3月から5月のお話でした。
3月
中高生のころ以来、ほぼ感じることがなかった、むずきゅん、という感情を起こさせる作品です。
メインの2人でも、別のメインの片割れでも、友達でも、高校生同士がわいわいやっている様子が、とんでもなく尊く感じます。
年度末にしかない、なんとなく切なくなるような空気感があり、素敵でした。
4月
新しい年度の始まりだけれど、3年生にとっては最後の1年、高校生活は3年間しかないからこその貴重な時間が始まるのを感じます。
何気ない日常の一コマ、一コマをとても貴重に感じます。
この透明感、空気感、モノクロの動きのない漫画とは思えないほど、心の中に広がってきて、好き、ということばだけでは表現できない感情が、画面いっぱいにふわふわ漂ってくるような、感じがします。
5月
運動会のエピソードも、まさに青春、これぞ青春、という感じですでに胸キュンなのに、2人が丁寧に言葉を紡いでいる様子がゆっくり描かれていて、ものすごくきゅんきゅんしました。
番外編と描き下ろし、いつも楽しみにしていて、実際、とても楽しくてうれしいのですが、今作に限っては、巻末ではなく、途中に挟んでほしかったと思いました。
それくらい、30話のラストの余韻がすごいです。
10巻も強烈キャラ達がそろい踏みで最初からわくわくどきどきしました。
元同級生の胸糞悪い言動にいらいらさせられ、それに対する、骨肉先生の言動に感動し、髭フラ先生、山田さんの言動にも感動しました。
巻頭から熱いです。
コミキン、私も参加したくなりました。
学生のときに少ないお小遣いを節約して貯めてイベントに参加していたことを思い出し、1冊1冊の大切さを思い出して、骨肉先生の、髭フラ先生の、山田先生の台詞にさらに感動しました。
あと、どうしても、ドラマで隠れミッキー的に出演されてた、ミナモト先生とよしくんの姿が何度も脳裏をよぎりました。
いろんな意味で楽しいエピソードでした。
デビューを控えた新グループの面々も、これまた強烈キャラがそろい踏みで、不穏な雰囲気がありつつも、わくわくします。
しかし、何度見ても、ブラッディスマイルという名前がとにかく強烈で、強烈すぎて笑えます。
このグループ込みでドラマ続編やってほしい・・・
島中同人作家の山田さんは承認欲求が満たされている、は、山田さんがメインのお話でした。
これまで登場は少なくなかったけれど、どんな人で、どんな同人活動をしているのか、よくわかっていなかったので、楽しく読みました。
元から大バズリした作品ではないアニメの二次創作、ずーっと好きでコスプレもして活動を続けていて、今やイベントではジャンルサークル2つだけ、というエピソード、素敵でした。
山田さん、という人への理解が深まり、山田さんへの好意が増しました。
新しい流行り作品に触れ、かつ、性癖ど真ん中で一睡もせずにイラストを描き上げてSNSに投稿する山田さんが、すごくかわいいです。
しかし、古参ファンからのコメントに揺れ動く気持ち・・・
山田さんの決意と言動も、ファンの決意と言動も、どちらもすごく素敵で、応援したし、自分にも響きました。
好きって大事だけど、好きって難しい、と考えさせられたお話でもありました。
メインカップルのおふたりのエピソードも巻末にちょっとあって、あ、そうだ、そういうBLだった、と思い出しました。
多くの登場人物、そのキャラクター、関係、言動が、とにかく楽しく素敵な作品です。
そして、ラスト1コマが、とっても不穏で、早く11巻が読みたくてうずうずさせられています。
次巻予告のイラスト、とても素敵なのですが、あ!え!まだ、だったんだっけ、と戸惑いもしました。
じっくりゆっくり20巻、30巻と描き続けていってほしいです。
単行本「夜明けの唄」1巻、2巻の発売時に特典として発表した「とらのあな有償小冊子」が、電子再録小冊子となって発売され入手しました。
電子勢なのでこういう小冊子はいつも指をくわえて見ているのですが、こうやって読める日が来るとは!嬉しいです。
出会ったばかりのころの2人のエピソードが、とてもかわいくて素敵で目頭が熱くなりました。
いじめっ子たちと一緒に怒られているアルトの表情がすごく素敵でした。
みんなに愛される大人になった理由のひとつをのぞき見したような気持ちになりました。
オレの1日、というアルト目線のエルヴァ中心の1日の回想漫画にじんわり温かい気持ちになります。
さらに、エルヴァ様の1日、というアルト目線と妄想と願望の1日の想像と現実漫画に萌えて萌えて萌えてきゅーんとします。
その他の特典小冊子もおまけも、らくがきも、こうやって有償化してどんどん発売してほしいです。
ページ数は少ないですが、大満足の1冊でした。
湊の良さが目立った6巻でした。
湊は、シリーズの最初のころは、兄が大好きで兄の恋人をからかったりいじわりしたりする、いわば、メインカップルの恋愛を盛り上げるための強烈脇キャラ、という印象でした。
静真と恋人同士になってからは、ゆっくり、徐々に、ではありますが、そしてそのゆっくりさがいいのですが、湊の魅力がどんどんと表に出てきています。
野生のヒョウが、時間がとてもかかるけれど、徐々に人に懐いていくような、そんな印象もあります。
静真ははじめのころは、勉強ができて、人付き合いもよくて、人はいいけれど、どこかぬけてるぼんやりお坊ちゃん、という印象だったのですが、そういったところがぶれないところが、とても魅力です。欠点、弱点になりそうなのに、ここまでぶれないと逆に魅力になるのだと思います。
静真と湊は性格も、得意なことも、仕事も全く違いますが、全然同じではないからこそ、お互いに歩み寄って、あうようになっていく様子に胸が熱くなります。
どのようにでも変形できる柔らかい個体なのではなく、それぞれしっかりした岩のような存在なのだけれど、自分の出っ張っているところや、削れているところを、相手のどこに合うか探し合ったり、時には自分のそれを削ったり、相手のでっぱりと自分の形状があわなくても寄り添ったり、としているように感じました。難しいことだと思うけれど、それを2人してじっくりと着実に重ねてきた関係なのだと思います。
修羅場の湊と、そんな湊を心配して動く静真、それぞれの想い、言動が、どれも素敵でした。あちらこちらに火事や爆発、事故要素を含みつつ、そうならないように、自分が無理しすぎず、相手に無理させすぎずに、考えて、動いていく様子に感動しました。
とても素敵な関係で、ますます2人のファンになりました。
院長の謎、タツミの恋心がどうなるのか、続きが楽しみ、早く読みたいです。
メインのお話はありつつ、こうやって次の巻へのわくわくを残してくれる演出、構成も素敵なところだと思います。
原作既読で原作の大ファンです。
ストーリーの素晴らしさはもちろんですが、キャストも素晴らしいドラマCDシリーズだと思います。
ドラマCDでさらに萌えて原作への愛が深まっていきます。キャストへの愛も深まります。
今回は2人の恋愛模様がメインではなく、麻水は仕事でイギリスへ、由岐は主演ドラマの撮影へ、と2人の仕事のエピソードが多いです。
2人が違う場所で仕事をしていくなか、2人とも違うタイプのストレスを抱えつつ、それぞれの場所での仕事をがんばり、没頭していきます。それぞれの場所での2人の様子、関係、エピソードが、きれいに、きれいに紡がれていっています。
斉藤壮馬さんの白崎由岐は、元からある性質、特質が強く表に出つつ、成長していく様子がとても感じられました。まっすぐで何か言いだしそうな様子にはとてもはらはらさせられました。
佐藤拓也さんの羽山麻水は、父親原作の映画で父親役をやるという複雑な状況で、いつもの日本と違うイギリスの環境下での仕事のストレス、プレッシャーがありつつ、粛々と受け止め努力し、かといって頑張りすぎることなく、等身大ですごい役者の羽山のようすがとてもかっこよくて素敵でした。
原作とドラマCDで繰り返し味わって楽しみたい作品でした。
それから
キャストトークがとてもよかったです。
演技をする立場からの内容に関する意見、掘り下げをたくさん聴くことができて、とても興味深かったし、おもしろかったです。
何度も繰り返し読んで、何度も胸をときめかせている作品です。
ドラマCDを聴取したので、またも再読しました。
恋人関係も長くなり、2人の間柄はもとから2人で1つだったかのようなしっくりくる様子になっています。
麻水は仕事でイギリスへ、由岐は主演ドラマの撮影開始。
お互いを想い合いながら、それぞれの場所で仕事に向き合う様子がとても素敵です。
麻水の父親との関係、映画スタッフとの関係、はでにドラマチックにもなりうる要素がたくさんありましたが、いい意味で予想外の終わり方でした。
由岐の性質、言動、好ましく思いつつ、舞台の話でもかなりハラハラしましたが、今回はさらにハラハラさせられました。
