なんともう4巻目になるすずくんシリーズ。
すずくんがまだコミュニケーションが大変ながらも、表情が豊かになり、相手が限られるとはいえなんとかがんばって交流している様子がめちゃくちゃかわいいです。
かっぱちゃん愛は変わらずで、かっぱちゃんを愛で、かっぱちゃんに萌え、かっぱちゃん、と連呼する様子にきゅんきゅんします。
友人関係にも恋愛関係にも、まだまだ奥手なすずくんですが、ちょっとづつ情緒が増しているし、性欲もちゃんとあることで、自分の感情と行動の統合性とのバランスにちょっと困っている様子が、愛らしいです。
藍士はすずくんに対して悪戯でちょっとだけ意地悪で、たくさんかわいがっていますが、相変わらずちょいちょい悪人顔になっているのがおもしろいです。
特に目つきが悪人・・・
まだまだめんどくささは健在、地雷、地雷と言うところも健在。
でも、トゲトゲだった地雷発言に、甘さが加わってきている変化を感じます。
そのすずくんと上手に受け入れて、大事にしている藍士との関係も甘さが増えています。
めんどくささと甘さの割合が1巻と比べて逆転していっているすずくんの可愛さを堪能した4巻でした。
同級生、先輩、それぞれ脇キャラも魅力的でおもしろいです。
わいわい、がちゃがちゃやってる空気感とにぎやかさ、世界観が楽しく、あとがきのかさい先生の手書き文字による解説、キャラへのつっこみも楽しく、萌えることの多い作品ですが、特に大笑いしながら読みました。
電子のおまけ漫画は、おまけにしては豪華すぎる内容でした。
最後の最後まで楽しませていただきました。
みつこ先生の描く繊細な絵柄と人物描写が好きで新作はいつも購入しています。
前作は、言葉足らずの2人がすれ違っていく様子がしんどくて、また、年上で会社員の晃成のあまりのネガティブ、うじうじぶりにイラついてしまって読後感があまりよくなかったのですが、ちゃんと話し合って想いを確かめ合った2人のその後の話ということで購入しました。
前作は、言葉足らずの2人、片方はかなりネガティブ、だったのが、新作は、2人ともかなりネガティブに変化していて、読んでいてかなり苦しくなりました。
最後はハッピーエンドに違いないから、とにかく、その最後の2人の幸せそうなところが読みたい一心で読み進めました。
ちゃんと言葉を交し合って気持ちを確かめ合って、さらに愛が深まったと思えましたが、この2人はきっとまた、いや、さらに深刻な、言葉足らずとネガティブ思想によるすれ違い、別れの危機を迎えるのだろうなと、前作の読了時より深く想いました。
周囲に2人の理解者が増えていく様子は胸温かくなりました。
元カノも、嫌な感じのライバルになるかと心配していたら、実際は本当に懐かしさと親しみからの親切な言動だったことがわかったのも、ほっとしました。
2人以外の周りの人はかなり言葉も気遣いも明るめなんですよね・・・
この2人の繊細なところを好きと感じるか、いらっとしてしまうかは、各々、違うと思うので、好みで評価が分かれるところだと思います。
恋愛って本当に人それぞれだなあと改めて感じたお話でもありました。
みつこ先生の描く繊細な絵柄と人物描写が好きで購入。
あまり趣味ではなかったのですが、続巻が出たので購入し再読してみました。
改めて、自分の趣味にはあわない作品だということがわかりました。
不器用で言葉が足りなさすぎる2人のお話。
お互いのことを大事に想っているのに、あまりにも言葉足らず、遠慮と思いやりが空回りをしてしまった2人。
別れを言い出して、それをあっさり受け入れて、がんばって歩み寄って両想いに戻るまでの過程、好みが非常にわかれるところだと思います。
ダイニングバーの店長と会社員のカップルなので、仕事時間、生活時間にずれがあることによるすれ違いはしょうがないところがあります。
それを埋めるために、最初にした約束をずるずるとなしにされたことも一因で、会社員、年上、受けの晃成がどんどん。ネガティブにうじうじになっていきます。
気の毒だし、気持ちはわからなくもないのだけど、うじうじが過ぎて、読んでてきつかったです。
独立を考えていたため超多忙だった、ダイニングバーの店員、年下の遥は、年下だし疲労しきっているから仕方がないのかもしれないけれど、相手の顔色もわからないほどになっているのが、あまりに自分勝手が過ぎるような。
付き合い始めたころの、同棲を始めたころの、笑顔と会話あふれる2人の様子との落差がすごいです。
