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萌作品

エキスパートレビューアー2025

女性muuebaさん

レビュー数11

ポイント数58

今年度58位

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鬼畜な強者と愛すべきちょろ男による突拍子もないラブコメ

おわる先生の作品の魅力は、キャラクター設定も物語の展開も「いや、まさかないない!」と笑ってしまうほど突拍子もないところだと思います。けっこうエグかったりすごくエロかったりする内容にそぐわない(褒めてます)キレイ目な絵柄のバランス、そして、軽妙なセリフの応酬でポンポンと進むテンポの良さが楽しいです。

主人公のハジメは、アイドルくずれのAV女優ちーちゃん、を女神のごとく崇める社畜の青年。始発電車の中でその女神ちーちゃんの出演AVを音声ダダ漏れで聴取する男を見かけ思わず凝視したことから、絡まれて濃厚接触。無理難題をふっかけられて翻弄される「超絶ちょろい」青年です。
過去の不運エピソードも含めてかなり不憫なのですが、実直で一生懸命で、その「ちょろさ」が鬼畜な強者、千紘の意地悪な気持ちをそそるのも納得の愛らしさです。

ハジメの女神、AV女優のちーちゃん、と、鬼畜な強者が偶然にも同じ名前、という強烈なエピソードもこの作品に、ピリ辛風味を添えています。

物語後半、千紘の複雑な家庭環境や過去が明かされ、一気にシリアスな深みを増します。前半の軽妙なテンポから後半の重い背景への落差が激しいのですが、それが決して唐突すぎず、絶妙な匙加減で描かれているのがおわる先生の手腕。ストーリー展開が素晴らしくて惹きこまれます。
ハジメの心が、千紘を知るたびに薄皮を剥がすように惹かれていく過程は、硬い殻がピリピリと剥がされて本心が現れてきたような感じで、自然かつ情緒に迫ってくるものがあり引き込まれました。

ブチ切れた千紘がひどい言葉を吐きながら強引にハジメを抱くシーンもありますが、その後、両思いになってからの激しくも愛のあるセックスへの展開、そしてラスト、出会いと同じ始発電車の中というシチュエーションで締めくくられるのは、まさに胸アツでした。

エグい言動やどぎついエロがあるのに、読後感はどこか爽快でコミカルさも感じる、おわる先生の絶妙な塩梅が楽しい一冊です。

声で感じる、厄介な二人の「可愛げ」

原作既読。
超有名作品ですし、キーワードがリンクする流れは綺麗だと思いますが、正直に言えば、二人のいびつな関係性はあまり私の好みではありません。ハッピーエンドなのに、どこか後味が悪く感じてしまうタイプのお話でした。

ドラマCDでは、原作のあの耽美な絵柄が見えない分、自分の印象がどう変わるかと思いながら聴取しましたが、結果として「二人の厄介さ」に少しだけ可愛げが加わったように感じました。

言葉足らずで、性格に難ありな瀬ヶ崎と、何もうまくいっていない葉。原作では瀬ヶ崎のせいでチャンスを潰されているような葉の境遇に引っかかりが強かったのですが、小野友樹さんと山中真尋さんの声で聴くと、不器用すぎる二人のやり取りに可愛げが増したように感じました。関係のいびつさそのものは変わりませんが、声という温度が乗ったことで、独占欲や執着が重さだけでなく、どこか人間くさい可愛げとして耳に届いた気がします。

鯛野ニッケ先生の質感の高い物語を、小野友樹さんと山中真尋さん情感豊かに丁寧に演じられていました。
原作で抱いた違和感は消えませんが、音だからこそ見えてくる二人の一面を楽しめた一枚です。

圧倒的な声の説得力、森川×石田ペアの超絶技巧を楽しむ一枚

原作未読。
森川智之さんと石田彰さんのカップリング目当てで聴取しました。
このお二人といえば、かつての破天荒な冒険活劇BLシリーズ(高校教師と生徒のあれ)でも証明されている通り、どれほどストーリーが浮世離れしていても、その演技力だけで強引に世界観を成立させてしまう説得力の塊コンビ。今作も期待をして聴取しました。