周りとの関り方、話し方、動き方、由岐の本質は変わっていないのだけれど、成長しているのを感じて感動しました。
今回は2人の恋愛メインではないところが、かえってよかったです。
長く続くシリーズだからこそ、恋愛ものでありつつ、このようなお話も読めることを幸せに思いました。
商業版が発売されるようになってから、同人誌で都度、おいかけるのをやめて新刊の発売を心待ちにしている作品です。
3巻は、高校生時代のエピソードがいくつか入っていて、絵柄のものすごい違いを改めて感じつつ、当時の2人の青春っぽい感じ、まだ探り合いが多かった感じが伝わって来て、とても胸が温かくなり、じーんとしました。素敵でした。
ファミレスで仲間たちがひたすらだらだらおしゃべりするお話、動きがない、こういう会話だけなのも、それぞれの人柄や関係性がよく出ていて、楽しいです。
冬バイトのことを思い出しながらの会話にはかなりにやにやしました。
それぞれの家族とのエピソードも多くて、こちらは別の意味で胸がじんわりしました。
夏生のお父さんのエピソードには、泣きました。
これまで別々に登場していた楢崎家、寺島家との交わりも、温かくてとても素敵でした。
番外編の小話がたくさん詰まった一冊ですが、ストーリーがしっかりしているお話が多くて、とても満足感があります。
本編の社会人編も、番外編集の4巻も、どちらも続きがとても楽しみです。
原作既読。
芸能モノBLあるあるの展開、仕事として仲を深めるための同居という展開、あるあるだけど、最高の導入でわくわくしました。
原作ではJの韓国語がけっこうあった印象でしたが、うまい演出で最低限になっていて聴きやすいです。
八代拓さん演じる乃亜は、世界レベルの大スター、Jとの差に悩んだり苦しんだりしつつ、卑屈になることなく、一歩一歩を大事に進んでいる様子がとても素敵でした。
原作を読んだ時の印象はもう少し、不安定な若い声のイメージだったのですが、中盤から後半は特にとても乃亜らしいと感じ、応援したい気持ちにさえなりました。
佐藤拓也さん演じるJは、かなり後半まで本音を隠していて、時に乃亜への気持ちを表しつつも、ずっといい意味で低空飛行をしている感じがとても出ていてすごく素敵でした。
原作を読んだ時はもう少し、明るめの高い声のイメージだったのですが、途中からはまさにJ、これこそJ、とどきどきさせられました。
2人それぞれ名セリフがいくつもあるのですが、個人的に一押しなのはJが乃亜を呼ぶ
「おいで」
です。
ここだけ何度も繰り返し聴きたい、たくさんの気持ちが詰まった素敵な台詞です。
Jとの大きな差を感じつつ、卑屈になることなくがんばる乃亜。
乃亜への気持ちを隠しつつ、指導と称して行動に出してしまうJ、仕事では完璧なJ。
2人の軌跡、進む道がばらばらでしたが、それが少しづつ近づいて、ときに交わって、それから、違う奇跡だけど近い奇跡を描いていく様子が感じられてとても素敵でした。
芸能モノ漫画のあるある、の、同業者による嫌がらせでピンチに陥る乃亜。
事件によって、周囲の人たちの思っていることが読者により伝わります。
マネージャーが、Jが、それぞれ乃亜のために奔走し、初のコンサートとなるところは、ドラマティックでとても素敵でした。
シリーズが続いていくのが納得の素敵な作品です。
原作既読。
原作はかわいらしさがありつつ、かなり空気の奥の奥がどろりと重たいようななんともいえない印象でしたが、ドラマCDは少しだけ軽やかな演出がされているように感じました。
自分の解釈と製作チームの解釈の違いを楽しみながらの聴取でした。
愛とは強い思い込みなんだということを物語にしたような作品だと思います。
松岡禎丞さんが演じた後ろ暗さがありつつ一直線な難しい性質の柴大輔、最初のころは少し違和感がありましたが聴き進めていくうちに、この絶妙な違和感が柴なんだなと感じました。
興津和幸さんが演じた秋山くんは最高でした。
淡々としている常に低空飛行な若者のようで、考えや言動がときどきぶっ飛ぶ秋山くんという
唯一無二の性質を体現されていました。
メインの2人がかなり特殊な性質なのに、ぴったりはまっていたのがすごいと思います。
柴はかなり強烈、かつわかりにくい青年ですが、秋山くんはさらに理解しづらいところがあり、驚きから驚きへ、次々と畳みかけてくるような展開、演出がすばらしかったです。