chikakumacoさんのマイページ

レビューした作品

マスターレビューアー

女性chikakumacoさん

レビュー数131

ポイント数2131

今年度2位

通算--位

  • 絞り込み
条件

指定なし

  • レビューした作品
  • 神作品
  • 萌×2作品
  • 萌作品
  • 中立作品
  • しゅみじゃない作品
  • 出版社別
  • レーベル別
  • 作品詳細
  • レビューした著者別
  • レビューした作画別
  • レビューしたイラスト別
  • レビューした原作別
  • レビューした声優別
媒体

指定なし

  • 指定なし
  • コミック
  • 小説
  • CD
  • DVD
  • ゲーム
  • 小冊子
  • GOODS
発売年月
月 ~
レビュー月
表示モード

三倉さん!ナイススケベ!

やっぱり!綺麗な頼の身体に付けられた痕。それは抑えていた三倉さんの欲情を爆発させる。「どす黒い嫉妬と独占欲」のままに激しく熱く頼を抱く。後、『おしおきエッチさらに中出し』した事にずーんと落ち込む三倉さんなのだが。もっちろん、頼の方は大喜び♬ 三倉さんの激しさをきちんと受け止めた頼は、「ナイススケベ!」とニマニマ反芻していたりして。それがそのまま、激しい舞台稽古への原動力にもなっている。
だが、三倉さんが何より仕事への熱意をも愛してくれていると知っている頼は、舞台の上演中、しばらくホテルに滞在する事に。これは…。いつ何時も、頼を支えることしか出来ない、と思い詰めていた三倉さんにはちょっとキツくて。心は一つなのに、何となくすれ違ってしまう2人。いや、ほんの少しの間だけですけども。
演出バカの芸術家、尾上は、頼を俳優として成長させたかっただけなので。まぁ、頼も男としてはこれっぽちも尾上に惹かれていないので、そこらへんは安心して読めました。
尾上は舞台が成功した事で、頼が可愛くて仕方ないんですが、全然懐く素振りすら見せない頼が良いです。
まぁ、頼からしたら体調の悪いのを見抜かれて降板させられてはならないと、尾上に近付かない様にしていただけでしたが。具合が悪くて、心細い時、いつでも側に居て欲しいのは三倉さんだけ。
肝心の舞台は台詞も無く、絵で魅せる。というシーンに留まりましたが、ラストが美しくて。これは、もうちょっと物語に絡めて見たかったところ。
アレクサンドル・デュマの描いた「仮面の男」を彷彿とさせるその舞台は、優等生アイドルである頼のイメージを覆すヒール役で、追い詰められた迫真の演技が高い評価を得る、というもの。黒の王子、という表現がぴったりの悪魔的なメイクを施した頼は、とっても美しかったです。ここは泣かせて欲しかった〜。

「LAST SEACLET」と題された、ラストは、まさかの結婚式⁈
事務所の社長が2人の仲を認めているのは前作からなんですが。頼の最近の仕事での成長を讃えて。ご褒美に「ウェディングフォト」を撮りなさい、というもの。
そもそも美しいこのカップル。とっても幸せで美しいラストでした。
事務所の社長が粋過ぎて、これはホロリ。
1ヶ月後、この美しいフォトを寝室に飾りたい!と言う頼に、恥ずかしいから絶対無理‼︎ と言い合う三倉さんとのバカップルぶりも見られて、本当に幸せでした。

ところで。やっぱり、D.BUGの面々は台詞の中のみ。彼等の仲良しっぷりは癒しなので、ちゃんと描いて欲しいなぁ。もし番外編来ても、ずっと延々と三倉さん × 頼の2人っきりで続きそうですしね。

