考えると、

春にとって、本当に欲しいものは、愛されることだ。

愛に飢える体と虚しい心を、本当に好きな人・宝に愛され、満たされたいのだ。

宝にとって、本当に欲しいものは、愛することだ。

春を失われたくないからずっと認めなかった春への本当の気持ち。宝も実は春のことが好きだ。
本当の自分を理解してくれる春を愛して、一生支配ながら空っぽな心の隙間を埋めたいのだ。

2人も本当に欲しかったものを手に入って、幸せなカップルになりした。

暴力を振るう宝、
春は痛い!!
けど、本人たちが幸せだから、読者を嫌な気持ちにさせないと思います。

暴力されたあと、宝に「肋骨折られても俺のこと好きなの?」って聞かれたシーン、春がかわいく痛々しくて、胸キュン!!

恋は思案の外、馬鹿かもしれないが、こんなに痛く甘く夢中にさせる人がいるなんてときめく幸せだ!と思います。

1

登場人物が全員頭のネジ飛んでる。

帯に「ろくでなしどもの愛」と有りますが、嘘偽りなく、本当にろくでなしどもの愛の形が沢山有りました。
宝とハルが、ろくでなしのクズなのは、タイトルから理解出来るんですが、出てくる登場人物が総じてだと、潔さが極まり、寧ろ2人はそんな事ないのでは?とさえ思えてしまいします。

そして、付き合った後も、「セフレ」という関係から「恋人」という関係に変わり2人の間で感情をオープンにする以外は何も変わらずセフレが居たり売りしてたりで変わらずじまい。ただ、そこが、人間は簡単には変われないねと言っている様で、好き嫌いあるとは思いますが私は好きです。
というより、宝が、ハルの父やコンビニ店員の女の子に嫉妬全開で、先生にはなんにも反応がないのが、初恋の人と女性には敵わないかもしれない。売りの客相手であればハルは絶対に戻ってくると思っているのではないかと思えるような描写で、凄くツボでした。

5

くちビリできない攻めとかかわいくね?

「馬鹿だな」と言われ「馬鹿かも」そう返す
そんな事を愛しいと感じる春(はじめ)


宝(たか)が自分とつき合わない理由を知ってるだけに そんな愛しい時間を夢見ることも出来なくなる瞬間があることを怖れ その前に宝に本気の好きを言わせたい春

そんな春に近づく女子

女のおかげで宝の嫉妬を得た気になって浮かれる春に 宝の中に沸くのはそんな生温いものではなく近づくものすべてを壊していく


いやぁ 宝がぶっ壊した女のイカれぷりにワクワクしたところでぶった切られ 普通なら どーーーしよぉ ともがくところに 上・下巻同時発売のありがたさ


自分のモノを汚された怒りか 春の前からこつぜんと姿を消す宝


アハハハハハハ

イカれたヤツのイカれた連鎖が凄すぎる
なんだこれ?

この巻 春の 大人に狂わされ芽生える金への執着と 強く惹かれてしまうクズに出会うまでを淡々と読まされるんだけど まぁシビレちゃうw


そうね 傍目からみれば お金を伴う性行為に幸せはないし
それで稼いだ金で誰かの気を引くのも愛ではない

でもそこに依存や執着が発生したらそれはもう愛なんじゃない?
それこそ 二人以外が踏み込めない籠った世界ではあっても

あれですよ あれ 愛の形は人それぞれ


いやぁ イカれ女や宝の女のうちの一人がウザかったけど ちょっと離れただけでイライラ募らせ壊れかけるふたりがいいッ!


自分より哀れなものしか愛せない奴らの中でただ一人 宝だけが哀れを笑ってくれた

知ってしまった本当の幸せに 自分を圧し殺し平静を装い続けた宝の中の鬱憤を晴らすための道具たちの中で 春だけがそれを見透かし くちにしてくれた


あの 恋はしてます 互いに

ただ欲しがっても与えられなかった愛や 自尊心を守るための鎧が子ども過ぎて
どう読んでも万人受けするような代物ではないのは確かで

うううん

共依存のお話すきッ!って方なら絶対楽しめるはず
あ 暴力的な描写が苦手ならおすすめしませんが


爆発した怒りや悲しみが必然のように吸い込まれて
受ける器に流され やっと言えた言葉と手に入れた本当に欲しかったもの

互いを貪り縛りあう誓いに ちょっと安堵したあたしがいたんだけど

これさ

ぶっちゃけ読みづらいは読みづらいんだけど
宝の正直すぎる声にアホみたいに(もとから春は宝アホ)デレる春のもじもじがこっちにまで伝わってくる仕様で

宝もどんだけ春アホになってんだか

めっちゃ甘いのに めっちゃクソで
みんな収まるところにいい具合に収まって

読んでる間ずっとギリギリしてたのはどこにいっちゃったんだか?

他人の幸せは自分に理解できないし
自分の幸せは他人には理解できない

めんどくさい話だったけど読んでよかった
そうなのよッ!何が幸せかなんてみんな一緒じゃないし
どんなに歪だろうと愛しあえる相手がいるのは幸せなこと

あーーーーーーーーー

なんか ここ最近読んだどのお話より身近で
誰がなんと言おうが どんなに歪だろうが 自分の幸せにだけ忠実なお話だったな

クズ×クズ

うん 万人受けは絶対しないけどなw

1

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP