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アドバンスドレビューアー

女性hepoさん

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そんなに簡単に許せるもの?

初読みの作家さん。
表題作が3話、短編が2つ、収録されています。

【妄想ディアフレンズ】(3話) しゅみじゃない
くすぐりっこをして遊ぶのが好きだった幼馴染の豊と透。
あるとき、豊が透のお腹をくすぐろうとして胸を触ってしまったことから、2人の関係は一変して…。
再会ものです。
回想シーンの2人は明らかに小学生に見えるのですが、そこからずっと理由も言わずに避け続けた元友人を恨まないでいられるものなのかなあ。
社会人になって、本社から出向してきたのをきっかけに再会するのですが、1話目から展開がイージーすぎるというか、びっくりします。
2話目でやっと透の恨みつらみが出てくるものの、豊が本当に無神経で軽すぎて無理でした。

【あまあまなキミ。】 萌
床屋の息子・常陸と、女顔の友人・真中。
文化祭の女装コンテストのために、真中の髪を切らせないように目論む周囲から、確実に優勝を狙うべくスタイリングすることを約束させられた常陸は…。
ムダ毛処理からの、えろい手付きに反応という話。
常陸のローテンションに隠したやや黒い思惑が良いです。
オチも良いです。

【宮本係の松田君】 萌
サボり魔の宮本の世話を焼かされる松田。
真面目黒髪眼鏡の仮面の下に、元ヤンを飼っている松田に興味を引かれた宮本の中盤からの暴走がなかなかです。
女子BL的なオチも面白い。

表題作はあまりに人智を超えた展開が無理でしたが、短編は面白かったです。
ただ心理描写のツボがわたしとはちょっと合わなくて、萌えるポイントがなかった…。
1冊通して一個だけ、掃除中に人目も憚らず宮本が松田の後頭部にキスしたところはきゅんと来ました。

読み進めるごとに怖い

出だしからパンチが効いてます。

高校で知り合って、大学進学後はルームシェアしている佳直と征。
このルームシェアがふつうのルームシェアじゃありません。
1Kっぽい間取りのアパートに、布団を並べて寝てます。
最初、単純に1人暮らしの友人のところに泊まりに来ただけかと思いました。

登場人物が捻くれすぎてて、まどろっこしいというか、面倒くさいと言うか。
佳直がまず好きになれない性格。
自分がアラームで起きなかったのに、征を責めるシーンから「あ、無理」ってなってしまった。
外面良し男で、征だけに素の状態を見せている設定ですが、親友はオカンじゃないでしょうって思ってしまう素の見せ方。
たぶんここが萌えの分岐点でした。
確実に萌えたい方は、ここで無理にでも「佳直、可愛い!」って思ってください。
嫌いになってしまうと、萌えはやってきません。

わたしの場合、ファーストコンタクトで「佳直が嫌い」と思ってしまったので、そこからはもう嫌いな人物が善良な人間を巻き込んでいるようにしか見えず。
主な登場人物は佳直と征、隣人の3人ですが、全員が黒いという結末も怖いだけ。
佳直の過去のエピソードも同情するより気持ち悪いだけ。
隣人との関係も気持ち悪い。
そんな人間に目をつけられてしまった征が可哀想に思えますが、こちらも最後にどんでん返しが用意されていて、読後感が最悪でした。

「おお、全部見透かしてたか!」っていうゾクゾクするような種明かしじゃなくて、ただただ全員が病んでいることを見せつけられるだけのストーリー展開が、かなり厳しいです。
誰ひとりとしてまともな人間がいません。
心理的に削られるような作品が好きという方にはおすすめですが、登場人物の心理に寄り添って読みたい派の方は、あまりの黒さに気分が悪くなる可能性があるのでご注意を。

偏愛カンケイ 電子 コミック

梢子 

読者が置いてけぼりに…

見事に置いて行かれてしまった…。

女子社員にはモテモテ、男性社員からの人望もある同期入社の佐城。
仕事が出来て気遣い上手な彼に助けられてばかりの蓮川。
上司のミスで叱られた上に倉庫掃除までさせられる羽目になった蓮川を、フォローしつつ手伝ってくれた佐城だったが…。

倉庫にあったセーラー服を見た瞬間に豹変します。

えろすへの突入があまりにも唐突で、まず置いていかれ。
同性に襲われているのにそんなに抵抗しない蓮川にも置いていかれ。
そこからの気持ちの変化に、もはや後ろ姿も見失いました。

