仲良しの更新を続けるふたりの物語、5巻は瀬尾くんのバースデーイベントから始まります。
瀬尾くんのものすごいタニマチが登場し、金と権力に任せて横恋慕、名取くんの邪魔をするのかとハラハラしてしまいました。
が、推しである瀬尾くんの魅力をただただ布教したい熱々のファンだったことがわかりほっとしました。
社長、カナトちゃん、純くん、も揃い、イケメンばっかりで画面の糖度高めが高めで目の保養にもなりました。
恋愛ものはシリーズが長くなると誤解やら横恋慕やら当て馬やらで、メインキャラが嫌な思いをする展開がありがちで、読んでいてしんどくなるので苦手なのですが、今作はちょっと嫌、ちょっと辛い、はあるけど、しんどくなる程じゃないのがいいところ、好きなところです。
そんな今作で、最も感じが悪い瀬尾兄が登場します。悪意ある自分勝手な言動に腹が立ちました。
以前にもありましたが名取くんの純粋なところ、ちょろいところが瀬尾兄絡みでも、悪い方向に作用してしまいます。
それぞれの家族との関わりが描かれていますが、家族とのことに決着、結末があるわけではなく、続いていく描かれ方なのがいいと思いました。
交際相手の家族に会うのは大イベントですが、こういう描かれ方なので、まだまだ2人のこれからを読むことができそうで楽しみです。
2巻、3巻と情の深いエロエロエッチをページをたっぷり使って見せつけてきた2人ですが、最近、マンネリだという名取くんの贅沢な文句により瀬戸くんがお仕事通話しながらの声を殺してのエッチという新形態も見せつけます。
この2人はセックスのパターンが多いのがすごいです。読んでいて、はいはい、ごちそうさま、と供給過多にも感じそうになるほどの甘さがさらに進化します。
晴れてペアリングを手に入れ2人の関係がますます順調、となったところで名取くんの名古屋出向が決まってしまいます。
せっかく2人で住むようになったのに数ヶ月とはいえ、離れ離れになってしまうということを、名取くんが瀬尾くんになかなか言い出せず悩んで悩んでいるのも愛らしいし、名取くんの出方を待っていたけれど言い出せないのに気づいて半ば強引に聞き出す瀬尾くんも愛らしいです。
遠距離になってのテレフォンセックスは、視覚ではすごくエロいのですが、性欲を持て余しての発散ではなく、お互いをすごく想いあっている切なさがエロさの奥に満ちていて暖かく感じます。
3巻まででもこの2人のセックスはいろんなパターンがあってすごいと思っていましたが、4巻でもさらに新しいセックスの形があり、よくこれだけパターンを変えて見せ続けることができるなと感心もしました。
4巻は名取くんのちょろくて可愛いところが裏目に出る展開があり、切なかったです。
名取くんの実直なところ、でも少し考えが及ばないところが瀬尾くんに嫌な思いをさせてしまい、喧嘩になってしまいます。
仲直りするためにそれぞれ考え、決意し、2人とも同時に行動したのがとてもかっこよくて素敵でした。
諦めきれずに横恋慕してた名古屋女子もまとめて片付いたし一件落着でした。
名古屋女子、少しかわいそうでしたが、しつこさで帳消し、後味が悪くなかったのも良かったです。
瀬尾くんから同棲を持ちかけるのもかわいいし、名取くんが悩み、同僚に相談して決めて、一緒に暮らしたいと、言いに訪ねるのもかわいいです。
あいかわらずエッチをたくさんしている2人ですが、1巻から続いてきて、エロさより愛情深さが表により現れるようになってきています。
個人の趣味で、エロシーンが多いBL作品はあまり好きではないのですが、瀬尾くんと名取くんはとにかくかわいく情が深いところが、エロさより伝わってくるところが好きで読み続けています。
同棲初日に2人の新居にやってくる元は瀬尾の、今は2人とも交流がある社長、カナト、画面が華やかで楽しいです。
カナトが男の娘姿で名取くんを喜ばせようとしたり、社長がお寿司をとってごちそうしてくれたり、2人の周囲の人たちがやさしいところにとてもほっこりします。
仕事が全く違うので生活時間が異なる2人の同棲生活、どうなるのか、と思っていたら、朝ごはんは一緒に食べる、ということにしているのが、すごく素敵で萌えました。