片方だけが言葉足らずで相手の顔色を窺って言い出せないタイプならばまだしも2人ともなので、どんどんどんどん、悪いほうへ物事が転がっていってしまったようでした。今回はちゃんと話し合って仲直りしたけれど、違い将来、また同じような言葉足らず、遠慮しあいによる別れの危機が訪れそうだなと思わされたラストでした。
個人的には2人ともの、特に晃成のうじうじ加減にイラついてしまって好みではないお話でしたが、こういう繊細な人物像を描くのがみつこ先生の作風で魅力だと思います。
新作が出たらまたきっと入手して読ませていただくつもりです。
上巻で、少しづつ謎が明らかになり、過去の因縁からの闘いが始まりそうになりますが・・・
過去を生き直すことによって今の記憶も変わっているというSFのような展開となり、一気に読み進みたい気持ちと、落ち着いて理解をちゃんとしないと、という気持ちで身をよじらせながら読みました。
身体をつなげ体液をもらったことで汐が神威を得て、変化、進化する様にはますます驚かされました。
綺麗な日本語表現に加えて現代っぽい言葉、超進化、そしてゲーム用語っぽい言葉、ハイパーメタモルフォーゼ、と3つの表現がされてるのも、さらにおもしろいです。
この物語はこのように、いくつもの見方、いくつもの表現が似合う、複雑なお話だと感じました。
決着をつけるために覚悟をした汐は、津四郎にすべてを忘れて平和に暮らせるようにと術をかけます。
アンデルセンの人魚姫のラスト、泡になって消える、忘れてもらうことを決意した人魚姫の切ない気持ちを思い出します。
しかし、津四郎は術をはねのけます。
「人間には魂ってもんがあんだよ」
「たとえ肉体が忘れても魂だけは忘れやしねえんだよ」
なんとかっこいい、なんとしびれる台詞、読んでいて身震いしました。
海の中で涙を流す汐の表情と台詞、気持ちを込めて畳みかける津之介の言葉。
めちゃくちゃしびれる告白シーンでした。
二次元、白黒のシーンなのに、ぱーんと脳内に水しぶきと光が舞う様が浮かびました。
500年物の悪霊に立ち向かうラストに向かっていく流れ、面々は、ゴレンジャーのよう、サイボーグ009のよう、HEROのOPのよう、と感じました。絵では並んではいないのですが、揃って悪に立ち向かっていく様子が、力強く感じて、とってもかっこよくぞくぞくしました。
そこから先は怒涛の展開、予想外に次ぐ予想外、どきどきしながらストーリーを追うのに必死になります。特に、津之介、津四郎、潮比三というつながりの濃い3人の関係、対立を追うのが難しいのですが、やがてすべてが解きほぐされていく様子は爽快でした。
そうしてすべてが解きほぐされ、津四郎の500年間に及ぶ覚悟と行動があったうえで結ばれた津之介と汐。
津之介と津四郎の関係と気持ち、思い、思い出、かみしめるように伝わってきて、涙が出ました。素敵な、とても素敵なラストでした。
巻末におまけ漫画が2つ。
本編とのバランス含めてすごくいいです。
あとがきで物語の説明裏側設定をたっぷり味わえたのも良かったです。
単行本で一気読みしたからこその味わいでした。
今作は、何度か読み返して、理解を深めていくとさらに味わい深くなっていくと思います。
年末まであと1か月弱の今、今年で最も感動した作品でした。
りーるー先生の新作で、作家買いしました。
少し前から試し読みを見かけつつ、本編で一気読みしたくて我慢しておりました。
夜が更けてから枕元の読書灯だけで上下巻を一気読みしました。
はあ~、おもしろい!
りーるー先生の新作を読むたびに、また新ジャンル!?と驚かされます。
実は異星人でものすごくたくさんの星の人と交流してるんじゃないかと妄想してしまう世界観の豊富さ、広さがすごいです。
今作は昔からなぜか怪異現象に遭いやすい怪談師が人魚とのお話です。
祖母から譲られた謎の鱗、突然、訪ねてきた人魚、さらに知人が人魚だということもわかり、事件に巻き込まれていきます。
男性の人魚、汐はなんと約800歳。
人生経験たくさんで達観しているところもありつつ、言動に生命力があって元気です。
津之介とのやりとりも、活力いっぱいで、わいわいしているのが楽しいです。
人魚のお仲間が男女いるのですが、そういえば、世に出回っている人魚もの、今まで女性のものしか見たことがなかったことを、今更ながら不思議に思いました。
でも、日本のどこかに保管されている人魚のミイラの体つきは女性っぽくなかったような?