時代を感じる設定と展開。20代のすごい部長に憧れる若者と、いきなりすごいセクハラをかます部長。
いい意味でBLはファンタジーってやつです。
津田部長が榎本を無理やりやったあげくに、具合が悪いところにつけ込んで愛してるという告白は強烈。
令和の今からすると、ハラスメントどころか法律にひっかかりそうな言動もあっちこっちにありますが、それが強烈すぎて、逆におもしろくなってしまうくらい印象が強いです。
森川さんの声と演技でなかったら、ただ単に浮世離れした変で嫌な人になっていたと思いますが、平成バブルのトレンディドラマの濃いキャラを凝縮させたかのような部長でした。「なぶられた」という言葉選びにはドキッとしました。

対する榎本和明も、見ようによってはすごい被害者。でも悲壮感はなく、流されたりはしつつもなんだかんだと受け入れちゃったりして、部下と姫と年下の彼氏、といくつかのポジションを合体させた存在。
ドタバタ強めのラブコメっぽくなっています。榎本もまた矛盾ややりすぎな設定がありますが、人としてまとめてくれたのはさすがの石田さんです。

公私混合にハラスメント、今見るとひどいこともたくさんありますが、人間の感情、欲が表面に強く出ていて、「そういうもの」と思えば楽しいです。
持てるものを行使して部下をものにしていこうとする部長と、大騒ぎして醜態をさらす年下の恋人。どちらも令和の現代なら一発で社会人アウトなものですが、お二人のすごい声と演技による説得力によってねじ伏せられた気がする聴取者でした。
原作ファンからの評価は低いようですが、物語も演出も気にせずに、お二人の声と演技の魅力を楽しむにはいい作品だと思います。

圧倒的な声の説得力、森川×石田ペアの超絶技巧を楽しむ一枚

原作未読。
森川智之さんと石田彰さんのカップリング目当てで聴取しました。
このお二人といえば、かつての破天荒な冒険活劇BLシリーズ(高校教師と生徒のあれ)でも証明されている通り、どれほどストーリーが浮世離れしていても、その演技力だけで強引に世界観を成立させてしまう説得力の塊コンビ。今作も期待をして聴取しました。

時代を感じる設定と展開。20代のすごい部長に憧れる若者と、いきなりすごいセクハラをかます部長。
いい意味でBLはファンタジーってやつです。
津田部長が榎本を無理やりやったあげくに、具合が悪いところにつけ込んで愛してるという告白は強烈。
令和の今からすると、ハラスメントどころか法律にひっかかりそうな言動もあっちこっちにありますが、それが強烈すぎて、逆におもしろくなってしまうくらい印象が強いです。
森川さんの声と演技でなかったら、ただ単に浮世離れした変で嫌な人になっていたと思いますが、平成バブルのトレンディドラマの濃いキャラを凝縮させたかのような部長でした。「なぶられた」という言葉選びにはドキッとしました。

対する榎本和明も、見ようによってはすごい被害者。でも悲壮感はなく、流されたりはしつつもなんだかんだと受け入れちゃったりして、部下と姫と年下の彼氏、といくつかのポジションを合体させた存在。
ドタバタ強めのラブコメっぽくなっています。榎本もまた矛盾ややりすぎな設定がありますが、人としてまとめてくれたのはさすがの石田さんです。

公私混合にハラスメント、今見るとひどいこともたくさんありますが、人間の感情、欲が表面に強く出ていて、「そういうもの」と思えば楽しいです。
持てるものを行使して部下をものにしていこうとする部長と、大騒ぎして醜態をさらす年下の恋人。どちらも令和の現代なら一発で社会人アウトなものですが、お二人のすごい声と演技による説得力によってねじ伏せられた気がする聴取者でした。
原作ファンからの評価は低いようですが、物語も演出も気にせずに、お二人の声と演技の魅力を楽しむにはいい作品だと思います。