なにかにつけ、隙あらばすぐにエッチに持ち込もうとする瀬尾くんと、それを受けてとろとろになってしまう名取くん。
とても幸せそうで、読んでいて、はい、ごちそうさま!とつぶやいてしまうほどラブラブあまあまな2人です。
男性同士で交際していると、どうしても壁になるのが友人知人に知らせるか知られるかということで、瀬尾くんの場合は仕事柄、その辺の垣根は低いけれど、名取くんは普通の会社勤めなので、かなり難しいという2人の差があるところが、2人の心をざわめかせます。
名取くんの悩みは、自分のことはもちろんだけど、瀬尾くんの気持ちを考えて悩み深くなっているところに深い愛情を感じました。自分の体面より恋人の気持ち、を自然に優先して悩む姿がすごく素敵でした。
同棲して初めてのクリスマス、そしてお正月、名取くんの覚悟表明・・・
一気にあれこれ解決していくのではなく、ゆっくり少しづつ進んでいく様子が素敵でした。
両想いになってからの2人のお話。
恋人らしいやり取り、言動が増えていてかわいいのですが、その2人の様子を見つつ、改めてタイトル、サブタイトルを読むと、そのインパクトの強烈さと、2人の今の様子のギャップを感じておもしろいです。
出会いもタイトルもその後の展開も突拍子もないものが多い2人、両想いになったのに、タイトルから受ける強烈な印象を裏切らないエピソードが続くのがすごいです。
百戦錬磨の瀬尾くんに、いつもたくさん性欲を満たしてもらって、全身とろとろにしてもらっている名取くん。自分だって男だから、いつも奉仕されてるばかりじゃない、自分も相手を気持ちよくしたい、とがんばろうとする様子が、とーってもかわいいです。そしていろんなシーンで見せてくれる、ちょろさもすごくかわいいです。
瀬尾くんもクールな表情もありつつ、熱くてかわいいところがちょこちょこ見えて、2人してとってもかわいくて、萌えました。
両想いになった2人のその後には、当て馬、横恋慕、が登場するのが恋愛ものによくある展開ですが、瀬尾くんの関係者が一気に2人登場して、どうなっちゃうの?とハラハラしてしまいました。
名取くんが瀬尾くんに紹介をお願いするきっかけになったカナトくん、瀬尾くん同業の純くん。
それぞれの過去や今から、2人とも、またはどちらかが、つらい思いをするのではないかと心配しましたが、純がちょっと意地悪するものの、純自身も過去にすごくつらい経験をしたわけでもなく、瀬尾くんも名取くんも、ちょっとしんどい思いはしますが、2人の愛の熱量を高める燃料レベルだったのが、とてもよかったです。
個人的に、雨降って地固まる、でも、2人の愛がより高まる、でも、2人とも、またはどちらかがつらい思いをする展開が好きではないので、こういう展開はとても好ましいです。
1巻を読んだ時は、まさかシリーズ化するとは思わなかったのですが、(6巻まで読み終えている現在)2巻、3巻と、どんどん2人の人間性があらわになっていく展開が楽しい作品だと思います。
1巻は、ちょっと厄介な両片想いで、ひりひりするやりとりが多かったのですが、2巻は表紙の2人の様子が表すように、あまあま、ラブラブな2人のその後のお話でした。
公私ともに一緒に過ごすことが当たり前になった2人の前に、凪颯の過去を知るバーの関係者、先輩で元セフレの澪が登場します。
恋人の過去をよく知る、訳ありの当て馬登場、予想通りの展開で予想通りの波乱で予想通りの決着でした。
雨降って地固まる、の展開なのですが、この2人にはこの展開でなくてもよかったのではないかと思いました。もっとこの2人ならでは、の展開、エピソードが読みたかったです。
プロポーズのエピソードは素敵で萌えましたが、2人の交際の公表は同じ職場なので、同僚は仕事がしにくそうだし、2人目当ての女性客が多かったようなので、売り上げに影響がしそうだなあと思ったりしました。
2人の言動はかわいかったのですが、エピソードにちょっと不満が残ったので、中立評価にしました。あくまで個人の好みです。
初読み作家さん。
評価ランキング上位に入っていたので試しに購入した作品です。
DomSubもの?どれどれ?と読み始め、途中から最後までずっとにやにや、にまにま、しながら一気に読みました。
