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女性フランクさん

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途中から受けがメスメスしい……

今年の春頃にランキング入ってた作品だったなぁと、セールになってたので買ってみましたが……。
うーん、残念、あいませんでした……。

こいつと結婚なんて絶対ムリ!!だったはずが、なんか急にアリになってる受けがチョロすぎる……。
そして途中から受けの仕草とかが妙にオネエっぽくなる&メスっぽくなったのは何故でしょう?
もっと最後まで男っぽいケンカップルっぽいものを期待していただけに、このメス化がダメージ大。
でも表紙を良く見たら、受けが少女漫画のヒロイン系の「おこ!」みたいな表情だったので、メス化は避けられなかったのかもしれない……。
ケンカップル系だったら、もっと表情がくわっっ!!!としてるもんね……。
受けは美人さん設定らしいけど、美人には見えませんでした。

あとなんといっても、両家の母親がキモいです。
村を存続させるための風習とやらで、男同士でヤるまでぜっっっったいに解放しないと圧をかける母親たち。
自分の息子が、初対面の好きでもない男に掘られる運命を母親が受け入れてることもすごいけど、「離れたら村もお前たちも死ぬ」という嘘をつくところが最低。
嘘つく必要ある?(じゃないとBL展開にならないのはわかるけど、親としてキモい。)

そして途中ちょろっと登場した同僚エピソードはいらないと思います。


攻めと受けの身内が酷い人ばかりでイライラさせられる。

パーツ、パーツを切り取ってみると、萌える箇所もあるんだけど、繋げてみるとどこかチグハグ&ツッコミどころが多々な気がして、集中できませんでした。

出会った当時、攻めは14歳です。
おまけに極貧で発育不良ゆえに、見た目は8歳程度のショタにしか見えないんです。

受けは気難しい小説家様です。
かつて初恋の女性と駆け落ちを企てるも、女性は来ないどころか自分の兄と結婚しちゃった過去があります。
周囲からは「駆け落ちしてもお嬢様育ちの自分は受けの枷にしかならない&権力者である自分の父は全力で受けを潰すだろうから、受けの将来を考えて、つまり女性は愛ゆえに身を引いた」と諭されるんですね。
納得がいかない受けが「将来なんかどうでもいいし、愛を貫くためなら二人で死んだほうが良かった」と言ったところ、全員から「お前は人を愛する資格がない」と責められてしまった。
それがきっかけで「こんな自分と関わってもろくなことにならない、相手を不幸にするだけだ」と思うようになってしまった受け。

受けの発言って、全員から「愛する資格がない」と責められるほどなの?
それなら女も、駆け落ちの約束なんかするなよ、せめて駆け落ちの約束する前に身を引けばいいじゃんと思う。
愛を理由に裏切っておきながら、シレッと受け兄と結婚して妻&母の座を得て幸せそうに笑ってる一方、受けは慰められるどころかみんなから責められるとか、意味不明。
おまけに、兄嫁になったこの女が余命僅かということもあり、産んだ赤ん坊を受けに託すんだけど、か弱いフリして神経がワイヤー並みに太いとしか言えない。
ちなみに兄は、受けと妻の関係や過去を知らないらしい。


話を戻すと、自分といても相手は幸せになれないと思いつつも、攻めの手を離すことがどうしてもできない自分に気づくんですね。
で、「君を離したくない……君のことで頭いっぱいになって…もう、どうしようもない‥‥」と攻めに告げるんですよ。
そして攻めに「(おれのこと)……すき、なの」と聞かれて、肯定するんです。

「素直じゃなかったツンデレ受け(傷ついた過去有)が、自分から告白するシーン」として切り取った場合には、萌えます。
だけど、なんせ攻めは14歳……。
おまけに8歳程度にしか見えない14歳相手に……としか思えないです。

そして攻めも「せんせえが、すきです」と告げるので、一応両思いっぽいけど、なんかそれは本当に恋愛感情なのか?と戸惑いのほうが大きい。

なんか変に両思いっぽい感じになるよりも、あくまで攻めの心の中で「この傷ついてる人を俺が大切にしたい」「早く大人になってこの人を守りたい!」という気持ちが生まれて、将来へのフラグが立っただけのほうが好みでした。

ちなみにこの後、周囲からの「恋人同士」という言葉を受けは肯定してるので、へぇ〜やっぱり恋人路線認定なんだ…と。

そして伊勢物語・芥川の「二人で、露となって消えるまで(=一生添い遂げたい)」というやり取りとか、そこだけ切り取ると素敵なんだけど、やっぱりなんか早すぎない?としか思えない。
(あくまで、この時点では額にチューのみのプラトニックですが)

そして、第二話でいきなり三年後に飛んでるんだけど、攻めの体格は成人並みになっちゃってるし、英語とドイツ語もマスターしちゃってて、唖然。

おまけに後半は、前半に輪をかけてムカつくやつばっかりが登場するんですよ。
もうダメ……勘弁して……って感じでした……。
わかりやすい悪人ではなく、真っ当なツラして人のためと言いながらやらかす事はかなりエゲツない身内ばかりなので読んでてイライラします。

雨月夜道さんは、「新婚オメガの戦国初恋絵巻」シリーズと「お稲荷さま、居候中」を読んだだけなんだけど、身内の毒が強い気がします。
シレッと書いてるけど、やってる事はかなり酷いみたいな。

「無限快楽メスイキ地獄」みたいなエロで怖い。

エロになると二人とも人格変わりすぎて怖いです。
人格が破綻してる。

前半は表紙のイメージ通り、可愛い両片思いものといった感じでほのぼの可愛い感じなんですよ。
なのに、突然「無限快楽メスイキ地獄」みたいなエゲツないエロが始まっちゃうんですよ。

まじで目が点。

特に攻めの豹変ぶりが凄まじい。
前半部分は穏やかで優しいジェントルマンだったのに、エロになると「ケツマンコ」言い出すし「ォラッ、もっとイケよ」とか、怖い……。
受けも、「ぉごッ!」とか「ぉッ、ぉッ、ぉッ」みたいな喘ぎ。

ふと思い浮かびました。
かつてエブリスタで10社合同のBL小説新人賞を募集した時のweb記事で、各BL編集部の編集担当から投稿者へのアドバイスとして「人格を保ったままラブシーンを書いてほしい」というのがあったんですね。
その時は、あんまピンとこなかった。
だけど、今となっては、あぁぁ、あれはまさにこれかぁぁ!!みたいな。。。

で、さらに「売れている人気作家さんほどラブシーンが一番難しくて大変、とおっしゃる傾向があります。」という編集さんの発言も同記事内にありました。
やらしいことだけ書いていればOKみたいに安直に考えていた単細胞人間なんでこの言葉に驚いたんだけど、このキャラならこういうエッチをするとか、ギャップ萌えならこのキャラならどこまでアリなのか、とか考えてエッチさせるって神経使うのかもしれないなって妙に納得したんです。
ラブシーンだからこそ、客観性が要求されるっていうのかな。

この作品のエロは、ギャップ萌えとかそういうレベルではないんです。
エロシーンになった途端に作家さんのたがが外れてしまって、とにかくエロを!エロをっ!ドエロをッ、ぉ゛ぉ゛ぉ゛ッ!!みたいな感じ。

もちろんこういうエロが好きな方もいらっしゃるとは思うし、アリだとは思います。
だけどこんな表紙とタイトルとあらすじで、こんなエゲツないエロが潜んでるのは反則だと思います。