August☆こっぴさんのマイページ

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女性August☆こっぴさん

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めちゃめちゃ刺さった「溺れる魚」

表紙とタイトルでまず、アラブものかぁ〜…と思いました。個人的にはそんなに興味なかったんです、自分からは読まないタイプで。
ところがどっこい、しょっぱなでやられました。

なので、アラブ系興味ないな〜、そんな風に思っている人にこそ読んでほしい短編集です。
表題作ももちろん良かったのですが、『溺れる魚』がとても好きなので読んでほしい…



●溺れる魚●

もしかしたら緒川さん作品で1番好みかもしれない…!

自分が好きになる時は本気、なのに相手に好かれると急に冷めちゃう、そんな困った恋愛観を持つ宇佐美。

水泳部の岸は、フラフラして彼女をとっかえひっかえしてるように見える宇佐美のことが苦手。

だけどあることをキッカケに2人の距離は縮まり"友達"みたいな関係になるけど…。

なんでしょう、この…
2人が抱える、ゆらゆらしててヒリヒリしてて、確かにある感情なのに名前に出来ない。

どんな年齢でも生まれる感情な気はするけど、この10代後半のこの時期だからこそ何よりも刹那的で危なっかしくてキラキラしてるように見えるんですよね。

もうそれがすっごい詰まってて(T . T)
石原理先生の「あふれそうなプール」という作品があるんです。BL作品の中で1番と言っていいほど好きなのですが、その作品も10代特有の危なっかしさや刹那的な青春が描かれていて、同じプール繋がりだからか…とても似たようなものを感じて、胸を掴まれました。
制服、夏の暑さ、揺れる水面、塩素の匂い…。
完全に、個人的好みの話で申し訳ないのですが…。

正直、宇佐美の、"相手に好かれたら冷める"という恋愛観は理解できないし、それを持った彼が果たして相手も自分も幸せになれる恋愛ができるのか?というのが読みながらの心配事だったのですが、とても良い形で着地してくれたのではないかと思います。

そして2人の背景がちゃんと描かれているのが更に物語に深みをもたしてくれています。
宇佐美のバックグラウンドはやはりどこか浮世離れしていますが、岸の方はすごく刺さる…。
親にだって色々あるんだ。
両親を、ただ岸くんを振り回す悪い親ではなく、彼らなりの悩みや葛藤を持った上での過程や結果であったこと、そしてそれでも最後に笑顔の描写があったことに、きっと岸くんだけでなく読者である私もどこか救われました。

整理しきれない感情に追われて、本音は全部、水の中に置いていく…。

いつも、濡れている岸。

恋を自覚した時の岸の涙、
ラストのプールサイドでの2人、
めちゃめちゃ良かった…。

うわ〜…好き…と胸を掴まれるシーンがいくつもありました。

夏の雨の日に読みたくなる作品です。



●ラクダ使いと王子の夜●

表題作でもあるアラブもの!!
とても優しい物語でした…。

それぞれの環境でただみんな一生懸命生きていて、そこで奇跡みたいに出会った2人、アルファルドとカマル。

この2人、本当にどっちも純粋で心が優しくて…
こっちまで優しい気持ちになります。

何より…。
巻末にその後の物語が描かれているのですが、それを読んだ時に少しだけつかえていた何かが無くなって、全て浄化されたような気持ちになりました。



●いびつな欠片●

いや〜…。好きです…。
兄に異常に執着する弟と、
そんな弟を酷くあしらいながらも"ご褒美"として身体を許す兄。

ガチ兄弟ものには少し抵抗があるのですが、なんでしょうね…
2人のビジュアルがとにかく良いのと(お風呂のお兄ちゃんがツボ)、お互いヤバい方向に振り切ってる感がむしろ良かったです。

どっちもぶっ壊れてるのになんか綺麗だなーって思えちゃうのは、
大切なものに対して堪らなくて泣けてくる、みたいな描写があるからでしょうか…。

感情が昂って泣けるのってめちゃめちゃ人間臭いですもんね。
理解できない2人ですけど、その中で理解できる部分がすごく刺さって、美しい物語になっていると思います。



●くさった螺旋●

「いびつな欠片」以上にヤバい2人が出てきます…。
あっちの2人は好きになれたのに、こっちの2人は全てにおいて理解できないのでなかなか…。

しかしタイトルが秀逸ですね、
なるほどまさに、というか。
こんなドロドロした関係やめてよ〜(T . T)ってなっちゃいます。笑

でも、不思議と嫌いではないこの話…。

あたるくんの、それこそ誰よりもぶっ飛んだイカれ具合がなんか少し良くて。
しかもそこに歪すぎるけど確かな愛があることがちらついちゃったらね…。

けど物申したいのは秀さんですよ。
過去の話には、ちょっとちょっと…それは違いますって…(T-T)とツッコミたかった。
そんなことしたって…ダメだって…やめときな…って、誰か止めんかったんか…
まあ止めれる人がいたらここまで歪まんかったですよね…。

でもまあ色々ありますよね、
自分が理解できることが全てじゃないですからね…。
作者さまも、読む人を選ぶと仰っていますし、萌えがあるのかと不安もあったそうです。
萌えがあるかは別として、物語としては読み応えのある、面白い作品だったと思います。



4作とも良かったと思いますが、やっぱり「溺れる魚」がとても好きです。
男子高校生×プール×曖昧な関係
って、萌えしか生み出さないじゃあないですか…!!

