電子限定かきおろし漫画2P付
空気読みすぎゲイ×鈍感童貞ノンケの王道青春グラフィティ第二弾!
シンプルに、いい、好き、そんな感想が浮かびます。
あらすじで菊池くんは鈍感と紹介されていますが、鈍感力と言ってよい長所で、進路相談中に熟睡かます図太さもおおらかさの裏返しで、そしてとてもフラットだから安心できる。
人によって態度を変えたり感情の浮き沈みが激しかったりすると疲れますが、菊池くんは良くも悪くもぶれない。
瀬戸くんは多くを望むことにブレーキかけてしまうけど、菊池くんがそんなふうにどーんとこいなので受け止められるいい組み合わせです。
当て馬的な人も出てくるし高3ならではの進路の悩みもありますが、絵も話も淡々と、激しく泣いたり笑ったりという動きはなくあくまで淡々と、でも青春の酸っぱさも眩しさもあって、気持ちよく読み終えました。
なんかこうじわっと「いいなあ」と染み込んでくるような作品でした。
2巻を読んで、改めていろいろな面で貴重な作品だなと思いました。まずは菊池。体格も瀬戸と変わらず、口調も仕草もザ・男の子。性格も大らかで中性的な所がまったくない彼が受けというのが、イマドキのBLではかなり珍しいと思うんです。そんな彼を、こちらも菊池と比べればクールに映りますが、素朴な雰囲気もある瀬戸が時折愛おしそうな目で見つめるのがたまらない。そして、高校生ものにしては勢いやキラキラ感、好意の暴走みたいな描写も少ないですよね。2人のやりとりはあくまで男子高校生らしく、BLファンタジーで飾らずともちゃんと萌えさせてくれるみーち先生の観察力がすごいなと思いました。
高3ということで、進路に悩む2人。大学進学からは一気に考えなければならないことが増えますよね。実家からの距離、私立か公立か、親の収入、奨学金、学部、就きたい職業、学力、下宿先、そして、恋人がいる場合、環境の変化に対して相手とどう向き合うのか。お互い受けたい学部で近い大学があったのはラッキーでしたね。でも、運だけじゃなく菊池が本気で頑張ったからこそ、掴み取れた未来です。錦川は自分の満たされなさからつい子供にちょっかいをかけたくなる、根が悪いわけではない大人なんでしょうね。最終的には2人の幸せに貢献してくれましたから、彼にもいい人ができるよう応援しています。
進路が絡んでくる高3になった二人
攻めの過去と二人の出会い、
そして将来のこと·····
これから先もずっと共に
人生を歩んでほしいですね
( *´꒳`*)
書き下ろしで
親サイドの話が読めたのも良き
彼らならきっと、大丈夫──
2023/12/10 読了
ノンケなDKと彼を好きになったゲイなDKの話、高校3年生進路編。
一緒にいるために妥協するDKなんて見たくないので(そんなの!大人になってからでいい!)、塾校の先生のアシストでセトくんが希望大学を受験できたのは、ホントによかった。先生のこと嫌いだったけどちょっと見直しました笑
DJモノ、それもキクチくんのような賑やかなキャラが出ていながら、この凪いだ感じの印象はセトくんのキャラ故か、、。個人的には、なんだか少し物足りなく感じてしまいました。