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あのきっかけがなければ卒業まで言葉も交わすことがなかったようなタイプの違う2人。
生まれつき障がいを持って車椅子生活の受け。そんな受けにはいろんな葛藤があり、攻めの方もちょうど出会った頃に、父親の再婚相手の母親とぎこちなく。
家に居場所がない攻めは明るくわりと強気な性格な受けを好きになり、受けもまた初めこそ友達でいたいと貫き通していたが、卒業までの友達期間が終わりに近づいてきた頃にようやく、自身もまた攻めに特別な感情を抱いていたことに気づく。ほぼえろとは無縁のお話だけれど、とても読み終えて幸せな気持ちになりました。
また読み切り作品の方もまた魅了されました。作家買い決めました。
タイトルや表紙のように、風が吹き抜ける爽やかな春というのが初見の印象でした。
よく言えば爽やか、悪く言えば物足りない。
欲を言えばもう少し掘り下げが欲しかったですね。
特に今後の話とか。
エロ要素も少なめですし、過激なものが好きな方は物足りなく感じると思います。
まぁ、豚骨派か塩派かみたいな、そんな程度の好みの差ですね。
あと、個人的には攻めが結構可哀想だな、と思いました。
できるだけネタバレをしたくないので、どこが可哀想とは言いませんが、たぶん読めばわかります。
それでもこういう形の愛も有りだな、と思えるような作品でした。
受けがノンケです。
将来的に結婚願望があって、作中デートするのも女の子。
なのに攻めから告白されてお友達期間があって、最後はハピエンなんですが、なんか物足りない感じがしてしまいました。
エピソードが足りないのか、感情の動きがわからないのか、なんともいえないのですが、なんで??ってなってしまいました。
お友達期間なんて告白した側は苦行だろうにその描写もあまり感じられなかったです。好きだと告白したのに友達でいてほしいと言われて、それを受け入れて日々過ごすなんて…もっとこうしたい、という欲望があっても自然なんじゃないかなと思いました。
攻めは見た目ヤンキーですが優しい人なので、不憫です。
対して受けのほうがやりたいことやってる、ただ身体は不自由という感じで環境は恵まれてるんですよね。ノンケなのに男性を好きになる葛藤がほしかったかなぁと思いました。
onBLUEでの初単行本がとても良かったのでこちらもお迎えしてみました。
不良と車椅子の優等生。
"はみ出し者"のふたりに絆が生まれ、心の深いところで繋がっていく様子がとても素敵でした。
車椅子で不便しない、バリアフリーの施設ってまだまだ全然足りなかったりしますよね。
日和のチャレンジを応援したいです。
(個人的な望みを書くと、日和と日和の母の関係性についてをもう少し読みたかったです)
同時収録のお話もとても好きです。
というか、今回に限らず往々にしてそういう傾向があるのですが、同時収録のお話の方がより興味をそそられました。
続きを読みたいです...
不良×車椅子の優等生。
その偶然の出会いがなければ、
交わることのなかった性格もタイプも異なる二人の物語。
不良の日和はある日、同じ学校の生徒の車椅子の同級生・向井が
絡まれているところに鉢合わせ助けることに。
片や不良、片や優等生。
真逆のタイプで反発し合っていた日和と向井でしたが、
一緒に過ごすうちに心地よさを覚え、友情を深めてゆきます。
育った環境も、ものの考え方も全く違う二人ですが、
それぞれが誰にも言えない悩みを抱えていて寄り添い合ってゆく様に
救われてゆくようでした。
恋愛面は二人らしくスローペース。
日和→向井と気持ちが動いてゆきますが、一度はフラれてしまいます。
その後も友人として関係は続いてゆくものの、日和の向井への気持ちは
変らぬままなので、本当は好きなのに向井が望む友人として振舞う日和が
健気で切なくて…胸がぎゅっと締め付けられます。
最後の最後でようやく日和への気持ちを自覚した向井が今度は逆告白し、
高校の卒業式にようやく恋人同士に。
最後の数ページでその後の二人が描かれていますが、キス止まりでした。
爽やかな読後感もとっても良かったのですが、
できればもう少し恋人同士になった二人も見たかったなぁ。
本編他に短編『兄の葬式』が1編収録されています。