読みやすくて面白くて、少しの"毒気"

緒川さんワールドがたっぷり詰まった短編集です!
 
   ♦︎ ♦︎ ♦︎


『世界は君で廻ってる』

表題作です。
私はこの作品の、牧くんが好きでしてね…。
自称"見事なまでの地味顔"な牧くんなのですが、そんな牧くんのことを"すげーかわいい"と言ってストーカーばりに付き纏うイケメン・深町。
この深町くん、緒川さんの描かれる"攻め"感が凄いです。
イケメンでクラスの人気者なのに、ちょっとヤバいくらい受けに執着してるタイプ…。
どこか狂気的なのに、この深町くんはストーリーが進むにつれ同時に純粋さも感じられるキャラクター。
そんな深町くんにずっとツンケンしながらも、実は結構心許してきちゃってる牧くん、いやー可愛い。笑

   ♦︎

『エセ床屋漫画』

この短編集で一番好きなお話\(//∇//)\
緒川さん初めてのBL漫画だそうです。
この頃から、絵柄やキャラクターの雰囲気はそのままな感じがしますね。
休み時間になると校内で簡易理容室を開く男子高校生・悠士と、常連の寝癖っ子・忠近。

仲良い友達だけど距離近すぎない?
でも、男同士だし、恋人なんかじゃない…
なのに、なんでキスとかするんだろ?

みたいな、すっごく絶妙な距離感の男子高校生、大好物でして…。笑

悠士は割とアピールしてるんですけど、どうしたらいいか分からない忠近が逃げ回ってる感じ。
でもなんというか、あくまでも悠士は忠近に、自分から落ちてきて欲しいんですね。
だからアピールはするけどがっつきすぎない。それがまた忠近の心を振り回して…。

そして作中で悠士が忠近のある行動に怒って髪をひん掴むシーンがあるんですけど、それって仮に男女だったら、「この男最低…」と思ってしまうのですが、男同士で、しかも好きな相手にそれをやるのって、なんだか燃えてしまう…!
悠士のそれは嫉妬や独占欲からきたものでしたが、少し暴力的な愛情表現って、男同士ならではの気がするんですよね…。

そして、悠士の気持ちに悩み逃げ腰だったのに最後はしっかり男前な忠近が良い。
やっぱり受けってカッコよくなきゃ!

   ♦︎

『おろかしくも うつくしく』

優しく面倒見が良いクラスの人気者・亮平と、自他共に認める"顔だけが取り柄"のクズ系美男子・晴海。

晴海みたいな、"美"に執着して人を見下すタイプの男性は攻めでも受けでも(受けの場合は特に)好きではなく、そして攻めの亮平にも特別惹かれるものはなかったのですが…
タイトルの通り、"愚かだけど、確かに美しい…"と思ってしまった時点で負けですね。笑

亮平に嫌われたと思って涙する晴海は美しく、そしてとても可愛くて…。
ラストのキスシーン、そしておまけページ?の冒頭。私も感じてしまいました。
" 晴海はかわいい "

   ♦︎

『ヤスイタマシイ』

はぁ〜やめてくれ…。
後輩×先輩は弱いんだってば…(しゅき…)

100円で1回、身体の関係から始まる2人。こういう始まりにも弱い。
にしたって100円はあまりにも大安売りな気はしますが…しかもそれ言い出したの攻めっていう。笑
でも口実が欲しかっただけなんですよね。

どっちも慣れてるようにみせて、実はお互い不器用。
素直じゃない後輩と先輩、とても可愛かったです。

   ♦︎

『極上デザート』

イケメンモテ男眼鏡・加地くんと、イケメン甘党男子・夏目くん。

女子の手作りお菓子プレゼントを毎日のように受ける甘党の夏目くんは、スイーツフィーバー状態でしたが、同じくらいのモテだったはずの加地くんにいつしか大きな差をつけられ、自分にお菓子が回ってこなくなり、飢餓状態に追い込まれ…

飢えた自分を弄ぶような加地の言動に、つい意地を張って喧嘩みたいになっちゃう2人。

加地くん…緒川さんの作品では珍しく、どこか淡白な攻めですね。
優しいんだけど、執着心が薄いというか…。

もっとガチガチに執着してよ!受けが拒んでも離さないでよ!と思うのですが(笑)、その分受けの夏目くんが素直で可愛かったです。



   ♦︎ ♦︎ ♦︎

収録作全部が面白くてキュンとして、読みやすくて満足感もありの一冊でした!
攻めはかっこよくて受けは可愛い、緒川イズム(勝手に言ってる)を存分に堪能できました(*^^*)

誤算の純愛!

クールで真面目な烏童×奔放でチャラい三城

思いつきで遊びみたいに付き合った2人の男子高校生のお話。

緒川さんの描く受けって、カーストヘヴンでも思いましたけど、"雌"みたいな男の子が多いですよね…。

私はちゃんと、身も心も"男"な受けが好きなので、雌感強めな受けは苦手なんですが…
そこでなんか好きにさせてしまうのが、緒川さんの上手さというか…!