オカルトと歴史と民話と混じっていて、読んでて頭を使いますが、心地いい疲れで、予想のつかない展開にとてもわくわくしました。
今の世界で暗躍してた謎の人物に遭遇、戦いが開幕かと思ったら、500年前の世界に戻って、過去が見えてるのではなく、自分自身がその時代のその事件をやり直している、パラレルワールド、タイムスリップ、どちらでもあり、どちらでもないような展開です。
読んでいて、ん?どうなっている?とけっこう頭を使うのですが、わくわくが勝り、胸躍らせながら読みました。
りーるー先生の作品で魅力なことのひとつに、動物がとても生き生きとして愛らしいこともあります。
今作も海の生き物たち、とっても生き生きしてかわいいです。
原作既読、前作聴取済。
両想いになり、本名で呼び合うようになった2人のその後のお話です。
古川慎さん演じる政田直規も、佐藤拓也さん演じる里谷智秋も、前作よりずっと感情がこもった会話を交わしていました。
本音が見えないけれど軽やかに会話を楽しみ、身体の関係を重ねていた2人が、本音と本名で愛情を交し合う逢瀬は、以前の正体の見えないふわっとした関係に対して、かなり生々しさがあります。
智秋が社会人になり、周囲にいるのが友人だけでなく、仕事関係者たちになり、忙しくなってきたという変化があるのに対し、直規は変わらずけっこう忙しい社会人のまま、です。
直規の余裕がなくなっていく様子が、かなり生々しくて、個人的にはかなり感じが悪くて聴いていてしんどかったです。
特に出張を終えた智秋が、会いたくて、夜遅い時間に直規のところに訪ねてきてくれたのに、直規の対応は、とても大人げなくて・・・
そういえば、前作でもずるい言動、逃げ、言い訳してたなと思い出し、愛情ゆえとはいえ、あんまりだなと、と思いました。
しかも自覚しながらも言葉を重ねて智秋を傷つけて、泣かせてから、こんなに好きになったことない、などと言いだすのは、相手に対する甘えなんじゃないのかなと思いもしました。
2人の関係を揺るがす事が起きて、その後に「雨降って地固まる」展開になるのは好きなのですが、今作の場合は、智秋はなにも悪くなくて、智秋のセクハラ、アルハラ上司(悪気はなくて智秋は嫌ってはいないけれど)の言動や、直規の余裕のなささ、自制心のなさが、原因になっていたので、聴いていて心が痛みました。
社会人カップルのリアリティが込められたエピソードではあったと思いますが、個人的にしんどくて好きではなかったので、評価を中立にさせていただきました。
直規が最後にがんばって、智秋にプロポーズするのは素敵でした。
智秋はずっとがんばってて、ずっとかわいいです。
両想いになり、本名で呼び合うようになり、逢瀬を楽しむようになった2人。
智秋が社会人になり、2人とも忙しくて、なかなか都合を合わせるのが大変そうだけれど、週末にお泊りデートを楽しみ、直規のほうから智秋に合鍵を渡すタイミング、言い方も甘くて素敵でした。
両想いになった後は、多少のトラブルがあって、それでより2人の仲が深まる展開は理解できるのですが、直規の言動は正直、あまり好きになれませんでした。
前作の自分勝手な言動と、再会したときも言い訳してたことを思い出したりして、大人ぶってるけど自分勝手な男なんだなと感じました。
そんな人を好きなのが智秋で、智秋がいいなら、それでいいはずなのですが・・・
特に嫉妬した後の言動は相当に感じが悪く、いつか捨てられるぞお前、なんて思ってしまいました。
この辺りは各々の好みによると思います。私は好きでなかったので続編の読後感はあまりよくありませんでした。
恋愛は順風満帆なだけではないということがわかる話ではありました。
智秋のかわいいところはたくさん見ることができます。
原作既読、メインキャラの声優おふたりともの声と演技が好きで、組み合わせによる魅力の倍増、相乗効果に期待して聴取しました。
出会い系掲示板で知り合い、お互いハンドルネームだけ、年下大学生、受けのSatoの家の近くのジェラート店前で待ち合わせ、Satoはいつもバニラ、年上社会人、攻めのKioはいつも違うフレーバーを買って、しゃべりながら部屋に向かうのを楽しんでいます。
