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オールドファッションカップケーキ with カプチーノ

old-fashioned cupcake with cappuccino

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表題作オールドファッションカップケーキ with カプチーノ

外川実,29歳,野末の部下,年下彼氏
野末草苗,39歳,愛され系上司

その他の収録作品

  • あとで、のまたあとで。(描き下ろし)

あらすじ

結婚してって、言ったよね俺。

付き合いはじめた野末と外川。いっしょに過ごす日々。
年下彼氏が可愛くてたまらない野末は、無自覚に愛しさをふりまいている。
そんな野末に満塁場外ホームランを打たれまくりで嬉しい外川。
ある日、同僚・柿谷に、外川が野末のネクタイをしていると気づかれて…
部下が上司のネクタイなんか普通しない──。
浮かれて舞い上がっていた自分に気づいた野末は…!?
人生のハッピーエンドは、一度じゃない…かも?な、第2巻!

作品情報

作品名
オールドファッションカップケーキ with カプチーノ
著者
佐岸左岸 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics ihr HertZシリーズ
シリーズ
オールドファッションカップケーキ
発売日
電子発売日
ISBN
9784813032823
4.5

(574)

(430)

萌々

(76)

(40)

中立

(12)

趣味じゃない

(16)

レビュー数
65
得点
2586
評価数
574
平均
4.5 / 5
神率
74.9%

レビュー投稿数65

全コマエモい

もう理屈抜きに好きだ!としかいいようがない神作です。
いつもの物差しで測ったら、台詞やコマが多すぎるし、エロが少なすぎるって思ってしまうはずなのに、紙面から駄々洩れる雰囲気がエモくて野末さんが可愛くて、いろんな意味で自分のなかの規格外、特別な作品のひとつです。

冒頭の”出勤前いちゃこら”でいきなり萌えMAXでした。恋人のエプロンの結び目(腰から尻ね!)に朝から欲情しちゃう外川のエロ感度が最高に好き…。そんな恋人との蜜月にウキウキだったのに、同僚の一言で”ハッ”となる野末さんの言動にはハラハラしちまいました。ゆえに、途中の展開はなかなかしんどいものがありますが、どちらの葛藤もわかりみ。それぞれがそれぞれの立場から葛藤するから、そこで話し合っても平行線だよなぁ~(;;)と、切なかったです。
それにしても、野末さんは自虐が過ぎます(Mなの?)。2度目の思春期なのか初めての更年期なのか、揺れまくる野末さんに対して同期の仲間たちの優しくて的確な格言は心に沁みました。さらに、めんどくさいw(けどそれ込みで愛すべき)中年の恋人に対する外川の愛の大きさ!喧嘩しても仲直りを楽しもうなんて、愛しか感じません。ここに築き上げられる関係性だからこそ、さりげないプレゼントに喜ぶことも、些細な諍いで悩むことも、全部が2人にとってかけがえのないイベントになる、何気ない日々の尊さをめちゃくちゃ実感させてくれるのです。

描き下ろしの温泉エロが嬉しいです(特に外川が)。とはいえ、他の場面でも2人の会話や表情やしぐさの端々に”絶賛恋愛中”という空気が感じられ(日常の”それな!”っていう萌えポイントが漏れなく描かれているというか…)、具体的な描写がなくてもじわじわ”クるもの”で満たされる気がします。

また、物語と合わせて、作品に描かれる場所や小物やファッションも、とても魅力的です。温泉に行きたくなるし、器を見たくなるし(器店でのエピソードは素敵すぎて目頭が熱くなりました…)ガウンみたいな毛布もかわいいし、野末さんちの朝ごはんも美味しそうだし…。このパターンで進んだら、永遠に読んでいられる気がするのでした。
(ただ最後に一点気になったのは、野末さんのお名前って何て読むのでしょう…?ルビ欲しかった。)

20

えすむら

mihito様、コメントありがとうございます!!
さなえって”早苗”しか知らなかったので、”草苗”だったんでちょっと悩んだんですよね~。なるほど!

rrihito

さなえさんだと思います。素敵なお名前ですよね♪

人生2度目の思春期

第1巻で結ばれた二人のその後!大変心待ちにしておりました。
表紙がもう幸せです。野末さんのパジャマ (in!) 姿、見れば見るほど愛しい。

2度目の成人を目の前にした野末さんが、精一杯恋に踏み出した前巻。
その際言っていた「凝り固まった自我」や価値観。一朝一夕では消えない「雁字搦め」のそれらを、優しく、けれど確かに解きほぐしていくお話が、今回のwithカプチーノでした。
前巻で円満ハッピーエンドだと思っていましたが、確かに、野末さんは「彼を守れる」というスタンスなんですよね。あくまでも年上・年下、上司・部下、社会では認められない同性同士の関係という考えから抜け出せてはいない。
40年もかけて積み上がってきたそういうものを、ゆっくり、時にはぶつかり合って変えていく本巻を経て、二人が互いにもたれかかれるような存在に、真に恋人になれたようでより幸せに感じます。

「なんだか最近、少し憂鬱」という野末さんのモノローグで始まった前巻。
外川くんとの恋を始めた彼が、「なんだか最近、絶好調」と語って始まる本巻。
さらに年齢、立場、性別のしがらみから解放されたはずの彼は、最後のコマの「なんだか最近、」の後にどのような形容詞を充てたのでしょうか。
わかりませんが、幸せなものだといいなと思います。
最初は唐突に思えたラスト(ページが抜けているのかと一瞬不安になりました笑)ですが、読み返すうちに、その先に確かに二人の物語が続いていることを思わせるような、この作品の空気感にぴったりの素敵なエンディングなのだと気付かされました。