描き下ろしもラブラブ甘あまの2人。
エチは、やっぱり前半の三倉さん爆発‼︎ が見どころ。んもーネチっこい。

三倉さん、えっちぃ〜です。

余裕の大人っぷりを見せていたかに見える三倉さんにも、執着攻めの片鱗を見せてくれており、なかなか楽しみ。
「恋には向かない職業」の続編です。事務所の社長や現マネージャーが認めてくれてはいるものの、アイドルは「秘密には向かない職業」ですもんね。
けれど大好きな三倉さんと同じマンションに住み、三倉さんの部屋に入り浸って、ほぼ同棲状態の頼は、幸せいっぱい。ラブラブいっぱい。
お仕事ももちろん頑張るんだけど、三倉さんが頼の身体を案じて激しく抱いてくれないのがちょっぴり不満。なんて甘あま。激あまです。
そんなある日、トップアイドルの頼に舞台のお仕事が。厳しくて有名な舞台演出家、尾上乱世にしごかれる日々。これはアレですね、故・蜷川幸雄的な。蜷川氏もめちゃめちゃ厳しいので有名ですもんね。生半可なアイドルや新進俳優はどんどん脱落して行くという。けれど彼に食らいついて行った一部の俳優だけが、この世界で残って行ける。
優等生アイドルの頼は真面目に取り組み、尾上はそんな優等生の仮面を剥ぎ取ってみたいと、舞台への情熱を見せつけて行く。
忙しい中、頼に近付き過ぎる尾上にギリギリしている三倉さんの、男の顔。
頼に余計な気を遣わせない様に。忙しい頼を労われる様に。優しくあろうとしている三倉さんの心に溜まって行く澱。
ある日 仕事で頼を車で送って行ったところ、尾上に見られてしまう2人。いつもの様に三倉さんに甘える頼。大人のマネージャーさんがやんちゃなアイドルを気遣っている、というカムフラージュになっている筈なんだけど。そこに尾上は「慈愛」を見る。いやいやいや。そこ誤魔化してますけど、「恋情」隠してるつもりですから‼︎っていう。
尾上は何を見て取ったのか。頼の綺麗な身体に痕をつけたのは、絶対、挑発だと思うなぁ。
キスマつけるわけにもいかないから、洗濯バサミって…。
そんな尾上の挑発を確かに受け取る三倉さん。不穏なムードを湛えて下巻へ。

アイドル界には珍しいメガネっ子・頼が所属するD.BUGの面々は皆んな頼が大好きで仲良し♬っていうのは、前作からずっとそうなんだけど。せっかくアイドルグループなのに頼以外の子たちが全くのモブ化してて残念。もっとストーリーに絡めて欲しい〜。

三倉さんがモデル並みに美しい〜っていうので、これまた美しい頼が萌えまくってるのが可愛かったです。
尾上が身なりを気にしない舞台演出なのに、実はちょいワル風のイケメン。…という設定なんだろうけど、ここぞというパーティーで、スーツに毛皮の襟が着いたコートなんて。ただのヤクザです。ぷぷっ。

いつものマスコット化したプチキャラは、煩いなぁって思ってしまうんだけど。
緊張感がヤバいので、ホッとさせてくれる良い塩梅でした。
三倉さんの焦らしエッチが、ねちっこくてたまらんです。細め短冊、丸見えです。頼のモノは小さくてほぼ丸見えですが、三倉さんのはあまり見えないアングル。
この2人は細っそりしてるので、あんまり大きくないっていう設定なんですかね。