声優陣の熱演が暴き出す、ずるい男たちの本能。

原作既読。
キャラクターたちの「ずるさ」や「不誠実さ」が際立つ物語ですが、小野友樹さんと佐藤拓也さんの熱演によって、さらに生々しく胸を掻き乱す音声作品になっています。

小野友樹さんが演じる和秋は、まさに磁石のような男。悪気なく、軽やかに距離を詰めてくるあの甘い声は、周囲を振り回す底なし沼そのものです。対する洋春役の佐藤拓也さんは、決別したはずの想いが決壊していく様子を、繊細な息遣いと絶妙な語り口で表現されていました。

音声で聴くことで、より際立ったのは洋春の「ずるさ」です。包容力のある素晴らしいパートナーがいる身でありながら、和秋の強引さに受動的に流され、ずるずると本能に身を任せてしまう。その言動には、物語と分かっていても「ひどい、嫌だ」という拒絶反応を覚えるほどのリアリティがありました。

終盤、二人はそれぞれの想いと決意でパートナーとの関係を清算します。互いの決断を知らぬまま、空白の期間を経て再会した二人の会話は、どこかコントのように頓珍漢で少しコミカル。このシーンの温度感は、お二人の熱演によって原作以上の魅力を放っていました。

一応はハッピーエンドですが、そこに至るまでの過程を考えると、手放しで「おめでとう」と祝福できない複雑な気持ちになります。本来、登場人物に寄り添えない作品は好きになれないことが多いのですが、本作は原作の魅力を引き出した声優陣の演技、そして演出が本当に素晴らしく、最後まで惹きつけられてしまいました。

キャラクターを愛せるかどうかを超えて、人間の剥き出しの感情と、それを完璧に表現した役者の技量を堪能したい方に、ぜひ聴いてほしい一枚です。

理屈ではなく本能、ずるい二人。

5年前に別れた元カレとの再会。
あらすじを読んだ時から予感はしていましたが、想像以上に「ずるい男たち」の物語でした。

和秋は、自覚なく相手を翻弄し続ける、磁石のような、底なし沼のような男です。
元カレ、今カノ、それぞれ、そんな和秋に振り回され、それぞれ違う決断をしました。
元カレ、で、今はパートナーがいる洋春が、和秋の軽やかな、しかしずるい言動に振り回され、ちょっとづつ引きずられ、過去のものとして決別したはずの想いが徐々にあふれて行く様子は、見ようによっては切ないですが、私には、和秋よりもさらにずるい男に見えて仕方がありませんでした。

お互いにパートナーがいるのに、積極的か受動的か、の差はありこそすれ、本能に身を任せてしまう2人・・・
2人の言動、特に洋春の言動は、ひどい、と感じ、嫌な気持ちになりました。
しかし、それでも物語の求心力はすごく、読み進める手は止まりませんでした。

和秋の決断、パートナーへの申し出、それから洋春への対応。
洋春の決断、パートナーへの申し出、それから和秋への対応。
2人それぞれがよく考えた末に出した結論と、それに向けての行動の末は・・・
この先はネタバレになるのでやめておきます。

読み手を選ぶ内容だと思います。
読後に清涼感はあまりありません。
清廉潔白な恋物語にはない、ざらついた感情にどっぷりと浸かりたい方には、ある意味で最高の作品だと思います。

ストーリー展開はかなり強烈だがメインおふたりの声と演技力で説得される

2026年に聴取、かなり古い作品。
子安武人さんと遊佐浩二さんの組み合わせに惹かれて聴取しました。

舞台設定も人物設定も、かなり現実味がなくて、いい意味で漫画だなあという感じ。
リアリティのある作品もいいけれど、こういう夢物語のようなお話、とても楽しいです。

高級ホテルグループのトップと、最近、やたらと並べられ比べられる、新興ホテル、ライバルホテルのオーナーのラブコメディです。

身体から入る恋愛はあり、だと思いますが、令和の今、聴くと、犯罪だ・・・と驚いてしまう描写があります。平成時代でもドン引きレベルかも。
不同意性行為のあとは性接待、と続きますが、犯罪、ではなく、恋の駆け引き、という表現です。
なかなか強烈な展開なのですが、子安武人さんと遊佐浩二さん、という違うタイプの、色気満載の声によるやりとりが、素晴らしいです。
声と演技によって、無茶のある展開をねじ伏せているような。
令和の今に聴取しても、楽めました。