ラストといえば、とうとう野末さんのお名前が出ましたね。
イニシャルがSなのでさなえさんでしょうか。草の字を充てるのは初めて見たのですが、雰囲気にあった素敵なお名前だと感じます。
ここまで焦らされたこともあって、名前を呼ぶだけ、手だけのコマに萌えまくりました。
末長く幸せな日々を過ごしていてほしいふたりです。

17

名言集とも呼べるような作品

待望の続編。
一作目がすごく良くて、読む前からものすごく期待してしまい…
ハードルを高くしすぎて肩透かし、という作品も今まであっただけに(自分のせいですが)
もう少し寝かせてから読もうと思っていましたが(笑)
表紙のふたりの新婚さんオーラに我慢できなくなり、すぐさま前作を読み返して「withカプチーノ」一気読みしました。

正直、改めて読み返した前作のラストでも
もうこのお話は完結で良いなと思うほどにまとまっていて
外川と野末さんの関係も着地していると思うのです。
恋人になることを選んだその先を
読み手側が想像する楽しさがあったからでしょうか。

そして今作、想像ではない現実は
ふたりで居る最善を探していたお話だったなと思います。

野末さんは外川と恋人になったことで
見えていなかった周りの目や自分自身の変化に柿谷からのふとした言葉で気付き、
ふたりのこれから、ふたりの距離を考えてしまう。
野末さんは元々、上司だとか部下だとか年齢だとかを気にする人なので
ひとつ不安なことがあるとその感情は負のスパイラルにはまるように乱れるんでしょう。
外川のことを考えて彼を守るつもりでとっていた行動が、自分のことを守っていたんだと自覚したところはちょっと切なかったです。

だからこそ外川の冷静でちょっと強引で、きちんと自分のことを言葉で伝えるところに救われるんだろうな、と。
そう考えるとすごく良いバランスのカップルなんでしょうね。

そして、お話全体に散りばめられたハッとするような名言たち。
クサく感じる言葉も確かにあったけど
敢えて言葉にすることのない日常を見つめ直すようなものだったり
キュンとときめくようなものだったり。
魅せてくれるな、と思いました。

外川は転職をして同棲が始まり、そしてまさかの野末さんからのプロポーズ!
最後の最後まで楽しめる、本当に素敵な作品でした。
またどこかで、何年後かのふたりに会えたらいいなぁ。

15

ほんわかするのに切ない…

オールドファッションカップケーキの続編です。
最初は甘々なカップルの朝から始まります。
年下の恋人が可愛くて仕方がなく、どんどん外川さんを好きになっていく野末さん。

40歳なのに可愛い…♡←私の感想

外川さんと付き合ううちに現れた障害。
それは、男同士が付き合うという世間の目に野末さんは悩まされていきます。

外川さんは結婚したいくらい野末さんが好きなのに、野末さんは周りの目が気になって好きなのに深く踏み込めない。

そのせいでどんどんすれ違っていきます。

空回りして喧嘩して疎遠になるも、やっぱり外川さんが好きだと自覚する。

好きなのに避けられていると感じ、やめていたタバコを吸い始めたり酒の量が増えたりとメンタル的にもボロボロ。

その後、仲直りした2人は話し合いお互いに幸せになれる方法を探していきます。

喧嘩して吹っ切れた様子の野末さんから外川さんへプロポーズする瞬間はきゅん♡としました。

納豆の横に結婚指輪とか平和…♡
誰にも思いつかないような発想が素敵だなと思いました。

この世にこんな可愛い40歳がいるのかというほど野末さんは可愛かった。

世界中探しても野末さんほど可愛い40歳はいないと断言できるほど可愛かった‼︎

喧嘩したり笑ったり当たり前なことが2人にとっては幸せなこと。

ほんわかしていて程よく切ないいい話でした。

まだ読んだことのない人は是非読んでほしいです。


14

間違いなく2021年心に残る作品!

withカプチーノってタイトルが可愛くて、物語のはじまりは甘~い内容。
でもすぐに雲行きが怪しい。そっか。カプチーノって苦いよね。

前作からは想像できないくらい野末さんが恋に悩んでいる。
仕事は出来るのに恋愛は二度目の思春期にキャパオーバーしてしまう。相変わらず可愛すぎる四十路です。
距離をとったのは自分なのにいざ離れていくと切なくて。
年の差とも一概に言えない考え方の違いで、お互い好きだからこそ拗らせてしまっている。
読んでいるこちらも感情が爆発しました。

野末さんがもんもんとしている間に外川は色々と行動している訳なんですが、本当に10年下とは思えない安心できる包容力。感情表現豊かではないのに、伝えるべきことは真っ直ぐ言ってくれる。更に外川が好きになりました。

凝り固まった考えを変えていくのって難しいけど、最後は野末さんが一皮むけて良かった~。大事なことってなんだろうって考えさせられる作品でした。
そして本当に良い作品ってエロが少なくてもこんなにも満足できるものなんだなって。
心地よく流れる台詞や下の名前でふたりが呼び合うだけで可愛すぎて悶えました。
大好きなカップルなのでもっと続きが読みたい。

14

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