表題作の受けである三城くんも、ま〜しょっぱなから雌感ビンビンに出してくるビッチですよ。周りに女の子をはべらかしてるのに、出てるのは"モテ男"っていうより"女王様"なオーラ。

そしてまるで男女で付き合ってるかのように当たり前のように堂々と烏童と付き合ってイチャついてるし、そして他の女子に嫉妬され陰口を叩かれるという、本当に存在が女子な三城くん。笑

こういう受けは好きじゃない、私はそう思っていた…
な・の・に!

読み進めるとどんどん出てくる可愛げ(T-T)尊

奔放なビッチかと思いきや(まあ実際そうなんだけど)、ガチ恋愛は処女ってタイプだから、烏童への初めての気持ちに動揺しちゃってドキドキしちゃって、ヤバいって焦るの可愛すぎるしエロいしなんなの…。

1話より2話、2話より3話と、
『あれ?苦手だと思ってたのに、もしかして私…三城くんのこと、好きになってる…?』
と、好きを更新させていく恐ろしい受けです、三城くん…。

しかしその三城くんの良さも、烏童がいてこそ…。
また良い攻めなんだこれが…。
は??真面目で優しくて誠実なイケメンが時々見せる雄味、は??
穏やかさと激しさの同居…これぞ…。

男子高校生のキラキラしててエロくて純情な青春ラブでした!


   ♢ ♢ ♢ ♢ ♢


表題作以外にも短編が2本入っております^_^


「ラストサマーブルース」

甲子園を目指す高校野球部を舞台にした、切ない青春群像劇。

こういう、"青春"を大きな軸にして展開される淡いボーイズラブって大好きなんですよ…。
全然エロくないのに心情とか夏の汗とかに色気があって、確かに好きなのに宙に浮いてどうしようもなくふわふわしてるだけの気持ちとか、すごく綺麗だなって思うんですよね…。

野球に青春を捧げてきたけど後悔を残したまま野球から離れた久住先輩と、久住にまた野球部に戻ってきて欲しい市ヶ谷。

飄々とした中になにか抱えてるような久住先輩と、クールで生意気な中に情熱を秘めた市ヶ谷、2人のやりとりがなんだか本当に眩しい。

なんだか青臭いなぁって思えるシーンも、だってそれが青春じゃん…甲子園を夢見る野球部だよ?先輩後輩だよ…?って、全部キラキラになります。

今作に限らずですけど、想いはあるのにBL未満の2人って、なんだか愛おしすぎます。
少し切なくて、だけど暖かさを感じられるお話でした。

爽やか〜…(T-T)



  「無防備な午後」

こちらはうってかわってリーマンもの!
自分が社会人になったからでしょうか?
昔より圧倒的に、社会人BL大好きになってます。笑

人当たりの良いモテ男営業マン・田町×仕事は出来るけど不器用で性格キツめの大村(美形メガネ)、正反対な2人の同期ラブ!

私…大村さんみたいな上司だったら絶対無理です…(T-T)笑
なくらい、鬼厳しい大村さんですが、元々自分でも部下の教育なんて向いてないと思ってる不器用な人。
"年々分厚くなるレンズ…"のくだりに、そんな彼の苦労感が現れててなんだか可愛い…。

ある出来事をきっかけに距離を縮めることになる田町と大村ですが、大村さんが可愛いんですよ…!
あの鬼キツのメガネがこんな可愛らしい人だったなんて…って、気づけば心掴まれています。

そして田町さんも良い男ですよね〜…。
緒川さんの攻めって、さりげないスパダリが多いような気がします。


さてこんな感じの一冊でしたが、どのお話も面白いしキュンとするしかなり満足感のあるものになっていると思います!
ライトにも読めるし、でもしっかり響かせてはくるし、緒川さんの良さが詰まってる一冊だな〜と思いました(〃ω〃)


濃いの、揃ってます

患者自身に好意を持つ者に対して、性的興奮を誘発させる"フェロモン症"。
そんな病が蔓延する世の中を舞台に、濃厚なラブが繰り広げられます…!

複数のカップリングがあり、
①コミュ力高めのお弁当屋さん×無愛想なサラリーマン
②オタクな陰キャラ男子高生×派手なチャラ系男子高生
③フェロモン症を研究する変わり者博士×その下で働く研究員(リバあり!!しゅき…)
④世話焼きゲイ×真面目天然系ノンケ
⑤ガチムチツンデレ年下男×ヤバめのストーカー系年上男

…といった感じの、どれも濃ゆいCPが揃っております。

1話1話しっかりと話が作り込まれてるな〜という印象で、とても読み応えがあります。
フェロモン症はオメガバースと似たような印象を持ちました。もちろん、男女の概念はそのままなので妊娠しないし番とかもないですけど…。

フェロモン症を発症した患者と、それに誘発された相手とのsexはとても凄いことになってまして、いやまぁ…凄いですよ。笑

余裕こいてた攻めが、余裕なくなったりだとか、
逆に余裕こいてた受けが、もうやめてってぐちゃぐちゃになってるのとか、う〜〜〜ん、
好き…!

ただ、④と⑤のお話はフェロモン症あまり関係ないのかな?