DomSubというジャンルは、オメガバースの亜流という印象で、何作か読みましたが、好みの作品とまったく好みではない作品があり、DomSubの設定、解釈、プレイのやり方が、作者さんによってかなり違うので、なかなか手を出にくいジャンルでした。
今作はDomSubの世界に一歩も二歩も踏み込み、進んだような設定で、予想外の設定、展開が続いてどんどん物語に惹きこまれて行きました。
DomSubについて研究、薬の開発をしている理系院生、Subの梗一郎が、研究について、DomSubについてたくさんまくし立てるシーンがあるのですが、それらの細かい内容は「小難しい話」、「小難しい話」と目隠しをして表現しているのもおもしろいところでした。
詳しい説明がなくても、今作独自の設定があるのがちゃんと伝わってくるし、演出がお上手だと思います。
あらすじも紹介も読まずに本作に入ったので、キャラクターに最初に抱いた印象と、DomSubが逆だったことに驚かされました。
全然、噛みあっていない2人、全然違う2人、なのだけれど、どこかで合っている2人。
そして全然違うタイプの愛らしさをそれぞれ持つ2人。
主人公のふたりとも、とても個性的で、愛らしくて好きになりました。
Domの叶衲愛弥は名家の御曹司、ご長男、黒髪、小柄、色っぽい、ちょっと世間知らずで、ちょっとわがまま、ちょっと自分勝手、ですが、まっすぐで素直で人柄がいいというのが言動の端々から伝わってきます。愛らしいです。
Subの三實梗一郎は大手製薬会社の長男、実直、まっすぎ、不器用、そして真面目、生真面目、とにかく大真面目なのが、すべての言動に表れています。愛らしいです。
すっごい告白、そしてすごくかわいいコマンド、で両想いになり、めでたし、めでたし、かと思ったら、さらにもっと素敵なめでたし、めでたし、でお話が終わります。
満足して、さらに満足して、幸せな溜息をつきながら読み終えました。
2025年に購入したBL漫画の好みトップ10に入りました。
この2人のめでたし、めでたしの、その先をもっと読みたいです。
世界観、キャラクター、まだまだ広がると思います。続編を熱烈希望します。
安っぽいAVみたいなタイトルと内容の印象、エロ中心のBLが苦手なのになぜ買ったのか、記憶が定かではありませんが、巻を追うごとに萌えが増してファンになっている作品です。
私と同じようにエロ中心が苦手、タイトルと表紙でひっかかっている方にお勧めしたいと思い、レビューを入れます。現在、6巻まで発行されていて、読み返してみると新たなかわいさ発見もあり、楽しいです。
タイトルそのまま、AV男優をやっている男にはまっていくお話。
きっかけ、導入はエロ、エロ、エロ、が続きますが、最初のうちに思い切りエロに振り切っているからこそ、後から恋愛関係になっていく落差が楽しめます。
単なるエロつき肉弾戦から愛の交歓に変化していくのに萌えるのです。
名取(受け)は、性癖にあう相手を探すのが難しいので、同窓会で瀬尾(攻め)がAV業界で働いていると知り、これは幸いと便宜をはかってもらおうとします。
同窓会で久しぶりに会った元同級生の現状を知り、便宜を図ってもらおうとする、というのが現実でもあることだと思いますが、そこからの展開がかなりぶっ飛んでいます。
あるあるの話と、強烈に突拍子もない話、が、うまい具合に融合されているのもおもしろいです。
名取が「まんまと」どんどん瀬尾の手中にはまっていく様がかわいらしいです。
エロ表現がかなり多いのですが、ほだされていく、慕っていく様子が手に取るようにわかるし、とにかくかわいい、そしてちょろいのが名取です。
ちょろ可愛い、という表現が似合います。
体から入った関係が、いつのまにか心もつながって恋人同士になる、という展開は、恋愛ものにけっこうあるパターンだと思いますが、瀬尾と名取の場合は、強烈な性欲とエロによる体の付き合いで、プロでもある瀬尾のすごいテクニックに毎回、どろどろのくにゃくにゃのへろへろにされてしまう名取とでは、恋人のような情が生まれてる余裕、余韻、余地が少ないままでした。
