銀次郎さんのマイページ

萌×2作品

エキスパートレビューアー2023

女性銀次郎さん

レビュー数3

ポイント数41

今年度63位

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即物的ではない。

木曜日売ります、のタイトルに惹かれて購入。
即物的な話かと思っていましたが、そうではなかったので読み応えがありました。

攻めは寡黙だけれど良い男。
徐々に表情豊かになっていきますし、最後のほうはワンコ味も醸し出していて可愛かったです。
受けは過去の恋愛を受けて臆病になっているけれど、感情のままに突っ走る暴走体質。

受けの元カレ方面で話が広がるのかなと勝手に思っていたので、そこの解消はあっさりとしていて驚きました。
その後は2人の関係性についてひと悶着ありながらも、良いところに収まっていきます。
離れてはじめて相手の存在を、より強く認識する。定石ですが苦しいですね。

恋人というはっきりとした形になる前も普通にいちゃいちゃしていましたが...
関係性に名前がついてからのやりとりも萌えました。

心と身体を埋め合う関係からのスタートで、言葉にじっくりと進む物語。
メモで始まった関係が、メモでさらに発展する。このアイデアが面白かったです。

描きおろしもたっぷりと収録されているので、大満足でした。

つむぐ婚 コミック

黒岩チハヤ 

表紙をめくれば癒しの世界

これほどまでに、きつねのもふもふを堪能できるとは。
完全な獣姿から、ケモ耳シッポな姿まで。
ヒト化できない狐たちのわちゃわちゃや可愛らしい表情が、物語を華やかにしてくれます。

姿形の違う2人なので、そんな形で恋愛に発展していくのか楽しみでした。
体液を取り込むことで、受けは一時的にヒト化することができる。血液等を攻めから受け取る行為は、なんだかえっちでした。

この作品の萌えポイントは、受けの健気具合。
そして攻めが受けのことを、幼いころからず~っと大好きだったこと。

この健気さと溺愛具合が絶妙にかみ合わず、2人がすれ違ってしまうところは苦しかったです。
なんでそうなるの?!と驚くすれ違いでしたが、2人の想いが際立って見えたので良かったです。

終始もふもふで癒されましたし、ストーリー展開も読みごたえがありました。
恋愛だけでない要素も楽しめて良かったです。

色気増しまし

占地先生の絵柄は、あまりにも色気に溢れていて、立ち姿もどことなく耽美な雰囲気を醸し出しています。けれど美しすぎるが故に冷たい、なんてことはなくて温度を感じられる。
画面から伝わってくる色気の圧が、今作はより強かったなと思いました。
花魁の設定が絵柄に似合いすぎる。

お話としては、”身体を捧げずに花魁になった”という部分をもっと見たかった!というのが正直なところ。
人物背景を深堀すると1冊にまとまりきらず、恋愛要素が少なくなるので仕方ないことだとは思うのですが...

攻め・受けどちらの背景も適度に描かれていて読み応えはありました。
ただ2人の過去の割に、さらっと恋愛に発展したので、もう少しこの世界に浸っていたかったです。

互いを好きになる過程はしっかりと描かれていて、もっとこの2人のお話を読んでみたいという気持ちにさせられます。
楼主が良い人だったがために成り立った形だとは思いますが、美しい受けは目の保養でした。

はるかといつか 電子 コミック

渡辺馨 

魅力的な目に惹かれて

既にカップルな2人の、想いのすれ違いから始まるラブです。
表紙の目が魅力的で手に取ったのですが、中の絵も瞳がきらきらと印象的で、キャラの心情を雄弁に語ってくれました。

自分に手を出してくれない攻めにしびれを切らし、受けがぐいぐい頑張る話です。
お互いに言葉が少なかったがために起こったすれ違いは、しっかりと意識のすり合わせをすることにより解決します。

個人的に好きなのは、攻めが受けのことを可愛く思っていて大好きなこと。
寡黙であまり自分を出さない彼ですが、受けの表情や言動にきゅんとしているのが可愛かったです。
心の内は雄弁でした。

受けの表情はかなり魅力的。
目の表情がかなり印象的で、感情がこちらに伝わってくるので良かったです。
攻めが見惚れるのも納得です。
性格も可愛くて、攻めのことが大好き!が溢れていて微笑ましい。

表紙に1巻と書いているので続くのかな?と期待しています。
お互いの心理描写もしっかりと描かれていて、いちゃいちゃもたっぷりと読めたので続きがあるなら嬉しいなと思いました。

表紙の雰囲気そのままの内容なので、ピンときたらぜひ読んでみてください。

原点にして頂点

4巻までは正直なところ別のカップルが好みだったのですが、5巻を読んでやはり最高な2人だなと思いました。

お互いに想い合っていて、生活において思いやりに溢れている。
それでいて弱く柔らかい部分を、少しずつでも明け渡している関係性。
相性の良い最高のカップルだと思いました。