④は本当に、純なカップルって感じで好きです。受け攻め2人に、大人の色気がある中に純粋な部分をすごく感じて、胸キュンさせてもらいました。

そして⑤ですが、いやぁ濃いい!!笑
う〜ん、攻めの真澄くんは好きなんです。
クールでドライに見せかけて、ここぞという時すごくゾクゾクと魅せてくれる。
ヒゲ剃ってくれて更にタイプ。笑
ただな〜!受けの藤生(ふじお)がな〜!ヘビーすぎて!!
受け次第ではすごく好きな作品になっただろうな〜…と、個人的に思っています。


本当に全体通して読み応えある一冊で、人気があるのも頷けますが、好みは少し分かれるかもしれません。
癖もあるし濃厚だし、私は少し胸焼けしました。笑

雛胡の変化が愛おしすぎます

あの、沼の目をしてた雛胡が…。
死なんて笑って享受しようとしていた雛胡が、好きな人のために焦ったり尽くしたり一生懸命になるなんて…。

続の見所はここに尽きる気がします。

強引で、穏やかさなんて欠片もないけど、どうしたって優しくて、自分を救おうとする鴉門に少しずつ絆されていくんですよね〜。

表情がくるくる変わるようになったり、意外とたくさん喋ったり、記憶を失う前の雛胡は本当はこんな感じのとても可愛らしい性格だったのかな〜なんて。

特に、別荘での2人のエッチシーンは…可愛くて、エロくて、尊い…(;_;)
その後の展開とか、もう、鴉門さん男前すぎて…!!

レオパードシリーズのカップリングでは、燐花×薬師寺推しだったのですが、ああ〜この2人もすごく好きになってしまった〜(TT)
正直全巻までではそこまで引き込まれなかった2人ですが、続でグッと掴まれました。

しかしなんでしょう、ヤクザ×世捨て人な美形の組み合わせって好きなんですよね〜…。
お互い死を受け入れていたはずなのに、いつの間にかお互いのために生きようとする2人…
愛ですよ…

心の欠けた部分を満たしてくれる相手。
真っ暗だった心の中に、光を灯してくれた相手。
やっぱりこれは、救いの物語なんですね。

そして、恋情とか無しに、ただただ鴉門を心底信頼して、鴉門が大切にする相手は自分も大切に扱うけど、そのスタンスは鴉門の安全が絶対。
対等の立場で接するのに、鴉門を唯一無二の男として扱い守る郡司さん、ある意味一番カッコいい男だと思います。

ぜひ次巻も読んで


"したたる"と読むのかと思っていましたが、"しずる"なのです。
語呂がなんとも、お洒落ですよね。

前回までのレオパード白書では、達観したミステリアスな聞き役お兄さん(お姉さんとも言える)な雛湖が、今作のメインとなります。

今までの雛湖は、謎でした…。
ビジュアルもそうだし、受け答えや表情や仕草がなんかもうとにかくミステリアス。
そんな雛湖のお相手はもちろん、普通の男じゃ務まりません。そこでこの、鴉門(あもん)さんですよ…。  

インテリでもあり武闘派でもあるヤクザで、眼鏡で関西弁て…。
バリバリです。バリバリの攻めです。


15歳の時に交通事故に遭ったのが原因で、家族と15歳までの記憶を失くし、同時に体液恐怖症になり、誰とも愛し合ったこともない。
人生に夢も希望もなくて、でも別に絶望してる訳でもなくて、持って生まれた美しい容姿は必要以上のお金を稼いでくれて、だからただ生きてる。
そんな雛湖。

ある日突然、ヤクザの厄介ごとに巻き込まれてしまうのですが、本当はそこで死んでしまうはずだったんですね。雛湖は。
でもそこで出会うんです、鴉門に。

鴉門も別に、最初は雛湖のこと、何とも思ってなくて普通に殺そうとするんですけど…
"沼みたいな目"をした雛湖に、昔の、どうしても消せない後悔を強く思い出して、思わず抱きしめてしまうのです。

雛湖を救いたいと思ってしまった鴉門との逃避行が始まります。

ストーリーが進むにつれて、段々と見えてくる雛湖の素顔と過去。
鴉門が雛湖を放っておけない理由。

はじめは酷く危うかった2人の関係が、少しずつ、少しずつ、解かれて結ばれていくように感じました。

個人的には、次巻がより好きです。
というか、次巻も読まないと、正直この"滴る"シリーズの良さが伝わらない気がします。
2巻通して読むと、鴉門の心と雛湖の変化に、胸がギューン…!となるんです…。


"別に、いつ死んだっていい"

これは、救いの物語ですね。

極上のラストでした

超絶美形・愛情過多!危険でクールな運び屋、坂東兄弟の物語も、とうとうクライマックスです。

しかし今作は、メインは核と沓澤さんの出会いとなっております。
今までのように大暴れする坂東兄弟は見られません…(まあそれなりに暴れてはいますが)…ですが今作はまさに集大成ともいえるべき内容です。
なぜなら、核と沓澤の、始まりから終着点までがここに詰まっているから。