キャストトーク
みなさんがわいわい、がやがや、おしゃべりしてて、楽しいです。
経験豊かな方々が、実感を込めて収録の台詞量についてからかったりする様子は愉快でした。
脇キャラの谷山紀章さんが、今より声がずっと若いのも楽しいです。

どろどろとした重たい暗闇がさらにどろどろと広がっているような展開

読了し、まだ続くのかと、深いため息をついています。
前科一犯、仮釈中の辰巳と、児童相談所の社会福祉士の大地。

男性同士だから、ということとは別に、それぞれの立場、関係者、環境から、大っぴらに恋人同士として過ごすのは難しい2人。
辰巳の過去からいろんな亡霊が、辰巳を暗闇に引きずりこもうと顔を出し、警察官のはずなのに違法手段を取る男との駆け引きもあり、ささやかながらも穏やかで優しい時間を共有できていた2人の目の前にどんどん黒さと大きさを増す暗雲がたれこめてきています。

少しだけ謎が明かされ、さらに暗雲が広がったところで3巻は終わり。
アンハッピーエンドになってしまうのでは、と思ってしまいますが、2人が幸せになる結末を願いながら読み続けています。

どろどろとした人間の奥底を描いている

2026年1月現在、3巻まで発行。
不穏な展開が続いている作品です。
絵が綺麗、登場人物が多様で豊か、物語の展開がドラマチックです。

大波乱と事件を経て、恋人同士となった2人。
前科一犯、仮釈中の辰巳と、児童相談所の社会福祉士の大地。
一般の恋人同士のような甘さはありませんが、強くて重たい情を交し合いながら日々を送っています。

子どものころに同じようなひどい体験をしているのに、片や前科者、片や社会福祉士、真逆のようにも思える立場になっています。
いくつかの事件、事柄を乗り越えて、ようやく共に生きられるようになったのかと思いきや、辰巳の過去を掘り起こし、巻き込む人たちなどが、それぞれの思惑を持って次々に関わってくるようになります。

1巻でも犯罪行為が描かれていますが、2巻はさらにひどい犯罪行為が描かれていて、読んでいてかなり心がしんどくなります。
緊迫感が続き、劇的な展開になったところで2巻は終わります。

今のところ、ハッピーエンドになれそうな要素がほとんど見当たらないのですが、2人が幸せになる結末を願いつつ、読み続けています。

家族や社会や人の情、愛、などいろいろなことを考えさせらえる作品

2026年1月現在、3巻まで発行。
不穏な展開が続いている作品です。

BL作品で、男性同士の恋愛要素はありますが、家族や社会や人の情、愛、などいろいろなことを考えさせらえる作品だと思います。
絵が綺麗で、キャラクターの顔ぶれが多彩で個性豊かな面々による、予想のつかない展開が楽しめます。

大学生の弟・大地が姉の婚約者、井川に出会い、心惹かれて、食事や遊びを重ねるようになっていく背徳感のある展開。
井川は実は結婚詐欺師で、姉を傷つけられ、自分も傷ついた大地が、追いかけ、再会し、歪な関係を持ってしまうようになります。

それぞれ家庭環境が複雑で、井川も大地も、虐待されてきたという過去を持ち、過去も今も未来も、明るい要素がひとつもないのですが、大地のひたむきな恋心だけが、ほんのりと温かく感じられる物語です。
1巻だけだと、かなりしんどいのですが、この先の波乱万丈な展開も、さらにしんどいです。
でも、とても不思議な魅力があり、もう続きを買うのをやめようかなと思いつつ、新刊が出ると入手して読み返し、2人が幸せになる結末を祈っています。

まだ完結していないので、もろ手を挙げておすすめはできませんが、いろんな気持ちに揺れ動かされるすごい作品だと思います。