そもそもゲイじゃないっぽいのに、2人とも抵抗がなさすぎる。
仮装で出し物をするにしても、社屋で試着する文化祭ノリもわからない。
褒められると骨抜きになってしまう蓮川には引いてしまうし、女装姿を見ただけで襲いかかってくる同僚の男性社員2人もおかしい。
そもそもいいやつなはずの佐城が、女装を強要して強引にして、悪びれもしないっていうのが…。
それも恋愛感情なしに「ただ興奮したから」っていうのも、もう…。
それに対する主人公の流されやすさが「…えー」というレベルなので寄り添えず、ツッコミポイントばかりが目についてしまう結果になってしまいました。無念。
作画は見やすい方だし、綺麗なコマもあるのですが、安定しない印象でした。

女装好き、赤面好き、同性の同僚たちから狙われまくる主人公が好きという場合、萌えるかも知れません。
辛口でごめんなさい。

ショタ風味のビッチがしんどい

タイトルからしんどいのは分かってました。
ちゃんと「ビッチ」って書いてあるし。
でもこういうパターンのビッチは許せないんだよな…。

ビッチにも種類がありますよね。
単純な快楽主義と、好きな人に想いを伝えられないから、体だけでも他の人に満たしてもらう系と。
この作品のビッチである蛍は後者です。
幼馴染の翔のことを好きなのに打ち明けられず、浮気三昧な両親のせいで性欲だけが募りまくって、たまたま男とヤっているバスケ部の部長を目撃して、自分から誘ってセフレに。
ヤリたいだけなんです、この子。しかも見た目がショタなんです。

そんな淫乱くんがショタというピュアな仮面を被って、自分の好きな相手にセフレとのことがバレて…と展開していくのですが、一回もこのショタビッチがギャフンってならないんだよなあ。
ただビッチな日々をエンジョイして、好きな相手にバレた!と思ったら、好きな相手がセフレになってくれて〜、しかも両思いになれて〜みたいな。
ショタビッチが欲を満たし、こころも満たされるという。

表紙から分かってた。
ビッチなのも、ショタ風味なのも。
だからそれを理由に低評価をつけるのはお門違いなのも分かってます。
でもレビューがついていない作品には、レビューをつけておきたいじゃないですか。

というわけで自業自得なビッチが、何の制裁をうけることもなくしあわせになる作品を読みたいという方はこちらをぜひ。

花咲く明日 コミック

美和 

上級者向けのゆるすぎる主人公…

この作品はある種、トラウマとしてこころに刻まれています。
なぜもう一度読んだのか。
それはわたしがMだからです、というのは冗談で、少しBLレベルが上がったように感じていたので、踏み絵的に読み直してみた次第です。
…全然レベル、あがってなかった…。

好きになった先輩に酷い仕打ちを受けたせいで、家出からの援交生活を送る勇太。
彼の荒んだ生活に潤いを与えてくれるのは、偶然知った花屋の店長・高見で…。

傷付いた少年が、包容力ある大人に癒される話かと思いきや、破天荒な若者に周囲が振り回される話でした。
振り回されてもいいんだけど、そうじゃなーい!という気持ちでいっぱい。
この作品は主人公を可愛いと思えなかったら、おそらく全く萌えません。

過去は可哀想ではあるけど、酷い先輩を庇ったのは自分の判断。
その経験と、体を求められる=必要とされているという認識が結びつかないので単なる淫乱に思えちゃうんだよなあ。
体を売ることでしか生きていけなかった弱さも同情できず。
高見と想いが通じ合ってからも緩い発言連発で、どこを好きになったらいいのか全く分からなくて…。
こういう子を「可愛い。守りたい」と思う大人が一定数いるのも分かるけど、萌えない〜。
ハッピーエンドにハッピーになれない〜。
つらい。

真剣に想った相手に「人生を狂わされた!」と責められたのは可哀想。
そこから自暴自棄になって、淫乱体質になるまでの心理描写がしっかりあったら、もしかして萌えたかもしれません。
ただただ淫乱押し、そういう子を守りたい大人が2人。
この構図がどうにも気持ち悪く感じてしまったわたしは、この作品とは単純に合わなかったのかもしれません。