相手の様子を伺いながら、許されるところを探っていくようだった一。
洋一が当たり前のように受け入れていて、嬉しそうにしているところが可愛かったです。

よくある展開ではありますが、2人で一緒にいるのであればいずれはぶつかる壁。
うやむやにするのではなく、一緒にいるためにきちんと向き合うところにも好感が持てます。

原点の2人について、ここまで読めて嬉しかったです。
もしまだ続くのであれば、他のカップルのお話も読みたいなと思いました。

1冊の満足度が高い

どちらかというとページ数が少なめかと思うのですが、それを感じさせない圧倒的な満足感がありました。
とくに心理描写が丁寧で、オメガバースの設定をしっかりと活かした物語になっています。

最初の攻めはαらしい思考が見え隠れし、傲慢な感じかな...と思っていましたが。
しっかりと受けを想って、理性的に確実に距離を縮めていきます。
受けの子どもに対しても、しっかりと愛情を向けていて癒されました。

受けは、流されることなくしっかりと自分を持ったΩ。
子どものことを第一に考えながら生活をしています。
この子どもが本当に可愛くて!2人の距離を縮める重要な役割は、彼が果たしてくれました。

全体的に優しいお話の中で、2人がじっくりと心を通わせていく様子が描かれているので満たされました。
買ってよかったと思います。

ちゃんと言葉にして~!

あんまりにも逃げる攻めだったので、終始受けを応援してしまいました。
言動の可愛い受けなのに、ちゃんと向き合わずに逃げる攻めにムカついてしまう...

この攻めの逃げようが謎でした。行動原理はなんだったのでしょう。
好きだと自覚するのが怖いにしても、周りに迷惑をかけちゃうのはだめですね。
相手のことを多少なりとも傷つけているので、最後はしっかりと向き合ってくれて良かったです。

内容はお笑いがしっかりと絡んでいて、2人のボケとツッコミがさく裂しているので、テンポよく楽しく読むことができます。
掛け合いも面白くて、言葉の組み合わせってすごいなあって感心しました。

脇キャラたちも結構活躍し、2人のためにわちゃわちゃと頑張ってくれます。

分厚い分量でしっかりと描いてくれているので満足度は高いのですが!
ようやく受けが報われたところで終了...
もっと受けがちゃんと愛されているところがみたかった!!

ぜひとも続編を期待しております...

兄の本心は

行き過ぎた兄弟愛の延長なのか、恋という言葉があまりに似合わないこのお話。

物語の落としどころが、臭い物に蓋をする原理のように感じました。ただし、決して否定的な意味ではなく、この作品はこの結末が良い味を出していると思います。

泥沼にはまってしまった2人が今後どのような未来を進むのか。
中盤までは良い雰囲気だったはずなのに、綻んでしまった関係は、修復できたように見えても以前と全く同じものではない。
そういう絶妙な違いを、兄と弟の感情に感じます。

そして兄の気持ちが全く見えてこず、弟が感情豊かだったために、対比でうすらと怖く感じてしまいました。
兄は弟に対してどんな感情を抱いたのでしょうか。私が読み取れなかっただけだと思うのですが、この部分が非常に気になりました。

表紙から受けた印象そのままのお話だったので、幸せなハッピーエンドではありません。
答えの見えないもどかしい想いを感じられる物語を求めたときは、ぜひ読んでみてください。

心は雄弁に物語る

優しい絵柄で描かれる物語は、どこか切なさを含んでいました。こういう雰囲気が古川ふみ先生の作品の特徴だと思っていて、作者買いしている理由です。
今回もそれが味わえて良かったです。

心があることが、良いことにも悪いことにも繋がってしまうなんて。
心があり感情の存在する人間と、心がなく感情がないホムンクルスの対比がしっかりと描かれていて、彼らに対する人間の言動には辛くなりました。

個人的に好きなのは、攻めの身体の中にあった心が、ちゃんと彼の経験によって育っていたこと。
元は攻めのものではなかったけれど、個としての自我がきちんと芽生えていて感動しました。顔が似ているというだけで、中身まで一緒なわけないですもんね。

攻め自身に元から心があったと、受けにばれてしまった後。
ずっと自我のあった攻めに翻弄されていく受けが可愛かったです。

ホムンクルスとのえっちが想像できないというよりは、この攻めとのえっちが想像できなかったので、少なめな描写で良かったなと思いました。
ただそんな攻めに乱されちゃう受けが、これまた可愛かったのでそこは良かったです。

溺愛っぷりがたまらん

溺愛激甘なシチュエーションが大好きな私にとって、この作品は求めている要素が全て詰め込まれた宝箱のような作品です。

正直なところ1巻の展開は急すぎて驚きだったのですが、その後の受け溺愛っぷりが大変美味しくて...この作品の魅力にはまりました。

甘々がデフォルトではあるのですが、2人の関係性を強固にするための衝突もしっかりと描かれていて読みごたえがあります。
受けに対しての理解度が高い攻めなので、どんなに相手が暴走してもしっかりとついていって離さないところに安心感を得られました。

個人的に好きなシーンは、仲直りをした時のほこほことした癒しの笑顔。
出会うまでは違う道を進んできたとしても、出会ってからは繋がった同じ道を歩んでいるのだと思わせてくれる場面でした。

唯一の心残りは、高校生になった子どもたちのお話がなかったこと!
この2人の物語も楽しみにしていたので、それがなかったのは少しだけ残念でした。
今作もとても楽しかったので、さらなる続編を期待しています。