描き下ろし、三倉さんの、頼(ベアちゃんだけど‼︎)だけの「バキューン!」の破壊力、必見です。そりゃハート撃ち抜かれるよね♡

心が痛キュン。何者も介在しない2人だけの世界で。

「心が痛キュン」という、担当編集さんのキャッチがピッタリする。
本編を読んでから、ちるちるのインタビューを読んで。なるほど!と思いました。
ただ、厳密には義兄弟もの、とは言い切れないと思うんだなぁ。
ひばりにとっては、兄はみさごただひとり。そして。澄にとっては、ひばりは親友の弟。
親を早くに亡くして、施設で育ったというひばりたち兄弟にとって。互いに唯一の肉親だったのに。ある日交通事故で兄・みさごは逝ってしまう。その日、澄は、仕事でみさごを呼び出していた。その道すがら事故に遭ってしまったのだ。もちろん澄の責任では無い。
あの日、呼び出していなければ。もし、あの日で無かったら。考えても考えてもそれはせんない事。
けれど。澄が遺されたひばりを引き取ると決めたのは、贖罪の気持ちからだった。
その頃、ひばりはそれ程幼くは無い。なので、澄の贖罪の気持ちを痛い程感じている。
だから。ひばりは自分の恋する気持ちを言い出せない。
あああ。もぅ痛い、痛キュンとはこのことね。
互いに唯一無二の大切な人を亡くしたという喪失感。それを一緒に乗り越えて行くという、再生の物語。なんだよね。
澄が疲れて眠っている隙に、そっと口付けるひばりが切ないです。
ひばりの気持ちを知って尚、おそらく贖罪の気持ちのが大きい澄は自分の心の奥底から溢れ出してしまいそうな気持ちに蓋をしようと必死になる。
絵は黒々と描き込まれ、ひばりの大きな瞳は透明過ぎて。その瞳には何も映していない様で。ゾワゾワとするんだけども。
小さな事件を挟んで、もう互いに大切な人を失いたくないと抱き合う2人を見て。やっと息をつけます。端正に描き込まれた絵は、ずっと緊張感。
澄には実家があったり、元モデルという経歴もあって、周りに女の影もありそうなものの。
終始、対ひばりとの2人だけの世界で展開して行くので、それも緊張感を伴う因子だったかも。
そういう意味では大丈夫か、この2人。と、心配にもなります。
作者は、澄がモデルからフォトグラファーに転向した経緯も何処かで描きたいみたいなので、続編来るかなぁ。
私はそれより硬い蕾が澄によって暴かれた後、開花していく色気がだだ漏れてしまい。
澄の執着が狂気になって行く様を見てみたい…気もします。
抱かれてからのひばり、絶対ヤバい。っていう描き下ろしでした。

かわいいが勝ち!

確実に涙した本編終了後、ほっこりさせてくれるおまけ4コマ。
何と言っても私は「生贄時代編」が好き!
これは本編のあらすじをコミカルにサクッと描いているんだけど、
狼であるウルが、太郎を何不自由なく育て、贈り物攻撃。そして…。
「この後100年溺愛した。」
ハタで「ゾッ」としている、小太、佐助たち狸。この子たちはずっと優しく2人を見守って来たから。本編でもウルにぴゃっ!と、驚いていたり、「食べんのかい!」とツッコんでいたり。「うしろ、うしろ、」と慌てていたり。なかなかに楽しいバイプレイヤーなのだ。この「ゾッ」としてるというのも彼等なりのツッコミだと思えば楽しい。
「花嫁編」の「うわき?」は、ちょっと残念。
小石川あお先生らしく、めちゃめちゃ可愛く猫を描いて欲しかったよ?
猫、雑過ぎ‼︎ そしてココにも小太、佐助。この子たち無くしては語れないよね。

人の姿のウルは本当に美形で、眼福なんだけど、狼の姿のウルも愛してるっていう、太郎。甘あまです♡

Healing のボルテージは、上がらなくて。

すんごく好きなんです、1巻が。あの優しいピンク色の表紙が。ツツキとシッポが。七田とビートが。オーリーとランカンが。彼等の甘い後日談かと思いきや。
本作は他の動物たちのエピソードが優しく連なって行く。

◆ ススタケとジン
表紙は水色にジラフが映える。ジンは1巻でもお目見えしている、おっとりと優しいキリン。大人の男だ、というか相当大人。おじさん?
動物の言葉が分かる、不思議な青年栗原くんをずっと前から優しく見守っていた、あのキリンだ。今回は動物園の外に群れをなして生きるワイルドなトビ・ススタケとの交流。
ゆったりと過ごす動物園の中は、不思議と落ち着く。
カラスとの攻防戦。餌場や縄張り争い。落ち着け無い住処。そんな疲れた心と身体を優しく労ってくれるジン。
勝手に疲れていたススタケは自分の思っているより、自分の周りには優しさがあると気付く。いつも騒いでは毒付いて来る煩わしいカラスでさえも。
それは、ジンが優しく見つめてくれるから。
私はジンのおかげで、引き裂かれる様にして敵対していたカラスの子との恋が始まるのかと思ったよ。異種間差、年齢差を越えて、ジンと恋をするであろうススタケ。

◆ ピノとジャン
羊と羊。前作もそうだったけど、この動物園には、何処か別の場所から1人連れて来られた動物がいがち。羊らしく大人しい彼等を見守る山羊のお年寄りたち。メェエエエとかしましい彼等の温かさ。お節介は時に恋の成就を手助けする。いつだって年の功は侮れないのだ。