沓澤さんと出会った頃の核は、相も変わらず奔放でセクシーで、きっと身体を抱くのはそんなに難しくはないけれど心は誰にも掴めない、そんな今と変わらないままの核。

そして出会い方がまたなんとも美しい…。
この2人の出会いならば、こうでなくちゃ!と思わせる、胸を静かに確かに高鳴らせるような、ドラマティックでセクシーな始まり。

美しい核に半ば一目惚れした沓澤さんですが、そこはやはり百戦錬磨。今までにない良い男を見つけたと分かっていますが、沓澤さんだって簡単には夢中になりません。

けれど核は、淫乱で美しい獣のよう。それでいて聡明で聡く、尖っているわけでもなければ媚びているわけでもない。
こちらが話せば同じようによく話すのに、どこか掴めない。深い深い海のよう。

沓澤は核に関われば関わるほど、その深みにハマっていきます。

核にとっての沓澤は、同じように今までになく極上な相手だったけれど、それはあくまでも快楽での話。

核は愛とか恋とか望んでないし、沓澤が自分だけのものじゃなくてもいい。
仕事の邪魔をせず、欲しいときに会って、身体を満たしてくれればそれで良かったのに…。

のに!
そんな核が、とうとう、とうとうです。

2人の出会いの物語のあと、3巻ラストからの続きが書かれています。

沓澤に連れられ、離島での長く穏やかな休暇を過ごす核。

3巻で心の距離を一気に縮めた沓澤さんと核ですが、それは核になんとも言えない変化をもたらします。

核はいわゆる、"誰とでも上手く付き合える人"なのですが、そういう人こそ実は内面に孤独を抱えていて、それを分かってくれる人も受け入れてくれる人もいないと思っているのかもしれませんね。

完璧で人生負け無しに見える核ですが、その過去には人並みに傷だってあるしトラウマだってある。
核の恋愛観を形成させた過去が明かされて、ここまで沓澤と身体も心も繋がっているのに、その愛情を信じられると思うのに、なにが最後の最後で核を頑なにするのか…。

ここに来て、核の深淵にようやく入り込めたような気がします。

今まで見たことのないような核の行動や言動と、それに対する沓澤さんの姿勢。

そして、ラブが…
ラブシーンが…。素晴らしいんです…。
1巻から通して最も激しく濃厚で、最も愛に溢れたsexだと思います。
思います、というか、そうです。確信です。

とにかく凄いんです。本当に凄い…。
何か特別なことしてるわけじゃないんです。
まあ核に関しては初めての○○がありますが、それがまた凄いんです。
もう、とりあえず読んでください、と言いたい…!
あまりこと細かに書いても読んだ時の衝撃が減っちゃうので書くの我慢します…。
ただ、ひとつだけ。これまでにない程の、核の感じて堪らない!という乱れっぷりが本っ当に良いということだけ、言っておきます…

Love &Trustというシリーズに限らず、BLというジャンルの中で見ても、この4巻での2人のsexは…。個人的には10本の指に入ります。
…いや誰ランキングだよですが、本当に素晴らしいんです…。

そして極め付けに、ラストのラスト、東京へ帰ってきた2人を迎えた杣さんと、核のやり取り。
ここの核のセリフに、私も杣さんと同じように、ああ───と思いましたよ…。

これはなんて穏やかで、そしてなんて誠実で強い感情なの?
きっとこれが、2人の愛の最終形態なんだと、感慨深くその余韻に浸れました。

Loveは、愛。
Trustは、信頼。
天と核の関係性を表している言葉だと思っていましたが、最終巻にして、これは、この言葉は、核と沓澤さんの為にあるのではないかと思ってしまいました。
それほどまでに、今作での2人は神がかってLove &Trustです。
だってこの表紙見てご覧なさいよ…
この2人の表情、手のまわしかた、見てよ…

天と核の愛と信頼はこの先も揺るぎないものだと思います。
でも天が核以外で初めて、正文との間に愛と信頼を築いたように、核も同じように、心の中の"最も大切な人"の位置にいた天のとなりに、沓澤さんのことも置いたんだろうな。


核がこの先歳をとって、その美貌をなくしても。
沓澤が立場も権力も、それゆえの強さをなくしても。
たとえ身体を繋げられなくなっても、この2人はずっと、このラストの関係性のままで歩いていくんだろうな、と思えるとても温かくて優しい、素敵なエンディングでした。





"余裕強気美人受けが弱る=燃える"の真骨頂

Love&Trust、第3弾です!
サブタイトルはズバリ、"100 LOVE Letters"!100通のラブレター…(*☻-☻*)♡

早速ですがまず表紙ですね、紙吹雪(これは表題の如くラブレター?それともお札だったりするのかな?)の中で不敵に微笑む核と沓澤。…いい…すごくいい…。

1、2巻は核+天の組み合わせだったので、沓澤さんと核の表紙は新鮮でとても素敵。
天がいるとワイルド感が出るのですが、核と沓澤さんだと大人の色気がすごい…。


今回の坂東速配への依頼は、ある人物へ毎日一通、極秘の書類を届けてほしいというもの。
最初は簡単そうにみえた依頼ですが、配達途中に天と核が立て続けに襲撃され…。

どんな相手でもどんなトラブルでも華麗にかわしてきた核が珍しく、脂汗をかき肋骨を折って戻ってきた描写には思わずグッときてしまいました。
常に上手で悠々としていて、セックス以外で汗なんてかかなそうな核が弱まっているところは、核ファンとしてはとても美味しい…
(変態なんです、すみません…)