ポイントは主人公を好きになること!
それに尽きると思います。

男の子と恋 コミック

雲之助 

主人公を好きになれない

雲之助さんの作品の中で唯一、主人公を好きになれない作品。
もじもじしている子ほど、いざというときに火事場の馬鹿力的に潔くあってほしい。
理想論なのかなあ。

童話の世界が好きで、童話作家になった巡。
小さい頃から周囲にバカにされていた夢を守ってくれていた幼馴染の双子の片割れ・隼人は今も、巡のそばにいてくれる。
そんな隼人からある日、告白された巡は…。

もーう、うじうじめそめそですよ。
「キモい」「おかしい」とバカにされていた自分を「好きなら好きでいい」と守ってくれた隼人の想いに、「普通じゃない」と泣く。
一番酷い言葉でフっておいて、友達がいなくなる、と泣く。
挙句「せめて話を聞いてあげて」と正論を言う双子の片割れ・ひろこに「僕、怒られてる…?」とめそめそ。
何なんだ、と。

そんなときに突然現れて友達になったあかり。
わたしはてっきりこの子を好きになるのかと思いましたよ。
うじうじめそめそして、自分だけがつらくて酷い目に遭っていると思い込んでいる主人公だから、目の前に現れた新しい友人(女性)を好きになって、さらに隼人を傷付けても何とも思わなそうだよなあと思ってしまった。

読んでいると自分の性格の悪さがひしひしと感じられる作品です。

回収されない伏線にもやる

初読みの作家さん。
表紙の雰囲気が良い感じだったので購入してみました。
本編の入り部分から主人公のみ少年漫画っぽいちょっとラフめな描き方で「期待外れ?」と思ったものの、そこはだんだん慣れてきます。

Ωというだけで好奇の目で見られる。
そんな周囲に耐えきれず、ふつうのひとより筋肉のつきにくい体を肉体改造して、険しい表情作りに勤しみ、細かい点まで気を配って、「理想の自分」を作ってきた安曇アキラ。
無理に体を鍛えたせいでホルモンバランスを崩して発情サイクルが乱れた彼に声をかけてきたのは…。

見るからに怪しい漢方薬局「白蛇堂」店主・久世ミヅキでした。
漢方薬で体を整えると言う久世の強引なアプローチに不安を抱えつつ、試してみることから物語が動き出します。

1話ずつがすごく短くて、あっという間に読み終わってしまいました。
伏線のように感じる匂わせが少なくとも3つ出てきます。
一個目はアキラが理想とする初恋のα。
そのαのようになりたくて、筋肉をつけて男らしく振る舞っているという設定です。
二個目は初恋のαからもらったというアキラのキャップ。
久住に最初に会ったとき、動揺してキャップを落として来てしまうのですが、その帽子が「初恋のαからもらったもの」で、肌身離さず大事にして来た様子が、職場(バー)の店長との会話で分かります。
三個目は「仮の番契約」をするときの久世の台詞。
「ずっと待ってたよ」って言うんですよ。

さあ、この3つのカードを見せられたみなさまは、どう考えますか?
「これは!?」って思いますよね?
「ベタだけど、アレだね!!」って確信めいたものまで感じますよね?

回収されません。
何も回収されないし、何も分からないまま。

アキラにちょっかいをかけるαの常連客・大石という遊び人を登場させて、ああ、当て馬だなという雰囲気を醸し出している部分は予想通り。
店長が大石と何かありそうな含みを見せるも、そこもスルー。
久世が「番に興味がない」みたいな話を友人とするも、そこも特に掘り下げず。
読者が見せられるのは、発情サイクルが不安定なΩが、αっぽくない漢方薬剤師と出会って、絆されて番になる、ということだけ。
それ以上でもそれ以下でもありません。

辛口になりました。
いろいろな要素を出したところで何ひとつ掘り下げないなら、出さない方がマシだったんじゃないかと。
読み終わったところで、「結局何を伝えたかったの?」と思ってしまう。
西洋薬じゃだめだったけど、そのひとを見て、そのひとのためだけに作られた漢方薬なら効く=相手を見るって大事/自分を見てくれる相手に出会えるって最高!っていう話でもないし、提示された情報と進行していくストーリーがズレすぎていて、モヤモヤだけが残る作品でした。