◆ ルビィとラウル
ルリビタキのルビィは、前作でも出て来た、小鳥たちの1人。青くて綺麗な羽を持っていて。悪いコでは無いがツンデレさんで喧しい。そんな彼にも恋の訪れが。
お相手は何と猛禽類のフクロウ・ラウル。
猛禽類だけに1人ケージの中に棲む。暗くてひっそりと寂しい場所。
ルビィは偶然その場所を訪れた事で、何となくラウルと交流して行く。誰かの為に何かをしたい、気付けばラウルのことを考えてしまう、それが恋だとは認められなくて、ジタバタするルビィが可愛い。けれど、ラウルは猛禽類。飼育員がくれる生肉を喰っているから腹は減らないと言うが…。ルビィもビビってたけど、生肉を喰らうその様子はやっぱり怖いよ。
何だろ、全編通して多様性を受け入れる、みたいなテーマなんだと思うけど。こ、これは…。少々無理があるかと思ってしまいました。まぁ、動物園で飼育されているので、ラウルがルビィを食べちゃうなんてグロいことにならないとは思って…います…。

物語の端々には、前作の主人公の1組、ツツキとシッポや、彼等を取り巻く可愛いリスの双子、もちろん栗原くんと岡くんも所々に登場するけども。彼等をもっと見たかったし。
もっと言うなら、前作の様に、ホロリとつい涙してしまう様なのは感じられ無かったのよ。
じんわりと感動させてくれる何か、が無くて。アレレ?って。
私は前作の方が断然好き。大好き。

切な健気な人魚姫。

小石川あお先生の新刊「食べないの?オオカミさん。」を読んだら、本作も良かったと書かれているレビュアーさんがいらして。読んでみました。
ああ、もう‼︎ 最初から何かを予感させて。中盤に差し掛かるやいなや。切なさに、号泣。散々泣き濡れてしまいましたよ。
捨てられていた猫の様な、猫又の様な、小さなもののけ。「けだま」と名付けられたそれは、「ご主人」を慕い、恩を返そうと必死になってお仕えする。猫としても、もののけとしても、変化(へんげ)した人の姿でも。中途半端な「けだま」は、ドジっ子だけれど、ままならないままに、一生懸命で。その可愛さに「ご主人」はほだされて、いつしか愛おしいと感じる様になって行く。彼もまた、愛すべき者を亡くした哀しみを抱えて生きている、寂しい骸だったのである。
可愛いらしいが、よくよく考えると気色の悪い「けだま」。丸いふわふわにヨチヨチと短い手足が付いているだけなのだ。可愛らしさは猫とも程遠い。「けだま」は確かに猫だった。人間に捨てられた哀しい記憶。自分を捨てた人間を恨めなかったばかりに化け損なったという。「けだま」の優しさ。いじらしさ。純粋な気持ち。「ご主人」への気持ちはやがて恋になる。ただ彼の幸せだけを願う。相手の幸せこそが自分の幸せ。
それは「ご主人」も同じで。その想いは伝播したかの様に。共鳴する。やがて消え行く運命の「けだま」に自分の命を吹き込もうとする「ご主人」そして、「けだま」。クライマックスは号泣せずにはいられません。多分…幸せが待っているだろうと予感していても。
人魚姫は、自分の命を賭して、泡と消える。王子はその熱を、恋情を、知らずに生き続けるのだけど。「ご主人」も、「けだま」も、互いの愛を知るのです。自己犠牲をもいとわない、無償の愛。愛を知るそのとき。美しい奇跡は起こる。

小石川あお先生の作品は、どこか寓話的で。愛を描いて行く作風なのかな。
どんどん既刊を読んでみようと思いました。
霊感高校生を名乗る近所の不思議な男の子も、引きこもりから脱していたり。
神様は意外に普通のお年寄りに見えたり。温かで、メッセージ性も感じられるエピソード。
そして何より、絵が美しい。愛する妻を失ってから、あまり身の回りに気を使っている風では無い、しがないサラリーマンの「ご主人」なんだけど。着古したであろう、スーツの皺。ネクタイをゆるめる仕草。メガネをずらし、外す、その仕草。髪を掻き上げる仕草。男らしい一つ一つの動作の美しさにも惚れ惚れしました。大人の男の美しさを堪能しました。