そしてこの3作目では、今までとても良い身体の関係を築いていた沓澤から、核は離れようとするのです。
それは核なりに理由があってのことですが…。

あからさまに自分を避けるようになった核に業を煮やした沓澤は、負傷し1人家で休む核のもとに向かいます。

ここからはもう…はぁ…怒涛の展開ですよ…

どこか小気味良くて、同時に緊張感を孕んだ核と沓澤の会話。
いつも通り余裕たっぷりな態度で、自分を避けてることに関して追求する沓澤を、核もまたいつも通り余裕たっぷりな態度で躱します。
核が怪我をしてることを沓澤は知らず、本当は身体的にかなり弱っているのにそれを気取らせない核がとても良いです。

けれど、"別れる気なのか"というワードを核が肯定した時、沓澤の顔から笑みが消えます。

「逃がす気はないぜ」

沓澤の豹変っぷりには、もう非常にゾクゾクしました。
いつもこれ以上ないくらいに核を甘やかしているのに、核が痛がっても悲鳴をあげても、憎々しく睨みつけても、手を止めない沓澤。

まさに怒れる獣のようなのに、どこか冷静でそこがまたゾクッとさせます。

逆に核からは一切の余裕が消えて、言葉遣いも普段とは全く違って、より一層緊迫感が。

けれど、怒っても、乱暴にしても、ちゃんと核の身体のことを思ってギリギリの一線を耐える沓澤さんは男前…!

そしてここの挿絵がまた素晴らしいんです(T . T)尊…
沓澤に対する怒りや憎々しさを滲ませながらも、強制的な快楽に涙する表情の核と、静かに佇み核をただ見つめる沓澤。この対比がなんとも絶妙で…。この挿絵でご飯3杯はいけます。

少し痛々しくもあるのですが、ここはシリーズ屈指の濡れ場で、名場面であると思います。

しかし今回、恐ろしく豹変した沓澤さんですが、愛ゆえに…深すぎる愛ゆえに…なんですね。
それは物語の後半でしっかりと分かります。

これ以上ないくらいに核を愛しているんだと分かる、沓澤さんの態度、言葉、行動。
あんな風に核を傷付けて、このまま核と沓澤さんはどうなってしまうの⁈受けが辛い目にあうの好きだけど、望むのはハッピーエンドだよ!!なんて不安にさせてからの、物語がラストに向かうにつれて昇竜のごとく昇るラブバロメーター。最高に胸キュンしました。じわ〜〜〜と、沓澤さんの愛情が私の胸にまで広がっていくようでした。

眠る核を大切に大切に扱う沓澤のシーンが好きすぎるんです〜…。

今作では女性もかなり出てきて、沓澤の組の姐さんとその娘2人、月乃と星音。
姐さんはあまり好きにはなれなかったけど、月乃と星音は最初ううう〜んと思っていましたが読み進めるうちにとても可愛く思えました。
この女の子達に好印象を持てるかどうかでまた物語の楽しさが変わってくるのですが、月乃ちゃんと星音ちゃんを好きになれてよかった…

そして、前巻のErotic Perfumeでは色々な短所が目立ってモヤモヤとしてしまった天と正文も、今回はすごく良かった!
いつも優しくて穏やかな正文が、初めて本気で、天に怒りとか悲しみとか寂しさとかそれでも好きでどうしようもない気持ちを全部ひっくるめて泣きながらぶつけるシーンには、思わずジーン…としました。
やだ…やっぱり天も正文もだいすき…(´;ω;`)

暴走しがちで乱暴な天だけど、どこまでも優しくて直向きで、そしてケンカは弱いけど心はちゃんと強い正文、彼がいてくれるから、初めて核以外で心を開けて、核との"愛と信頼"だけじゃない、優しさとか思いやりを育んでいけるんだろうな…と思うと、核目線で感無量です。(T . T)

今作では核と沓澤、天と正文、それぞれの関係性が大きく変わって、本当に素晴らしい読み応えでした。
全4巻、シリーズ通してとても面白い作品ですが、この3作目が個人的に1番好きです。
完璧だとばかり思っていた沓澤と核の、人間臭さとか弱さだとかが愛おしかったり、未熟さが目立ってた天と正文がちゃんと成長してて頼もしくなってるのが嬉しかったり…。

でも結局何が1番言いたいかって、核がボロボロになってるのが堪らないってことですよ…!
いつも強気でクールで余裕で微笑んでる核が、痛んで弱って、なのにいつにも増してピンチが次から次へと襲ってきてヤバイ…って感じで、今までは決して見られなかった核の姿が満載です。

Love&Trustシリーズは次作の4作目までありますが、核と沓澤の出会いがメインで描かれているので、坂東速配としての現在進行形の物語はここで一区切りです。

そういえば"Trust"って、"信頼"って意味ですよね。
愛と信頼って…。まさに坂東兄弟…T_T尊
クールで過激でセクシーで最高にカッコいい兄弟に出会えてよかったです。

ちなみにシリーズラストとなる4作目には、過去編に加えて今作ラストからの続きも描かれています。
色々と痺れる最高なLoveがありますよ…





核こそが "Erotic Perfume"!