気持ちの高まり方に時間差がある両片想いのような関係が続いてから、きちんと告白しあって、言葉を交わし合って、両想いになっていく、2人の言葉がとても素敵でした。
両想いになってからの、大学生のようなかわいらしい初デートによって、瀬尾の名取への想いが、より伝わるところも素敵でした。
最初は、性格も情も見えなかった2人が、どんどん、その性格、情を見せて行く様子が楽しくて萌えました。
原作既読、何度も読み返している作品です。
攻めも受けもどちらも素敵に演じる江口拓也さんが慶司を演じるということで楽しみに聴取しました。
ドラマ化もCD化も、声の印象は、原作を読んだ時に脳内でイメージした印象との違いが気になります。
自分のイメージにぴったりだと嬉しく、すんなり耳に入ってきますが、イメージと違っても聴いているうちに演技や演出で馴染んで楽しめたりします。
なので、あくまで個人的な印象ですが、阿部敦さんの雀と、江口拓也さんの慶司は、10歳も差があるように聴こえませんでした。5歳差くらいに聴こえて、特に阿部さんの雀は若く聴こえました。
が、調べたところ、阿部さんは今年44歳、雀より4歳も年上で、若さが出る演出をされたのかなと思いました。もう少し、落ち着いた声色、話し方の中にかわいさが出る雀がよかったです。
中盤、後半のプライベートの雀では、慶司の一挙手一投足に心が振り回される様子がとてもかわいかったです。
ドラマでも使われている慶司の雀に向けての台詞
「あなたのこと、余裕で抱けます」
は、江口さんの慶司が断然、よかったです。
雀に、自分と付き合うといいぞ、と言葉巧みに自分をプレゼンする慶司は、仕事ができる男なんだなと言うことを感じさせられつつ、そこで上から目線か、感じ悪いな、と思ってしまいました。
しかし、その後の慶司のあれやこれやから、このときはできるように見せたい、かっこつけたい、雀にうん、と言わせたい、という心のうちの強い想いが、じわっとにじんでいた台詞だったことに気づきました。
江口さんの演技、やっぱりすごいなと、聞き返して感心しました。
2巻もCD化されたらぜひ聴取したいです。
BL作品の実写化はほとんど、若手俳優の名前を顔売りの機会にされているように感じていました。
これまで何度も、これはどうだろう、と見始めては早いもので15分、1話、2話で脱落してきました。
テレビ東京のBLドラマはこれまで、原作を大事にした素晴らしいものが何作もあったし、風間俊介さんが雀ということで期待して視聴しました。
最初のころは、慶司役の庄司浩平さんにちょっと違和感がありました。
風間さんと比べてはいけないのですが、庄司さんは下手ではないものの、どうしても慶司役をがんばって演じている、というのが見えてしまって、気になりました。
しかし、原作への愛をとにかく感じる脚本、演出に、惹きこまれました。
OPの主題歌のメロディ、歌詞もとてもよくて、あっていました。
1話が30分という長さだったのもちょうどよかったと思います。
遂行と検討と話し合いを関係者のみなさんで重ねて、とても濃い30分の作品を作り出していたと感じます。
風間さんの雀、会社での顔、プライベートの顔、どちらもそれぞれ、等身大の雀、だと感じました。
そして、庄司さんの慶司は、回を重ねるごとに、雀への情が深まっていく演技ももちろんですが、おそらく、風間さんの雀に引っ張られ、導かれていったのではないかと思います。
最終回、庄司さんは、まぎれもなく慶司、でした。
とてもとても良い作品でした。
2巻も同じ製作陣、同じ役者さんでドラマ化してほしいです。
末広マチ先生のお話はふんわりとした印象がありましたが、この新作はちょっと重め、深めのお話でした。
冒頭に出てくる意味ありげな「攻略」という台詞、それから仕事の合間で、また、会話で「攻略」という言葉が、何度も出てきます。
2人の仕事に関連する言葉であり、2人の間柄に関連する言葉でもあります。
「攻略」という言葉の使い方、配置の仕方がおもしろいし、わくわくしました。
雪深がアートディレクターをしているチームのイラストレーターが事故で骨折したことから、臨時の手伝いをすることになった他部署の後輩、芽吹。
ただ懐いているだけかと思ったら、実は過去の出会いが彼の今に深く関わっていて...