クセが強い

頭の固い人間には、なかなか萌え難い設定ばかりで…。

【アレがしたい、コレがほしい。】 中立
会社の中でも女性にモテモテのスマートな上司だと思っていた久慈に、飲み会のときトイレでいきなり食われてしまった笹沼。
体先行の関係から、じわりじわりとお互いに相手にこだわる理由を探って、見つけて、向き合っていくストーリー。
なのですが、体先行期間の長さと冒頭からの久慈の強引さに引いてしまって、最後まで作品と自分の距離を近付けることができませんでした。
軽い気持ちでふんふんふーんくらいに読んだら、後半の久慈のモヤモヤ辺りを可愛く感じられるのかも。

【アレコレ言っても始まらない!】 しゅみじゃない
表題作でもチラっと出てきた久慈の弟と、兄と同じ会社の米久保。
兄の会社を訪ねた久慈弟に、突然キスされてメロメロになってストーカー化した米久保の不器用なピュアさは面白いけど、弟の緩さがなあ…。

【ウチの家政夫コワモテ系?】 中立
主人公の仕事がはっきりしないものの、PCの前で在宅+「修羅場」というキーワードから、作家?漫画家?脚本家?
最後まで明かされないので、何かの番外編かと思いました。
淫乱系は何があっても自業自得って思ってしまうんだよなあ。
苦労人っぽい家政夫には、もっと良い人と結ばれてほしいなあとまで思ってしまった時点で萌えることができず。

【屋上から恋】 中立
片思いに疲れてこの世を去ろうとしたとき、「好きな相手と1回してから!」と思い立ったDKの話。
健気と思えたら萌えると思います。

全体的に淫乱とか偏狂的な感じで、クセが強い設定ばかりで…。
好みと合えば、萌えるはず!

抵抗がある人には厳しい設定

三月さん、作画は結構好きなタイプなので購入し続けていたけれど、嗜好やいろいろが致命的に合わないのかもしれないなとは、漠然と感じていました。
「漠然と」が「確実に」に変わったのがこの作品です。

以下に挙げる要素に「あ、苦手」と思うものがある方は、結構厳しいです。
・実の父親に抱かれたい
・本命が抱いてくれないから、誰とでも寝る
・身近すぎるストーカー
・強引すぎる元妻と、新しい家族が同居する不思議
・コメディタッチで描かれる重いテーマ

脇の要素にページ数を割きすぎて本筋が霞むという作品が多いように思いますが、元妻と同居決定!辺りは、わたしは何を読んできたんだろうか…と呆然としました。
シリアスに重く描けば良いというわけじゃないけれど、元妻、登場させる必要があったのかすら疑問です。
でも元妻、最高に面白い!という方もいらっしゃるはずで、単にわたしが合わないだけなんだろうなあ。

お人好しの激流下り

「脅す」という方法で相手に言うことを聞かせるのは、大変卑劣な行為です。
ちなみに2時間サスペンスでは、脅迫者は必ず殺されますね。
生きていたかったら、脅迫だけはしてはいかんという教訓。

クラスでそこそこイケてるグループに属し、女子にもそこそこモテる。
そんな地位をキープしてきた高校3年の亮。
ある日、洗濯中で手持ちのパンツがゼロという事態に陥った彼は、ノーパンで学校へ行く羽目になり…。

1話目から「?」と「!?」の連続です。
1話は訳もわからない状態で、性格激悪で人の話を一切聞かない後輩に脅されているところを見せられるのみ。
亮がノーパンだった理由が明かされるのが2話なんです。
第一印象って大事ですよね。
野島(後輩)が嫌なやつにしか見えなくなってしまいました。

テスト期間中、問答無用に言いなりにさせられる亮。
野島の言いつけも「テスト中、女性用下着をつけろ」等、周囲にバレたら亮の人生が終わるレベルのえげつなさ。
しかもこの2人、バスケ部の先輩後輩。
部活でのエピソードもあって、野島の亮に対する気持ちは分かるものの…。

亮が分からなかった。
とにかく酷い要求をされて、脅されまくる。
こんな状況で相手のことを憎いと思うなら分かる。
しかし亮はものっすごい勢いで絆されます。
流れるプールに身を任せているレベルではなく、激流下り。
流されていくのが早すぎて、全くついていけず。

萌えませんでした。
家族と住んでいるのに、亮を除いて女性ばかり(母と妹)なのに、洗濯どれだけ溜めてるんだ?という時点で、激流下り以前に置いていかれていたのかもしれません。
野島の「脅してでもいいから、近付きたい」という気持ちを「健気」と思えたら、萌えたのかもしれません。