愛情過剰・スキンシップ過剰!規格外な美形兄弟、天と核が繰り広げる痛快活劇Love&Trust、2作目です。
その名も「Erotic Perfume」!!

今回は、香水に見立てた、怪しいおクスリを巡るお話…
とはいえ、天と核の営む「坂東速配」は、麻薬の類には一切手を出しません。
そう、怪しいおクスリとは、ズバリ媚薬…!!

しかもあらすじを読んでみると、エ!!核が見知らぬ男たちに拉致されるだって!?
いや〜も〜媚薬に拉致が絡んでくるなんて、その先の展開にワクワクドキドキが止まりませんね!!

…と、本当〜に胸を高鳴らせていたのですが……なんだか、残念!

ここから先は思いっきりネタバレになるので、平気な方だけ読み進めてくださいね。


♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎ ♦︎


結果、媚薬と言われていたブツはただの香水でした。
媚薬によるワクワクドキドキな展開への期待は、最後まで叶いませんでした…笑
天と正文は、まあ、偽媚薬のおかげで色々と致してるんですけども、核推しの私としてはなんとも不完全燃焼!核の出番はほぼ無し!

この「Erotic Perfume」では、完全に天と正文がメインな感じがします。

核の拉致展開も、結局最初から最後まで相手より核が圧倒的に上手で、まあそこはさすが核サマ…って感じではあるんですけど、"拉致される"ってことに関する萌えは…なく…。
相手が小物すぎたのもありますけど…。

ま、まあ、それでこそ、いつか核が陥落する時がより楽しみになるわけなんですけどね!


しかしストーリー展開をとってもいまいちパッとしません。
"なぜこんなにもその香水が狙われるのか?"という謎に対する答えが、ここまで引っ張った割にはあまりに素朴だし、登場人物に対する感情移入もしにくい。

今作では、
媚薬と疑われた香水の作成者・昭由、
なんか狙われている謎のお爺さん、
そしてその息子・昌弥が主な主要人物として登場します。

お爺さんが昭由に香水の調合を依頼し、それが後にハイスペックな媚薬だと勘違いされて狙われるわけですが、なんだかな〜…!
最終的に黒幕?の位置にいたのは昌弥というわけなのですが、ヤクザやら関係のない他人やらをこれだけ巻き込んでまでやることか⁉︎な感が強いです。

しかし、動機となる昌弥の、憤り、怒り、やるせなさは分かります。
ここまでの騒動を起こすまでというのにはピンときませんけど、感情自体は分かるのです。
だから余計に、お爺さんこと島津に対して納得ができない気持ちがあります。

昌弥ばかりが、最初から最後まで嫌味で器の小さい、子供のような男、に描かれているのがどうしても引っかかります。
確かにやっていることはまさにその通りなのですが、その原因を作ったのは島津なのに、彼の、1人の女性に向けた愛情や思い出ばかりが美化されている。

その愛も、思い出も、純粋で綺麗で美しいものだろうけど、間違いなくその裏でもう1人の女性は傷付き、そのせいで息子が、死にゆく母のために憎しみまで背負って、形だけ裕福に育っても心は貧しくなってしまったのに、それは見て見ぬ振りでいいの?
過去のことだからって、愛人との思い出に浸ることは許されるの?裏切り続けて、今なお苦しむ息子がいるのに?

歳をとって丸くなったとしても、島津がかつてやってきたことは事実で、それで傷付いた人間を小悪党程度で片付けてしまうことに引っかかりを覚えます。
最初から最後までこの香水を軸に物語を展開しているのだから、この一冊の中で昌弥にもその母親にも救いがあっても良かったのでは?と思ってしまいました。


あとさらに言わせてもらうと、今作では天や正文にもちょっとイライラ…笑

天が、精神年齢が小学生男児で、バカで乱暴なのは分かっていますしそれが魅力でもあるのですが、全体的にスッキリしないテンポで話が進んでいくせいか、その傍若無人さや馬鹿さ加減がなんだか素直に受け入れられない状態に!笑
正文が、とても良い子でお人好しで、弱いのに無鉄砲でおまけにボコされながらも粘るししつこいっていうのは分かっていますしそれが魅力でもあるのですが、ちょ〜〜〜っと君いい加減にしとこうか!と言いたくなってしまいました。

いや〜…。途中、昭由が拉致されるんですけど、正文まで一緒に拉致された時は、まあいろんな意味でため息がでましたよ…。ほんとやってくれるよ…


期待が大きかっただけに、スカッと肩透かしをくらってしまった感じで、Love&Trustが好きだからこそ余計に反動で酷評みたいになってしまいましたが、ちょこっとだけの沓澤さんと核の逢瀬はやっぱりドキドキさせてくれるし、何よりもう石原さんのイラストが相も変わらず美しい!(T-T)尊…
表紙の核も素晴らしいし挿絵の核も素晴らしいし、くっ…!!!(T-T)好きすぎて辛い…


色々と好き勝手に言ってしまってますが、この先に続く3作、4作目はもう抜群に面白いんです!!
核も、そして沓澤さんもしっかり活躍するんですよ〜!これを待ってました…!!
榎田さんありがとうございます!!(T-T)

『愛と信頼はワンセット』…痺れる〜!!