ということが後々にわかってきます。
そこは大事なところなのですが、過去だけに重きを置かず、日々の仕事、ちょっとしたおしゃべり、じっくり、ゆっくり、2人の関係が、距離が縮まっていく様子が丁寧に描かれています。
ぐいぐい、という表現よりだいぶ控えめ、だけど、積極的に雪深にアプローチをする芽吹。
絶妙かつ心地良い距離感と温度感、素晴らしいです。
ちょっと踏み込んだとき、雪深にかわされそうになったときに発した言葉。
「だって勘違いでもしなきゃ始まりませんよ、恋なんて」
強すぎず弱すぎず重すぎず軽すぎない、絶妙で素晴らしい言葉でした。
読んでいて脳内で、打ち上げ花火を見た気分、すっごく素敵な恋愛への第一歩だと感じました。
ちょっとづつ圧を強めていく芽吹、かわそうとする雪深、という構図ではありますが、2人ともとても誠実、相手を尊重し、きちんと言葉を交わし合っている様子がとても良い感じでした。
恋愛モノの主人公たちとして読みつつ、人間として、好ましい、良い人だと思いました。
風邪で寝込んでいる片想いの相手を訪ねて看病する、というのは恋愛ものあるあるの大イベントで、どうなる?どうなる?とわくわくしてしまいました。
芽吹は雪深のことをいたわりつつ、気持ちも表明しつつ、自分の恋愛感情を抑えて、そちらのほうに話をぐいぐいと進めて行かず、そーっと雪深の寄り添い懐に入って行こうとする様子がとても素敵でした。
そして晴れて両想いになったはずの2人。
なのに、芽吹が同僚と「攻略」について話しているのを耳にしてしまった雪深。
一気に甘々、恋愛浮かれモードにならず、ちょっと足踏みして、ちょっと後ろ向きになって、それからもう1度、今度は言葉をたくさん、たくさん重ねて、丁寧に2人の気持ちの答え合わせをするような告白、とても感動しました。
両想いになってから体を重ねるまで時間が経っているのも良いし、行為がかなりしっかり描かれていつつもエロさよりお互いを求めあい、お互いを大切に想っている、強くて深い情をたっぷる感じられたのも良かったです。
もうひとつの側面で良いなと思ったのは職場のことです。
ゲーム制作会社の仕事は、これまで読んだ漫画や見たドラマなどから、みんな精力剤を飲みながら、体力気力を削って働くブラック企業のようなところを勝手にイメージしていたのですが、雪深のチーム、芽吹のチーム、みんな自分の仕事が好きで、多少の無理は自分の決断でしてて、楽しくがんばっているのが伝わってきたのも良かったです。
恋愛ものだけど、彼らの職場のゲーム制作の仕事のことにも重きを置かれているストーリー展開で、特に雪深のチームの人たちは、みんなゲームの仕事が大好きなんだということが伝わってきたし、仕事を通してお互いに敬意を持ったり、仲良くなったり、趣味を共有したりして、人間関係が構築されていく様も良かったです。
メインの2人以外は脇役でちょろっとしか出番がないような作品もありますが、今作は脇役A、脇役B、という感じではなく、みんなの顔と性格が伝わり、彼らのことにも興味を持ちました。
メインふたりのこれからももちろんですが、職場のみんなとのやりとりも見たいので、続編を熱望します。