I Love…

丁度、読んでいる時に、TVから流れて来たメロディが、ピッタリ合った様な気がした。
髭ダンの「I Love…」
『〜今も劣等感に縛られて生きている ♪』

冒頭はいわゆるアンジャッシュ方式で、にやにやしてしまう楽しいすれ違い。玲はひた隠しにして来た想いを気付かれたのかと焦り、悦士は、当たってるかもしれない宝くじの事で気もそぞろ。
ところが、その楽しさは悦士の劣等感と、玲の拗れた片恋をなぞる内に、楽しめないものになって行く。

なに不自由無く暮して来た玲は、およそ自ら望んだ事なんて無い。容姿にも恵まれ、望む前に何もかも手に入れていた。不満も無い。
その事に驕ってはいない、と過信している。私は、悦士と知り合った頃の玲が嫌いだ。玲は、悦士のことを『地べたに近い人間だ。』などと評している。そして、『草むらに腰を下ろした気分』などと、さも清々しい気持ちの様に言っているが。こんな失礼な事があるだろうか。これが驕りで無くて何であろう。王子さまがたまに庶民の暮らしを知って、その暮らしぶりを知った気になっているみたいだ。悦士の方は、兄弟の多い裕福では無い家庭に育ち、少々金への執着が強い。玲の様なイケてる友人がいる事に優越感があったりするものの、玲の横に並ぶと、どうしても劣等感が頭をもたげてしまう。自分は玲に相応しく無い、と卑下してしまう気持ち。
けれど悦士はそんな自分を肯定している様で、してもいない。
積年の想いは、互いに単純に好きだと言ってしまえないのだ。それが恋かも分かっていない。汚なくて、ドロドロした捻れた想い。
それは、悦士の夢に端的に現れてしまう。『俺を買いたいんだろう?7億で。』
恐ろしい玲の嘲りは、悦士が勝手に描いた夢。悦士の想いは厳密には恋では無くて。玲の様になれたら。こうありたかった自分、なのではないか。

後半の、些か都合良く、自分が求めていた幸せとは何か、に気付くハッピーエンドは早急で。何だか消化不良な気がしてしまいました。
ヒット作「Life 線上の僕ら」以来の新作なので、期待度は大きくて。それだけに拍子抜け感もあったりしました。

エッチは薄めですが、身体に落ちた影の様に、そそり勃つシルエットはエロい。皆んな色んな表現をするのだなぁ、と感心しました。

いっぱい、いっぱい、幸せになるために。

ちょっと〜!こんなに何も無くて幸せ♡なんてことあります⁈ って、いうくらい。ただただイチャイチャ。波風も立たず。
何かあるのでは⁈ と、無駄にハラハラしちゃいました。いやはや。
これはただ、「うん、可愛いね。」と読む物語。むしろちょっとばかりハラハラさせてくれても良かったのに〜。
シングルパパの有沢はバツイチ子持ち。一人で働きながら、愛情いっぱいに大河を育てている。この子がまた良い子で、天使。パパが大好きで、優しく、可愛く、すくすくと育っている。そしてパパに激似。
そんな2人を近所から見ていた桐原は、唐突にプロポーズする。2人を必ず幸せにする‼︎ と、宣言して。
突然の不審者(でもイケメン。)登場に警戒心バキバキの有沢だったが、アパートが取り壊しとなったり、困ってるところを助けられたのもあって、どんどん惹かれて行くのだ。
イケメンだしね。
有沢の元嫁とか、そもそもノンケである有沢の葛藤とかもサラリと素通り。嫁に関しては出ても来ない。イケメン桐原がそんなゴリ押しで迫るのにはワケが…ある筈も無く。
非常に非常に安泰でした。それだけに、色々謎でもあります。有沢は働くシングルパパの筈なんだけど、何をして生計を立てているのか。とか。桐原は若いけど結構稼いでいる様なので、今後、有沢は主夫で良いのかな、とか。元嫁何処行った⁈ とか。
もしくはオメガバース設定あるあるで、運命とか言って捻じ伏せてくれても良かったのに。なーんて、思ってしまいました。
プロポーズしてんのに、フツーに日本じゃ出来ないよ?っていうツッコミあるんですよ。いやもう、結婚させたげて‼︎
エチは控えめ。お子さんが隣で寝てますからね!