私のBL比率は圧倒的に漫画が多く、小説はあまり読みません…。そんな比較対象が少ない中ですが、BL小説の中で1番好きかもしれない作品、そうそれがLove&Trust!!(//∇//)

小説に疎い私でも、榎田尤利さんの名前はよく聞きます。
有名で、人気の作家さんだと認識していますが、さすが、読みやすいし起承転結がとても綺麗に収められているし、しっかり盛り上がりもあって最初から最後まで楽しく読めました!

そしてなんと言っても、石原理さんのイラストのベストマッチ加減!!
私が石原さんファンだということを置いておいても、文字で読むキャラクターのイメージと完全一致しているイラストなのではないでしょうか?
"危険な運び屋稼業の美形兄弟"っていう設定と物語の雰囲気が、石原さんの無骨でセクシーなイラストにピッタリだったからですかね…!


物語はというと、天(弟)と核(兄)の超絶美形兄弟が経営する、"銃とクスリ以外はなんでも運びます"な《坂東速配》を舞台に繰り広げられる、ちょっと危険で時にセクシーで、兄弟愛てんこ盛りな痛快活劇!


天と核…坂東兄弟…イイ!!
本当の兄弟でありながら、超過剰なスキンシップをさらりとこなすこの2人。
ハグは当たり前で、普通にキスもしてます。しかしそれすら絵になるっていうのがこの兄弟なんです。

2人そろってモデルのような長身と俳優顔負けのルックスで、核はスッキリとした日本風な美形で、天は彫り深めのワイルド系なイケメン。

正真正銘の血の繋がった兄弟でありながら、お互いに度を超えたブラコンなんですけど、不思議と気持ち悪さとかが全くないんですよね…。お互いに対する愛情深さを強く感じて、甘える天は可愛いし甘えさせる核は男前!
あ、でもカップリングはこの2人ではありません!それぞれ、違うお相手がいるのです。兄弟同士の過剰スキンシップもキスまでなので、ガチ兄弟ものBLではありません。

しかしですね〜…何より私が言いたいのはですね〜…このですね〜…核がですね〜…
もう!すごい!!良いんです!!!
超美青年の核ですが、めちゃくちゃに男前なんです。
喋り口調は穏やかで丁寧で、身なりとファッションセンスを何よりも重視していたりするところはどこか中性的な面も感じるのですが、なんというか精神がもう素晴らしく男前というか。

セックス大好きで、ザ・誘い受けで、どこか女王様気質で、個人的にはあまりタイプの受けではないのですが、核は違う…違うんです…
苦手タイプだというのすら忘れるくらいの、核の圧倒的魅力…
あの…読めばわかるんです…
核の魅力を語ろうと思うと文字数足りないし、語彙も足りない…
もし…少しでも興味あれば…ぜひ読んでください…

ちなみに核のお相手、ヤクザの沓澤さんという方なんですけど、このお方もね〜…なるべくしてなったと…核のお相手に…
そんな感じですよ…(何言ってんだ?)

核は本当に、ルックスもそうなら教養や知性や度胸や男気や、そして止まる所をしらない色気を備えている果てしない高嶺の花で、そうそう手が出せないタイプ。とはいえセックス大好きなので、身体が良ければ割と誰とでもヤれちゃえはするんですけど、心は誰にも手に入れられない、そんな人。

そんな核を身も心も手に入れるには、核以上に強く、魅力的で、圧倒的な男でなければ。
沓澤さんは、そんな人です。
1巻の時点では、まだまだ核はするりと沓澤さんの手をすり抜けていくのですけど…。

この作品は全部で4巻分ありまして、1作目の今作では核と沓澤さんの出番は正直あまりありません。
いや、私だってびっくりしましたよ…
核のラブが全然ないじゃんて…。

どちらかというと、弟・天と、その幼馴染・正文の再会ラブがメインです。
こちらはこちらで、じれったくてもどかしいですが、それが微笑ましくもあります。
愛しい弟の前途多難な恋路…と、核目線で楽しむと、より良いでしょう…。

…といいつつも、こちらのラブも控えめです。
全体的に、坂東速配に入った危ない依頼を、兄弟2人とひょんなことから巻き込まれた正文で(たま〜に沓澤さん)解決していく〜といった感じです。

少年漫画の雰囲気に、すごい色気(主に核から出てる)と少々BLを織り交ぜた感じなので、少年誌好きな人にはよりおススメで、読んでもらいたいです!
ライトで気軽に読めるけど、キャラクターが濃いので満足感もバッチリです!!


…にしても……はぁ〜…。私はですね…石原さんの描く、黒髪短髪の、目つきが鋭い美形がめちゃくちゃに好きなんですよ…本当…この壮絶な色気…
はぁ…
天や沓澤さんの骨太で屈強な男前さや、何より核をこんな風にカッコよさと美しさと男らしさを兼ね備えた美青年に描けるのは、どうしたって石原さん以外に考えられません。

こうして、核というキャラクターに酔えるのも、物語があるから。
こんなにも魅力的なキャラクターと、Love&Trustという作品を生み出してくれた榎田さんに感謝です。