恋人同士のような軽やかな会話を楽しんでいるようで、お互いハンドルネーム以外は知らない関係、本音が見えない、本音を見せない関係、うっすらとした微妙な緊張感があるやりとりが、なんとも不思議で、聴いていてそわそわさせられます。
Kioを演じた古川慎さん、Satoを演じた佐藤拓也さん、それぞれの声が麗しく、演技が素敵なのはもちろんですが、2人が揃ったときのバランスがとてもよかったです。
前半はSatoが軸で、まだ大学生、美形でモテるけれど、自身の性指向を自覚してからの体験はあるものの、恋愛経験値がなく、Kioとの関係を楽しみつつ、楽しみ切れない様子が、繊細かつ切なく感じました。
中盤はKioが軸で、両想いになるまでの正体不明な感じ、自己中心的で保身的なずるさの、種明かしのような補足のような、両想いになってからの様子がわかります。
きゅんとしたり、やっぱりちょっとひどいよなと思ったり。
Kioの声と演技、古川さんじゃなかったら、かなり嫌な奴になっていたのではとも思いました。
後半、2人がそれぞれの身近な人に恋人ができたことを伝えたり、お互いの名前を呼び合ったり、お互いをより知ったことによる感情の変化に戸惑ったりする様子が、かわいく素敵に伝わってきました。
ジェラート、というアイスクリームでもシャーベットでもない、味わいも舌ざわりも深いのに軽やかなものがタイトル、題材、エピソードに生きています。
出会い系の掲示板で出会い、お互いハンドルネームでの関係を何か月も続けている2人。
自身の性の指向を自覚して、初体験を済ませ、その味気無さの印象が強いまま、掲示板で知り合った男性と、表面上だけの付き合いを続けている大学生、里谷智秋(sato)は、半分自覚、半分無自覚で、年上の男性、kioに惹かれていきます。
ジェラート店の前で待ち合わせ、1人1つづつ買って食べながらおしゃべりしながら、自分の部屋に行くまでの時間を楽しみ、否定されることを知りつつ泊まっていくかと聞いてしまう、はっきりしない気持ちが育っていう様子が、切なく、きれいです。
勇気を出したのは年下のsatoの方、応じたのに言い訳して、逃げたのは年上のkio。
忘れようと努力しているsatに会いに、以前の待ち合わせ場所だったジェラート店にやってきたkio、自分勝手を攻められて、相手の様子を見てまたも言い訳して許してもらうのもkio。
両想いにはなったけれど、年上彼氏のずるさ、自分勝手さにもやもやさせられました。
しかし、その後は年上彼氏の目線、考えが軸になる話が続いているのがよかったです。
答え合わせのようであり、補足のようでありつつ、物語の味わいを深めてくれる流れになっていました。
両想いになった後は、短めのエピソードが綴られていて、お互いがお互いの周囲に恋人が出Kたことを話している様子や、名前呼びをしている様子、たくさんのシーンと表情を見ることができて、楽しく、幸せな気持ちになりました。
ドタバタラブコメ、めぐみとつぐみの7巻、満喫しました。
修学旅行を終わってからと学園祭、とイベントが続いて、わいわい、どたばた、を楽しんでいるうちにあっという間に 読み終えてしまいました。
ジェットコースターのような楽しさです。
2人ともけっこうお互いに対して素直になってきているところがおもしろかったり、かわいかったりして、脳内で空想の戦いのゴングが鳴っていました。
2人の間にしっかり恋愛感情がありますが、恋人同士にありがちな甘々なかわいさはほとんどなく、たまにあると萌えますし、いつもの勢いがあるわーわー、わいわい勢いがあるやり取りも楽しく愛らしくて萌えます。
学園祭でめぐみ含むクラスメイトたちが女装をしますが、誰も華奢なかわいらしさがなくて、肉厚な男の体での女装姿が絶妙にはまっていて、おかしいです。かわいいんだけど、かわいくない、というか、かわいくないんだけど、かわいい、というか。とにかく絶妙です。
唯一、読んでいて、引っかかったのは理事長にやとわれたΩ教師の自分勝手な言動の数々でした。気持ちはわらかなくもないんだけど、かなり酷くて胸糞悪かったです。
そのため、種明かし後の、めぐみとつぐみの言動が、育ちの良さ、人の好さが出ていて、元から
好印象がさらに良くなったので、役割としてはよかったと思います。
電子のおまけ漫画
キスの話で、好き好き、好き好き、とやってる 2人がめちゃめちゃ可愛くておかしくて、萌えながら大笑いしました。