多分ムッツリな。幸ちゃんの気持ちを知りたい!

一応めでたし!なんだけど。猪突猛進なクセして直ぐ泣く晴が、おネェみたいで。
BLあるあるな筈なんだけど、ちょっとだけ萎えました。
美形で女の子にモテて、でも幸ちゃんの前でだけトッロトロに甘い。そんなの見飽きてる筈だし、好物の筈なのに、萎え〜。
何なんでしょう。男同士のセックスに興味深々で、とにかく愛されたいと願う晴。
晴はハーフで、おそらく美しい。それなのにアレを硬くしない幸ちゃん。
そんな幸ちゃんのアレを見て「僕のこと、好きじゃないんだ…。」と、短絡的にも泣き出す晴。
いやー、幸ちゃんのアレが何で硬くならなかった=興奮しなかった?のかはナゾですが。
後で色々考えてみたら勃ったと言ってるので。まぁそこは男は繊細、ということにしておくとしても。
好き好き攻撃を毎日かまされている幸ちゃんの気持ちはあんまり描かれてなくて。
寡黙イケメンの幸ちゃんが彼なりに晴を大事にしてるのは分かるので、そこはもう少しエピソード化して描いて欲しかったなぁ。
同じ大学に通いたかったのに、勉強頑張れない晴。とか、人気モデルなのにキス写真をパパラッチされちゃうとか、やたらと脇が甘い晴ですが、どんな晴でも一途に愛してくれている幸ちゃんの視点は本当に見てみたかった。絶対良い話の筈‼︎

描き下ろしは台詞の無い、2人の軌跡。結婚して今も幸せ。

エッチは幸ちゃんを前にすると晴はやたらとトロンとしてしまうので激しめ。丸っと白抜き。

傷付いた心を癒してくれるのは、時間薬と恋クスリ。

ニートをしている甥を心配した樹さんから半ば押し付けられる様にして、仕事の世話をする羽目になる宗二郎。
彼もまた傷付いた心のリハビリの為に親戚の経営する酒造に身を寄せていた。
何かと突っかかって来る志恩に手を焼きながら、段々と気持ちを通わせて行く2人。
…というのはまぁ、定型的なんだけど。それよりも‼︎ 気になるのは志恩の叔父で、宗二郎の友人の樹さん!樹さんですよ⁈
事故で亡くなった姉夫婦の幼ない子供・志恩を引き取って育てる事にした樹さんは、甥っ子の志恩を溺愛している。BL的には実はこっちもアリだ。志恩も叔父である樹さんに懐いている。しかし、樹さんは志恩に隠し事があるらしい。樹さんは一体何を隠しているのか?
気になって仕方の無い志恩に「真面目に仕事をするなら、その秘密を教えてやらない事も無い。」などと釣ろうとする宗二郎。えええ⁈ 何なに何⁈ 凄い気になる‼︎
いずれ恋人同士になる志恩と宗二郎よりも、そっちが気になりました。樹さんは結婚している。結婚したから甥っ子に構う時間が無くなったのかもしれない、などと志恩はヤキモキしていたりもする。
そんな志恩と樹さんの強い絆を見て、焼きもちを妬いたりする宗二郎はちょっと可愛い。
樹さんの秘密はラスト周辺でパタパタと明かされる。いや絶対こっちの方が断然気になりますよ。

冒頭、ニート明け(⁈)に渋々職場に出て来た志恩は無精髭にダラシ無く伸ばした髪で老けていた印象だったけど、樹さんに勧められて髪を切って髭を剃ったら突然のイケメンに。現金なまでにきゅんとしてしまう宗二郎がチョロい。チョロカワです。
世代間の差か、とドギマギしつつ年下の志恩に翻弄されている宗二郎が、恋を自覚する時。過去の苦い失恋はいつか乗り越えて、思い出になっている。
いつだって。失恋を癒すのは、時間薬と恋クスリってね。

エッチは見えそうで見えないアングルだけど、見えちゃってる時は白抜き。
志恩は覚えたてのセックスにガッつきめだけど、今どきの若者らしく、自分が研究や勉強に夢中なときはそっちのけ。自分ばかりが欲しがってると情け無く思っている宗二郎の「来ちゃった」は、可愛い。